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ヴォーカルグループシーンで一躍注目を浴びている
京都のWITHDOM
結成7周年記念ツアー「LUCKY 7」
初日の大阪・梅田クラブクアトロ公演をレポート

先日、3月26日にゴスペラーズ・黒沢 薫作曲&ヴォーカルプロデュースの結成7周年記念シングル「All my life」をデジタルリリースし、3月29日放送の日本テレビ系列「バズリズム02」に歌ゲスト出演するなど話題となっている、京都の4人組ヴォーカル"パフォーマンス"グループWITHDOM(ウィズダム)。

リーダーのSMOOTH(スムース)、ROY(ロイ)、Ryo(リョウ)の3名のヴォーカリストと、コーラスも担当するハモれるラッパーSHVNYA(シュンヤ)による、他のグループとは一味違うヴォーカルパフォーマンスが特徴の彼ら。

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イベント出演、フリーライブ、ストリートライブなど、ほぼ毎週のように様々なステージに立っている彼らは、今年1月に自身初となるZepp Nambaでのワンマンライブ「STARDOM」を成功させ、彼らの結成当初からの目標である日本武道館のステージ実現に向け、さらなるステップアップを目指し、大阪・福岡・岡山・愛知・京都・東京の6都市を周る今回の7周年記念ツアーを開催。
ツアー・ワンマンなど多くの公演がSold Outするなどライブが人気の彼らの、先日3月23日に開催された結成7周年記念ツアー「7th Anniversary Tour "LUCKY 7"」初日の大阪・UMEDA CLUB QUATTRO公演をレポートする。

雨模様にもかかわらず多くの来場者が整列し、UMEDA CLUB QUATTROを埋め尽くした会場の雰囲気から記念すべき結成7周年ツアー初日公演を楽しみに待ちわびている様子が伺え、BGMのボリュームが大きくなるとともに会場内の照明が暗転し、「7th Anniversary Tour "LUCKY 7"」初日公演の幕が開けた。

「7th Anniversary Tour "LUCKY 7"」のオープニング映像から始まり、2024年12ヶ月連続リリース第二弾として2月にリリースされた、90'sソウルテイストとサブスクライクな耳心地の良いアレンジのディスコティックなダンサブルナンバー「VENUS」からスタート。笑顔で歌うメンバーの軽やかなソウルステップ的なステージングと客席とのクラップなどが、"結成7周年記念ツアーのステージをパーティーのように一緒に楽しもう"という雰囲気に包まれる。ブラックミュージックがベースの彼らのグルーヴィーな心地よいミディアムアップナンバー「Ring Ring Ring」が続き、WITHDOMのファン"うぃずらん"からキーワードを募り作詞したアップテンポナンバー「Baddy」を3曲目で歌い、客席と一緒にジャンプや体を揺らすなど、ファンと"一緒に"作った曲で会場全体の楽しい空間を"一緒に"作っていき、序盤から早くも会場が一つになっていく。

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続くラテンテイストなビートの効いたダンサブルナンバー「Phenomenon」でSHVNYAのラップとヴォーカル3人によるラップと歌の掛け合いのステージングなどクールなステージを披露し、海外Spotifyの多数のプレイリストにセレクトされた海外でも人気のナンバー「LOVE」で大人の男の魅力を感じさせる歌とステージングで客席を魅了し、5曲連続披露してMCへ。

グループカラーのイエローでコーディネートしたツアー用のメンバー衣装の話や5曲連続披露で早くも大汗をかいているSMOOTHをメンバーが弄るなど、一人一人の個性的なキャラクターがステージのパフォーマンスで見せるアーティストな彼らのギャップのMCもライブの人気となっている。

MCを挟んで中盤のステージは、京都で結成した彼ららしい"和"テイストを感じさせるメロディーとアレンジの「花鳥風月」から始まり、「Weather report」「TIME」と続き、9曲目にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEメンバーの鈴木昂秀氏にラジオ番組でレコメンド曲として紹介された「Ghost」を歌った後は、1月27日開催のZepp Nambaワンマンライブ「STARDOM」でひらひらと舞う雪の演出と共に歌った冬のラブソング「KILALI」へと続きMCへ。客席がひと時も彼らの歌う姿から目を離させないほどのめり込んでいく持ち前の歌唱力・表現力を活かしたWITHDOMワールドを展開し、ステージ幕開けからMCまで、ソウルフルなナンバーからグルービーなナンバー、ビートの効いたナンバー、クール&アダルトなナンバーと、様々なテイストの楽曲を歌いこなす彼らのクオリティーの高いライブパフォーマンスを存分に披露していく。

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2度目のMCで、WITHDOMの人気のフルバンドライブ「-PREMIUM SUITS-」でもお馴染みのWITHDOMバンドマスターのピアニスト岡田友也氏が登場。

