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客席数60席の濃密空間で「新たな自分を見せたい」
NMB48・松村芽久未が大阪の劇団シアターOMで主演!

今年6月、舞台『Let’s play a GAME』で初舞台を踏み、初主演を務めたNMB48の松村芽久未が12月8日(木)~11日(日)、シアターOMアトリエにて舞台「『Merry Christmas Mr.Santa Claus』~あなたはサンタクロースを信じますか?!~」に出演する。本作は、大阪を拠点に活動する劇団シアターOMのオリジナル作品で、クリスマスシーズンにぴったりのファンタジー作品。舞台と客席の距離が近い客席数60席の濃密な空間で、彼女の熱を間近に感じられる。今回の舞台に向けての意気込みを、松村とシアターOMの主宰・松村誠に聞いた。

――松村さんを迎えたきっかけから教えてください。

稲森:きっかけは知り合いから紹介していただいたことが始まりなんです。それで、彼女が出ている舞台を観に行ったんです。実際に会うと、本当にお人形さんのようで。僕たちのようなところには入れてはいけないんじゃないかというような感じがしますね(笑)。

――松村さんは、稲森さんやシアターOMの方々にお会いして、どんな印象を受けました?

松村:稲森さんは、“パパ”っていう感じがして安心感があります(笑)。私はかなりの人見知りなので、まだ劇団員の方々とはあまりコミュニケーションできていないのですが、頑張って壁を壊していきたいと思います。

稲森:僕らは30代、40代が中心でバラエティに富んでいるし、キャラクターが濃いからね。松村さんと同じ20代は3分の1くらいかな。

――今回のお話を受けて、心境はいかがですか?

松村:今年の6月に初舞台を経験させていただいて、難しかったんですけど、楽しいなと思えたんです。だからまた何か出られたらいいなと思っていたんですけど、まさかこんなに早くお話がくると思っていなかったので。聞いたときはちょっとビックリしました。

――松村さんは元々、お芝居に興味はあったんですか?

松村:興味を持ったのは最近のことで、元々は演技することから逃げてきた方だったんです。でも、とあるきっかけで舞台を観に行ったときにすごく引き込まれて。観ていてワクワクして面白いなと思って、そこから舞台のことを調べるようになって、いろんな演出家さんの舞台を観に行って。演出家さんによっても全然色が違うのが楽しくて、そこから演技に興味を持ちました。

――そこから、苦手なことにもチャレンジしてみようかなと?

松村:そうですね。私はダンスがすごく好きなので、そういうことが学べる専門の高校に行っていて、そこでお芝居の授業もあったんですけど、一切とらなくて、ずっと逃げていました。だから、今これだけすごく興味を持っているのが不思議な感じがします。

――具体的にお芝居のどういうところに面白さを見つけたんですか?

松村:セリフのテンポ感とか、セリフを言っていないときの人の動きを見たり、あのときのあの表情はここと繋がってるんやっていう、伏線を勝手に考えたりするのが楽しいですね。

――稲森さんは、今回の物語は松村さんありきで考えられたんですか?

稲森:そうですね。クリスマスらしい温かいファンタジーの物語で、“あなたはサンタクロースを信じていますか?”という、サンタクロースがいるかいないかという論争の部分と、それに絡めた人間ドラマを描きます。そしてその中で、松村さんの大人の部分を見せたいと思っていて、演じてもらうのは20代後半から30代前半くらいの仕事に生きているキャリアウーマン。等身大の演技をするのではなく、役的に年齢を上げているので、アダルトな松村さんが見れるんじゃないかなと思います。松村さんのファンの方が観ると驚かれるかもしれないです(笑)。

松村:最初にタイトルだけ見たときにコメディ系かなと思ってたんですけど、ファンタジーと聞いてワクワクします。

稲森:コメディ要素も入っているんですけどね。ファンタジーに笑いを織り交ぜながら見せたいなと思っています。

――今回、松村さんに期待されていることはどういうところですか?

稲森:うちの劇団員は、夢はあるんですけどその先が見えていないから停滞しているんですよ。バイトしながらお芝居して、好きな時間に好きな楽しみ方でやっている。でも今回は、第一線の現場で、いろんな制約がある中で過ごしている人と触れ合える機会になるので、その感覚を劇団員に覚えさせてあげられればと思っています。お芝居自体の経験値は劇団員の方があるかもしれないですが、松村さんにはポテンシャルがあるし、感覚的にできる人なんだと思います。それは彼女の武器だと思いますね。


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――松村さんは今回の舞台で楽しみにしていることとか、こんなことが経験できたらいいなと思うことはありますか?

松村:前回の舞台では等身大の女性を演じたんですけど、今回演じるのが実年齢より高いキャラクターなので、不安もあり、楽しみでもあります。その年代をちゃんと演じきれるように頑張りたいと思います!

稲森:芝居をしよう、演じようと意識しすぎると、“いかにも”な演技になってしまう。そうではなくて、存在を主張しているわけじゃないのに、なぜか自然とお客さんの目がいってしまうような女優オーラを身に着けてもらえたらうれしいですね。松村さんのファンのためにも、彼女の新しい魅力を引き出せたらいいなと思っています。

松村:パパについていきます!(笑)。

――今回の劇場は60席でかなり客席と近いですよね。

松村:そうなんです。NMB48劇場も客席と近いのですが、シアターOMはそれよりもっと近いので…、緊張しそうです。「近っ!」ってなると思います。

――前回は初舞台で主演されて、主演の重さを痛感したと仰っていたんですが、今回はいかがですか?

松村:前回は最初に主演と聞いただけで、「引っ張らないと!」という勝手なイメージがあったんです。でも実際はそうじゃなくて、他のキャストのみんなや裏で支えてくださっているスタッフさんとか、関係者全員でひとつの作品を作り上げるということを実感できたんです。だから前回とはちょっと心持ちが違いますね。

――今後、女優として目指しているところはあるんですか?

松村:いつか、ミュージカルもできたらいいなと思います。アニメが大好きなので、2.5次元作品もすごく興味がありますね。

――最後に、今回の意気込みや見どころを絡めてメッセージをお願いします。

松村:今は不安もありますが、楽しみな気持ちの方が大きいですね。幕が開いたときにどういう作品になっているのか今はまだ想像つかないですが、新たな松村芽久未をお見せしたいと思いますので、とにかく楽しみにしてください!

稲森:僕らの作品にこんなに美しい娘さんが出ることはあり得ないので、それだけでも新鮮です。彼女はまだまだ伸びしろがあるので、どんどん変化をしていくと思う。その変化をお客さんにも見てもらえると、松村信者がいっぱい増えるんじゃないかな。今までのファンの方はもちろんですが、今回初めて見る方も「おっ!」と思うくらい、化けてもらおうと思っています。

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取材・文/黒石悦子




(2016年11月17日更新)


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『Merry Christmas Mr.Santa Claus』
~あなたはサンタクロースを信じますか?!~

発売中

Pコード:455-138

▼12月8日(木)13:30/19:00
▼12月9日(金)13:30/19:00
▼12月10日(土)13:30/19:00
▼12月11日(日)13:30/19:00

シアターOM アトリエ

全席自由-3000円

[出演・脚本・演出]稲森誠
[出演]松村芽久未/シアターOM

※12月8日(木)・9日(金)13:30公演は、公演終了後アフタートークあり。([出]松村芽久未)
※未就学児童は入場不可。

[問]シアターOM事務所
[TEL]06-4392-7121

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