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ふたりの仏近代絵画の巨匠
その軌跡を辿る展覧会が開催

 フランス近代絵画の巨匠、アンリ・マティス(1869~1954)とジョルジュ・ルオー(1871~1958)。生涯にわたって家族ぐるみの交流を続けてきたふたりの軌跡を紹介する展覧会「マティスとルオー -友情50年の物語-」が、4月4日(火)よりあべのハルカス美術館にて開催。 
 
 パリの美術学校の同級生であったふたりは、互いの創造活動を尊重し、支援し合ってきた関係。近年発見された往復書簡とともに、それぞれの個性を浮き彫りにする国内外の名品を通して、半世紀にわたるふたりの厚き友情と芸術の軌跡を紹介する。貴重な油彩画や直筆の手紙が初来日するほか、注目はルオーの『気晴らし』シリーズの油彩画全15点が、世界で初めての一挙展示。このような全点展示はフランスでも実現していない貴重なもの。
 
 さらに、のべ50年に及ぶ手紙のやり取りを手がかりに、家族ぐるみの友情の軌跡を辿る。制作に関することはもとより、私生活での出来事や恩師への想いなどがつづられた行間からは、深い信頼と共感に支えられた彼らの絆が伝わってくるようだ。画商になったマティスの息子ピエールと、ルオーの交流も興味深い。
 
 また関連イベントとして、ルオーのお孫さんであるジャン=イヴ・ルオー氏が、祖父の思い出とその芸術について語るほか、評論家の山田五郎氏のアートトーク、学芸員によるギャラリーツアーなどもあわせて行われる。詳細はオフィシャルサイトにて確認を。



マティスとルオー -友情50年の物語-
発売中 Pコード:768-056
▼4月4日(火)~5月28日(日) 
あべのハルカス美術館 
前売一般1200円 大高生800円 中小生300円 
前売ペアチケット2200円(2枚組) 
当日一般1400円 大高生1000円 中小生500円 
※火~金10:00~20:00、月・土・日・祝10:00~18:00(ただし、5/3~5/7は10:00~20:00)。最終入場は閉館の30分前まで。休館日は4/10、4/17、4/24、5/8。障害のある方とその介護の方1名は当日料金の半額(展覧会場窓口にて購入の方のみ)。
あべのハルカス美術館
06-4399-9050

(2017年3月 3日更新)


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アンリ・マティス 《スヒーダムの瓶のある静物》 1896年 マティス美術館、ル・カトー=カンブレジ
アンリ・マティス 《鏡の前の青いドレス》 1937年 京都国立近代美術館
ジョルジュ・ルオー 《聖ジャンヌ・ダルク―古い町外れ》 1951年 個人蔵(ジョルジュ・ルオー財団協力)