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「僕のすべてを観てください!」
ダンスカンパニー・男肉 du Soleilのステージで
ヨーロッパ企画・石田剛太が主演!

ジーパン半裸の男たちが、汗をまき散らしながら踊りまくる。その勢いと熱気にいつしか引き込まれ、最後にはなぜか爽快感を覚えるダンスカンパニー男肉 du Soleil(オニクドソレイユ)のステージ。今回は、昨年の『Kの結婚前夜』、『団長のビバリーヒルズコップ』でもメンバーたちとともに汗を流してきたヨーロッパ企画・石田剛太を主役に迎え、『石田剛太のスペース★コブラ』を上演する。本公演で男肉出演はラストという石田と、男肉団長・池浦さだ夢に話を訊いた。

――今回は石田さんが主役ですね。

 

団長「『Kの結婚前夜』、『ビバリーヒルズコップ』からの3度目。石田3部作の最終章ということで(笑)、今回は石田さんに主役をしていただきます」

 

石田「僕、最後なんですって(笑)。寂しいですよね、最後って言われると」

 

団長「普通は“もう一回やりましょうね”とか、“またいつか一緒の舞台に立ちましょうね”って言うんですけど、“さよなら石田さん”っていう(笑)」

 

石田「“これで最後です”って宣言されて客演するっていう、すごく珍しいパターンで(笑)。どういう気持ちでやればいいのか……」

 

――チラシのキャッチフレーズも「さよなら、石田さん」なんですね。

 

団長「石田さんが劇中で死ぬので。ダブルミーニングでつけました(笑)」

 

――でも最終的には……。

 

団長「死んで生き返るっていう。いつものハッピーな展開です」

 

――3回目でようやく男肉 du Soleilに慣れてきた感じではないんですか?

 

石田「ラップは以前よりも歌えるようになってきたとは思うんですが……。今回、稽古に入って改めて、男肉 du Soleilの感覚を思い出しましたね。男肉は台本がなくて口立てでやっていくので、初めて稽古に参加したときは戸惑いながらも、やっていくうちに慣れていたんです。で、久しぶりに参加すると、やっぱりなかなか身体には落ちてこないんですよ。ラップにしても、翌日にはみんな歌えているのに、僕は一週間かかるし(笑)。やっぱり男肉のメンバーはそれぞれ芸達者で、ダンスが得意な人もいれば、自分でコンテンポラリーダンスの主宰をやっている人もいるし、ラップがすごく上手な人も。あまり何もできない人もいるんですけど(笑)、それはそれでキャラクターが立っていて面白いんですよ。本当に個々で面白い人たちだなっていうのを改めて感じましたね」

 

――団長から見て石田さんはいかがですか?

 

団長「今まで出て頂いた公演だけでなく、ほかの現場でも一緒だったり、2年間くらいいろんなことを一緒にやってきたので、“石田剛太”の人間的な魅力をたくさん見出せてきたんですよ。しかも、男肉のメンバーは人見知りのダメ人間ばかりなんですけど、石田さんには心を開いているっていう現状もあって。それはやっぱり石田さんの人間性かなと思いますね」

 

石田「なめられてるんですけどね(笑)」

 

団長「そんな石田さんの人柄もあって、メンバーと同じように、ヨゴレ仕事もやっていただいていますし(笑)。普段ゲストはやらないような仕事を要求して、石田さんもそれに全力で立ち向かってくれるんですよ」

 

石田「前回まではそんな感じだったんですが、今回は初めてちゃんと主役らしい扱いを受けてるって感じます」

 

団長「主役ですからね(笑)」

 

石田「今までは、“ここはメンバーでやってくれよ”みたいなシーンもやらされてて(笑)。そのシーンの後も出番があって、僕が出ることで芝居の間が悪くなるのにって思うところだとしても。でもそんなふうにわざと僕を疲れさせるというか。それによってお芝居のパフォーマンスも下がるんですけどね(笑)。それでも敢えてやらせるっていうのがあったんですけど、今回は逆にずっと出ずっぱりで、目立つような感じ。まぁ主役だからなんでしょうけど(笑)。ちゃんと使ってもらってるなっていう気がします。でも、主役だからって引っ張っていくわけではなく、いじられながら主役をやってる感じです」

 

――男肉 du Soleilのメンバーに愛されているんですね(笑)。

 

石田「ありがたいですね。そういうふうにやっていただけるのは(笑)」

 

――『Kの結婚前夜』で初めて出演されたときは、若干照れもありましたよね?

 

石田「最初は照れもありつつ、これは僕には出来ないなっていうのが大前提としてあって。それは今でも変わってないんです。メンバーはみんな8~9年もダンスをやってきていて、ダンスのフリとかをやっていくと、中途半端な関わり方じゃ出来ないなって思って。落語をたまにタレントさんがやったりするじゃないですか。それと似たようなもので、何年も勉強した上でやっていくものだと思うんですよね。やっぱり代々受け継がれてきたものとは血の通い方が違うというか。メンバーの中にはあまりそう感じない人もいるけど(笑)、やっぱりダンスの血を通わせている気がします。なので、僕は僕にしか出せない、味のあるものとして見てもらえればいいかなと思っています(笑)」

 

――あまり感じない人って……(笑)。

 

石田:「角田くんとか陰核くんですね(笑)。でも彼らは彼らで、男肉 du Soleilというものを体現できているような人だなって思います。だからそこに近づきたいなって」

 

団長:「ちなみに陰核は改名しまして、クリ太マメ男という名前になりました(笑)。クリタマメオ、クリフトマメオ、読み方はどっちでも大丈夫です」

 

――ダンスとお芝居とで体力的にも大変ですよね。終盤に苦しさがにじみ出ている気がします。

 

石田「そうなんですよね。どうしてもあれは……。元々、運動はやっていたし、運動神経はそれなりにあるんですけど、持久走が得意じゃなかったんですよ。男肉の場合は瞬発力と持久力の両方が必要なんですが、僕は持久力に関しては全くない(笑)」

 

――『スペース・コブラ』を取り入れた経緯は?

