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「ラストは劇場中がやさしい光に包まれる」
ミュージカル『VIOLET』記者会見レポ

2019年にロンドン公演、2020年に日本公演を行ったミュージカル『VIOLET』が4月7日(日)に開幕し、東京、大阪、福岡、宮城で上演される。その制作発表記者会見が開かれ、ロンドン公演、日本公演ともに演出を手がける藤田俊太郎、出演者の三浦透子、屋比久知奈、東啓介、立石俊樹、sara、若林星弥、森山大輔、谷口ゆうな、樹里咲穂、原田優一、spi、生田志守葉、嘉村咲良、水谷優月が登壇した。

本作は、梅田芸術劇場が英国チャリングクロス劇場と共同で演劇作品を企画・制作・上演し、「英国キャスト版」と「日本キャスト版」をそれぞれの劇場で上演したミュージカル。1964年のアメリカ南部で、幼い頃に父親による不慮の事故で顔に大きな傷を負い、25歳まで人目を避けて暮らしてきたヴァイオレットが、あらゆる傷を癒すという奇跡のテレビ伝道師に会うために、長距離バスに乗り、人生初の旅の中でさまざまな人と多様な価値観と出会い――という物語が描かれる。2019年に藤田が単身渡英し現地のキャスト・スタッフとつくり上げたロンドン公演は、オフ・ウエストエンド・シアター・アワードで「作品賞」を含む6部門にノミネートされた。2020年の日本公演は、コロナ禍での中止を乗り越え3日間の限定上演となった。今回は待ちに待った再演となる。

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会見は、全キャストによる「マイ・ウェイ」の歌唱でスタート。主人公ヴァイオレットを演じる三浦と屋比久(Wキャスト)、理由は違えど「外見」が理由で自身を判断されるということでヴァイオレットと意気投合する黒人兵士フリックを演じる東、ヴァイオレットと一夜を共に過ごすことになる白人兵士モンティを演じる立石、旅の夜にソウルフルな歌声を聴かせるミュージックホール・シンガーを演じるsara、伝道師のアシスタントのヴァージルを演じる若林、ヴァイオレットの近所に住む白人男性リロイを演じる森山、ゴスペル聖歌隊のソリスト・ルーラを演じる谷口、旅の最初に出会いヴァイオレットの人生に大きな影響を与える老婦人を演じる樹里、あらゆる傷を癒すというテレビ伝道師を演じる原田、ヴァイオレットの父親を演じるspi、そして子供時代のヤングヴァイオレットをトリプルキャストで演じる生田、嘉村、水谷が一堂に会しての歌唱は圧巻。力強く美しい歌とメロディ、繊細なハーモニーに心を奪われた。

歌唱後に行われた質疑応答は以下。

――藤田さんに質問です。前回の日本公演は新型コロナウィルスの影響で演出に制限もあったかと思いますが、今回、演出面で変更などはありますか?

藤田 一番大きな変更は「オンステージシート」の存在です。舞台上に32席のオンステージシートを設けました。これはお客様がヴァイオレットと一緒に旅をするという設えです。これは実は2018年のロンドン公演から継続している設えです。一緒に旅をするという演出のテーマ、作品のテーマに則っています。

――みなさんに質問です。現時点でご自身の役柄をどのように捉えていますか?

三浦 ヴァイオレットはいろんな方法で自分の心を守って生きてきた女性だなと感じています。だから人と接する時の言葉の選び方で、心を保つためにちょっと強い言い方をすることもあります。でもそれは自分自身を守るために、人生の中で身に付けてきた生きる術なのかなと感じています。そんなヴァイオレットが、友達と出会い柔らかくなっていく、そういう瞬間を舞台の中でつくれたらいいなと思っています。

屋比久 まだ、もっともっと深めていきたいなと思いながら稽古をしているところですが、ヴァイオレットは多面的なキャラクターだと思っています。いろんな思いを抱えて、すごく苦しんでいるけれども、どこかピュアで真っ直ぐで、一方では世界を斜めに見ていたりもして。なのでひとつの「ヴァイオレットはこうでなくては」というものにしばられないようにしなくてはと感じながら稽古を進めています。旅の中で出会う人との関わり方などでも、ヴァイオレットの人間性が伝わるのかなと思うので、私自身、敏感に、舞台上で、作品の中でのやり取りを大事に、ヴァイオレットというキャラクターを探していきたいです。

