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イベント満載の阪神競馬場でぴあトークライブを開催!

 家族連れやカップル、女性グループなど、様々な人たちで賑わう阪神競馬場で2歳女王を決めるGIレース『阪神ジュベナイルフィリーズ』が行われた12月13日(日)、「ぴあトークライブ in 阪神競馬場」が開催された。

 この日のトークライブには、バレーボール元日本代表で現在は日本ビーチバレー連盟の会長も務めている川合俊一氏、北京オリンピック男子400mリレー銅メダリストの朝原宣治氏、シンボリルドルフとのコンビで7冠制覇などの記録を持つ名ジョッキー・岡部幸雄氏の元トップアスリート3名が出演。FM OSAKAのDJでもある珠久美穂子さん司会のもと、様々な話題で集まった幅広い層の人たちを楽しませた。
 

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 多くの人が気になっていたであろう『阪神ジュベナイルフィリーズ』については、「2歳の牝馬でレース経験が浅い馬たちが多いので、読めないことが起きやすいレースだと思います。そういう意味で混戦模様かなという気がします」(岡部氏)とこれまでの経験を踏まえて予想。大の競馬好きという川合氏は、「僕はもう決めて買いました。2(メジャーエンブレム)です(笑)」と一番人気牝馬の名前を挙げ、頷く観客の心をグッと掴んでいた。今回は『元プロスポーツ選手たちが熱く語る「アスリート界の若手育成」』がテーマとあって、現役時代から期待のホープについてもトークを展開。オリンピックについては、「何回か出ないとダメだなと思うのが、1回目はわけのわからないまま終わる。2回目は1回目の経験があるから、ある程度成績が出るのは2回目かなと思う」と川合氏が言えば、朝原氏も「僕も24歳での初オリンピックは何が何か分からないうちに終わってしまって。次のシドニーでやっぱりオリンピックってすごいなって分かり、3回目で勝てないかもっていう世界の厳しさに気付いてメダルの価値がどんどん高まり、その中で4回目でメダルが取れたので自分自身で感動してしまって、感極まってバトンを投げたりしました」とメダル獲得時の心境を教えてくれた。また岡部氏にもオリンピックにまつわる思い出があり、「騎手の学生時代、ちょうど東京オリンピックに重なったのであちこちに引っ越しさせられて大嫌いな学科の時間がすごく少なかったです(笑)」と笑わせていた。
 
 「期待のホープは?」という質問には、それぞれが注目している期待の選手をピックアップ。バレーボール・ビーチバレー界は、「男子だと石川(祐希/中央大学)と柳田(将洋/サントリーサンバーズ)、あと山内(晶大/愛知学院大学)。ビーチバレーだと西堀(健実)・溝江(明香)っているんですけど、彼女たちがずっと日本では断トツのトップ。ビーチバレーは2人しかいないので、もし190cmくらいの女の子が出てきた時にその子と組むだけでめちゃくちゃ強くなるんですよ。サッカーで言えば5、6人ブラジル人が入ってきたようなもので。1人デカイ選手を育てれば、このどちらかと組んで、それこそ本当にオリンピックでメダルを取れる可能性があります」(川合氏)とのこと。ただ、大きな子をなかなか発見できないようで、「近所にいないですか? 中学とかで190cmの子とか。今は強化よりもスカウトです」と観客に情報提供を求めていた。
 

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 陸上界は、「サニブラウン選手は僕らの想像をちょっと超えてしまっているので、これからどうなるのか正直分からないんですよ。高校2年生で世界陸上の準決勝に行って堂々と走って、冷静にレースを振り返る度胸もあって、体もあって、陸上に新しい風が吹いています。あと桐生(祥秀)選手はケガが続いて、大事な時にケガをする印象が強いかもしれませんが、力はすごいあります。来年のリオ・オリンピックは間違いなく活躍すると思いますし、100mはサニブラウン選手よりも桐生くんの方が力があるので、9秒台っていう記録もそんなにめちゃくちゃ難しいことじゃないと思う。サニブラウン選手は来年のオリンピックで200mの決勝に行く可能性は十分にあると思います。今年の冬の状態によりますけど。冬によく練習できたら春にすごい力を付けて、6月の選考会で代表に選ばれてオリンピックで大活躍する可能性はあります」(朝原氏)。
 
