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なんばグランド花月の冬の風物詩、
ティーアップの『漫才攻め』が今年も開催!

2月19日(土)になんばグランド花月で8回目の単独ライブ『漫才攻めⅧ』を行うティーアップ。@ぴあ関西では今年も、この1年にあったことや心境の変化など、根掘り葉掘り聞いてみました!

―― @ぴあ関西です。ティーアップさんへのインタビューも3年になります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。まず、『漫才攻めⅧ』についてお伺いする前に、2010年について。去年1年間、どんな年でしたか?

長谷川宏(以下、長谷川)「僕はええことがひとつもなかったんですよ。プライベートは大変な1年でした(笑)。でも、心境の変化でいうと、もう眉間にしわを寄せて生きていくんはイヤやなと思いまして。仕事でも何でも、すべてに対してポジティブに変換しようと思って、そうしたらイヤな思いをすることが減ったなって実感してますね」

―― お仕事に対しても、その考え方でやりやすくなりましたか?

長谷川「やりやすくなりましたね。昔は難しく考えたりとかしてたんですけど、楽しくやれるというか、気持ちひとつなんやなって」

―― なるほど。では、前田さんは?

前田勝(以下、前田)「プライベートで言うと娘の成長ですね。“子を持って知る親の恩”ってあるじゃないですか。大変な思いをして両親は俺を大きくしてくれたんかなってつくづく思いますね。あと、虐待の事件が報じられると、人の子やのにテレビの中に入って怒りたくなります」

―― 親心というものをいろんな形で感じられるんですね。

前田「大先輩に“芸人は結婚と仕事の両立は望むな”って言われたんですよ。でも、どっちも点を入れられるなら、どっちにも入れたい。あえて犠牲にするもんではないなとか。逆にプライベートが充実してると仕事も楽しいですね」

―― どっちも充実すると。

前田「そうですね。ちょっとかもしれないですけど、なんとなく前よりもやる気がある感じがしますね」

―― そんな前田さんを、長谷川さんはお隣でどう感じられますか?

長谷川「昔は前田が“ティーアップのやんちゃな方”、僕が“ティーアップの真面目な方”やったんが、最近、何かそのイメージが逆転してるんですよね。(前田は)家を建てて、子供もできて。僕は相変わらず遊び倒しとるんやろうと。全然、遊んでないんですけど、そういうふうに思われてるというのがいかんなと(笑)。まあまあ、それもいいかというのもあるんですけどね」

―― それは面白い現象ですね。

長谷川「完全に逆転したんですよ」

―― では、2010年、気になったニュースがあれば教えてください。

前田「ツイッターですね。一般人がつぶやいたことがネット上に流れて……。家庭があると怒られる要素を作ったら損やなと思って。ケンカになったときとか。というのはもちろん、女性関係なんですけど(笑)、コンパとか行っても、女の子にうかつにつぶやかれたりしたらね……(笑)、イヤな世の中やなぁと思いますね」

―― 個人発信ですもんね。その場の印象だけでつぶやかれる怖さがありますね。

前田「ウソでもできるでしょ。はめたろう思ったらね。それでますますちゃんとしとかないとって思いますね。男の芸人やねんからそんなん別にええやんと、昔はそれで通ってたのに、今もう、“やったらあかん”ってなってますからね。今、イクメンとか言われるじゃないですか。俳優さんとかでも、子育てをちゃんとしてっていう。そういうのがあるんで、特に」

―― ちなみに前田さんはイクメンですか?

前田「イクメンしてますよ。かまいたいんですよ。お風呂にも入れますし、遊んだりとかもしてますね」

―― では、長谷川さんの気になることは?

長谷川「そうですね~、自分の物欲が底なしなんじゃないかと思ってます(笑)。これはちょっといかんぞというぐらい…。自由に生きていこうと思ったら、“老後のために”とか、そういう思いが一切なくなって、とんでもない物欲が出てきて。車も買いましたし、次、バイクが欲しくて、欲しくて。相方とは真反対、これでいいのか!?って思うんですけど、楽しくて仕方がないですね」

―― 歯止め効かないんですか?

長谷川「歯止め効かないですね」

―― バイクはまだ買われてない?

