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心斎橋JANUS主催の恒例企画、
ジャニスの〇〇と〇〇シリーズを
梅田サイファー×chelmicoのツーマン&
FM802『FLEEKLOUNGE』と初のコラボで開催!

DJ板東さえかが火曜深夜に届ける「FLEEKLOUNGE」は、アーティストが持つ音楽「FREAK(=マニア)」な一面や「FLEEK(=イケてる)」選曲&曲の繋ぎで、新たな音の世界にコネクトしていくHIPHOP/R&Bプログラムだ。そんな番組もサポートする、梅田サイファー×chelmicoというありそうでなかった対バンは早々に完売となり、会場は超満員。

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「梅田サイファー×chelmicoの初めてのツーマン、みなさんが目撃者です!わたしもみんなと一緒に楽しみます!」と板東さえか。開場中のJANUSを盛り上げるDJにも熱が入る。DJブースでは、梅田サイファーのラッパー、KennyDoesが見守る姿も。板東は、「緊張するわ!(笑)」とツッコミながら、お客さんとも和気あいあいとコミュニケーションをとり、ムードづくりはバッチリだ。

630M0406-12.jpg期待感に包まれた会場に元気いっぱいに飛び出してきたのは、ラップ・デュオ、chelmico のRachelとMamiko。挑発的なビートがオープニングにピッタリな「Player」からスタートダッシュを決めると、オーディエンスはテンション高くタオルをブンまわす。ふたりは、さわやかなお揃いの白Tシャツ姿だし、会場は夏フェスさながらの雰囲気に。「3億円ほしい人どれくらいいますか!」とMamikoが叫ぶと、クールなトラックがシビれる「三億円」へ繋ぎ、chelmicoらしいユーモアが詰め込まれたフロウの気持ちよさをこれでもかと見せつける。

630M0406-40.jpg赤い照明の中、ラテンなリズムでお祭りムードに拍車をかける「O・La」では、「みんな!見よう見まねでできますか!」とダンスを促すRachel。右に左に立ち位置を変えながら、タフにしなやかにさまざまな表情を見せるふたりのパフォーマンスに目と耳が釘付けだ。

曲終わり、「うぃーーーす!」と友達のように呼び掛けると、「MC Rachelだよ」「MC Mamikoだよ」「chelmicoだよ!」とおなじみの挨拶に続き、バックDJを務めるTOSHIKI HAYASHI(%C)紹介。満員の会場を見渡し、「ギュウギュウになってるときって、踊った方が楽だよね!いつもそっち(客席)にいるからわかる!やろうぜ!」とライブキッズの気持ちに寄り添ってくれるRachelは、間髪入れずにライブを進行。トライバルなビートが本能で躍らせてくれる「GOOD GAME」から疾走感あふれる「H」へと攻め攻めなラップをたたみかけていく。梅田サイファーへのリスペクトと挑戦を感じさせるアグレッシブなセットリストにワクワクがとまらない。

MCでは、「梅田サイファー楽しみ!リハ見たけど人数多いよね!」(Mamiko)、「ラップしてない人が(ステージを)ウロウロするのをやりたい!(笑)虎視眈々とその時を狙っていきます!」(Rachel)と、コラボを匂わせるふたりに観客もニンマリ。自然体な二人がとにかくかわいい。

630M0406-44.jpgそして、「みんなで歌いたい!」と、サビのメロディをバッチリ練習するとTBS深夜ドラマ『恋愛のすゝめ』のオープニング・テーマとして書き下ろした最新シングルの「Question」へ。キャッチーなメロディをコールすると否応なしに一体感が高まる。シームレスに展開した「Terminal着、即Dance」、「Timeless」のメロウなパートで魅了すると、<毛布にくるまって>と、ゆるい昼下がりのようなリラックスムードで「Honey Bunny」へ続く緩急も心地良い。

後半戦を前に、「こんなにラップするセトリ組んだのは初めてで。梅田サイファーさんとだから必死につめこみました!(笑)」とMamiko。「昔の曲もどれもイイでしょ?聴いてみて!」とchelmico愛をのぞかせたふたりは、「まだまだあんだわ!」と、コール&レスポンスの練習を経て、「BLUE」でラストスパートをかける。ソウルフル&グルーヴィな「Love Is Over」では、ハンドクラップが巻き起こり、観客は、「愛したい!恋したい!」をレスポンス。ラストは、「Easy Breezy」の高揚感、コミカルなふたりのアクションとユニゾンなラップに盛り上がりはピークに達し、終幕。「健康第一!chelmico第二!じゃあね!!」と最後までフレンドリーに楽しませてくれたふたりは、颯爽と梅田サイファーにバトンを渡した。

