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双子コンビ、吉田たちの“生誕27年祭”は
なんばグランド花月で初の単独ライブ!
開催を前に意気込みを聞いた!

5upよしもとを牽引する関西最強の双子お笑いコンビが、念願だったというなんばグランド花月にて初の単独ライブを開催する。笑いの殿堂と呼ばれる大舞台で、どんな笑いを繰り広げるのだろうか? 吉田たちにインタビュー。

--笑いの殿堂、なんばグランド花月での初単独、いかがですか?

康平「チケットが即完売するという確証が持てるまでなんばグランド花月で単独をやるのは早いかなぁと思ったんですけど、昨年『第11回MBS漫才アワード』で優勝させていただいて、その受賞がきっかけということもあって、吉本の社員さんからやってみないかと話がきまして」
ゆうへい「あ、お前からやりたいって言い出したんやないんや!?」
康平「あれ、言うてなかったっけ?」
ゆうへい「うん、今の今までお前から言い出したと思ってた」
康平「社員さんから言われて火がついた感じかな」
ゆうへい「そやったんや」
康平「それでよし、やってみようやないかと」

---そんな2人ですが、まだまだご存じない方もおられると思うので、お笑いの世界を目指したきっかけから教えていただけますか。
 
ゆうへい「baseよしもとの芸人さんたちが出てた『マジっすか!?』って番組とか、あと『M-1グランプリ』の一回目が始まったのが中学2年生の時やったと思うんですが、それを観て以降、思春期が全部お笑いになりましたね。とにかくかっこいいなぁ、素敵な仕事やなぁって憧れて…」
康平「それで話し合ったわけではないんですけど、2人ともNSC(吉本総合芸能学院)に入ることになって…」
ゆうへい「お笑いが好きっていう気持ちは2人とも熱かったんで、僕らの中では自然ななりゆきでした」
康平「でも最初はコンビを組む気はあまりなかったんです。願書に“既に相方がいる人は記入すること”って欄があって、一応、今は書いておくけど入学してから、おもろいやつおったら俺、そいつと組むからどうなるかわからへんでみたいなんは言うてました。その時は高校卒業してすぐで、それなりにトガってたりしてたんで(笑)」
ゆうへい「そう言われましたね(笑)」
康平「そやからNSC入ってから2回解散してますもん」
ゆうへい「なんで解散したのか今となっては意味がわからないですけど…」
康平「まぁ全部、僕発信なんですけどね。コンビ組む言うたんも解散しよ言うたんも、なんか時々、イーってなって解散言うてまうんです」
ゆうへい「これが末っ子気質ですかね。常にどっかで許されると思ってるから言うんでしょうね(笑)」
康平「はぁ…9分差の産まれはでかいな(笑)」
ゆうへい「僕はずっと弟とやりたい思ってたんですけど、いかんせんコイツに認められてなかったんで(笑)、NSC入るのも実は僕の方が先に言うた感じやったんですけど、その時も“お前が行くん?”みたいなこと言われましたからね(笑)」
康平「確かに、お前レベルのもんが行くんか?て言うてた記憶があります(笑)。それを言うたきっかけが高校3年生の時の文化祭でセーラー服着て、アフロのヅラかぶってパラパラ踊ってたのを見たからや!」
ゆうへい「それはクラブでみんながやろ言うて、せなアカンかったからや!」
康平「そら踊ってる方は楽しかったかもしれんけど…けどなぁ(笑)」
ゆうへい「うるさい! で、NSCを卒業して1~2年目はオーディションばっかり受けてましたけど、ネタをよう飛ばして落とされてばっかりでした」
康平「しかも今考えたら若かったんでしょうね、今でこそ双子という強い武器というか、つかみがあるのに、自己紹介で“僕たち双子です、どうぞ覚えていってください、お願いします”って言うだけで、ネタに入ると一切そういうことを言わなかったんです」
ゆうへい「それでもbaseよしもとのランクで2軍まで行けたんですよね。けど、最初に自己紹介だけしても伝わりきれなくて、ネタやってるとお客さんたちがざわざわしだすんですよ。顔似てるし、どっちが兄貴で弟やろか?って感じがバンバン漂って、全然ウケへんし…」
康平「どう対処していいかわからなくて、結果、髪染めて、メガネかけたんですよ(笑)」
ゆうへい「対処方法が、似せなくするという(笑)」
康平「作家さんにネタ見せした時に、“何してんの? 双子て言うたらええやん!”て言われて、“あ、そうか!”と(笑)。以後、双子をネタにも使うようになりましたね」
ゆうへい「そんな時、双子ってことで京橋花月で上演された『リプシンカ』という芝居にちょこっとイリュージョン的な役割で出させてもらって、その時に出てはった元りあるキッズの安田さんに、当時吉田って名前やったのを“自分ら吉田たちやん、吉田たちにしたらええやん”て言われて、今のコンビ名になったんです。それからですね、シンプルやけど、印象に残るみたいで、名前を憶えていただけるようになったのは」
 