 僕もまだ稽古の中で深めていくところがたくさんあると思いますが、フリックの懐の深さや、ずっと受けていた差別であったり、そういうものが滲み出るようにしたいなと思います。ヴァイオレットと出会うことによってのフリックの成長や、モンティとの関係性についても、深めていけたらいいなと思います。

立石 モンティがヴァイオレットにどういう影響を与えたのか。影響といえばヴァイオレットからモンティが受けたものや、さらにモンティとフリックの間にもあると思います。モンティは一見すごく明るくて、ちょっと品のないところもある人物なのですが、なぜそういう行動をしているかの根底にある部分や、グリーンベレー(アメリカ陸軍の特殊部隊群)に行く決意が固まった時など、モンティ自身がどういう成長を遂げていくのかをこれから稽古を通して深めていきたいです。

sara 私はヴァイオレットが旅の途中で出会うシンガーなのですが、ヴァイオレットが大きく踏み出す変化の場面でもあるので、それを後押しするような、力強くかつ自由に音楽を楽しんでいる女性、という出会い方ができたらなと、今お稽古をしながら考えています。

若林 僕は伝道師様のアシスタントという役どころなので、伝道師様とどのような距離感で接しているかや、またヴァイオレットに影響を与える一人でもあるので、どう関わってくるのかを、みなさんと一緒に深めていけたらと思っています。

森山 リロイという、ヴァイオレットの近所に住んでいる白人男性の役で、(自分の存在で)1960年代のアメリカ南部の空気感に一気に持っていきたいなというところを一番大事にしています。

谷口 『VIOLET』は人種差別というものを扱っている作品で、そのレイヤーは何層にも分かれていて、表面的に見えるものであったり、生まれてずっとそうだったわけではないヴァイオレットと生まれてからずっと差別的な扱いを受けてきた人物の違いであったり、その表現の違いであったり‥‥。私とsaraちゃんと東くんは後者の役どころなので、そのあたりは輪郭しっかり目に表現しなければいけないなと藤田さんとも稽古場でお話ししています。

樹里 私が演じる老婦人はとても保守的な考えを持った南部の女性です。とても親切な人なんですけれども、それはおせっかいなんでしょうね。ヴァイオレットは迷惑そうなんです。「女性はこういうふうに生きるべきなのよ」と、ヴァイオレットに一生懸命説くことは、わかってもらえないのかもしれないけど、一生懸命がっつり絡んでいきたいと思っております。

原田 今日、伝道師の衣裳を着たらみなさんに「わあ、胡散臭い」って言われたんですけれども、「胡散臭い」ではいけないんです。なぜならみなさんを引き連れていくわけですから。だから私の役づくりがまだまだだなと思っています(笑)。ただ、人を引き連れるってなんぞやと思っています。ヴァイオレットは伝道師に会うためにわざわざバスの長旅を決意するわけで、(伝道師の奇跡を)信じなかったらその決意もないわけですよね。(テレビ伝道師の存在は)実際にあったのですが、それだけ熱狂させる、人を信じさせるものはなんだろうなというのが今回の課題です。それと、ヴァイオレットは自分の心を保つ方法として伝道師に会いに行くという夢を叶えようとするわけですが、じゃあ伝道師自身はどうやって心を保っているのか。人を引き連れて、「お願いします」と言われて、もしかしたら傷も治したかもしれないし、そうでなかったこともあるかもしれないけど、この人はどういうふうにして心を保っているのかなって。最終的には人間味を見せることになると思いますけれども、そこでのミュージカルとしてのエンタメ性と、リアルなドラマ、人間・伝道師をどう演じるかにご期待くださいませ。

spi お父さんは、ヴァイオレットが13歳の時に、斧の刃を事故で飛ばしちゃって、ヴァイオレットの顔に当てちゃって、妻はヴァイオレットが5歳の時に亡くなっているので男手ひとつで育てている、という状況です。どういう人物かというと、一般男性と答えるしかないかなと思います。あと、歌がめちゃくちゃうまい‥‥‥以上です!

