"編集"という仕事の魅力を体現した
ポップ中毒者・川勝正幸展が待望の大阪巡回!
昨年、不慮の事故により他界した編集者・川勝正幸(1956年11月21日~2012年1月31日)。彼の遺した膨大な仕事を展示する『Works of Popholic Man ~川勝仕事展』が10月11日(金)より、梅田ロフト7Fロフトフォーラムにて開催される。
これは、著書「ポップ中毒者シリーズ」3冊の文庫化を記念して、今年5~6月にTOKYO CULTUART by BEAMSで開催された展覧会の待望の大阪編。映画、音楽、アートなど、ポップ・カルチャーへの深い愛情と見識から、80年代後半以降、数え切れないほどの編集作品、執筆原稿を生み続けてきた川勝正幸。特に、コンセプトからパッケージの細部に至るまで趣向を凝らした映画パンフレットや、ミュージシャンのCDジャケットやツアーパンフレットなどで、曖昧で形が見えづらい“編集”という仕事の魅力と奥深さ、その重要さを示してきた。
展示は、その様々な編集仕事を紹介するほか、自身の所蔵品の一部とともに、彼が使った仕事場を再現。展覧会オリジナルのグッズも販売される。ちなみに、今回そのグッズ等にあしらわれた髑髏のイラストは、彼が41歳の時に入れたタトゥーの柄である。
広告代理店勤務の傍ら、岸野雄一らによる東京タワーズや、ナゴムレコードの立ち上げなどをサポート。独立後も、デニス・ホッパー、ウディ・アレン、セルジュ・ゲンスブール、勝新太郎などをポップ・サイドから新たな目線で再評価するとともに、スチャダラパーのデビューに尽力し、小泉今日子をアイドルからポップカルチャーのアイコンへと導いた人物でもある。また晩年はクレイジーケンバンドの追っかけ状態だったり、長い年月をかけて藤原ヒロシの半生を一冊にまとめあげたり…。とにかくその対象への過剰なまでの愛情と誠実さ、視野の広さと腰の低さと丁寧さ(締め切りはなかなか守れなかったが笑)は、世のすべての仕事に通じる模範とも言うべきものだ。
なお期間中の10月14日(月・祝)には、スペシャルイベントとして、スチャダラパーのBoseと映画評論家のミルクマン斉藤によるトークイベント(聞き手は川勝プロダクションで共に働いたエディターの辛島いづみ)や、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の特別上映・作品にまつわるトークも開催予定。いずれも川勝正幸に縁の深い人物だけに貴重な機会となりそうだ。詳細は下記にて。
『Works of Popholic Man ~ 川勝仕事展』
10月11日(金)~10月29日(火)
10:30~21:00(最終日のみ17:00閉場)
梅田ロフト 7 階 ロフトフォーラム
06-6359-0111
スペシャルイベント 10月14日(月・祝)
第1部:トークイベント
16:00~17:00 無料
梅田ロフト 7 階 ロフトフォーラム
ゲスト:Bose(スチャダラパー)・ミルクマン斉藤(映画評論家)
聞き手:辛島いづみ(エディター)
※10月11日(金)より会場にて関連商品1000円(税込)以上お買い上げでご参加希望の先着70名様に整理券を配布。
第2部:特別上映
20:40上映 1000円
上映作品:『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』
(終了時間22:40予定)。
テアトル梅田(梅田ロフトB1F)
06-6359-1080
※特別興行のため各種割引・無料券など使用不可
※10月11日(金)よりチケット販売開始。詳しくは劇場までお問い合わせください。
※上映終了後に作品にまつわるゲストトーク。
ゲスト:ミルクマン斉藤(映画評論家)・聞き手:辛島いづみ(エディター)
(2013年10月 7日更新)
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