七色に変色しながら世界最大級の金魚鉢に泳ぐ約1000匹もの金魚など、水と映像と光が交錯する新たなアート“アートアクアリウム”。アートアクアリムアーティスト・木村英智が生み出した世界は、全国各地で見る者を魅了し続けている。

 

　このアートアクアリウムが、古都京都の文化財における代表格である二条城を舞台に繰り広げられる「京都　世界遺産登録20周年記念　アートアクアリウム城～京都・金魚の舞～」が10月24日（金）より元離宮二条城にて開催。

 

　日本の文化を代表する美のひとつともいえる金魚や鯉を中心とした“和の世界のアートアクアリウム”と、着物をはじめとする京都が誇る日本の伝統産業を現代アートとして甦らせた木村英智のもう一つの世界観である“江戸桜ルネッサンス”を融合させた展示。歴史的アートに現代アートを展示することで、双方のアートを新たな形で昇華させ、日本の真の美を提示する試みだ。

 

　本展は、二条城で開催されるアート展覧会としては初めて、一般非公開の二の丸御殿中庭を中心に繰り広げる、水を使った屋外展示となる。また、アートアクアリウム展としては過去最大級の規模での展覧会となり、初めての屋外展示でもある。二条城内には、アートアクアリウムを代表する世界で最も巨大な金魚鉢〈花魁〉や京友禅を埋め込んだ〈キモノリウム〉をはじめ、数々の作品が展示。金魚や錦鯉たちが優雅に泳ぐ様は、日本の女性が艶やかに、美しく舞い踊る姿を連想させ、荘厳な二条城の雰囲気の中に華を添える。

 

　さらに、会場内の台所前庭スペースには「夜祭BAR」や「お茶席」が登場。提灯明かりで艶やかに設え、「夜祭BAR」では京都の地酒や漬物、「お茶席」では京都のお茶と老舗の和菓子などが提供される。