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この春、それぞれの趣向を凝らした単独イベントを
開催する吉本新喜劇の若手座員4名が大集合!
太田芳伸、吉田裕、森田展義、信濃岳夫が
満を持してお届けする単独ライブをアピール!

吉本新喜劇の太田芳伸、吉田裕、森田展義、信濃岳夫の4人が立て続けに単独イベントを開催する。それぞれ個性の塊のような面々が独自の新喜劇を披露してくれるはず。ということで、4人集まっての座談会開始!

--まずは、それぞれ単独イベントを行うきっかけをお聞きしたいんですが。まずは一番イベントが早い太田さんから。
 
太田「今年僕が36歳の年男になりまして、入団したのも12年前の年男の時やったんですよ。それで節目じゃないですけど今年は結果を残さないといけないと新年になった時に目標を立てまして、その太田芳伸プロジェクトの第一弾が今回の『太単独』なんです」
 
吉田「新喜劇に入団してからイベントはちょくちょくやらせていただいてるんですけど最初は昔あったワッハ上方演芸資料館の中にあった上方亭から始まって、ワッハ上方レッスンルーム、道頓堀ZAZA POKETZ、ZAZA HOUSEとちょっとづつ大きなとこに変わっていって、では次はどうしようかなと思って劇場を色々と考えている時に吉本の社員さんから“どうせやったらなんばグランド花月でやったらいええやん”と言うてくれはりまして、それでええいやってまえ!と」
 
森田「ZAZA HOUSEとなんばグランド花月の間がない(笑)」
 
吉田「確かに(笑)。けどせっかくやし、社員さんからも“絶対チケット売れますからやってみたら”って背中を押していただいたんで(笑)とはいえ、自分の看板背負ってやるのはプレッシャーも凄いんですけど、これが弾みになって定期的にできたらという期待もあって」
 
太田「チケット売れますからって、そんなん社員さんに言われたいわ(笑)」
 
森田「僕は去年の春まで4ヶ月に一回くらいのペースで祇園花月で『きょうと花月』という京都を舞台にした新喜劇をやらせていただいてたんですけど、一回リセットしてしばらくお休みをいただいたんですけど、劇場や自分に「もうやらないんですか?」って手紙などくださる方が多くて、それで祇園花月の担当の方と話してるうちに“この春にもう一度どう?”とおっしゃってくださって、それで一年ぶりに新キャラクターで復活することになりました」
 
吉田「え、前の時にずっとやってたおばあちゃんキャラはやれへんの?」
 
森田「あ、あのおばあちゃんは死にました」
 
吉田「え!? 死にはったん」
 
森田「はい、僕の中ではお亡くならはりました」
 
太田「元気そうやったのに」

森田「もう亡くなったと僕が言うてるんで亡くならはったんです」
 
信濃「それで新キャラで?」
 
森田「そう」
 
太田「おばあさんの関係者?」

吉田「妹さんとか?」
 
森田「ちゃいます。それはまたお楽しみでということで」
 
吉田「物語はこれまでと繋がりはあるん?」
 
森田「繋がってないです」
 
太田「なんで繋げへんの?」
 
森田「無理に繋げんでもいいでしょ(笑)。とはいえ、追々はシンクロしていったらええなぁとは思いますけど、いろんなキャラクターを生み出せていって…」
 
信濃「ちょっと長いねんけど、もうええかな(笑)」
 
森田「ごめんごめん、どうぞ」
 
信濃「ずっと待ってたから…。あの、2年ほど前に一度、単独イベント『信濃ゑびす』をさせていただいて」
 
太田「そんなんやったん?全く記憶ないわ」

吉田「やったことすら憶えてない。印象ないわぁ」
 
森田「マジでやった?」
 
信濃「…そんなウワサの単独イベントをやったんですけど(笑)」
 
吉田「一人で?」
 
信濃「いや、新喜劇をやったんで、一人でではないですけど…」
 
吉田「単独って言うたから」
 
信濃「…なんやねん!そこいじらんでええわ!(笑)。まぁとにかく! その時から定期的にイベントはやっていこうと思ってたんですけど、『吉本新喜劇2025』とか『吉本新喜劇2026』とかをやらせていただいてたりしてて、アレヨアレヨと時間が過ぎてしまって…。けど僕も今年、太田さん同様、年男になるのでなんか挑戦したいなぁと思ってて、また道頓堀のZAZA HOUSEみたいなとこでやろうかなと思ってたんですけど、社員さんから『どうせやったら大きい場所でやったらどうですか?』って言われて、自分を鼓舞させるためにも大きい場所でやるのもいいなぁと、なんばグランド花月でやらせていただくことを決めました! かなり無謀なチャレンジとは思いますけど、これで自分自身が変わるチャンスでもあるかと」
 
