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この春リリースを控える2組が
対バンライブ開演6時間前に集合!
トンボコープ×FINLANDS 緊急対談@大阪

2023年、「大躍進」という言葉がぴったりのバンドがある。平均年齢22歳の4人組ロックバンド・トンボコープだ。結成1年目だった昨年、3rdシングル「Now is the best!!!」をリリースするとSNSを中心に人気を呼び、その後リリースしたシングルも次々とテレビ番組のテーマソングに抜擢された。さらに同年『SUMMER SONIC2023』や『COUNTDOWN JAPAN 23/24』に出演したのも、彼らの勢いの象徴でもあっただろう。そんなトンボコープの2024年最初のツアーとなったのが、東名阪キャリア史上最大キャパのライブハウスを駆け抜けた『METAMORPHOSE』。各会場にゲストバンドを迎え、対バン形式で開催されたこのツアーの大阪公演@心斎橋Music Club JANUSが開催されたその日、ツアーのホストであるトンボコープとゲストであるFINLANDS・塩入冬湖の話を聞けるチャンスを得た。この春に新譜のリリースを控えている2組にぜひお互いについて、そして新しい作品について話を…と取材することができたのは、なんと開演直前6時間前。状況としてなかなかレアなインタビューとなった。

バズることを意識しているのは
すごいと思う(塩入冬湖/FINLANDS)



――今日はこの後、お二方が対バンするライブが開催されるということで、今回のトンボコープ主催のこのツアーに『METAMORPHOSE』というタイトルを付けた意図から伺えますか?

林龍之介「このタイトルを付けたのは自分なんですけど、前に出したEPのタイトルが『羽化』で、このバンドは生命に重ね合わせて活動をしていきたいなと思っていました。『METAMORPHOSE』には進化や変身という意味があって、羽化して、その後変わっていけたらという思いで付けました」

塩入冬湖「私がライブのお話を聞いた時にはまだタイトルを伺っていなかったので、今話を聞いて、そういう意味なんだぁって(笑)。ポケモンのメタモンもそういう意味なのかなぁ?」

――あぁ、そういえばそういう意味もあるかもしれませんよね。ちなみに今日はどんなライブを想定されているのでしょうか。

「今回はタイトルにちなんでいつもと違う、トンボコープの毒々しい一面も見せられるようなセトリになっています」

でかそ「バンドとしても今年一年でこれまでのイメージを覆していきたいと思っているので、今日のライブを皮切りに自分たちの新しい面を出していけたらなと思います」

630IMG_0549.jpg――FINLANDSはどうでしょう?

塩入「今年、大阪1本目なんです。とにかく見ていただく方が楽しくなるライブをというのが一番ですね。それとトンボコープとFINLANDSのお客さんってこれまで交わることがなかったと思うので、初めましてという意味で初心に帰るようなセトリを作ってきました」

「実は僕たちがトンボコープを結成する前のバンドで応募していたオーディションにゲストに来られていたのがFINLANDSさんで、その時にライブを初めて見させてもらったんです。Half time Oldと一緒に出演されていて」

塩入「あ、トンボコープになる前だったんだ! 以前Xに書いてくれていて、調べてみたけどトンボコープとFINLANDSの接点が出てこなかったんですよ。前のバンドだったのか〜!」

でかそ「そうなんです」

塩入「スッキリしました〜そっか〜」

――初めてライブを見た時に印象深かったことというと...?

でかそ「やっぱりね、衣装がすごく印象的でした」

「ね」

塩入「ふふふ」

でかそ「時期がめちゃくちゃ夏だったんですけど、冬と夏で衣装が変わるとかじゃなく、外のフェスでもこれなんだろうなって。エッグいなと」

塩入「ふふふ。年中厚着というか、毛皮をつけたりしてライブをしていますから。ずっとそれが普通なので、それ以外の選択肢がないというか。でも夏にご一緒するバンドには特に驚かれますね」

でかそ「僕ら、夏はできるだけ薄着なので(笑)」

「その時ライブを見たのが今回オファーさせていただいたきっかけのひとつで、Half time Oldにこのツアーの名古屋公演に出てもらうので、もう大阪はFINLANDSさんしかいないなと。自分たちの格上のアーティストと戦って善戦したいなと」

――対バンはやっぱり"戦う""対戦する"みたいな感じですか?