生田 ヤングヴァイオレットは、ヴァイオレットの鏡として、ヴァイオレットの旅をやさしく見守れたらと思っています。

嘉村 ヴァイオレットは旅の途中、いろんなところで昔の自分を思い出すのですが、ヴァイオレットの「傷を治したい」という気持ちを、ちゃんと強く見守るヤングヴァイオレットを一生懸命演じたいです。

水谷 ヤングヴァイオレットはヴァイオレットの幼少期なので、本当にそうだと思って観てもらえるようにしたいです。今のヴァイオレットの姿を、幼少期にこうだったからだな、成長したな、と思って観てもらえるように、大人ヴァイオレットとキャラクターを似せていって、本当の幼少期役を演じてみたいです。

――藤田さん、みなさんのお答えを聞いていかがでしたか?

藤田 いま話してくれたヤングヴァイオレットの3人もまったく違う役の捉え方をしていて、すごく素敵だなと思いました。一か月後の本番に向けてみんなで一歩一歩積み上げていっているんですけれども、みなさんが作品にたくさんの気づきを与えてくださっているんじゃないかなと僕は思っております。だから2019年のロンドンでの上演と、2020年に日本で上演したときと、まったく違う『VIOLET』がいま誕生しています。それをつくっていくことが、2019年と2020年に仕事をしたみなさんに対するリスペクトになるんじゃないかなと思いながら、いま現場にいます。

――藤田さんから見て、今回のヴァイオレット役のおふたりはどんな印象ですか?

藤田 これから稽古を重ねていくというのが前提ですが、現段階で思うことは、三浦透子さんのヴァイオレットは、心の中に非常に強い信念と気持ちと、明るさを持っていると感じています。屋比久知奈さんのヴァイオレットは全身にパワーをみなぎらせた、パッション溢れるヴァイオレット像です。いま選ばせていただいた言葉だけでも全然違うキャラクターが、いま一歩一歩、生まれつつあると思って、これからの稽古をとても楽しみにしている今日です。

――藤田さんにうかがいます。人種差別や女性の成長を描いた物語だと思いますが、どの部分に重きを置いて演出し、観終わったあと、お客様に持ち帰ってほしいのはどういったものでしょうか?

藤田 差別というものを扱っていることと同時に、ヴァイオレットは顔に傷があるんです。最も大事にしているのは、今までこの作品を演出して僕自身が体感できず気付けなかったことのひとつなんですけれども、差別が融和する瞬間や、人と人が交流しやさしい気持ちが生まれる瞬間、傷が見えなくなる瞬間、心の傷がなくなる瞬間が、ヴァイオレットが生きる中、旅の中、日常の中でたくさんおとずれるので、その瞬間を大事にしています。その瞬間を重ねることで、最後にお客様と一緒に未来を見ることができるんじゃないかなと思っております。

――ロンドン公演の前にヴァイオレットが辿ったバスの旅を実際にご経験されたそうですが、演出にどのように反映させたいと思っていらっしゃいますか?

藤田 一番大きいのは、キャスト、スタッフのみなさんに旅の思い出を語ることができることだと思います。僕は2018年に旅をして、そこでどういう街でどういう人に出会い、どういう差別をされたか。僕はアジア人ですから。そういうことを話すことができることが、旅をした価値かなと思います。そうするとみなさんからいろんな意見や考えが出てくるので。そのディスカッションをできる素材だったり話題をお伝えできることが、旅をした価値じゃないかなと思います。

谷口 藤田さんは写真もお上手に撮られる方なんです。私は舞台って、写真と映像の間のめっちゃいい部分の凝縮体だと思っているんですけれども、その瞬間のその場所の、バスを降りてこの風景がありましたよ、きっとこういう景色のところにヴァイオレットが暮らしていたんじゃないですかね、という写真を見せてもらいました。私は前回も出演させてもらったのですが、今回改めて写真を見るとまた気付くことが違うんです。それは藤田さんが旅に行ってくださったからこそ、見られるものだと思います。写真は脳裏に残るけれど、(同じ写真を見ても)みんなそれぞれ抱くものが違って、その全員で舞台にしてみようよってなった時の感じが、すごくおもしろいなと思っています。

――ヴァイオレット役のおふたりにうかがいます。この作品の音楽が役のどのような助けになっているか、影響を与えているか、お聞かせください。

三浦 稽古に入る前に音楽を解説する時間を設けてくださいました。一曲一曲、「物語がこういう展開になっていくので、ここはカントリーミュージックです」というようなことを丁寧に話してくださって...。一つひとつの音、一つひとつのメロディに意味があるんだということは、もちろんわかっていたつもりですが、丁寧に解説していただいてお話を聞いたことにより、一層すべてのことをちゃんと届けられるように歌いたいなという気持ちが強まりました。音楽によって、ヴァイオレットの感情が最後までたどり着けるように。楽譜にいろんなヒントを残してくださっているので、がんばりたいです。