 

団長「僕らは毎回最後の方に宇宙に行ってるんで、今回は最初から宇宙に行ってやろうと思って。宇宙で大冒険するなら何かなって考えて、ふんわり『スペース・コブラ』が浮かんだという、完全なるインスピレーションです(笑)」

 

――元々、好きなアニメだったんですか?

 

団長「これをやることになる前は、手からビームが出る人くらいしか知らなかったですね。やるって決めてからマンガも買って、いろいろと勉強しました」

 

石田「僕もアニメを見て勉強していますね。面白いんですよ本当に。セリフがいちいち気が利いているんですよね。アメリカンジョーク的なやりとりが多いのも面白いですし。そういうところが、僕に近いものがあるって団長が言うんですよ」

 

団長「石田さんがやっているラジオドラマで『石田カクテル』っていうのがあって、気の利いた男女の話を展開するんですよ。一見3枚目だけど、すごくカッコつける部分があるというか。そういうところがすごい石田さんに合ってるんじゃないかなと思って」

 

――今回のダンスの特徴は何かありますか?

 

団長「ダンスって1曲、2曲って数えるくらい音が大事なんですよ。で、今回はサンバとかサルサの音を使ってみたり、いつもよりいろんな種類の音を使ってシーンを作っています。あと、いつもよりクラブミュージックのようなものを多く手に入れていたり、ケルト音楽がめちゃくちゃカッコイイので、どうにか使えないかなと思っています」

 

――それによってダンスのテイストもちょっと変わるんですか?

 

団長「僕らはいろんなダンスを踊れるわけではないので、そんなニュアンスは入れつつも、基本的には僕ららしいダンスですね。ただ、音に合わせてちょっとずつ変化させていけたらなと思っています」

 

――曲は何曲くらいあるんですか?

 

団長「冒頭で石田さんが歌って踊るシーンが3曲あって、歌謡ショーが3曲。後半の怒涛のダンスシーンが4曲くらいですね。その間にサンバとかの曲を入れて3~4曲踊るので、結構踊っていますね(笑)」

 

――石田さんは主役としてどんな活躍をされるんですか?

 

団長「今回左手にビームが出る大砲みたいなのをつけてて、宇宙海賊相手に石田さんが切った張ったの立ちまわりをするっていう(笑)。あと、石田さんの恋っていうのもひとつの大事なファクターですね。いちばんの見どころとしては、石田さんの喜怒哀楽をすべて観られることです。役じゃなくて、石田剛太という人間そのものがそのまま出ますからね」

 

――では、今回は石田さんの喜怒哀楽を楽しみにしていただきたいですね。

 

団長「そうですね。結局、コブラになるけどほとんどは石田さんなんで。石田さんって鼻につくくらいロマンチックなときがあって、コブラもそうなんですよ。そのクールでカッコつけた石田さんが十二分に味わえるので、石田さんファンは必見ですね!」

 

石田「ヨーロッパ企画でやるときは、よく僕が言いそうな言葉とか、ダメな部分を面白いところだけ上田くん(脚本・演出)が誇張して舞台上に乗っけることが多いんですよ。でも男肉では、面白い部分どころか、あまり見てほしくない部分も舞台上にさらけ出しているので、僕のすべてが観られると思いますよ(笑)」

(取材・文/黒石悦子)




(2013年6月11日更新)


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石田剛太・池浦さだ夢

いしだ・ごうた●京都の劇団・ヨーロッパ企画に所属。’99年、第2回公演『翼よごらんあれが恋の灯だ』より、ヨーロッパ企画に参加。以降、全作品に出演。広島ホームテレビ『アグレッシブですけど、何か』にレギュラー出演中。『こちらヨーロッパ企画福岡支部』DJ。男肉 du Soleilへは昨年上演の『Kの結婚前夜』『団長のビバリーヒルズコップ』に続き、3度目の出演。

おにくどそれいゆ●近畿大学舞台芸術専攻生の有志を中心に作られたダンスカンパニー。J-POP、ヒップホップ、レゲエ、マンガ、アニメ、ゲームなど、さまざまなポップカルチャーの知識を確信犯的に悪用する方法論のもと、唯一無二のダンスパフォーマンスを繰り広げている。

●公演情報

大長編 男肉 du Soleil『石田剛太のスペース☆コブラ』

発売中

Pコード:428-856

▼6月13日(木)19:00

▼6月14日(金)19:00

▼6月15日(土)13:00/18:00

▼6月16日(日)13:00

元・立誠小学校 音楽室

一般-2500円(指定)

学生-2000円(指定、要学生証提示)

男肉飛び散る席-2000円(指定)

絶対安全席-3000円(指定)

[出演]池浦さだ夢/石田剛太/陰核/江坂一平/小石直輝/高阪勝之/城之内コゴロー/すみだ/チェン/吉田みるく/他

※6/13(木)19:00公演は、公演終了後おまけトークショーあり(〔ゲスト〕ヨーロッパ企画メンバー)。

※未就学児童は入場不可。男肉飛び散る席は最前列・最も間近で出演者と触れ合えます。絶対安全席は最後列・このエリアには出演者は立ち入りません。

[問]サウンドクリエーター
[TEL]06-6357-4400

男肉 du Soleil公式サイト
http://oniku-du-soleil.boy.jp/

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