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レスラーたちが“ゲイタウン”を舞台に闘う!
新宿2丁目プロレス代表・忍
堂山プロレス代表・内田祥一
クロスインタビュー!

2008年7月に旗揚げした異色プロレス団体“新宿2丁目プロレス”。名前の通り、東京のゲイタウンで有名な新宿2丁目を拠点に活動を行っている団体が、人気を博し熱い盛り上がりを見せた札幌、名古屋での興行を経て、満を持し遂に大阪での試合を開催する。迎え撃つのは、今回の対抗戦のために結成されたというこれまた大阪のゲイタウンとしておなじみのエリアを冠にした“堂山プロレス”。ゲイというカテゴリーでプロレスを行なうという一種反則技な興行でありながら、選手たちはプロレスの持つさらなるエンタテインメントの可能性を追求している。そんな、何が飛び出すかわからない今回の試合への意気込みを新宿2丁目プロレスのリーダー、忍選手と堂山プロレスを背負うことになった内田祥一選手に伺った。

--そもそも今回の興行のきっかけは何だったんですか?

忍:昨年、666(トリプルシックス)という団体の興行で、僕と杉浦透選手が、大阪に来まして、ここにいる内田祥一選手と、そしてダイナ御堂選手と試合をしたんですね。その試合後に“東京に僕らがやってるゲイ的なプロレス団体があるんです。それは新宿二丁目プロレスっていうんですけど、大阪にもそういう団体があってもいいんじゃないですか!”って言ったら、“じゃあ立ち上げよう!”って、すぐさま内田選手が記者会見を開いて、堂山プロレス立ち上げを宣言したんです(笑)。
 
内田祥一(以下、内田):鉄は熱いうちに打てって言いますからね。それと新宿二丁目プロレスってネーミングがなんかいいなぁと。その瞬間に頭の中で、大阪でゲイの人たちの集まるとこってどこやったかな? あぁ堂山がそうやったなって浮かんで、“堂山プロレス!これで行こう!”と。それでいてもたってもおられんようになって、すぐ記者会見を開かしてもらいました。もちろんその時は誰も堂山プロレスにはいないし、どういうことをするのかも知らなかった(笑)。
 
--あの、ちなみに皆さんゲイですか?
 
忍:あ、そこはファンタジーということで(笑)。
 
--そうですか(笑)。でもそういうセクシャリティな部分を扱っている団体なわけですからゲイとの関わりは必然ですよね。
 
忍:そうですね。僕は昔から2丁目のバーへ飲みに行ったり、一時、バーでアルバイトもしてましたから、抵抗はなかったんですよね。それよりもプロレスを凄く愛してくれるゲイもたくさんいるんだってことを知って感動したり、さらに僕よりもプロレスについて詳しい人がいっぱいいたり…(笑)。新宿2丁目プロレスを立ち上げてからも、その展開を相談すると、いろいろアドバイスしてくださって、ほんと有り難いです。
 
内田:僕もゲイだからどうとかっていうのはないですね。自分もバーを経営(※1)してるんですが、話術を勉強するためにたまにゲイバーへ飲みに行ったりします。まぁ会話が上手なんで、毎回勉強というより感心して帰ってくるだけなんですが(笑)。
 
忍:初めて新宿2丁目プロレスをやった時は、お客さんがほとんどゲイだったんですが、ちょっと嬉しくて涙が出ましたね。試合が終わって来ていただいたお客さんと話すと、“プロレスが好きだったけど、敷居が高かったので、こういう企画なら来れる”とか、“普通のプロレスを観に行っても大きな声で応援とかできなかったけど、ここでは堂々とゲイとしてキャーとかワーとか大きな声をあげられた”とか…。“ゲイとして”ってのが憎いじゃないですか。それから小規模なのも併せて10回ほどやってますけど、回を追うごとにそれぞれの選手にもファンがついてますし、口コミで知っていただいたりした女性や、本来の男性プロレスファンも足を運んで下さって、性差関係なく盛り上がってますね。
 
内田:それいいですね。男性も女性もゲイも外国人もそんなの関係なく、プロレスでひとつになって盛り上がってもらえるというのは理想です。堂山プロレスもがんばりたいですね。
 
--今回の興行の見どころは?
 