屋比久 素敵な楽曲で、私も大好きな曲ばかりなのですが、最初の一音とか曲を聴くだけで、情景が浮かぶというか、その場所に連れていってもらえる、景色が見えてくるような感覚があります。そういった意味では観てくださる方にとっても、『VIOLET』という作品の世界観がよりわかりやすく、音楽を通して連れていってもらえるようなところが魅力なのかなと思います。でも本当に難しい(笑)。歌っていても「これは挑戦だな」と感じます。もちろん音楽に助けてもらって、音楽に連れていってもらえる部分もたくさんあるのですが、今の段階では音楽に振り回されている自分がいます。なので一体になれるように、稽古で自分のものにしていかなければいけないなという気持ちがあります。一音一音、大事に伝えていくことが、観てくださる方に作品を伝えることになるのかなと思うので、大事に歌います。

――最後にみなさまから公演を楽しみにされているお客様へのメッセージをお願いします。

三浦 今日の会見で少し感じていただけたかもしれませんが、とてもいいチームで稽古ができている実感があります。辿り着かなければいけないところまではまだまだ距離があると自分は感じてしまっていますが、でも必ずいい舞台を見せられるように必死で稽古をがんばりたいと思っていますので、劇場に来ていただけるとうれしいです。

屋比久 この作品は"出会い"というものが人間に大きな影響を与えるんだなと、私自身も実感しながら、作品に向き合っています。観てくださる方にとってもなにかいい出会いになったらとてもとても嬉しいので、キャストスタッフ一丸となって、楽しみながらがんばります。ご期待ください。

 あと一か月稽古がありますので、みんなでどんどん深めていって、おふたりそれぞれの『VIOLET』が届けられることが、僕もすごく楽しみです。前回藤田さんと携わった作品(ミュージカル『ラグタイム』)も差別を扱っていましたが、日本は関係ないと思わず、自分のコンプレックスだったり、そういうものに置き換えて捉えていただいて、出会いというものの尊さであったり、助け合うことの素晴らしさであったり、愛ってすごいなみたいな‥‥乗り越えられるものがたくさんあると思いますので、ぜひ劇場に来ていただいて、音楽と肉声を聴いていただければと思います。

立石 今は毎日が考えることばかりで、だからこそ有意義な時間を過ごせているなと思います。旅では、目的に向かう途中で考えてもいなかった出会いが生まれることがあると思うんですけれども、稽古場でも、まさか新しく身に付けなきゃいけないことが出てくる、ということが自分の中であったりもします。でもそれが全部、作品の最終地点に向かって、前向きに進んでいっています。僕自身も前向きにがんばっていきたいと思っていますので、本番をぜひ楽しみにしていてください。

sara 没入感のある舞台と言いますか、お客さんと一体になってつくっていく、とても特別な作品だと思います。私自身も毎公演毎公演、新たな出会いがあるという気持ちで、いろんな新しい価値観に出会いながら、公演期間を過ごしていきたいなと思います。劇場でお待ちしております。

若林 僕自身、まだまだ毎日挑戦の日々で、共演者のみなさんの力をお借りして、みなさまになにかいいものをお届けできたらいいなと思っております。会場でお待ちしています。

森山 このカンパニー、みんな本当に仲がいいのでやりやすいですし、いま稽古していて、これまで藤田さんがつくってきた『VIOLET」の中でも一番いい出来になると思います! ぜひご期待ください。

谷口 この少ない人数、プラス、スイングキャストの2人というメンバーと、私たちよりも多いスタッフ、オーケストラのみなさんに支えられて、最後までお届けできたらと思っております。私は出身が福岡で、今回は福岡と宮城と大阪にもまいりますので、各地で応援していただけたらなと思います。もちろん東京も! いろんな場所に『VIOLET』をお届けにまいりますので、みなさんぜひ劇場にお越しください。

樹里 私たち(sara、若林、森山、谷口、樹里、原田)は実は、ヴァイオレットと出会ういろんなキャラクターを演じることになります。みんなそれぞれに、自分に与えられたキャラクターを工夫してつくって、まるで別人に見えるように演じてまいりますので、そういうところも楽しみにしていらしてください。よろしくお願いします。