太田「…なんか俺、規模、小さない? 5~6分前からちょっと思ってたんやけど」
 
信濃「そんなことないですよ!」
 
太田「ちょっとニヤついてるやん! 年男もやし、デカイことやらなあかんなというのもかぶってるし、なんか信濃のフリみたいやん。俺の話」
 
信濃「ちなみになんばグランド花月が何席でしたっけ?」
 
吉田「858席かな
 
信濃「大丸心斎橋劇場が?」
 
太田「277席や」
 
信濃「なるほどっ!」
 
太田「なるほどってなんやねん!」
 
吉田「数学やないよ!」
 
太田「そやで、中身や!」
 
森田「代わりにチケット代の数字が…」
 
吉田「え!?」
 
信濃「そうなんですか?」

太田「3000円ですわ」
 
吉田「えー!高っ! 200円くらいの価値しかない男やのに」
 
太田「なんでやねん!もうちょっと価値あるわ」
 
森田「もうちょっとだけですか(笑)」
 
太田「謙遜しとんねん!3000円に見合う価値ありますわ!」

森田「やらはるの新喜劇ですよね。セットどないしはるんですか? イチから持って行くとなると大変ですよ。あ、でも3000円やからセットも…」
 
太田「ない。セットはない」
 
森田「そうなんですか」
 
太田「家とコンビニの話で小道具は用意するけど書き割りみたいなんはないよ」
 
信濃「2本の話をやるんですか」
 
太田「今言うたよね。君にも前出てもろたやん、2本立ての新喜劇」
 
信濃「あ、そうでした、そうでした」
 
太田「その続編みたいな感じなんですけど」
 
吉田「そしたら前のを観てない人は話わからんねや」
 
太田「ちゃうちゃう。ちゃんとわかる話!」
 
吉田「そしたら万が一、5分くらい遅れて入場した人はわからないんや」
 
太田「わかるよ!新喜劇、5分くらい観てなくてもわかるやろ」
 
信濃「新喜劇バカにしてるんですか!」
 
太田「してるか!お前ら、ややこしくするなよ!(笑)」

吉田「まぁとりあえず見どころ言うて」
 
太田「そやな。今回、森田くんも言うてましたが、僕も新しいキャラクターに挑戦するんですよ」
 
森田「ホンマに死ぬキャラとか?」
 
太田「『おジャマ死にま~す』でホンマに死んだら、新喜劇で二度とできんやろ。死ねへん! おじいさんの役をやるんですよ。何年も前から考えてて、自分やったらこういうおじいさんかなとかイメトレずっとしていて、今回、いい機会やからやってみようと。まあ、これ以上はネタバラシになるんで言わないようにしますが」
 
吉田「そうなんや。太田くんは格闘技とかダンスとかやってるから、そのおじいさんは実はめっちゃ強いとか、あまり動かないけど実はダンスができるとか、体シワシワやけど脱いだらムキムキとか?」
 
太田「内容言うとるがな!」
 
吉田「そうなん?」
 
太田「そんなんもある! 内容言うてしもたらお客さん観に来てくれはらなくなるやろ!」
 
信濃「それにしてもキャラクター、ペランペランちゃいます?(笑)」
 
太田「深い深い! 自分で色々シミュレーションしてるから大丈夫! 太田版おじいさんが見どころです。自分はどうなん?」
 
吉田「新喜劇の枠は外さないで90分くらいの舞台にしたいなと思ってます。自分が好きなのが泣きながら笑う、笑いながらもいつのまにか涙を流してるという話で、メッセージ性のあるものをお見せできたらいいなぁって」
 
太田「以前、藤山直美さんが吉本興業の創設者である吉本せいさんを演じた舞台を見せていただきまして、吉田はそれが記憶に残ってると思うんですけど、この前イベントの打ち合わせと称して飲みに行ったら、長渕剛のライブビデオを延々と見せられまして、こういうのがイベントとしてイメージしてるって言われたんですけど、新喜劇の枠を外さないどころかそっちに寄せていってて、ちょっと心配なんですけどね(笑)」
 
吉田「メッセージ性があるというので共通してるんや!」
 
森田「ドリルはやらはるんですか?」
 
吉田「それはね、しない方向でと思ってる」
 
森田「しないんですか!」
 
太田「それって、ドリルせえへんねやってキャンセル出るんちゃうか! ぜひ、ドリルしないですって書いておいてください(笑)」
 
吉田「なんでやねん!芝居に必要やったらやる方向で、いや、やるかなぁ」
 
太田「何、弱気になってるねん!(笑)森田は?」
 
森田「やはり新喜劇でキャラクターがあるというのは強いなぁと感じてまして、これまでも『きょうと新喜劇』でおばあちゃん役をやらせていただきましたけど、なかなか試行錯誤してまして。それやったら、今回は自分がやりたい別の役で心機一転やるのが見どころですね。あとせっかく『きょうと新喜劇』と言うてるので、これまでにも京都に関する情報を取り入れたりしてたんで」
 
