大瀧詠一“ロンバケ”のあのイラストレーター、
永井博の作品展が大阪2会場同時開催!
イラストレーター、永井博の作品展『SUMMER MADNESS 永井博作品展』が、8月7日(水)より、DMOARTSとdigmeout ART&DINERの2会場で同時開催される。
永井博の名前は知らなくても、青い空とプール、真夏のトロピカルなイメージそのものなイラストには見覚えがあるだろう。永井博は、大瀧詠一『A LONG VACATION』(81年)のアルバム・ジャケットのイラストを手がけた日本のイラストレーターの重鎮である。この『A LONG VACATION』は、はっぴいえんど~ソロ~ナイアガラと長らく活動してきた大瀧詠一が、初めて商業的な大成功を収めた作品(オリコン初のミリオン・セールス)であり、シティ・ポップの金字塔とも呼ぶべき名盤でもある。
この“シティ・ポップ”という概念も、永井博のイラストレーションが大きな役割を果たしている。翌82年にリリースされた、鈴木英人のイラストが印象的な山下達郎『FOR YOU』とともに、シティ・ポップのイメージは確立されたと言っていいだろう。その後も永井は、80年代の大瀧作品をはじめサザンオールスターズなどのジャケットのほか、コマーシャルやムック本の表紙、90年代以降も、藤原ヒロシ&川辺ヒロシのユニット『Hiroshi Ⅱ Hiroshi』やAORのコンピ、ジャンク・フジヤマ、ヒダカトオルとフェッドミュージックなど様々なアートワークを手がけている。
1947年生まれで、グラフィックデザイナーを経て1978年よりフリーのイラストレーターとして活躍を続ける永井博。本展では過去の名作の原画はもちろん最新の作品も展示。さらに、黒人音楽コレクターとしても名高い永井氏のトークイベントやDJパーティも開催される。彼の描くアメリカ西海岸を思わせる風景や椰子の木、プールなどの代表的なモチーフは、70 年代に体験したアメリカ横断旅行やグアム旅行から生まれたもので、レコードコレクションもこの頃からだという。ちなみにDJには松田岳二、常盤響が参加。80年代の永井作品をリアルに浴びた2人だけに選曲も楽しみなところ。
往年のファンはもちろんだが、永井博初体験の若者たちにとっても、新鮮な驚きや発見を感じられるはずだ。
SUMMER MADNESS 永井博作品展
8月7日(水)~27日(火)
※2会場同時開催
DMOARTS 10:00〜20:00
digmeout ART&DINER 11:30~24:00(金・土曜~2:30)
ともに入場無料
オープニングレセプション
8月10日(土) 16:00~18:00 DMOARTS
※誰でも自由に参加できます。
トークイベント& DJパーティ
8月10日(土) 20:00~26:30 digmeout ART&DINER
出演:永井博、松田岳二、常盤響
1500円(ワンドリンク別)
(2013年8月 6日更新)
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