長谷川「はい。まず大型の免許から取りに行こうと。この物欲は果てしないんちゃうかと思ってます。でも、もう、我慢をしてるのがイヤになったんですよね。“そんなお金使ったらあかんやん”っていうのが自分の中で消えたら歯止めが効かなくなって。でも楽しいですね」

―― 我慢していたのは、理由があってですか?

長谷川「例えば、車を持つ必要はないって思ってたんですよ。でも、楽しみ方のひとつとして、遠方の仕事先に行くときでも好きな車で行くことによってすごく楽しい一日になるわけで。物欲で心を満たすのはあんまりよくないとも聞くんですけど、僕はそんなことないと思ってて。人生を楽しむもののひとつとしてすごく大事なことだと思いますね。時間を見るにしても、時間さえわかったらいいんですけど、自分の好きな時計を持ってることで、それだけで楽しめるわけですから。そういうふうに思ってますね」

―― ちなみに最近買ったのものは?

長谷川「それが車ですね。30年も前の車なんですけど、気温が低い日には全然エンジンがかからなかったりするんですけど、それも楽しくて仕方ないですね」

―― なるほど。では、『漫才攻めⅧ』についてお伺いします。今回、ひとつの目玉として世界に8個のティーアップ・オリジナルグッズをプレゼントされるとあるんですが、中身は決まりましたか?

長谷川「ぼちぼち決まってますね」

―― あれは8種類の詰め合わせなんですか?

長谷川「いや、じゃなくて、8名様に何種類かのもの、世界に8個しかないものをプレゼントします」

―― 今回の8にかけて。

長谷川「まあ、この8回というのは中途半端ですよ。でもやっていく過程では必要で。中途半端な回数ですけど、何か記念になるようなことができればと思いまして、8個しかないのものをプレゼントしようという策ですね(笑)」

―― その8回目にして、何か『漫才攻め』に対する新たな捉え方、考え方はありますか?

長谷川「僕はすごい変わりましたよ。さっきの話にもつながるんですけど、『漫才攻め』って年に1回でも結構大変な作業なんですけど、『漫才攻め』に向かう姿勢を楽しむっていうふうに変えたんですよ。今までは責任感が強すぎたりとか、お客さんが敵に見えたりとかしてたのが、“好きで観に来てくれてはんねや”というふうに。ケンカ目線で、絶対笑わせたんねんとか、そう思ってたのをやめて、すべてを楽しむようにして。楽しむイコール責任逃れとか、義務を放棄するじゃなくて、今回は自分の中ですごく楽しむようにしてますね」

―― お客さんが敵に見えていた時期があったというのが意外ですね。

長谷川「やっぱり笑らわせなければいけないっていう思いがどうしてもあるんで。イコール敵に見えてしまう。だから、“違う、違う。楽しみに観に来てくれはんねんから”って思うようしたんですけど、それも逆にプレッシャーやったんですね。そういうプレッシャーもあってお客さんに対してケンカ腰になってた部分があったんですけど、イベント当日もはもちろんですけど、準備期間でも何でも、すべてを楽しくやろうと今は思いますね」

―― いろんな方が出るイベントだったら、いろんな芸人さんのファンもいらっしゃるからわかるんですけど、単独イベントとなると、ティーアップさんのファンの方だけが来られますよね。

長谷川「だから余計にあったんですよ。仰山出ているイベントやったら、別に僕らだけ観に来てるわけじゃないから、共演者に対しての敵対心はあったかもしれないですけど、お客さんに対してはなかったんですね。『漫才攻め』に関しては、僕らを観に来てくれてるお客さんですから、このお客さんを笑わせないと絶対にダメやっていう義務感が敵対心に変わっていましたね」

―― では、今年の舞台は何か違ったふうに見えるかもしれないですね。

長谷川「僕のお客さんを見る目が違うかもしれないですし、お客さんが僕を見て、“ああ、長谷川は変わったな”と思われる部分があるかもしれない。やってみないとわからないですけど、すごく楽しみにしていますね」

―― 最初のお話にあったみたいに、考え方を変えると楽しくなるということですね。

長谷川「そうです、そうです。人間関係でも何でも、この1年ぐらい変えてみて。そうすると、ストレス溜めてることとか、そういうのがなくなってすごい楽になったんです。仕事に対しても、もちろん義務と責任は負わなダメですけど、そこに楽しむというエッセンスを入れることによって全然、違ってきますね」

―― 長谷川さんはネガティブな部分が強かったんですか?

