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歌舞伎や浮世絵を彩った
江戸時代後期の「猫ブーム」

 古くから日本人の生活に深く寄り添ってきた動物「猫」。猫をモチーフとした浮世絵や招き猫の世界を中心に、人々を熱狂させた古き良き「猫ブーム」の諸相を紹介する「いつだって猫展」が、4月29日(土・祝)より京都文化博物館にて開催。
 
 愛らしい猫の姿は古来、多くの物語や絵に描かれ表されてきたが、特に江戸時代後期には現代さながらの「猫ブーム」がたびたび到来し、歌舞伎や浮世絵を彩った。その物語やイメージは、楽しいもの、可愛らしいもの、妖しいもの、怖いものなど様々。その背景には、猫が人々にもたらした生活の恩恵と苦闘、猫とともに歩んだ昔の人々の生き方と歴史が様々に込められている。
 
 本展では、「江戸の暮らしと猫」から、歌舞伎や合巻本の復讐譚に欠かせない素材として登場した「化け猫」、愛猫家でもある歌川国芳が発表した猫を題材とした戯画、日本全国の招き猫、おもちゃ絵になった猫など5章に分けて紹介する。



いつだって猫展
発売中 Pコード:768-153
▼4月29日(土・祝)~6月11日(日) 
京都文化博物館 
前売一般1100円 大高生800円 中小生300円 
当日一般1300円 大高生1000円 中小生500円 
※10:00~18:00。金曜日は19:30まで。最終入場は閉室の30分前まで。休館日は月曜日、5/1は臨時開館。大高生・中小生は入場の際、学生証をご提示ください。
京都文化博物館
075-222-0888

(2017年3月31日更新)


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