太田「例えば?」
 
森田「実はバナナを黄色くする技術は京都から生まれたとか」
 
吉田「そうなん?」
 
森田「バナナって緑の状態で輸入して、それを黄色くなるまで熟成させるんですよ。その技術を開発したのが京都の方で、今も生きてらっしゃるんです」
 
太田「そうなんや!」
 
森田「今回もそういった情報を芝居に取り入れたいなと思ってます。で、イベントが大きくなっていったら、京都の企業の任天堂とか京セラなどをテーマにした新喜劇もできたらなぁっていう野望もありますね」
 
吉田「ごっつい野望やな(笑)信濃は?」
 
信濃「僕は、自分が面白いというものを追求した、しっかりした新喜劇をやりたいのと、僕のことをまだまだ知らない方が多いですから、もっと知っていただきたいので新しいことに挑戦したいですね」
 
吉田「新しいこと? 手笛やな」
 
信濃「手笛やないです、ハンドフルートです」
 
吉田「それと駒回し。終わり!」
 
信濃「そう、それでなんばグランド花月を沸かせて…って無理でしょ!」
 
太田「プチ舶来寄席やな」

信濃「プチプチやわ! それらを土台にして、もっと大きなことをやろうと思ってるんで…」
 
吉田「あと、しなちゃんダンスもあるやん(笑)」
 
太田「あのおなじみのやつな(笑)」
 
信濃「まだ知られてないですから!そやから今までやったことないノリとかも考えて、新喜劇でできたらいいなぁと思ってます」
 
吉田「みんなそれぞれ個性ある面々ですから、4人それぞれの新喜劇が楽しめることができるんで、できれば4人全員のを見に来ていただけたら、今の新喜劇の動向も知ることができると思います。お待ちしてます!」
 
取材・文/仲谷暢之(アラスカ社)



IMG_4592_t.jpg写真左から

信濃岳夫
1981年6月21日、兵庫県宝塚市出身。NSC25期生を経て2006年吉本新喜劇金の卵2個目オーディションに合格し、入団。
 
吉田裕
1979年3月29日、兵庫県高砂市出身。NSC23期生出身。漫才コンビを経て2005年吉本新喜劇金の卵1個目オーディションに合格し、入団。
 
太田芳伸
1981年7月5日、大阪府大阪市出身。NSC23期生卒業後、吉本新喜劇金の卵1個目オーディションに合格し、入団。

森田展義
1975年10月2日、京都府京都市出身。NSC25期生を経て2005年吉本新喜劇金の卵1個目オーディションに合格し、入団。
 
 
 

(2017年3月 3日更新)


Check

太単独~大丸にお邪魔死にまーす~

▼3月10日(金)19:00
大丸心斎橋劇場
前売り-3000円
当日-3500円 
[出演]太田芳伸/他、新喜劇座員
[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

詳細
http://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/special.html


吉田裕の新喜劇
~NGKですんのか~い!~

発売中
Pコード:456-258
▼3月29日(水) 19:30
なんばグランド花月
全席指定-2500円
[出演]吉田裕/他
※5歳以上または身長110cm以上の方はお席が必要となります。(膝上でのお子様の観劇は1名様のみ可能です。)
※16歳未満の方は保護者同伴に限り入場可。
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。変更・払戻不可。
[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

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よしもと祇園花月特別公演
〈森田展義のきょうと新喜劇5〉

発売中
Pコード:597-132
▼4月7日(金) 19:00
よしもと祇園花月
全席指定(大人)-2300円
全席指定(子供)-1800円(小学生以下)
[作]森田展義/三栗雅子/仲谷暢之
[演出]三栗雅子
[出演]森田展義/他
[ゲスト]有
※5歳以上または身長110cm以上の方はお席が必要となります。(膝上でのお子様の観劇は1名様のみ可能です。)
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので、予めご了承ください。変更・払戻不可。
※最新の出演者情報等詳細はよしもと祇園花月ホームページでご確認下さい。
※車椅子の方はチケット購入前にチケットよしもとコールセンター[TEL]0570(041)356まで要問合せ。
[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

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信濃岳夫単独公演
オレの新喜劇

発売中
Pコード:457-545
▼5月26日(金) 19:30
なんばグランド花月
全席指定-2000円
[出演]信濃岳夫/吉田裕/松浦真也/諸見里大介/酒井藍/他
※5歳以上または身長110cm以上の方はお席が必要となります。(膝上でのお子様の観劇は1名様のみ可能です。)
※16歳未満の方は保護者同伴に限り入場可。
※ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。
※出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。変更・払戻不可。
[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

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