長谷川「ありますね。すごいネガティブな部分はありますよ~。ものっすごい将来が不安になることもありますし」

―― 何か両極端な感じですね。

長谷川「常に将来は不安なんですよ。でも、だからといってお金を大事にしてて、ころっと死んだらどうするねんって思って、今を楽しむというポジティブ思考に変えましたね」

―― 去年と今年の違いは?という質問を後でさせていただこうと思ってたんですけど、そういう捉え方の違いは大きいですね。

長谷川「そうですね。僕の中では大きいですね」

―― 前田さんはどうですか?

前田「捉え方。『漫才攻め』はいつごろからか、今みたいな形になったんですよ。新ネタ2つ、去年話題になった人たちに扮して漫才するという。その、新ネタ2本は、自分らの財産になるんですよ。ネタが増えるってことですからね。で、最近、過去の『漫才攻め』を見返してたんですけど、これは自分たちのためにやってんねんなと思って。今まで『漫才攻め』に対してネガティブな感情を抱えることもあったんですけど、でも自分たちのためにやってきて、いろいろ培ってきたんやなと。1回で新ネタ2本でそれを8年で16本。これまで16本、ネタを書いとんのやなという思いにはなりましたね」

―― そういう積み重ねが。

前田「今年は中途半端な8回目ですけどね、その8がないと」

―― それがないと10回もないし、20回もないですもんね。

前田「そうなんですよ。いつの頃からか“NGKで漫才のイベントを毎年やってるのは俺らだけや”っていう自負にもちょっとなってますね。で、やっぱり自分の中で普段の舞台と『漫才攻め』は違うんですよ。。“よ~し!”って気合が入る。でも、僕はまだ長谷川の境地に行ってないんですよ。僕はまだ敵なんです。舞台に出て1分経てへんうちにお客さんを掴むでしょう。掴んでからイベントが終わる2時間後までずっと漫才をする。掴んでから最後まで、“ここまでのイベントをやった!”っていう思いがありますね。“やったった”っていう。長い漫才なんかでネタが飛んでまうときも、ほんまはダメなことやのに“まあ、あれぐらいで堪忍したら”とかって(笑)。ええように考えるっていう」

―― それは誰に対してですか(笑)。

前田「大勢に言いたい、僕は(笑)。(ネタが)飛んでも、笑わせたい。それで“おつかれさまでした~”って言うてもらうのはうれしいんですよ」

―― お客さんの気持ちを2時間、ぐっと掴んで離さない体力、精神力は想像以上に大変のような気がしますね。

前田「しんどいのはしんどいですね。でも、やりがいがあります」

―― 舞台に立ってお客さんの集中力をずっと持続させるのは、すごい力が要るんですしょうね…。

長谷川「要りますね。ちょっと空気が緩んで、それまで釘付けになってたものが冷めてしまう時間を作ってしまうとイベントとして成立しないんで、それは意識してやってますね。着替えで舞台を空にするときでもお客さんをこっちに釘付けにしておく作業はしておかないと、ざわついて喋り出したりとかってなってくると、また1からの作業になるんで。そこはもう始まったら集中して終わりまでっていうのは頭の中にありますね」

―― ある種の緊張感を感じますね。

長谷川「お客さんにも緊張感を持続させるような構成にはしてますね。普段のNGKの場合は、出囃子と下げ囃子が鳴って次の芸人さんが出てくる感じですけど、ソロのイベントなんでね、そういうわけにはいかないんで、絶対に」

前田「“花月がおもろかった”ですからね、普段は。僕らのイベントは“ティーアップの漫才がおもろかった!”って言ってもらえるじゃないですか。それでお客さんから“元気をもらった”って聞くとうれしいですからね」

―― 花月が面白いということと、ティーアップの漫才が面白かったっていうのは、全く違いますもんね。前田さんの「よ~し」と気合いを入れるのはどんな感じなんですか?

