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平成26年「関西元気文化圏賞」が決定
贈呈式・祝賀会の模様をリポート!

 文化・芸術・スポーツなど、さまざまな分野で活躍し、日本中に元気を与えた関西の人々や団体に贈られる「関西元気文化圏賞」。これは、2003年に河合隼雄文化庁長官(当時)の提唱した「関西から日本の社会を文化で元気にしよう」という呼びかけに応えて、関西の経済団体、企業、報道機関および行政機関等が参画・連携・協力して、「関西元気文化圏推進協議会」を立ち上げ関西の文化圏の活性化を推進しているものだ。その贈呈式・祝賀会が、1月23日(金)、リーガロイヤルホテル大阪にて行われた。
 
 最も活躍し貢献した人・団体に贈られる大賞には、「あべのハルカス」が選ばれた。2014年3月に全面開業し、高さ300mの日本一の超高層ビルとして大きな話題となった。駅、百貨店、美術館、オフィス、ホテル、展望台…と、都市機能を集積した立体都市としてデザインされ、あべの・天王寺はもちろん大阪の新たなランドマークとなった。開業から半年足らずで約2200万人を集客し、関西の多様な文化発信の新しい拠点として、関西の魅力を国内外にアピールするのに貢献したことが大きく評価された。
 
 また、特別賞には2014年に100周年を迎えた「宝塚歌劇団」と「公益財団法人 祇園祭山鉾連合会」が選ばれた。宝塚歌劇団は、関西を拠点に、日本の演劇史上において輝かしい軌跡を残し、国内外へ宝塚独自の演劇文化を伝えてきた。その長きに渡る活動は、関西発祥の文化の代表として世界に誇るものだ。祇園祭山鉾連合会は、京都祇園祭山鉾行事において49年ぶりに後祭を復興した。これは1100年以上続く祇園祭本来の姿を、正しく後世に伝えることが使命であるとする京都町衆の心意気が原動力となり、山鉾行事の主宰者である祇園祭山鉾連合会が足掛け4年をかけて実現したものだ。日本の伝統文化を大切にする姿勢を京都から示し、全国から大いに注目されるものとなった。いずれも文化の継承と発信で注目を集め、その多大な功績が評価された。
 
 そして、将来性が期待できる人・団体に贈られるニューパワー賞には、車いすプロテニス選手の上地結衣、プロゴルフ選手の鈴木愛、浪曲師の春野恵子のほか、民間組織「アーツサポート関西」が選ばれた。これは関西の芸術・文化を支援する組織で、文楽への寄附を行うなど、文化支援の推進事業が評価された。
 
 これからも関西からの発信により、日本の社会・文化を活気付ける人々や動きを、ぴあ関西版WEBでも引き続き伝えていきます。



(2015年1月23日更新)


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平成26年「関西元気文化圏賞」受賞者

【大賞】
あべのハルカス(近畿日本鉄道株式会社)

【特別賞】
宝塚歌劇団
公益財団法人 祇園祭山鉾連合会

【ニューパワー賞】
アーツサポート関西
上地結衣(車いすプロテニス選手)
鈴木愛(プロゴルフ選手)
春野恵子(浪曲師)