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雪組・早霧せいな、『ローマの休日』への想いを語る!

トップスター早霧せいな、トップ娘役 咲妃みゆを中心とした宝塚歌劇団雪組が、名作映画『ローマの休日』をミュージカル化。大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。
 

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名優グレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーンによる、映画史に残る不朽の名作。イタリアのローマを舞台に、新聞記者ジョーとヨーロッパ各国を訪問中の某小国の王女アンとの束の間の恋を描いた物語で、早霧は「映画を観て、タカラヅカでやるのにピッタリなラブストーリーだなと思った」と語る。そして自身が演じるジョーは、映画とは異なるイメージになるという。「映画では渋い大人の男の印象ですが、宝塚版では、若くて野心家の新聞記者を作ろうとしています。スクープを撮って名声を手に入れて、早くローマからアメリカに帰りたいという欲望を強く持っているジョーが、アン王女に出会うことで純粋で素直だった頃の自分が現れる。お客様にジョーの変化を感じとっていただけるように演じたいと思っています」。
 
『ルパン三世』や『るろうに剣心』をはじめ、原作がある作品にはこれまでにも何度も出演してきているが、映画のイメージが強い本作に手強さも感じている。「私の場合、原作がある作品に挑むときは、原作は最初に一度見るだけで、あとは舞台の台本を読んで自分がイメージするキャラクターを作り上げていきます。そこから、見返したいところだけを見返して、取り入れられそうな要素を取り入れるんです。ただ今回の作品は、皆さんの中に映画の印象が強くあると思いますので、そこが難しいところだと思っています。あまりイメージに引っ張られ過ぎず、自分なりのジョーを作り込んでいきたいです」。
 

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宝塚大劇場公演は基本的に芝居とショーの2本立てだが、今回は芝居だけの1本物。その1本で何を伝えたいかを一番大切にしていると話す。「1本物の場合、お芝居だけでお客様の心を動かさないといけないので、その作品で何を伝えたいかをよりしっかりと念頭に置いて作っています。『ローマの休日』では、ジョーとアンとの繋がりから、ジョーが見失っていたものを見つけたり、新しい自分に気付いたり、人が持っている素直な部分などを感じていただいて、少しでもお客様にほっこりして帰っていただきたいですね」。
 
6月14日(火)から19日(日)まで愛知・中日劇場、6月25日(土)から7月10日(日)東京・赤坂ACTシアター、7月30日(土)から8月15日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。

取材・文:黒石悦子
撮影:奥村達也



(2016年6月16日更新)


Check
早霧せいな

宝塚歌劇雪組公演
タカラヅカ・シネマティック
『ローマの休日』

【愛知公演】
▼6月14日(火)~19日(日)
中日劇場

【東京公演】
▼6月25日(土)~7月10日(日)
赤坂ACTシアター

Pick Up!!

【大阪公演】

発売中 Pコード:448-770

▼7月30日(土)15:00
▼7月31日(日)12:00/16:30
▼8月1日(月)14:00/18:30
▼8月3日(水)12:00/16:30
▼8月4日(木)14:00
▼8月5日(金)13:00
▼8月6日(土)12:00/16:30
▼8月7日(日)12:00/16:30
▼8月8日(月)13:00
▼8月10日(水)12:00/16:30
▼8月11日(木・祝)12:00/16:30
▼8月12日(金)13:00
▼8月13日(土)12:00/16:30
▼8月14日(日)12:00/16:30
▼8月15日(月)13:00

梅田芸術劇場メインホール

S席-8800円 A席-6000円 B席-3000円

[劇作・脚本][演出]田渕大輔
[出演]早霧せいな/咲妃みゆ

※未就学児童は入場不可。

[問]梅田芸術劇場■06-6377-3800

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