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個性派キャラクターが続々登場!
土肥ポン太主宰の劇団感情線が
第二回公演『蝉と入道雲』を上演!

土肥ポン太が2015年に立ち上げた劇団感情線の第2回公演が間もなく行われる。今回の主役はレイザーラモンHG、そして物語の重要なカギを握るのが野性爆弾のくっきーという。他、お笑い界最強の布陣と、女優、ダンサー、アイドルでお届けする摩訶不思議なポン太ワールド! 作・演出を手がける座長のポン太と主演のHGに話を聞いた。

--まず、ポン太さんからお話をお伺いします。今年もタイトルに“芸歴23周年”と銘打たれておりますね。
 
ポン太 周年をつけるのは「今年も生き延びれたな」っていう意味合いも含めてですね。30歳超えてから1年1年が大事で、毎年、そういうふうに周年をつけさせてもらいます。
 
--農業を始められて余計に1年って早くないですか?
 
ポン太 早いし、早く進んでほしいと思うようになりました。夏になると早く夏終われって思うし、冬は早く春来いって。春は春で早く夏来てくれへんかなとか。作物によっては気温が上がらんとできへんものがあるから、早く夏来いって。今は早く夏が過ぎ去れって思いますね。
 
--今は収穫の時期ですか?
 
ポン太 今が収穫で、もうそろそろ秋冬を考えんといけないですね。農業を始めてから、1年で一番嫌いやった梅雨が一番好きになりました。だから僕、6月生まれなんやろうなって。農業は誕生月を好きになったきっかけですね。
 
--四十で惑わず、五十で天命を知るといいますよね。ポン太さんは今、45歳で。徐々に「天命を知る」の領域に差し掛かっているのでしょうね。
 
ポン太 それは日々、思いますね。本名が「土肥耕平」やから。土に肥料して耕して平らにしてやから、天命に近づいてんとちゃいますかね。若いときは真逆のことしてたから、驚きですね。
 
--農業に携わったことが作品なり、劇団を率いることなり、何か影響を与えていますか?
 
ポン太 表現はそんな変わらないですね。ただ、世界観は普通に広がりました。
 
--例えば?
 
ポン太 虫の鳴き声とか、かえるの声とか、僕、完全な都会っ子やからそんなこと何も知らんかったんですけど、季節でかえるが鳴くとか、世界観が広がりましたね。
 
--情緒が出てきそうですね。
 
ポン太 そうですね、情緒感は作品に盛り込んでるつもりです(笑)。
 
--では、次回作の『蝉と入道雲』はどんなお話なんですか?
 
ポン太 日本の未来…ですかね。
 
--前回の『紅葉と瓜』がキャバレーのお話で、今回は日本の未来。
 
ポン太 キャッチーに描いてみました。
 
--だいたい何年先ですか?
 
ポン太 それは分からないですね。ひょっとしたら1年後、2年後になるかもしれないですし、10年、20年後かも分からないですけど。
 
--なんとなくこうなるのでは?と。
 
ポン太 そうですね。世紀末でもありますかね。
 
--チラシのビジュアルがちょっと楽園っぽいイメージがあるなと思ったんですが、そのビジュアルとの関連性はあるんですか?
 
ポン太 そうですね、遠からず近からずありますね。
 
--このビジュアルで、野爆のくっきーさんのコスチュームがちょっと特殊で。役柄は関係あるんですか?
 
ポン太 ありますね。くっきーは、おもろさの塊みたいな人やから、前から出てほしかったんです。で、やってもらうんやったらあの役やなっていうのが自分の中にずっとあったんです。
 
--去年も出てはりましたよね? 
 
ポン太 あれはサプライズ的な感じやったので、そこまで関係ない役でした。
 
--今回はあて書きで。
 
ポン太 そうですね、彼しかできない、ある意味彼に背負ってもらってるところがあります。
 
--HGさんもそんな感じですか?
 