630M0406-9.jpgライブが終わるとDJブースの板東は、「chelmicoカッコよすぎましたね!あんなにラップするchelmico観たの、初めてかも!」と興奮冷めやらぬ様子。転換中のDJタイムでは、ヒートアップした会場をチルなEVISBEATSとPUNCH&MIGHTYでリラックスさせると、KICK THE CAN CREWで体温をあげて、梅田サイファーに繋いでいく。

630M0406-10.jpg続いては、昨年3月にアルバム『RAPNAVIO』をリリースし、メジャーデビューを飾ってから1年がたった梅田サイファー。この日は、病気療養で活動休止中のDJ SPI-Kに変わり、pekoが DJを務め、エンジニア兼ビートメイカーのCosaqu、KBD、KZ、KennyDoes、KOPERU、テークエム、teppei、HATCH、コーラの総勢10人によるパフォーマンスとなった。

630M0406-56.jpg「調子はどう!全員モンスターになろうぜ!」とKOPERUがアジテートして幕開けた「BE THE MONSTER」、「アチィ」から明らかにフロアの温度が上昇したのがわかる。前面に立つのは、いつもより少ない8MCだが、横一列にフォーメーションを組んだときの密度、いつにも増した気合と熱量は圧巻。JANUSが揺れる。みんなの興奮と振動が床から伝わる。挨拶代わりのマイクリレーに食らいつくオーディエンスに容赦なく、「貴様らのどたまブチ抜きに来ました!」とテークエム。手をゆるめることなく、「HEADSHOT」から「HEADSHOT Pt2」へ続くストーリーを変則アレンジでお見舞いすると、まさに頭を撃ち抜かれるような衝撃が走り、歓喜の手は上がり続けた。

「今日はJANUSが、14年目の記念日だそうです!これからもどんどん先へ進むように、本気でブチかましていきます!」とKZがJANUSへのお祝いも込めて続けたのは、レゲエの清涼感が夏を感じさせる「VIBE SHAKE」。冒頭のPull Upでアゲて、観客と熱く掛け合うステージングがすさまじい一体感を生み出す。テークエムの浮遊感のあるフロウに揺れる会場はまさにSUMMER!昂りが抑えられないオーディエンスに「やるやん!やるやん!」とメンバーも満足気だ。

630M0406-28.jpgMCでは、「chelmicoと初のツーマンを大阪でできるのがうれしい!ありがとうございます!」KZを筆頭に期待感を高めるメンバー。ここでMCを任されたコーラが、「みなさんチェックして来てますよね?聴きたい曲あるんとちゃいます?」と紹介したのは、新曲「Odd Numbers」だ。この曲は、TVアニメ『ザ・ファブル』の4月クールのエンディングテーマで、梅田サイファーにとって、初のアニメタイアップとなる記念すべきナンバー。ライブ当日の24時から配信される新曲の披露とあって、ファンは大喜び。原作の大ファンというメンバーの想い入れが伝わる強靭なライム&フロウからは、サイファーから進化したグループとしての結束力の強さを感じさせる。

テークエムのソロ名義曲、「Poltergeist」で不気味な雰囲気を作り出しフロアを没入させると、<誰モ制御デキナイ>のパンチラインから勢いは止まらず、「トラボルタカスタム」へ鮮やかに展開。そして、「音楽に集中するために仕事をやめました!」と報告をした最年長、KBDが、「人生で熱中できるものに出会えたのは、仲間とここにいるみんなのおかげ」とMCで想いを吐露。続く「さめないうちに」が説得力を持ってエモーショナルに胸に響く。

630M0406-12.jpg後半はミラーボールきらめく中、心斎橋をダンスホールにすべく、アンセム「梅田ナイトフィーバー19'」へ。pekoもマイクをとり、KennyDoesが先導して、「チーム友達!」コールで大爆発!最高の光を放つ中、導いたラストソング「BIG BANG」では、ステージが見えないほどの手が上がり、あっという間に本編を終えた。