前田「ほかの人からすると別にそういうふうに見えないんですって(笑)。この“よ~し!”って何に近いんかな……“俺の出来る仕事のすべてだ”みたいな感じはありますね。あと、確認とりたいくらいですね、“なぁ? おもろかったやろ!?”って(笑)。

長谷川「それ、やったらええやん(笑)」

前田「まあ、それぐらいの気持ちなんですよ(笑)。例えば、漫才がウケると時間を延ばしてしまうんですよ。芸人なんて“俺が俺が”ですよ、前に出て、前に出て。それを2時間やってもまだ“俺やろ”って言いたい」

―― スイッチが入ってる感じですね。

前田「やり始めるとずっと興奮が覚めないんですよ。打ち上げってクールダウンさせるために必要なんかんもしれないなって思いますね」

―― 8回目で。続けることはすごい大変なことだと思うんですけど、続けることの意味とか、大切さとか、続けてきたからわかったこととか、『漫才攻め』に限らず「続けること」ってどういうことなのか、お二人にお聞きしたいのですが。

長谷川「すごく具体的になると思うんですけど、噺家さんは桂文珍師匠のようにNGKで何十回と独演会をされていますが、漫才師で年に1回、NGKで毎年1回イベントをやってるコンビはいてないんで。これから先に出てくるかもしれないですけど、僕らが続けていく限りは絶対に抜かれることはない。漫才師の中で僕らが先駆者なんですね。これが10回、20回と続いていくんかもしれないですけども、その歴史の中においては8というのはすごく大事な数字、9に向かって、10に向かっていくわけですから。いずれ15になるのか、20になるのか知らないですけど、そのうちの1つなんで。“皆勤なんですよ、私”とか言ってくれるファンの方とかいらっしゃるんですけど、これからもティーアップの歴史を観にきてくださいと。8回目も、9回目も、10回目も。すべてが歴史になっていくんで。それはもちろん僕らががんばった歴史にもなるんですけど、お客さんも参加者になってもらいたい。みんなと共有するような歴史を作っていきたいって思ってます。そのためには続けていくことはすごく大事なこと。何もなしに1年を過ごすことと、毎年1回、何かを刻んで行くのとでは、生き方が全然違うんやろうなって思います」

前田「前にも思ったことなんですけど、『M-1グランプリ』があって漫才の裾野が広がった分、漫才師が上手になったと思うんですよ。若いときは“この視点で漫才を書いたった”っていう自負がちょっとあったんですけど、裾野が広がったのと、自分たちの経験が増えたとこで、同じ題材のネタを後輩がすでにやってたりするんですよ。すでにやりやすい部分で後輩がネタをやってるから、そこじゃないところで笑いを取ることを考えないとダメになって。あと、自分らのネタがパターン化してるんですよね。“またそのパターンか”って自分らで思うのもイヤですし、お客さんにも思われる時が来るのかなって。続けていくことによってね、例えばネタを作っているときでも、“それ、、誰々のネタと近いわ”とかなったりするんですよ。そのためには同業者を見て知らないとダメなんですけど、見ると怖いですね、やっぱり。“この設定でもうやってもうてるわ”とか思うのが」

―― そうなんですね。

長谷川「漫才の出番に似てるんちゃいます? 順番に出て行って、ツカミのネタなんてみんな大体同じパターンで、やりつくされてて。大トリの方は“そのツカミ、もう聞いた”とか一切なしのところでトリを張らなあかん。だからトリの人はすごいなって思いますね。前田の言うてることはそういうことやと思いますね。前で散々やられたけど、そういうのが全部なくても戦えるでっていうのが大トリなんで、そこになっていかなくちゃいけないってことでしょうね」

―― では、ちょっと話題を変えまして、お値段が今年も据え置き2500円ということで…。

長谷川「そうなんですよ。ティーアップがずっと2500円でやってるというので、ほかの演者さんが値上げできないと、僕らがデフレ・スパイラルを作ってると聞いたんですけど(笑)、まあ、2500円と決めてるんで」

―― では、さきの会見時に「去年の『漫才攻め』で足が攣った」と長谷川さんはおっしゃってましたが、始められた頃は30代で体力もみなぎっている年齢だと思いますが、30代から40代になられまして、体力的なところや、いわゆる老いの部分で変わったなと思われる部分はありますか?