ポン太 そうですね。やっぱりbaseよしもと時代に野良犬軍団言うて、レイザーラモンと僕と野性爆弾でユニット組んでやってて。あの当時、ほんとにみんなお金なかったんで。それが今、ああやって、HGやRGも活躍して。今回はそういう同窓会的なところもあるので、HGはひいきしましたね。あの役はほんまは(テンダラー)浜本やったんですけど、それは会社に「HGにしてくれー!」言うて、ねじ込んだので。
 
--HGさん、がんばらないとですね。
 
ポン太 そうですね。背負ってもらってるところがありますね。

--舞台演出はどうですか?
 
ポン太 1回目は会場(味園ユニバース)が特殊だったんでねぇ……。100点ではないですね。
 
--今回、イエスシアターで、本当にまっさらな舞台ですよね。
 
ポン太 そうですよね。それもどこまでできんのかってとこやし…。やっぱりどんなものでもええものを見せるには、ええものを作るにはお金がかかりますね。野菜もそうですわ。お金は要りますね。そこの兼ね合いですね。お金かけず、どうやって見せるのか。ほんまやったらもっといろんなもの見んとダメなんですけどね。
 
--演出と出演は、ポン太さんの中で切り分けはあるんですか?
 
ポン太 ほんま言うたら出演はせんでええかなと思ってます。ほんま言うたら。
 
--そこはなぜ?
 
ポン太 やっぱねぇ、自分が台本書く立場として、芸人土肥ポン太を見たときに何かちゃうなって思いますもんね(笑)。
 
--それは芸人・土肥ポン太がその中にいるというのが違う?
 
ポン太 と思いますよ。
 
--どういう兼ね合いというか、バランス取られてるんですか?
 
ポン太 あんまり目立った役はやらんほうがええと思いますし、なんやったらくりぬきみたいな形で出てるほうが邪魔せえへんなあって。やっぱ稽古してるときに引きで見られないんですよね、自分が出てたら。そこはいつも思いますね。誰かに代わってやってもらって、前から見ているときとかに見えてきますけど、自分がそこの中に入ったらまた見えへんからわかんないじゃないですか。
 
--なるほど。ここでHGさんが来られました。
 
ポン太 おう、正樹やんけ。
 
--HGさんは主演ですね。
 
HG はい。笑いましたよ、このチラシ。
 
ポン太 いろいろ突っ込まれましたよ、HGのイベントやんって。
 
HG 確かに(笑)。本人よりむちゃくちゃ大きい。嬉しいですけど。
 
--HGさんにあてがきで。HGさんはどういう役柄なんですか?
 
ポン太 もうHGです。
 
HG 台本読んだんですけど、ハード・ゲイじゃないですよね?
 
ポン太 そうです。エイチ・ジー。ハード・ゲイではなくエイチ・ジー。
 
HG ハイ・グレード的な感じですね。パワーアップした感じですね。
 
--プロレス的な要素も入っているんですか?
 
ポン太 それはお願いしたので。やってくれるか?っつって。……なぁ!?
 
HG ……あ?僕ですか…そうですね、僕はもう体目当てというか、動けて筋肉もあるという。ね?
 
ポン太 そうです、そうです。
 
HG アクション担当で呼ばれました。
 
--竹若さん、浜本さんもダンスが…。
 
ポン太 なかやまきんに君も、アキナも運動神経いいですし、僕とヤナギブソンぐらいちゃいますか、動かれへんのは。
 
HG ポン兄も体、仕上げてるって聞いてますよ。
 
ポン太 行ってないねん。
 
HG え? マジですか? でも、見た目しゅっとされてる。
 
ポン太 痩せたままやけどね、行ってないねん。…2ヶ月で飽きた(笑)。
 
HG いやいや、普通の若者じゃないですか、それ。
 
ポン太 せやな。
 
HG ええ!? 日に焼けてるのは?
 
ポン太 農業。
 
--動画で白川さんにも痩せてもらいますと、役づくりの注文もおっしゃてましたけど、芸人さんへのリクエストはあるんですか?
 
ポン太 まあそうですね、まあ白川はとにかく痩せてほしいですね。
 
HG そんなに太ってましたっけ、白川さん。
 
ポン太 太ってんねん。嘘やろ!っていうくらい。
 
HG チラシの写真を見る限り、二重アゴには…。
 
ポン太 ものっすごい甘い顔してたのにね! 
 
