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日本近代を代表する洋画家・金山平三
その芸術の全体像と実態に迫る展覧会

 

 神戸生まれの日本近代を代表する洋画家・金山平三(1883-1964)。540点余りの作品と資料一式を所蔵する兵庫県立美術館にて、4月7日(土)より『開館10周年記念 日本の印象派・金山平三』が開催される。
 
 
 1912年に渡欧後、パリを拠点にヨーロッパ各地に滞在し制作に励んだ金山は、4年後に帰国し文展・帝展で活躍する。しかし1935年の画壇変革を機に中央画壇と袂を分かち、以後は実景に基づく風景画制作に邁進した。足しげく通った信州の下諏訪でのスケートの様子を描いた《習作(氷すべり)》や、終戦時には一年を通して住んだ山形県大石田での作品など、季節と風景を見事に切り取った写生地は、実に北海道から九州・沖縄にまで及んでいる。
 
 
 これらの信州・諏訪湖や山形・最上川など、情感あふれる筆致で描いた風景画で知られる金山だが、肖像や群像を含む人物画のほか、歌舞伎や文楽の場面を描くいわゆる芝居絵にも独自の境地を開いた。本展では、こうした風景画にとどまらない金山平三の芸術の全体像と制作の実態に迫る。
 



 

開館10周年記念 日本の印象派・金山平三
発売中 Pコード:765-073
▼4月7日(土)~5月20日(日) 
兵庫県立美術館 
前売一般1000円 大学生700円 高校生・65歳以上500円 
当日一般1200円 大学生900円 高校生・65歳以上600円 
※高校生・65歳以上はチケットぴあでの取り扱いなし。10:00~18:00、金・土曜日は20:00まで。最終入場は閉館の30分前まで。月曜休館。ただし、4/30は開館、5/1は休館。中学生以下無料。障害のある方とその介護の方1名は当日料金の半額(65歳以上を除く)。販売期間中はチケットぴあ店頭での直接販売および通常電話0570(02)9999にて予約受付。インターネット販売はなし。
本展観覧券(または半券)で、コレクション展(金山平三記念室もあり)を無料で観覧可。(本展会期中に限る)

078-262-0901

(2012年3月22日更新)


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《林檎の下(ブルターニュ)》1915年 兵庫県立美術館蔵
《習作(氷すべり)》1917年 兵庫県立美術館蔵
《洞爺湖》1939年 兵庫県立美術館蔵
《凧揚げ》1957‐61年 川崎重工業株式会社蔵