「今年に入ってからはそういうマインドになっていますね」

塩入「どうしてもツーマンライブの相手は仲のいいバンドが多くて。たまにこんなふうに若いバンドとやらせてもらうと、戦うというよりはいいものを作り上げたい・いいものを見せたいという意欲が湧きます。戦うというより、張り合っている部分はあるかもしれないですね」

――塩入さんはトンボコープのライブを見たことは?

塩入「今回が初めてです。すごく楽しみです」

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――ちなみにお互いの音楽を聞いて、これは真似できないなと思う部分はあるのでしょうか。

そらサンダー「FINLANDSさんはギターのリフがめちゃくちゃキャッチーな曲が多くて、本当にすごいなと思って聞いています」

塩入「おぉ、ありがとうございます!」

――そういうギターのリフのアイデアはどこから?

塩入「私がギターを始めたての時にバンドのリフは、リフだけでメロディーになるものが一番いいと先輩が話しているのを聞いて、それを守っているんです。ふとした時に、自分が口ずさめるフレーズでありたいなということを常に考えています。サビが口ずさめるのは曲を何度か聞いてもらえたらできるかなと思うんですけど、ギターのリフやベースのラインを口ずさめるのは人の耳に残っているからこそできることだなと思うので、そこはずっと守っていきたいですね」

――逆にトンボコープの曲を聞いておぉ! と思えるポイントはありますか?

塩入「私的にはすごくいっぱいあって。私昨日からトンボコープばかり聞いていて」

「ありがとうございます」

塩入「ネットにあったインタビューも読ませてもらったんですけど、雪村さんと林さんがふたりで曲を書かれているんですよね?」

雪村「はい」

塩入「その感覚もすごいなと思っていて。うちには曲を作る人間が私1人しかいないんですけど、ふたりが曲を作れると絶対自分の曲をひいきしちゃわない? って思うんです。でもそうじゃなくてお互いが掬い上げあっているから、いいバランスなんでしょうね。あと、TikTokやSNSでバズることをちゃんと意識しているというのは、私がバンドを始めた頃にはなかった感覚です。それが明確にあるというのはいいことだと思います」

――トンボコープは、曲を作る時にSNSは意識しますか?

雪村「そうですね。いろんな人に聞いてもらいたいという気持ちが強くなって、その一点で考えていますね。SNSでバズりたい...って思って曲を作るというよりはいろんな人に届いてほしい、いろんな人が聞きやすい曲にしたいなという思いで作っています」

塩入「その感覚が本当にすごいなと思うんです。そう思えるまでに私はすごく時間がかかりましたから」

――「バズりたい」と思えるまで時間がかかった?

塩入「たくさんの人に届けたいと思うまでに、ですね。いろんな人の日常の風景に似合う曲になりたいと思えるようになったのは本当に最近で。そう考えられるのは素晴らしいことだなと今話を聞いていても思います」

――時間がかかった理由というのは...。

塩入「好きにやらせて欲しかったんでしょうね(笑)」

トンボコープ「わはは!」

塩入「本当に自分がやりたいと思ったことは一旦試させてほしいと思っていました。外にいる人の意見を汲もうとも思っていなかった。けど今思えば、一緒に作っている人たちの意見は聞く事も大切だったかな。と。それは一旦好きなことをやり切ったからかなと。だからこそトンボコープはすごいんです」

「僕らも周りの人の意見も取り入れているというよりは、主にりんの意見を取り入れている感じですかね。周りは僕らのやりたいことをすごく尊重してくれているので、それはすごくありがたいと思っていますね」



僕たちはまだ
進化の段階にある(雪村りん/トンボコープ)



――今回みなさんには、新作をリリースするという共通点があります。まずはFINLANDSが3月13日に『新迷宮ep』をリリースします。聞かせていただいて、すごく90年代の雰囲気が感じられて、個人的には懐かしい気持ちで聞かせていただきました。

塩入「あ、うれしいです! 私、THE ALFEEみたいになりたいなと思っていた時期があって」

――ALFEE?

