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木下晴香、城田優演出の舞台『ファントム』でヒロインに

近年、高い歌唱力を武器に数々の大型ミュージカルでヒロインを務める20歳の新星、木下晴香。「自分を高められるような作品を前に、奮い立つような気持ち」と、またもやオーディションを勝ち抜き、ミュージカル『ファントム』のヒロイン、クリスティーヌ役を射止めた。この冬、元宝塚歌劇団月組トップ娘役、愛希れいかとのWキャストに挑戦する。
 
自らを「オペラ座の怪人」と名乗り、精神世界に閉じこもる青年エリックが、父親との関係性を軸に人間性を取り戻す物語。ガストン・ルルー原作のミュージカルとしては、すでにアンドリュー・ロイド＝ウェバー作曲版『オペラ座の怪人』が先行していたが、作詞・作曲したモーリー・イェストンは「それでも創りたいと思ったのは、まったく新しい解釈の作品を創れると確信したから」と語っている。事実、奥深い人間心理に迫った愛と再生の物語は、1991年の初演以来世界中で親しまれ、日本でも宝塚歌劇団などが繰り返し上演するなど、人気作として定着している。
 
今回、城田優が加藤和樹とのWキャストで主演し、同時に演出を務めることでも話題の本作。オーディションで木下は、城田から「怖がらずにすべてを出して」と背中を押されたという。「まだ頭で考えた範疇でしか表現できない自分にとって、城田さんはその考え方さえも広げてくださるような方。本作で自分の知らなかった自分が見つかるんじゃないかな」。Wキャストは役を客観視できるのが利点という。「負けず嫌いな性格なので、相手のすごさを見ることで力が沸くし、逆に自分はこうだなと演技の軸が定まりやすい」。相手役がWキャストの場合も自らの軸はぶらさず、その都度沸き起こる感情を大切にしている。

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「加藤さんは優しさの中にも憂いを感じる方なので、エリックの悲劇性をどう表現されるのか楽しみ。城田さんは歌の言葉がすごく心に入ってくる方なので、聞いていて力をもらったり、気づいたら泣いていたこともありました。最近表現者として、お客様に伝わったものがすべてだなと感じることが多く、城田さんには心に響く表現の仕方をいろいろと教わりたいです」。
 
進路に迷っていた学生時代、ミュージカル『レディ・ベス』を見て進むべき道が定まった。「力強いヒロインの姿が、本来の自分を目覚めさせてくれました。ミュージカルにはそういうパワーや熱量があると思うので、今回も『こんな衝撃を受けたのは初めて！』と言っていただけるような作品にしたいなと思います」。
 
公演は11月9日(土)から12月1日(日)まで東京・TBS赤坂ACTシアター、12月7日(土)から16日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。ともにチケットは9月7日(土)発売開始。チケットぴあでは8月26日(月)10:00より2次先着先行を受付。

取材・文：石橋法子
撮影：沖本明



（2019年8月23日更新）


Check

ミュージカル『ファントム』

【東京公演】
▼11月9日(土)～12月1日(日)
TBS赤坂ACTシアター

Pick Up!!

【大阪公演】

9月7日(土)一般発売　Pコード：492-404
※発売初日は店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9510(10:00～18:00)､通常電話■0570(02)9999にて予約受付｡12/12(木)13:00公演のA席･B席は取り扱いなし｡

▼12月7日(土) 12:00／17:00
▼12月8日(日) 12:00／17:00
▼12月9日(月) 18:00
▼12月10日(火) 13:00
▼12月11日(水) 13:00／18:00
▼12月12日(木) 13:00／18:00
▼12月14日(土) 12:00／17:00
▼12月15日(日) 12:00／17:00
▼12月16日(月) 12:00

梅田芸術劇場メインホール

S席-13500円 A席-9000円 B席-5000円

[劇作・脚本]アーサー・コピット
[作詞][作曲]モーリー・イェストン
[原案・原作]ガストン・ルルー
[演出]城田優
[出演]加藤和樹・城田優(Wキャスト)／愛希れいか・木下晴香(Wキャスト)／廣瀬友祐・木村達成(Wキャスト)／Eliana／エハラマサヒロ／佐藤玲／神尾佑／岡田浩暉／他

※未就学児童は入場不可｡一部Wキャストあり｡

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3800

チケット情報はこちら


オフィシャルサイト

https://www.umegei.com/phantom2019/


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