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横尾忠則現代美術館の開館第2弾は、
横尾作品に描かれた「文字」がテーマ

 

 昨年秋に開館した横尾忠則現代美術館にて、開館記念展Ⅱ 横尾忠則展「ワード・イン・アート~字は絵のごとく 絵は字のごとく」が開催中(6月30日(日)まで)だ。本展では、横尾忠則の作品に描かれた文字に焦点を当て、「絵画のなかのタイポグラフィ」「表示する文字/記録する文字」「風景のなかの文字」「メッセージを伝える文字」の4つのパートに分けて紹介する。また、グラフィック・デザイナーとしての仕事の中から、文字のデザインが特徴的な作品もいくつか展示。
 
 曰く「ぼくの絵画をざっと見渡すと、文字の入っている作品が随分と多いことに気づいた。そーしたいから、そーしたに過ぎない」。しかし、様々な形態の作品を俯瞰して見る横尾作品における文字の独自性からは、その文字が用いられる意味の多様性を見出すことができる。それは、描かれた物の名前であり、風景画の中の看板であり、横尾の思想を語るメッセージでもある。
 
 1950年代のポスターから、1980年代の初期油彩作品、未発表の最新作まで、60年に及ぶ横尾忠則の画業の中から、文字を含んだ作品約75点を精選した本展は、様々なメディアを往還しながら制作を続ける横尾忠則の本質に迫る貴重な機会と言えるだろう。



 

開館記念展Ⅱ 横尾忠則展「ワード・イン・アート~字は絵のごとく 絵は字のごとく」
発売中 Pコード:765-579
▼3月2日(土)~6月30日(日) 
横尾忠則現代美術館 当日一般800円 大学生600円 
※10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)。入館は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし4/29、5/6は開館、4/30、5/7は休館)。中学生以下無料。高校生・65歳以上はチケットぴあでの販売は無し。障害のある方とその介護の方(1名)は各当日料金の半額(65歳以上除く)。証明できるものを持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求め下さい。
横尾忠則現代美術館
078-855-5607

(2013年3月 3日更新)


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