メンバーRyoがソロ活動時代からステージを共にし、WITHDOMのアコースティックライブやフルバンドライブでWITHDOMメンバーと息の合った演奏をしている岡田氏と共に、スイートソウルナンバー「SUGAR SUGAR」の優しく甘い歌で会場内を包み込む。一転して、アコースティックギターのアレンジが切なさを表現している幸せな恋を失ってしまった悲しい男のラブソング「Blue」をピアノバージョンのアレンジで歌い、悲しい男の心情を切なく歌う彼らの歌に会場内ですすり泣く姿も。
一曲一曲の歌詞の世界観を語りかけるように歌う彼らの一人一人の歌やハーモニーが、改めて歌唱力の高さを感じさせられるピアノバラード2曲を歌い終えMCへ。

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そしてMCでは、結成記念日の3月26日に12ヶ月連続リリース第三弾"結成7周年記念シングル"としてリリースした「All my life」について語った。「All my life」はゴスペラーズの黒沢 薫氏作曲とヴォーカルプロデュースによる6/8拍子の甘く情熱的なラブソングで、作詞をSMOOTHとSHVNYAが担当したコラボレーション楽曲。日本のヴォーカルグループのパイオニアとして今も活躍しているゴスペラーズの黒沢氏と、自分達の楽曲を一緒に作り上げ、結成7周年記念シングルという形でリリースできたことに感謝と喜びを語り、作詞を担当したSMOOTHは黒沢氏から届いたデモ音源を聞いて、「素直にストレートな表現で愛を伝える歌詞にしようと思った」と作詞をするにあたってのエピソードなどを語った。

冒頭にも記述した、日本テレビ系列「バズリズム02」3月オープニングテーマの「All my life」を、3月29日放送回でWITHDOM初となる全国放送の地上波音楽番組での歌唱出演をここで改めて報告。
その後、コロナ過で色々な苦悩をしたことや様々なことがありながら続けていくことの難しさや悩みがあったことを語り、改めてグループ結成7周年を迎えることへの感謝の気持ちを、来場者と多くのファン、支えてくれるスタッフに対して伝えた。
MCの最後にリーダーのSMOOTHが「WITHDOMの去年のテーマは"挑戦"、今年のテーマは"実現"。今年は様々なことを"実現"し、結成当初からの目標、日本武道館のステージへ向かってこれからも人生を賭けて歌います。」と語り、「All my life」のイントロが始まった。

イントロ中でRyo、SMOOTH、ROYがフェイクで歌い継ぎ、1番のROYの歌から始まるこの「All my life」は、6/8拍子のミディアムスローなR&Bテイストの壮大なラヴソングで、甘く情熱的なメロディーと「All my life 全てを捧げるよ」という歌詞が物語るストレートな純愛を歌っている。SMOOTH、ROY、Ryoの3人のヴォーカルそれぞれが持つ歌声と表現力を活かしたリードチェンジ、SHVNYAの語りかけるようなラップ、そしてサビやブリッジのコーラスワークなど、WITHDOMが持つ歌の魅力を存分に引き出したパフォーマンスで場内を魅了した。

岡田友也氏とのピアノアコースティックパート、「All my life」と彼らの歌で魅了した後は、灼熱の後半戦へ突入。客席と一体となりタオルを振り回す「Spaceship」、"京都の夜に踊るように一緒に楽しもう"という彼らの結成の地、京都がキーワードの歌詞を散りばめたアップテンポなナンバー「都Night fever」へと続き、夏の二人の思い出をテーマにした「Mermaid」を披露。"結成7周年ツアー初日の今日を皆んなと素敵な思い出にしよう"という想いが込められた曲で、客席と一緒に手を振る会場内の景色がメンバーと多くのファンとの一体感をより強く感じさせた。

そしてライブで人気の「Magic number」のイントロが始まると客席から大きな歓声が上がり、曲中で前後左右にステージと客席と一緒に体を揺らし、「3、2、1」の掛け声でジャンプをした後は、ステージ狭しと笑顔で動き回るメンバーと客席の熱気と笑顔に包まれた。「Magic number」が終わり最後のMCで岡田友也氏を再度呼び込み、会場記念写真を撮影。

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ここでメンバーサプライズの告知映像が流れ出し、京セラドーム大阪でのオリックス・バファローズ試合前セレモニー 国歌斉唱を4月13日(土)に、昨年5月13日に続き2年連続抜擢されたことが発表され、大きな歓声が上がり拍手が巻き起こった。そしてもう一つの発表映像が流れ、今年9月15日(日)に人気のフルバンドライブ「-PREMIUM LIVE- SUITS」Vol.14を、Billboard Live OSAKAで開催することが発表された。

2019年11月から始まった「-PREMIUM LIVE- SUITS」はアコースティック編成のステージから始まり、前述の岡田友也氏をバンマスとしたWITHDOMバンドが結成され、フルバンドでの生演奏中心のステージへとパワーアップしていき、客席がステージの周り270度に設けられた味園ユニバースでの公演、昨年11月の関東での初開催と、着実にステップアップし、日本武道館とともに彼らの一つの目標でもあった国内外の有名アーティストが公演を行うBillboard Liveで開催することが"実現"されることとなる。