HG アランドロンの流れはないですね、確かに。
 
ポン太 ないよ! 痩せてたのも一瞬だけですもん。それぐらいですね。白川だけですね。
 
--大自然の白井さんとかは。
 
ポン太 は、もうそのままで。
 
--ゲストの方も、彩羽さんやつぼみ、ガゼル西口さんがいらっしゃいますけど、筋肉であったり、マッスルブラザーズの巨漢とか、美女、ダンサーとキャラクターも多彩ですね。
 
ポン太 そうですね。その人らしかできへん役柄で来てもらっているので。特にガゼルは…(笑)。
 
--大抜擢ですね。
 
ポン太 もうガゼルしか。ガゼルで台本書いたとこありますから。
 
--ガゼルさんからしたら、すごく嬉しいですね。ガゼルさんの魅力は?
 
ポン太 何年か前に僕もガゼルのネタをやらせてもらったんですよ。ガゼルの前で。あれをやらせてくれっつって。ラップ。
 
HG ガゼルって芸人ですか?
 
ポン太 そう。その前からずっと好きですし、今回もあいつが今やってるキャラクターで出てもらいたいっていうのがあったので。
 
HG そんな気に入ったヤツいるんですか?
 
ポン太 多分、関西お笑い界の台風の目になる男だと思ってますので。アイロンヘッドも、ね? 大自然も、ABC新人グランプリの決勝行ったでしょ! 来年は多分、ガゼルが…。
 
HG 来るんですか?
 
ポン太 来ますね。
 
HG 昔から青田買いとか、若手見る目はありますから。
 
ポン太 せやろ! あるやろ! レイザーラモンも早かったやろ!
 
HG 僕らもデビュー当時から声かけていただいて。野性爆弾さんも。
 
ポン太 そうやんな!
 
HG ガリガリガリクソンも…。
 
ポン太 (失笑)
 
HG 中山功太…。
 
ポン太 ほんまやなぁ…。
 
HG 『R-1』王者を使ったりして。
 
ポン太 かなり早く使いすぎるんですわ、ガリガリガリクソンとかも。痛いやつって言われてる時くらいに使ってるんで(笑)。
 
HG 僕らも目をかけてもらって。やっぱり嬉しい。僕、若手としては出る場所がないときに出る場所を与えてくるっていうのはやる気も出ますし、頑張ろう!ってなりますからね。そういう意味で非常にプロデューサー的な能力もおありだと思います。
 
ポン太 あるやろ?俺!
 
HG はい。
 
ポン太 な? ガゼルも売れると思いますよ。
 
HG マジですか。じゃあ、注目ですね。僕は名前すらも知らなかった状態ですが、ポン兄が気に入っている…。まあ寂しくもあり…。でも共演は楽しみですね。名前がいいですね。ガゼル。
 
--HGさん、昔からポン太さんにかわいがってもらって、今回主役で。劇団感情線にどういうふうに貢献したいと思われますか?
 
HG やっぱり、あてぶりしてもらえてるということで、自分達の個性を生かしたキャラ付けをしてくれるんですよ。だから非常にやりやすいですし、僕が印象に残ってるのは、ポン太さんがピンになられて、改名されて、初めてNGKでイベントをやったときに、僕らとか野性爆弾さんを呼んでもらったんです。その時も僕は、列車を引く男みたいな役で。
 
ポン太 あったなぁ…(笑)。
 
HG 列車を引く人間みたいな、すごいなんかはまり役で。だから、新たな自分が知らない一面を引き出してくれるというか。でも何か、人とというか、他の芸人さんとか後輩にいろいろ力を与えてくれたんですけど、その時は。肝心の自分が最後に「これからピンでがんばって1からスタートするぞ!」っていう意味できっかけ台詞言ったら、JUN SKY WALKER(S)の『START』が流れるはずだったんですけど、一切流れなくて。
 
ポン太 何回も前に出ようとして出られへんっていうリアクションしたよ。
 
HG 全然ならないっていうおちゃめな一面も見せていただいて。やっぱり自分を下げて周りを上げるっていうのは、それは変わってないなって。やっぱポン兄のために頑張ろうってなるので、いいものになると思います。
 
--脚本を稽古で変えたりもありますか?
 
