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「振り切って、捨て身でやる覚悟です」
毒づきが止まらない花嫁役で主演の
奥菜恵にその“心積もり”を聞いた!

劇団鹿殺しの「オフィス鹿プロデュース公演」の最新作『親愛ならざる人へ』が間もなく、大阪で開幕する。同シリーズではこれまで、Coccoの初舞台であり初主演作となった『ジルゼの事情』、鳥肌実、森下くるみ出演の『山犬』、鳥越裕貴が主演した『竹林の人々』を上演。『親愛ならざる人へ』は2014年に劇団の丸尾丸一郎が書き下ろしたラジオドラマの舞台化で、丸尾にとって初のコメディ作だ。

33歳厄年の本宮華(もとみやはな)が結婚式前夜、夢だった両親への手紙をしたためようとしている。が、そのとき浮かび上がった疑念、「お父さん、お母さんの娘でよかったか…?」。そして“史上最低な結婚式”の朝を迎えた…。

何でも口をついて出てしまう本宮華を演じるのが、2年ぶりの舞台出演となる奥菜恵だ。台本を読み、これは絶対にやりたいと強く思ったと話す。

「台本を読んでこんなに笑ったことがあったかなというくらい、読みながら声に出して笑いました。会話や役の性格の面白さなど、どんどん作品の世界に引き込まれて、ゲラゲラ笑いながら読みました」と奥菜。全編コメディの作品に出るのは初めてだが、かねてから所望もしていた。プレッシャーを感じながらも、「この役をやるにはある意味自分を捨てなければと思っています。振り切って、捨て身でやる覚悟です」と意気込む。

思ったことをすぐ口にする本宮華、時にはそれが毒づいているようにも見えることもある。だが、そんな姿に共感を覚えるとも。「女性ならいろんな部分で共感できる部分があると思います。お客様はスカッとした気持ちで帰っていただけると思います」。

相手役の佐伯大地をはじめ、鹿殺しのメンバーたちとパワフルな芝居に挑む。その姿をぜひ劇場で見てほしいといざなう。「舞台は、私自身にとっては映像ではなかなか経験できないような、自分が役者としてやっていくために必要なものを叩き込まれ、成長させてもらえる場です。それとはまた別に、私が舞台を観に行くのも、舞台に立つのも好きな理由は、お客様と一つの空間や時間を共有できること。その瞬間しかない時間を共有できることに尽きると思っています」と醍醐味を説く。

本作では観客参加型の仕掛けも用意している。観劇の際のドレスコードは設けてはいないが、結婚式に参列するつもりで来場するとより楽しめるという。果たしてどんな結婚式当日を迎えるのか、劇場でぜひ”参列”して確かめてほしい。
 



(2017年3月14日更新)


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OFFICE SHIKA PRODUCE
「親愛ならざる人へ」

発売中
Pコード:456-431

ABCホール

全席指定-4900円
ヤング券-3500円(整理番号付/22歳以下/公演当日要年齢確認証)

【破】
▼3月17日(金)19:00
▼3月19日(日)14:00
▼3月20日(月・祝)14:00

【天】
▼3月18日(土)14:00/19:00
▼3月19日(日)19:00

[作・演出]丸尾丸一郎
[音楽]オレノグラフィティ
[出演]奥菜恵/佐伯大地/オレノグラフィティ/鷺沼恵美子/椙山さと美/木村さそり/矢尻真温/浅野康之/丸尾丸一郎/久世星佳

★花嫁の妹役はダブルキャスト
【破】
破天荒な妹編…妹役:鷺沼恵美子/友人役:椙山さと美
【天】
天真爛漫な妹編…妹役:椙山さと美/友人役:鷺沼恵美子

※未就学児童は入場不可。ヤング券は公演当日会場にて座席指定券と引換え。
[問]キョードーインフォメーション
[TEL]0570-200-888

「親愛ならざる人へ」公式サイト
http://shika564.com/shinai/

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