緻密で豊かなモノクロ写真の魅力
アンセル・アダムスの写真展が開催
2014年末で閉店する大阪・心斎橋の写真ギャラリー「NADAR/OSAKA」が、2015年より同所にて写真ギャラリー「solaris(ソラリス)」として新たにオープンする。展覧会はもちろん、写真教室から暗室利用まで、またフレームや保存用品の販売、額装サービスなどを取り扱う。写真をはじめたての人からベテランまで、写真に興味のある人誰もが楽しく写真に親しみ、写真の面白さを深く満喫できるスペースとして「敷居は低く、間口は広く、奥行きは深く」刺激や感動を発信していくとのこと。そんなソラリスのオープニング企画写真展「アンセル・アダムス展」が、2015年1月13日(火)より開催される。
右の写真は、カリフォルニア州ヨセミテ国立公園にある通称“ハーフドーム”。この荘厳なモノクロ写真に代表される、ヨセミテ渓谷の様々な風景写真で世界的に有名な写真家が、アンセル・アダムス(1902-1984)だ。登山家でもあった彼ならではの、自然への畏怖や憧れを写し出した作品は他にも数多く残されている。またアダムスは作品発表だけでなく、数多くのワークショップやレクチャー、執筆活動にも力を注いだほか、ヨセミテをはじめとするさまざまな環境活動へ熱心に関わってきた。そんな彼の業績を称え、彼の名前がつけられた原野や山があるほどだ。
写真独自の表現を追求して生み出された、息を呑むような豊かなトーンと緻密さで作られるモノクロプリントは、まさしく技術と表現を兼ね備えたものであり、写真のモダニズムの結晶と言うべきもの。本展ではYOSEMITE SPECIAL EDITIONを14点ご紹介予定で、展示作品は、アダムスのアシスタントだった写真家アラン・ロスによるオリジナルネガからのゼラチンシルバープリント(8×10サイズ)。この工芸品のようなファインプリントの数々、ぜひ間近で確かめて欲しい。
ギャラリー・ソラリス
オープニング企画写真展
「アンセル・アダムス展」
▼2015年1月13日(火)〜1月25日(日)
ギャラリー・ソラリス
11:00〜19:00
※1月19日(月)休廊
入場無料
問い合わせ 06-6251-8108
(2014年11月18日更新)
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Photographed by Ansel Adams (c) 2015 by The Trustees of the Ansel Adams Publishing Rights Trust