時代を彩る様々なスターたちを描いてきた横尾忠則の、ポートレイト作品に焦点を当てた展覧会『横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS』が、9月28日（土）より横尾忠則現代美術館にて開催される。

 

　多彩なポートレイトの数々からは、横尾の華やかな交流の一端を垣間見せてくれると同時に、自身のイマジネーションや私的な物語が加わることで、人物は特異なイコンに昇華されている。本展では、様々なメディアを横断した膨大な仕事の中から、1960年代から今日に至るまでのポートレイト作品に焦点を当て、絵画を中心に、イラストレーション、デザイン原画、ポスター、版画などを展示する。

 

　構成は、描かれた人物の職業ごとに、俳優／歌手・ミュージシャン／芸術家／家族／作家の５つのパートに分けられ、また三宅一生、瀬戸内寂聴、檀一雄それぞれとのコラボレーションの中で生まれた肖像画のシリーズを合わせて展示。三宅の肖像画は、パリ・コレクションの招待状デザインからポートレイトを描いたシリーズを。瀬戸内寂聴は、日本経済新聞に連載されたエッセイ『奇縁まんだら』の挿画と、東京新聞で連載中の『足あと』の挿画を。そして檀一雄は、夕刊フジに連載されたエッセイ『蘆の髄から』のイラストレーションをそれぞれ展示する。

 

　さらに瀬戸内寂聴との対談や、開館記念時イベント以来となる細野晴臣ライブ、キュレーターズ・トークなどの関連イベントも。詳細はオフィシャルサイトにて確認を。