ポン太 そうですね。それはやっぱり動いてみないとわからないので。実際書いているときに我に帰るときがあるんですよ。言うたらみんな40超えてたり、40前なのにこんなことやらせていいんかって思っちゃうときがあるんです。書いてて。
 
--結構ハードですか?
 
ポン太 はい。
 
--ダンスの要素も?
 
ポン太 今回はやることはやるんですけど、前みたいにむちゃくちゃダンスをやるわけじゃないですね。
 
--1回目、アイスビールショーの進化系という触れ込みもあったと思うんですけど、そこは違ってくる? よりお芝居?
 
ポン太 エンターテイメント性をより高くして。今はダンスのイベントが多すぎてあんまりかぶるのもいややし。なので、アクションですね。
 
--イエスシアターという劇場はどうですか?
 
ポン太 僕は1回出たことあるんですけど、むちゃくちゃいい劇場やと思いますね。
 
HG イエスシアターってできたんですね。こういうのが。
 
ポン太 高須クリニックの劇場や。
 
HG イエス!シアター! 言い方だけでしょ。全然語呂もよくない。
 
ポン太 あれ? 僕そう思ってた。そうかな思うて。
 
HG あれですか、ポン兄得意の“目ぶつし”を。舞台側からお客さんにバーンと光照らしてシルエットで見せるという。
 
ポン太 あれ得意なんですよ。決めは“目ぶつし”。
 
HG めっちゃダサいですけどね(笑)。でもあれはインパクトありますよ。
 
--そういう決めの見せ方は他にもありますか?
 
ポン太 あとは必ず平井堅さんの歌は必ずかけますね。問いかけてる歌い方いいますかね、場面を変えるのに、場面の流れを変えるのにちょうどよくて。

--では最後に、意気込みをお願いします。
 
HG デビュー当時から目をかけていただきまして、僕も今年芸歴20周年になるんで、節目の年にこうやってまた一緒にできるのは非常に嬉しいです。あと、やっぱり新しいメンバーとの共演も嬉しいですし、勝手知ったる、くっきーさんとか、きんに君とかもそうなんですけど、そのメンバーとの楽しみなので、面白いものになると思うので、ぜひ観に来ていただきたいですね。
 
ポン太 去年の第1回公演はどちらかと言えば家族で楽しめるような内容でしたけども、今回はそれも含め、男性だけで来てもいい、楽しんでもらえる内容と思うので。男の人ってお笑いのライブとかきにくいじゃないですか。
 
HG プロレスの要素も入っているので、男子は好きですしね。
 
ポン太 そういのも含め、来ていただきたいですね。より僕が見せたい、今までもふざけてるところがありましたけど、もうちょっとふざけさせてもらってます。
 
HG 猛獣使いというか、ポン兄は。ルックスがかわいいから、変なことが好きですけどそれを自分でやるときとギャップがあるときもあるので、そういうのを僕ら化け物を使っていろいろやっていただけるので、それは楽しみですね。
 
ポン太 猛獣使い…ええ言い方するなぁ。
 
HG ありがとうございます! 個性が強い人がいっぱい出ているので、それをまとめてくれると思います!
 



(2016年8月12日更新)


Check

土肥ポン太芸能生活23周年記念
劇団感情線 第2回公演
『蝉と入道雲~』

※前売券完売

▼8月19日(金) 19:30
YES THEATER

当日-3500円

[出演]土肥ポン太/テンダラー/バッファロー吾郎・竹若/ザ・プラン9 浅越/ザ・プラン9 ヤナギブソン/レイザーラモンHG/なかやまきんに君/すっちー/松浦真也/アキナ/大自然/明石ブレイカーズ/彩羽真矢/ガゼル西口/こまごめピペット/ひぐちとえりか

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