630M0406-5.jpg待望のアンコールは、「chelmico さんに俺らのビートにのってほしい!今日をJANUSの歴史に残る夜に」と、梅田サイファーとchelmicoが「マジでハイ」をコラボ!登場するなり、「たくさん人がいる...この辺(にいたら良い)かな?」と、12人がひしめくステージでソワソワしていたchelmicoのふたりだったが、曲がはじまると豹変。無双状態のMCたちが怒涛のライムを繰り広げる中、「Player」「Easy Breezy」のバースをスキルフルに投下したカマしっぷりは、ギャップ萌えなんてもんじゃないカッコ良さ。お互いをリスペクトするヴァイブスが高まり、全員がマジでハイな奇跡の夜を目撃した。

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Text by 岡田あさみ
Photo by 松本いづみ




(2024年4月18日更新)


Check

Set List

●Chelmico
01. Player
02. 三億円
03. O・La
04. GOOD GAME
05. H
06. Question
07. Terminal着、即Dance
08. Timeless
09. E.P.S.
10. Honey Bunny
11. BLUE
12. Love Is Over
13. Easy Breezy

●梅田サイファー
01. BE THE MONSTER
02. アチィ
03. HEADSHOT
04. HEADSHOT pt.2
05. VIBE SHAKE
06. Odd Numbers
07. Poltergeist
08. トラボルタカスタム
09. さめないうちに
10. 梅田ナイトフィーバー19'
11. BIGBANG
EN. マジでハイfeat.chelmico

Live

「ARIFUJI WEEKENDERS」

【兵庫公演】
▼5月18日(土) 10:00
有馬富士公園
入場券-8800円(整理番号付)
学割入場券-7300円(整理番号付、開催日時点で中学生以上の学生、学生証要提示)
[出演]RIP SLYME/水曜日のカンパネラ/神聖かまってちゃん/梅田サイファー/OKAMOTO’S/YOUR SONG IS GOOD/chelmico/荒谷翔大/GRAPEVINE/マハラージャン/YONLAPA/他
※雨天決行・荒天中止。小学生以下無料(保護者同伴のみ入場可能)。開場・開演時間は変更になる可能性がございます。【学割入場券】は、開催日時点で中学生以上の学生。当日リストバンド引換時要学生証提示。提示がない場合、一般料金との差額をお支払い頂きます。出演者のキャンセル・変更に対してのチケットの払戻しは一切行いません。客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがございます。ご来場前に必ず公式サイト(https://arifuji.com/)の注意事項をご確認ください。
[問]株式会社ONE■info@onemusiccamp.com

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●chelmico

「OURSONGS BAYSIDE FESTIVAL」
【大阪公演】
Pコード:268-480
▼7月6日(土) 15:00
Creative Center OSAKA
前売入場券-7500円
[出演]chelmico/Rickie-G/柊人/SIRUP/U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS/他
※保護者同伴に限り小学生以下入場無料。小学生以上はドリンク代別途要。再入場1ドリンク代別途要。
[問]OURSONGS 事務局■E-mail:info@oursongs.jp

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●梅田サイファー

「KEEN presents TVO ROCK HEAT 2024」
【大阪公演】
▼4月27日(土) 13:45
大阪城音楽堂
前方指定席-6600円
[司会]大抜卓人 [出演]キュウソネコカミ/KEYTALK/梅田サイファー/ポルカドットスティングレイ/SHE’S/Hakubi [オープニングアクト]カラノア
※小学生以上は有料。大人1名につき子供(未就学児童)1名入場可能。座席が必要なお子様はチケットをご購入ください。
※雨天決行。荒天の場合は主催者判断のもと中止となります。
※飲食物持ち込み禁止。
※出演者の変更・キャンセルによる払戻しはいたしません。
※会場内での傘/日傘の使用は禁止です。
※パラソル/テント類、ビンの持ち込み禁止です。
※イベント専用駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用下さい。
※客席を含む会場内の映像・写真が公開される場合があります。予めご了承ください。
※開場開演時間が変更になる可能性があります。変更に伴う払い戻しは出来ませんので予めご了承ください。
[問]GREENS■06-6882-1224

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Link

chelmico HP
https://chelmico.com/

梅田サイファー HP
https://www.umeda-cypher.com/

FLEEKLOUNGE Instagram
https://www.instagram.com/fleeklounge802/

心斎橋JANUS HP
https://janusosaka.com/