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日本エレキテル連合単独ライブは
岩下の新生姜とのコラボも!
大阪ではABCホールで地獄の釜のふたがオープン‼

日本エレキテル連合の単独ライブ「『地獄コンデンサ』岩下の新生姜と共に」が間もなく、大阪・ABCホールで開かれる。「皆様にとてつもない地獄をお見せしようと思います。地獄を見ながらも笑って帰るというカオスな公演にしようかと。新生姜だけにピリッとしたりとか、いろんな感情を持って返ってください」とネタづくり担当の中野、最近は気持ちの悪いキャラクターを出しても「かわいい」という反応が多いことから、心の底から「気持ち悪い!」と思うようなものを出したいとも意気込む。橋本も「トラウマを与えますから、心の準備をしてきてください」と注意喚起を呼びかける。

二人のコントを「地獄みたい」と称されることが多く、今年のテーマが定まった。コンデンサは中野いわく「マダニみたいな形をした」電子部品で、「いろんな用途に使えるらしく、いろんなコントをする自分たちみたいだと思って、コンデンサをタイトルに足しました」(中野)。地獄と名付けた以上、衣装もセットもキャラクターも、地獄に徹底する。「とことんバカみたいなことをやりたいで。今年はラリパッパしていきたいなと思います」(中野)。

気になるのが、タイトルにある「岩下の新生姜」の文字。「岩下の新生姜」とは生姜食品メーカー・岩下食品の商品名で、岩下食品は新生姜を扱ったミュージアムも運営している。雑誌の取材で新生姜ミュージアムを訪れた二人は一気にファンになり、YouTobeで新生姜を取り入れたネタを発表。SNSを通じて岩下食品の社長との交流も始まった。そしてこのたび、初のコラボと相成ったのだ。「岩下食品の社長さんもアニメのコスプレをしてツイッターに載せたり、新生姜のペンライト作ったりされているんです。楽しませたいという思いが、僭越ですけど自分たちと似ているところがあるなと思ったんです。そして今回、一緒に組ませていただくことになりました。食品だから気を付けないといけないことがあると思ったんですけど、いかようにもしていいとおっしゃってくださって。伸び伸びと考えさせてもらっています」(中野)。単独ライブでももちろん、新生姜を用いたネタを披露する。日本エレキテル連合×地獄×新生姜…舞台でしか見られない光景が目の前に広がることだろう。

二人に地獄体験を聞いた。中野は飲みの席で、その場で一番偉い人に言われた一言だと振り返った。「『あんたたちに価値なんかない!』って言われて、それはすごくつらかったです。みんなの前で言われて。『はい!はい!』って返事しながら、これは地獄だと思って聞いていました。周りにいる人たちもみんな下を向いて黙っちゃって。酒の席での説教は地獄です」。苦い思いがこみ上げるものの、笑いでやり返した。「ネタの中にその人を登場させて、ボコボコにしたことがあります(笑)」(中野)。

一方の橋本は「笑い」で地獄を見た。多忙を極めていた時期、ネタが間に合わず衣装と設定だけを決めて舞台に立たなければならない日があった。「それまでかっちりセリフを決めて舞台に出ていたので、ほぼアドリブでという決断をしたときはやばいと思いました。舞台中、地獄を感じました」。お客様にチケット代を払ってもらっている以上、自分たちの置かれた状況を悟られてはならないと必死だった。中野とアイコンタクトを取りながら、何とか出番を終えた。約4分、体感時間は「地獄のように長かった」(橋本)。もう二度とアドリブでの舞台はやりたくないと口をそろえる二人だが、その経験がハプニングを乗り越える力にもなったという。

この頃は分かりやすいネタ作りを心がけるようになった。ドッと沸く笑いの気持ちよさを二人とも求めるようになったのが、変化のきっかけだ。「以前は私たちが面白いなと思うところと、お客様が笑うところが違っていても、それでもいいやって、尖っていました。でも、お客様にウケる部分をメインに持ってきて、ドッと笑ってもらう方が精神衛生上、いいなと思ったんです。朱美ちゃんの『ダメよ~、ダメダメ』も、それで笑わせるつもりはなくて、おじさんの細貝さんの方で笑わせるつもりだったんですけど、ウケるのは朱美ちゃんだったので、彼女をメインに変えたんです」(中野)。

歩み寄ることを知った。そうすると舞台もやりやすくなった。「私たちの真の部分は曲げなくても、歩み寄ることで笑ってもらえることが増えました」。「『地獄コンデンサ』岩下の新生姜と共に」でのコントでも、分かりやすさの中に日本エレキテル連合にしか抽出できない“地獄”を展開する。




(2017年9月 5日更新)


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日本エレキテル連合単独公演
『地獄コンデンサ』
岩下の新生姜と共に

発売中

Pコード:457-461

▼9月15日(金)19:00

▼9月16日(土)13:00

ABCホール

全席指定-4500円

[作・演出・出演]日本エレキテル連合

※未就学児童は入場不可。

[問]サウンドクリエーター
[TEL]06-6357-4400

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