---今回のなんばグランド花月の単独は誕生日なんですね。
 
ゆうへい「コンビ名が正式に吉田たちとなって、2010年から『吉田たちの生誕』というタイトルで毎年誕生日にライブをやらせていただいて、今回で5回目。キリもいいのでなんばグランド花月でっていうのがありました。とはいえ、目標は30歳までになんばグランド花月でって思ってたのでずいぶんと早く実現するのは嬉しいです」
康平「自分は2年くらい前からなんばグランド花月でやるぞって意識してたんで、生誕ライブ5回目にして、できることが本当に嬉しいです。昨年、5upよしもとでやった誕生日イベントではコメディをやったんです。これが楽しくて」
ゆうへい「楽しかったし、おもろかったね」
康平「台本書かせてもらったんですけど、学園もので、僕がガリ勉で、ゆうへいがヤンキー。そんなふたりの通う学校に女の子の転校生が来て、どっちもひと目惚れしたことで僕がゆうへいのふりして貶めたり、その逆もあったり。最終的にどっちが告白するん?みたいな話で、NSC29期生の同期や、吉本新喜劇の人たちに出ていただいたんですけど、それを今回はなんばグランド花月でということで、新喜劇というのはおこがましいので、あくまでも“吉田コメディ”として、仲のいい5upメンバーに手伝っていただいてやろうと。台本はもう書き終えたので、稽古でまたどう変わっていくか楽しみです。それが二部にあって、一部は僕らのネタをしっかりやらせていただいてっていう、なんばグランド花月の昼興行みたいな構成で展開します」
ゆうへい「あとは劇場ロビーに、これまで着た歴代衣装とか、秘蔵写真や、小学校の通知表とか、僕らのヒストリーを展示して、劇場に入った瞬間から楽しんでいただこうと思ってます。実はなんばグランド花月が開場したのが1987年で、僕らが生まれた年と一緒なんです。そう言った意味でも、空間ごと27年のヒストリーを感じてもらいたいですね」
康平「こうなったら死ぬまで毎年、やろうと思ってます(笑)」
ゆうへい「凄いね」
康平「生誕30年の時、もう押さえときたいね」
ゆうへい「そやな。逆にもう社員さんとかに“11月13日、押さえときましょうか”って言われるくらいにならないと。それだけに漫才をがんばっていきたい。そのがんばりを観にきていただきたいですね」
 
取材・文 仲谷暢之(アラスカ社)



(2014年10月29日更新)


Check
吉田たち(よしだたち)
こうへい(左)/ ゆうへい(右)…1987年11月13日生まれ、大阪府堺市出身。NSC29期生出身。なんばグランド花月の向かいにある劇場、5upよしもとにて、数多くの若手芸人たちを代表する“煌~kirameki7”のトップとして、劇場を牽引している。

『吉田たちの生誕
~NGK双子特別公演~』

発売中

Pコード:439-515

▼11月13日(木)19:00

なんばグランド花月

全席指定-1500円

[出演]吉田たち

[ゲスト]アイロンヘッド/シチガツ/バンビーノ/デルマパンゲ/カバと爆ノ介/ヒガシ逢ウサカ/シンクロック/コロコロチキチキペッパーズ/尼神インター/モンスーン・T@TSU

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。変更・払戻不可。

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