忍:すべてですね(笑)。いろんな試合が楽しめます。毎回人気なのが『ドキッ!男だらけの騎馬戦』というのがあるんですが、これ堂山プロレスの選手たちは初めてですから肉弾戦の凄いことになるでしょうね。しかも横でTOKIO山口さんの実弟であるKOUZY選手が歌を歌うという(笑)。
 
内田:(笑)。これまで新宿2丁目プロレスさんの作ってきたとんでもない試合に、我々は初めて胸を借りてぶつかっていくわけですから、ある意味、その戸惑いと不安な立ち振る舞いも見どころかもしれませんね(笑)。あとですね、堂山プロレスVS新宿2丁目プロレスってなってますけど、実はこれ、大阪VS東京という図式にもなってるんですよ。やっぱり東京の人は大阪を格下に見てますわ。それを何くそと見返してやらないといけないと思うんです。そして新宿2丁目がなんぼのもんやねん、大阪には堂山という凄いエリアがあるんやぞというのも誇示しないといけないと思うので、堂山プロレスの選手たちは気持ちを丸裸にして試合に臨みたいと思います。
 
忍:バラエティに富んだ試合満載で、さらに東京からレイチェル・ダ・ムールさんと、大阪からはウンディーネさんというドラァグクイーンもゲストに迎えてのショウもあったりしますが、最後はストロングな、ガッチガチな試合もお見せして、新しい抗争を繰り広げようとしてます。プロレスファンも納得していただけると思います。
 
--注目の選手はいますか?
 
内田:堂山プロレスからは、まだ試合をやってないんですけど、ダイナ御堂選手とストロング未来選手ですかね。先日、今回の試合のキャンペーンイベントをやった時、御堂選手の天然さ、朴訥さ、そしてむっつりさが露見しまして、これは試合当日、えらいことなりそうだなと確信しました(笑)。酔えば酔うほど強くなる酔拳ならぬ、いじればいじるほど面白く、強くなる触拳のような選手です。そして未来選手はベテランなんですが、ひょんなことからデジタルケイタさんというIT芸人さんにプロデュースされて、とんでもないキャラクターでリボーンされまして、新宿2丁目プロレス側を恐怖のどん底に突き落とすと思います。
 
忍:僕のところは先ほども言いましたKOUZY選手に遠藤マメ選手。マメ選手は、普段は大学で歯科医志望の学生を教えている教授の顔を持つ人で、日常が固い職業だけに新宿2丁目プロレスでは、のびのびとやってらっしゃいます。今回大阪ではどんなハメのハズし方をしてくれるのか楽しみにしておいて下さい。
 
内田:東京からは約10人、大阪から約7人が出るんですが、インディーズプロレスではトップを張っているような、なかなかの選手たちなので、そう言った意味ではいっぺんに見られるのは貴重かもしれないですね。
 
--最後に抱負をいただけますか。
 
内田:とりあえず負けなくないです。完全勝利して“大阪の堂山ここにあり”というのを印象づけて、1回こっきりの興行ではなく、2回、3回と、大阪で回を重ねていきたいですね。そして大阪という街、プロレス界も活性化したいです。そのためにも皆さん、ぜひ楽しみながら応援しにきて下さい。
 
忍:初めての大阪での興行なので内心ドキドキしていますけど、新宿2丁目プロレスの本気度を確かめに来ていただきたいですね。内田選手も言ってますけど街が活性化するひとつとなれば僕らも嬉しいです。
 
(取材・文/仲谷暢之)



※1『B.B.B』(大阪市中央区東心斎橋2-8-21日宝畳屋町会館3F 20:00~翌5:00)

 

(2014年1月21日更新)


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