長谷川「変わったなと思いますよ。言うように、去年、漫才中に足が急に攣ったりとかね。やり出した頃は30代半ばでしたけど、最近では体力的にもきつくなって(笑)。気力を高めていくことと同じように、これはいよいよ体力的にもきっちりとケアしていかなあかんのかなって思いますね。ジムに通って、ちゃんと鍛えて、足も攣らんようにしようかなと思ってます(笑)」

―― 漫才で足が攣るとか、意外ですよね。

長谷川「自分でもまさか!と思いましたもん。年は確実にとっていってるんですよね。老いをきちっと認めて、30代でできていたことがちゃんとできるように、キープしとかないとって思いますね。“しゃ~ないねん、40やから”っていうんじゃなくて、ちょっとぐらいがんばりたいですね」

前田「僕もね、ちょっと声が出えへんかっても、舞台に出たらできるって思ってたんですよ。でも去年、声が出ない時期があって、そうなるとウケが弱いんですよ。それが悔しくて、これは仕事やねんからちゃんとしないかん、対処法も考えなあかんって思いますね。前は、声が出えへんでもやれるねんって勝手に思ってたんですけど。やっぱりちゃんとしないとって思いますね」

長谷川「この時期、できるだけ鼻毛を切らないようにしてるんですよ。鼻毛が埃やウィルスの進入を防いでくれるわけでしょ? それで、切らないようにしてるんですけど、鼻毛に白髪が出だしたんですよ(笑)。これ、かなり目立つんですよね。でも切るのもイヤ。そこにものすごい老いを感じますね(笑)。こんなことで迷うのかと。老いと格闘してますよ」

―― 染めるわけにはいかないですもんね。

長谷川「いかないでしょ。これは参ってますね、本当に」

―― では、最後に『漫才攻め』にこれから行ってみようかなと思ってる方に一言、お願いします!

前田「芸人になろうかなという子も観に来てほしいですね。テレビのネタ番組だけじゃなく、ライブの漫才を。ええオッサンがマイク1本の前で遊んでる…まあ、遊んでるっていう感覚は一般のお客さんはわからないかもですけど、アドリブとかが出てるところとか、芸人になろうかなと思う人は勉強になると思うので、ちょっと観に来たら?って」

長谷川「ある方が言ってはったんですけど、記者会見して、それがニュース番組で編集されて放送されますよね。そしたら、番組のコメンテーターの方が編集されたコメントを聞いて“それでは説明が足りないですね”と言われたと。ちゃんと喋ったのに勝手に編集されて、それを見て“説明が足りてませんね”とはどういうことやと。漫才も全くその通りで。『漫才攻め』は2時間たっぷり漫才で、編集も何もありません。生の舞台、生の漫才、編集のない漫才をNGKという空気の中で楽しんでいただきたいですね。今までも来ていただいているお客さんには“ティーアップの歴史を作っていきますから、同じように参加してください”と言いたいです。そして、初めて来られる方には、生の漫才やNGKをぜひ体感してもらいたいですね」

―― 全然違いますもんね。編集されたものとノーカット版とでは。

長谷川「編集されておもんないって言われるのはやっぱり癪なんで、最初から最後まで全部見てくたさいと。さっき相方が言ったように、間違えることもあるし、アドリブもあります。そこも全部含めてのライブ、空気感なんで。その空気感を味わっていただくことが生の舞台ということなんで、ぜひそれを味わっていただきたいです。どっちかがミスしてもお互いに上手にフォローする力もつきましたし、笑いに変換する技も覚えましたし。“こんなネタやってん”って誰かに言葉で説明できない空間っていうのがあるんですよ、絶対に。それを味わってほしいですね」

前田「僕がネタを忘れてたりするのも楽しいので(笑)、ぜひ観てください」


@ぴあ関西インタビューはこちら!
2009年度版
2010年度版




(2011年2月10日更新)


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プロフィール

ティーアップ

前田勝、長谷川宏が'88年コンビ結成。結成20年の節目の年である'08年には『第43回上方漫才大賞』で見事、大賞を受賞した。現在、『ごきげんライフスタイル よ~いドン!』(関西テレビ/月曜レギュラー)、『ラジオよしもと むっちゃ元気スーパー!』(ラジオ大阪/水曜レギュラー)に出演中。

公演情報

『漫才攻めⅧ』

▼2月19日(土) 19:00
なんばグランド花月
[一般発売]全席指定-2500円
[出演]ティーアップ

※この公演は終了しました。