 そして競馬界からは、注目の騎手の名前が。「順調にいけば、来年の3月には藤田菜七子という女性騎手が誕生するかもしれないので、これまた楽しみなんですね。最近見るとすごく逞しくなったので、騎手になれたら頑張ってもらいたいです。根本厩舎っていうところに所属するんですけど、根本先生は頑張って騎手を育ててくれているので期待してみたいです。ファンのみなさんも藤田菜七子という女性ジョッキーが誕生する可能性があるので応援してあげてください」(岡部氏)。
 
 3人が挙げてくれた選手たちに注目して各競技を観ると、より一層観戦が面白くなるはず。これを機会に、ぜひチェックしてみて欲しい。
 

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 最後に、「競馬もいいんですが、他のスポーツもちょっと観に行って、応援して欲しいです」(川合氏)、「オリンピックには少なからず興味はあるかなと思いますので、いろんな種目の若い選手たちが強くなる過程を注目して欲しいなと思います」(朝原氏)、「来週もGI、そして年末最後の有馬記念ではゴールドシップが引退ということで最後のレースになると思うので、ぜひ応援してやってください」(岡部氏)と観客にメッセージを贈り、約45分にわたるトークライブは締め括られた。

 そして、全レース後には『阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)レース回顧』がパドックで行われ、ゲストとして元阪神タイガースの藪 恵壹氏と岡部氏が登場。「素晴らしいスタートだった」と優勝したメジャーエンブレムやレース展開について岡部氏が解説する一方、藪氏は「阪神の金本新監督の背番号にちなんで6番(メイショウスイヅキ)を買ったのですがダメでした(笑)」と笑わせていた。このレース回顧には、メジャーエンブレムに騎乗したクリストフ・ルメール騎手と田村康仁調教師も登場。「この馬でGIを取れると信じていた」と田村調教師が言えば、JRA騎手となって初のGI勝利を手にしたルメール騎手は、「トテモウレシイですネ。(1番人気の)プレッシャーはナカッタ。トテモ良い馬。スゴイパワーがアル。自信がアッタ」と日本語で喜びを語ってくれた。
 
 豚串焼きや台湾角煮丼、アメリカンBBQなどが味わえる『肉もんグランプリ』(12月27日(日)まで開催)や、子どもが楽しめるキャラクターショーなども行われ、1日中満喫できる阪神競馬場。12月19日(土)から27日(日)にかけては、特殊な樹脂パネルを使用した参加無料のスケートリンク『お馬のスケートコース(小学生以下対象)』も登場し、お馬さんヘルメットを被って、スケートを満喫することも出来る! そして今週末には『ぴあトークライブ』をはじめとする多くのイベントと、エアスピネルの無敗2歳王者と同馬に騎乗する武 豊騎手のJRA・平地GI全制覇という大記録もかかる2歳馬王者決定戦『朝日杯フューチュリティステークス』(2歳・牡牝・GI)が開催されるので、ぜひ足を運んでみて欲しい!

取材・文:金子裕希
撮影:井原完祐



(2015年12月15日更新)


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(写真左から)珠久美穂子さん、川合俊一氏、朝原宣治氏、岡部幸雄氏
多くの人で賑わうレース前のパドック
(写真左から)パドックで行われたレース回顧に登場した藪氏、田村調教師、吉原功兼アナウンサー、ルメール騎手、岡部氏
豚串焼きや台湾角煮丼、アメリカンBBQなどが味わえる『肉もんグランプリ』も12/27(日)まで開催中!

今週末もぴあトークライブ開催!

左から、大畑大介、野村忠宏

「ぴあトークライブ in 阪神競馬場
~Go for 2020!~『世界との戦い』」

▼12月20日(日) 13:30頃~
阪神競馬場内・イベント広場特設ステージ
入場料200円


大記録がかかることで今から大きな注目を集めている『朝日杯フューチュリティステークス(GI)』が行われる12月20日にも、「ぴあトークライブ」を開催。この日は、ラグビー日本代表として活躍した大畑大介氏、男子柔道で3大会連続金メダルを獲得した野村忠宏氏をゲストに招き、「~Go for 2020!~『世界との戦い』」をテーマにトークを展開する。世界との戦いを知る2人のこの日ならではの内容に乞うご期待! また、全レース後の「朝日杯フューチュリティステークス(GI)レース回顧」にも登場するので、こちらもチェックを。


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