今年1月のZepp Namabaワンマンライブ、ゴスペラーズ・黒沢 薫氏とのコラボ楽曲リリース、結成7周年記念ツアー、Billboard Live OSAKAでのステージ"実現"など、日本武道館でのステージに向かって歩む彼らの道に様々な出会いやステージの"実現"があることに、改めてリーダーのSMOOTHがファン、スタッフへの感謝の気持ちを述べ、この先も一緒に歩んでいこうという願いとともにラストソング「Be with you」のイントロが流れ出す。

途中、ライヴ音源が止まってしまうトラブルがありながらも、「こういう予期せぬ出来事もみんなと一緒に居たからこそ、あの時あんなことがあったよねという同じ想い出になるよね」、というSMOOTHの言葉があり、再び歌へ。辛い時も悲しい時も嬉しい時も「Be with you forever」という歌詞に想いを込めた歌を熱唱する彼らと客席の想いが一つになった会場は熱気とともに温かな空間で幕を閉じた。

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"応援してくれるファンのみんなが楽しい時も悲しい時も彼らの歌が日々の人生に寄り添い、彼らのステージで喜怒哀楽を分かち合い、一緒に前を向いて歩んでいこう"という、応援してくれる人たちへの想いやステージに立つ想いを歌で伝えた、「7th Anniversary Tour "LUCKY 7"」初日公演の大阪・UMEDA CLUB QUATTROでのステージは、現在、数多くのメディアなどを賑わせているダンスボーカルグループシーンとは一線を画した、ステージに立ち歌で想いを届けるヴォーカル"パフォーマンス"グループWITHDOMならではの多くの魅力に溢れていた。
そして、7周年記念ツアーの初日公演を終えた感想とこの先も続くツアーに向けてメンバーはコメントしている。

SMOOTH:
「ツアー初日の大阪は、一発目という事もあり高い熱量で迎えられました。レギュラー曲は勿論、普段あまりやらない曲や、新曲の「All my Life」の初披露、アコースティックのセクションなども入れ起承転結を意識したセトリは個人的にもフレッシュで楽しい1日でしたし、7周年をお祝いしに来てくれてる皆の笑顔が印象的でした。ツアーを通して更にブラッシュアップし、最高のファイナルを迎えられたらと思います。」

ROY:
「楽しくてあっという間のツアー初日でした。たくさんの感情をみんなと共有できて幸せ空間でした。アコースティックや新曲初披露など普段のライブに加え、いろんなWITHDOMの顔を本公演を通して見せれたんじゃないかなと思います。いいスタートダッシュが切れたのでツアーファイナルまで駆け抜けていきます。」

Ryo:
「ツアー初日に最高の一日になりました! Zepp Nambaを終えてからの単独LIVEで更に進化した僕達のLIVEを届けられて僕達は勿論来てくださったみんなが幸せになれた空間でした。新曲披露も楽しみの一つですがツアーならではのソロ企画もあるので毎公演見逃せないLIVEになっているのでお見逃しなく! ファイナルまで一緒に走っていこう!」

SHVNYA:
「ツアー幕開けを告げる大阪公演。一曲目から拍手と歓声が自然にあふれた一体感のあるライブでした。ダンサブルなナンバーからアコースティックでのバラードまでWITHDOMの良さを堪能できる素敵な一日になりました。12ヶ月連続シングルリリース真っ只中のツアーは各公演での新曲披露やソロ企画など、どの公演も見逃せないパフォーマンスでラスト東京公演まで駆け抜けたいと思います。」

一人一人のソロパートで魅せる三者三様の歌声と表現力、歌を引き立たせるようなラップやラップがメインの歌、そしてヴォーカルグループならではのハーモニー、コーラスなど、多彩な歌の表現で魅了し、アップテンポからスローバラード、R&Bやロック、SOUL、J―POPなど、曲調やジャンルを問わない楽曲を歌いこなす彼ら。日本武道館のステージ、そしてその先のステージへ向かう彼らの道は、多くのファンとともに明るく照らされた道を歩んでいくだろう。

文:竹内睦雄(RoB Music)




(2024年3月29日更新)


Check

Live

WITHDOM 7th Anniversary Tour LUCKY 7

【福岡公演】
▼4月7日(日) 福岡ポケット
【岡山公演】
▼4月21日(日) IMAGE
【愛知公演】
▼5月12日(日) CLUB 3STAR IMAIKE

Pick Up!!

【京都公演】

チケット発売中 Pコード:265-347
▼5月18日(土) 14:00
KYOTO MUSE
一般チケット-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]WITHDOM
[問]株式会社ロブ■06-6212-9030

【東京公演】
▼6月1日(土) duo MUSIC EXCHANGE

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