原田 樹里さんがおっしゃったように、我々は複数の役を演じます。私なんかは伝道師としてラスボス的な感じで待ち構えているんですけれど、その前に運転手役ですとか、ヴァイオレットと一緒に旅をする、この複数の役を与えられているところにも意味があるなと思います。そしてこの作品は毎シーン、発信していることがとてもシンプルだと思うんです。ただ本当に言葉が美しくて、考えられた日本語の歌詞、台詞で構成されているので、その言葉の比喩だったりに「ああ、美しいな」と思っていたらば、実はそこに隠されているとてもシンプルなテーマが積み重なっていく。深く複雑なように見えるのですが、実はシンプルなことの積み重ねだと私は捉えています。私も役者としてキャラクターとしてそれを捉えていきたいです。この台本を与えられた時、「このなぞなぞを解いてみろ」というような気持ちになりました。それを初日までに解き明かしたいです。みなさまの人生経験で観ていただければ、絶対納得されると思います。劇場でお待ちしております。

spi  父親は作中では死んでいます。フラッシュバックでしか出てきません。めちゃくちゃいいです、お父さん。そして作品は大感動間違いなしです。ぜひみなさん、お越しください。

生田 観に来てくれたみなさんの素敵な思い出になるように、というのと、観に来てくれたみなさんと素敵な旅ができるように。劇場に来てもらえるとうれしいです。

嘉村 この作品は、見た目ではなく心が大切だというのを教えてくれる物語だと思うし、ヴァイオレットは私がまだ持っていない複雑な感情をたくさん持っていて、それを表現するのは大変ですが、これからも練習をがんばるので、劇場に観に来てくれたらうれしいです。

水谷 観に来てくれたお客様、みんなが感動して、「このミュージカルすごくよかったな、もう一回観に来たいな」と思ってもらえるように、ヤングヴァイオレットの台詞一つひとつをがんばって考えてやっていきたいなと思っています。ぜひみなさん劇場にお越しください。

藤田 『VIOLET』が開幕して、みなさんに観ていただけて、ラストシーンは劇場中がやさしい光に包まれるような舞台を、みんなで一緒につくっていきたいと思っています。今、私たちのカンパニーには2人のヴァイオレットがいますが、お衣裳が違います。そしてヤングヴァイオレットは3人おりますが、ヤングヴァイオレットもお衣装が違います。6バージョンまったく違う『VIOLET』をつくろうと思っております。そして今それをつくりつつあります。一度ご覧になっていただいても、まだまだ違う深み、違う味わいが、この作品はあります。何度でも劇場に来ていただけたらと思っています。

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取材・文/中川實穂




(2024年4月 1日更新)


Check

ミュージカル『VIOLET』

【東京公演】
▼4月7日(日)~21日(日)
東京芸術劇場 プレイハウス

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:523-228

▼4月27日(土) 13:00/17:00(★)
▼4月28日(日) 13:00(★)
▼4月29日(月・祝) 12:00

梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

全席指定-13500円
オンステージシート-13000円(指定席)

[演出]藤田俊太郎
[出演][出演]三浦透子・屋比久知奈(Wキャスト)/
東啓介/立石俊樹/
sara/若林星弥/森山大輔/谷口ゆうな/
樹里咲穂/原田優一/spi/
生田志守葉・嘉村咲良・水谷優月(トリプルキャスト)
木暮真一郎/伊宮理恵(スウィング)

(★)アフタートーク
4月27日(土)17:00公演:三浦透子・東啓介・立石俊樹(MC:原田優一)
4月28日(日)13:00公演:屋比久知奈・東啓介・立石俊樹(MC:樹里咲穂)

※未就学児童は入場不可。一部Wキャストあり。本公演チケットを「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売致します。興行主の同意のない有償譲渡は禁止されています。オンステージシートはご購入前に、公式HPに記載の[オンステージシートに関する注意事項]を必ずご確認ください。お客様の確認不足に起因する払い戻し等は一切できかねますので何卒ご了承ください。
※販売期間中はインターネットのみで販売。店頭での受付はなし。オンステージシートは1人1枚まで、座席選択不可。

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3888

【福岡公演】
▼5月4日(土・祝)
キャナルシティ劇場

【宮城公演】
▼5月10日(金)・11日(土)
電力ホール

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