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野村忠宏氏&大畑大介氏の登場で盛り上がった
ぴあトークライブ in 阪神競馬場をレポート!

 2歳馬王者決定戦『朝日杯フューチュリティステークス』(2歳・牡牝・GI)で、エアスピネルに騎乗する武 豊騎手のJRA・平地GI全制覇という大記録がかかっていたこともあり、多くの人たちで賑わっていた阪神競馬場。その注目のレースが行われた12月20日(日)、先週に続き「ぴあトークライブ in 阪神競馬場」が開催された。

piatalklive1220-4.jpg 「カッコイイ!」の声も聞かれた大畑大介氏

 今回は『~Go for 2020!~世界との戦い』がテーマということもあり、男子柔道で前人未到のオリンピック3連覇を達成し2015年8月に現役を引退した野村忠宏氏、元ラグビー日本代表で世界最多トライ数の記録保持者である大畑大介氏がスペシャルゲストとして登場。集まった多くのお客さんに大きな拍手と歓声で迎えられた。

 
 共通の友達を介して知り合ってから、「気も合うし良く知っているし、トップレベルでの話もできる」(野村氏)とプライベートでも親交がある2人。その仲の良さを伺えるほど、司会の珠久美穂子さんをはじめ観覧者を巻き込みながら軽妙なトークを展開していく。例えば、「先日ジャパンカップのイベントをさせてもらって、その時は万馬券を取りました」と野村氏が報告すると、「僕ら仲が良いんで万馬券取りましたっていう連絡があったんですよ。その日メシを食いに行こうって言っていたので行って、先輩やし万馬券を取ったから奢ってくれるのかなって思ったら、『財布を忘れた』って言いだして。計画的やなって(笑)。そういう出来事もありました」と大畑氏が一連の出来事を暴露。そのほかにも、「レジェンドとして日本代表として、ラグビーワールドカップの開会式で何かしていましたよね。ギネス記録も持っていますし。ただ、金メダルは持ってないけどね!」(野村氏)、「これ、いつも言うんですよ。『お前はオリンピックに行ってへんやろ』『金メダルを持ってへんやろ』って言われるんですよね」(大畑氏)とまるで漫才のような掛け合いを披露し、会場を盛り上げていた。
 
piatalklive1220-5.jpg 野村忠宏氏。終始楽しそうでしたが、
 やはり柔道の話をする際は真剣そのものに。

 もちろん笑いだけではない。真面目な話もあり、来年行われるリオデジャネイロ・オリンピックから採用され、出場が決まった7人制ラグビーについては、「(日本代表は)現段階のまま世界に出てもメダルは取れないです。ここからどれだけ出来るかだと思います。これからやはり自分たちの伸びしろを信じて、とにかくハードワークすること。ここからどれだけ貯金できるかだと思うので、本当にギリギリまで極限まで追い込んで欲しいと思います」(大畑氏)。柔道については、「とくに男子には注目していて、7階級ある中でも60kg、66kg、73kg。下から3階級の軽いクラスはお世辞ではなく、本当に金メダルを期待できる選手がそろっている」(野村氏)。さらに、4年に1度のオリンピックやワールドカップに向けてのモチベーションの保ち方、東京オリンピックが開催される2020年にどうなっているのかについても言及し、「伝える立場なのか、それこそ選手と共に日の丸をつけてオリンピックの試合場に立っている可能性もあるし、どうなっているのかは分からないですね」(野村氏)と5年後の姿を思い描く場面も。個人競技、団体競技それぞれの魅力についてのほか、家族連れに向けた子育て、アスリート育成の話では、「うちは息子を将来柔道家にしようという気はないんですよね。間違いなく自分を超えることはないから。並ぼうと思ったらオリンピックで3回金メダルを取らないといけないからね。超えようと思ったら4回取らないといけないし(笑)。強くならなきゃいけないっていうんじゃなくて楽しく柔道して欲しいなって。中学校に入ったくらいに競技者としてやっていかないといけなくなったら本人の意思に任せます」と厳しさを知る野村氏らしい持論を展開していた。

 
 また、ケガで欠場中の福永祐一騎手の現状について、「肩は靭帯の手術をして動かせないけど、固まった肘とかを暖かいところで動かしている状態で。逆に言えば、良い休養になって体の状態は凄く良くて、これからもっとじっくり治していきたい、と言っていました」と親交のある野村氏から報告もあった。それぞれの本(野村忠宏 自叙伝『戦う理由』/大畑大介『信じる力』)の紹介もあったトークイベント。
 
 「今日はどうもありがとうございました。今日は勝ちましょう!」(野村)、「本当にありがとうございました。短い時間でしたけど、みなさん素晴らしいリアクションをしてくれたので喋りやすかったですし、今日はぜひしっかり勝って頂いて、僕と先輩の本をどっさり買ってください。そして周りに配ってください。お願いします」(大畑)と最後まで楽しませていた。
 


piatalklive1220-7.jpg 勝利したミルコ・デムーロ騎手も登場
 大外から脅威の末脚をみせ、武 豊騎手が騎乗した1番人気のエアスピネルを差し切ったリオンディーズが2歳王者に輝いた『朝日杯フューチュリティステークス』。勝利馬に騎乗していたミルコ・デムーロ騎手が、「初めての1600mだったのでゆっくりいった。前半そんなにペースが速くないのでちょっと怖かった。4コーナーで(武)豊さんが良いポジションでちょっと難しいと思ったけど、最後、直線ですごく伸びた。僕の馬がんばったね。すごい良い馬です」(デムーロ騎手)とレースを振り返りながら、集まった多くのファンを前に喜びを語ってくれたレース回顧に、表彰式プレゼンターも務めた野村氏と大畑氏が再び出演。「約1分40秒の間にこれだけのドラマがあるのかと。本当に長く感じましたし、最後の直線が短く感じるレースで、見ていて心を奪われましたね」(大畑氏)、「生で観るレース場の雰囲気をみんなと一緒に味わえたのは良かったです」(野村氏)と生でのレース観戦を楽しんだようだった。またここでも柔道、ラグビーの話題に触れ、この2人ならではの掛け合いを披露。最後は、「みなさん本当にありがとうございます。愛してる!」と挨拶をし退場したデムーロ騎手をマネしたのか、手を振りながら「愛してる!」(大畑)、「愛してまーす!」(野村)と手を振りながらパドックを後にした。

piatalklive1220-6.jpg(写真左)レース回顧も楽しい雰囲気で進行
(写真右)デムーロ騎手と共にレースを振り返った

 
 阪神競馬場では12月27日(日)まで様々なイベントを開催中。女性限定スペース『UMAJOスポット』もある、楽しみ満載の冬競馬へ出掛けてみては?

取材・文:金子裕希
撮影:井原完祐



(2015年12月24日更新)


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(写真左から)珠久美穂子さん、野村忠宏氏、大畑大介氏
(写真左から)野村忠宏氏、大畑大介氏
パドックやコース以外に間近で馬に会えるスポットも

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