ホーム > インタビュー&レポート > 柳下大が前山剛久にひと目ぼれ!?な Dステシェイクスピア!
劇作家・演出家の青木豪と、俳優集団D-BOYSがタッグを組んだ“Dステシェイクスピア”。今回は、2011年「ヴェニスの商人」、2013年「十二夜」に続き、恋愛喜劇「お気に召すまま」を12名のオールメール(全員男性)で上演する。「こんなに笑えるシェイクスピアは初めて」と好評の、男装ヒロイン3部作の完結編に!?
物語は、それぞれの事情で宮廷を抜け出してやって来るアーデンの森が舞台。権力争いや兄弟の確執を乗り越え、様々な恋模様のなかで真実の愛を見つけ、4組のカップルが誕生するという幸せ感満載の作品だ。
Dステ以外の舞台でも活躍目覚ましい柳下大(写真右)がオーランドー役、堺市出身の前山剛久(写真左)が女性役のロザリンドで、ともに“Dステシェイクスピア”に初参加。主演の恋人同士役を演じる2人が兵庫県立芸術文化センターに来場、意気込みを語った。
シェイクスピア作品に初めて向き合う2人。柳下は「もともと難しいというイメージを持っていたシェイクスピアが、Dステの舞台を観て、わかりやすくておもしろいんだというふうに印象が変わりました。今回の舞台を観て、1人でも多くの人に僕と同じ思いを伝えたい」と語る。「みんなが幸せで終わる話で、シェイクスピアの喜劇中の喜劇。コメディ作品はあまり出たことがなく、こんなまっすぐな男の子を演じるのも初めてなので、すごく楽しい」。
前山は「普通ではなかなかできない女役、自分が成長するきっかけになると思ってオーディションで狙っていました」というロザリンド役を射止めた。「糖質制限して、女性ホルモンが増えると聞いた豆乳飲んで、限りなく女性に見えるように、見た目のラインや女性らしい所作に気を付けています」。
オーランドーとロザリンドは一目ぼれで恋に落ちる。実生活でも「基本、僕は一目ぼれから入ります」と言う柳下が相手、雰囲気とルックスは大切だ。
「僕もウェディングドレス着てみたい」「え、ともさんも!?」。2人の会話を通して、気心が知れた仲間ならではの稽古場の空気が伝わる。先輩として「みんなといる時間を大事に、作品をもっとよりよくしたい」と考えてアドバイスする柳下。前山はその思いを受け止め「ともさんから学ぶことがすごく多くて。その憧れの気持ちを恋に転換させています」。
2人からお客さんへ。「今回の作品は月9みたいなラブコメと思ってもらえば(笑)。楽しくハッピーな気持ちになれるので、舞台が初めての人もぜひ!」(柳下)。「僕らだからこそできる突っ走った感じを楽しんでいただき、恋の素晴らしさを感じてほしいです」(前山)。
取材・文/高橋晴代
(2016年11月17日更新)