ホーム > インタビュー&レポート > 東京都の青少年健全育成条例改正案を元に創作した 『非実在少女のるてちゃん』大阪公演が間もなく!
--ぴあ関西版WEBです。まず、劇団「笑の内閣」の特徴、作風を教えてください。
高間響(以下、高間):実際にリングを組んでプロレスするプロレス芝居と、時事ネタコメディという、私が好きだという意外に共通点のない両輪です。
--今回の上演作『非実在少女のるてちゃん』ですが、作品に込められたテーマを教えてください。
高間:これは、2年前にあった東京都の青少年健全育成条例改正案、いわゆる非実在青少年問題が、「過激な漫画やアニメを規制する」という美名の下、曖昧な基準で表現規制につながるおそれがあるということに危機を感じて作った作品です。芝居は直接関係ないとはいえ、行政が表現に口出しすることへの憤慨と、規制派の発言があまりに狂気じみていて、これはコメディになると思って書いた作品です。
--初演は2010年ですが、今回再演する経緯や動機を教えてください。
高間:アゴラ劇場で再演の話が出たからですが、2年経って規制問題がだいぶ沈静化しているので、風化させないためでもあります。
--初演時の反響はどのようなものがありましたか?
高間:やはり、東京公演の際の、第1候補の劇場からいったん合意したのに、「内容が反社会的すぎる」と上演拒否にあった事件が反響呼びました。これで知名度上がったので、ある意味有り難いです。
--初演と再演で、何か異なる部分はありますか?
高間:演出はだいぶ変えてます。あとは、この2年で条例が動いたところなど、石原都知事の暴言失言も追加してます。あと、受けなかったネタはさりげなくボツにはしてます。
--また、2年後の今だからこそ伝わることなど、ありますか?
高間:規制問題を詳しく知らない人は、とにかく私の創作ではなく、実際こんなアホなことを言ってる人がいるということを伝えたいです。
--日替わりゲストの方々の魅力を教えてください。
高間:まさに豪華メンバーを無駄遣いということにつきます。
--最後に、楽しみにされているお客様に一言、メッセージをお願いします。
高間:社会派だなんだときばる必要はないです。笑ってください。
【あらすじ】
漫画の世界にすむ魔法少女のるてちゃんはある日漫画の神様から人間の世界に行って青少年健全育成条例改正案を止めてくるように命令される。さっそく推進派の阿佐ヶ谷立秀高校教諭津川のもとに行き説得を試みるも失敗し魔法で懲らしめようと思ったが失敗する。実は漫画の神様は魔法にばかり頼って増長しているのるてに言葉の大切さを教えるため、魔法が通用しない人間の世界に派遣したのだ。そうとは知らず途方にくれるのるての前に津川に廃部を命じられた漫画研究会のメンツがやってくる。彼らとともに条例を阻止すべく動き出したのるてちゃん。果たして彼女の運命は
(2012年10月 4日更新)
▼10月6日(土)13:00/19:00
▼10月7日(日)13:00/19:00
▼10月8日(月・祝)13:00/17:30
インディペンデントシアター1st
事前発券2000円
当日清算2500円
当日3000円
※京滋割(京都、滋賀にお住まい、もしくは京都滋賀の学校に通っている方)あり、各500円引き(要証明)
[出演]伊集院聖羅/田中浩之(Will Be SHOCK Entrance Gate)/小林まゆみ(KAIKA劇団 会華*開可)/上蔀優樹/鈴木ちひろ(劇団紫)/中西良友/由良真介/眞野ともき/藤井麻理/谷脇友斗(劇団愉快犯)/髭だるマン/高間響/
[Wキャスト]
伊藤純也(劇団オレと松本)/浪崎孝二郎/キタノ万里/焼酎ステラ(劇団ZTON)/橋本源氏(明暗神楽/嵯峨シモン
【日替わりゲスト】
10/6(土)13:00 勝山修平(彗星マジック)
10/6(土)19:00 石原正一(石原正一ショー)
10/7(日)13:00 西川さやか(月曜劇団)/有元はるか(はちきれることのないブラウスの会)/長谷川千幸(はちきれることのないブラウスの会)
10/7(日)19:00 大塚宣幸(大阪バンガー帝国)
10/8(月・祝)13:00 坂口修一
10/8(月・祝)17:30 亀井伸一郎(カメハウス)/大牧ぽるん(劇団しろっとそん)
【アフタートーク】
10/6(土)19:00 山本弘氏(SF作家と学会会長)
10/8(月・祝)13:00 上田誠氏(ヨーロッパ企画)
10/8(月・祝)17:30 竹宮恵子氏(漫画家・京都精華大学教授)
笑の内閣公式サイト
http://warainonaikaku.sitemix.jp/