塩入「ALFEEをめちゃ聞いていた時期というか。さっきの口ずさめるリフの話もそうなんですけど、私がやりたいと思っていたことをALFEEが全部やっていることに気がついたんですよ。90年代、自分自身は幼かったけど音楽番組が多かったですよね。そういうのを見ていたこともあって、90年代の音楽ってやっぱり体に染み付いているなとすごく感じて。ALFEEはきっかけでしたけど、自分の体に馴染んでいる音楽を作りたいなというところから「新迷宮」という曲ができて、EPへと派生していきました」
――ちなみにトンボコープのみなさんの体に染み付いている音楽といえば、どんなアーティストが挙げられますか?

そらサンダー「やっぱりBUMP OF CHICKENですね」

塩入「私もそうです。トンボコープはRADWIMPSもですよね?」

全員「(うなずく)」

塩入「世代的にはひとまわり違いますけど、同じアーティストを聞いていた時代もあるって面白いですよね」

――FINLANDSは今回EPのタイトルにもリード曲にも使われている「迷宮」という言葉がテーマになっていると思いますが、この言葉に辿り着いたきっかけを伺えますか。

塩入「迷宮って、元々一本道っていう意味だったらしいんです。でもそれがいつの時代からか、迷路だったり迷う道という意味になったと何かで読んだ時に、私自身も絶対に迷わなくてもいいことに対して、迷ったり悩んだりしている時間の方が生き生きしていられるなということに気がついて」

――えっ!?

塩入「何もないところから悩みを生み出すのが好きというか。生活でいうと、私がメンヘラだということを前提にして聞いてもらいたいんですけど、恋愛を例にするとめっちゃ幸せお互い好き、めっちゃ愛されているそれで幸せっていうところから、 "もしもこんなことが起きたらどうしよう"って考え続けるのが好きなんですよ」

――ええぇえええええ!

塩入「もしも浮気が発覚したらどうしようとか、この人に家庭があったらどうしようとか」

――妄想好き?

塩入「そう妄想です! それがクセなんですよね」

――その想像力の豊かさ、作詞に活かせるものですよね。

塩入「活かせないですよ! 今世の中は、自分を肯定するのが大事じゃないですか。でも私は自分の欠点に苛まれている方が好きというか。そうじゃないと何も考えられないんです。そういう自分のまま面倒くさい女です! って生きているので周りの人は大変でしょうねぇ...。でもそういう面倒くささを持ってFINLANDSを10年やってきたので、一貫性があるんです。それを形にしたいなと思ってできたのが、今回の『新迷宮ep』ですね」

――なるほど。ちなみに今回EPという形を取った理由はありますか? それこそサブスクの存在が当たり前になって、配信、CD、アナログ、シングル、EP、ミニアルバムにフルアルバムとリリースする際には選択肢がたくさんあると思います。トンボコープに関しては7曲入りというボリューム感を持たせつつミニアルバムという形でリリースになりますし。

塩入「パッケージとしてはいろいろあやふやなところあると思うんです。特に配信がメインになってから深く意識しなくなっているかなと思いますね。確かにトンボコープのミニで7曲は、多いっちゃ多いですよね?」

「ミニとしては...ギリギリですかねぇ(笑)。僕たちはまだフルアルバムを出していないんですけど、フルアルバムのリリースをあとに取っておきたい中でミニアルバムと言えるギリギリの最大曲数は7ぐらいだろうと」

塩入「ミニと言いつついっぱい入れたかったの?」

「そうなんです」

雪村「ツアータイトルにも『METAMORPHOSE』ってつけるぐらいなので、僕たちはまだ進化の段階にあるというか。だから1stフルアルバムを出す時には、バンドとしても完成した状態でいたいので、今はミニアルバムにしておきたいというのもあります」

――バンドとしてその時が来るまで、フルアルバムは取っておくぞと。

雪村「はい」

「僕、フルは15曲ぐらいのイメージでいますね」

でかそ「俺も俺も」

塩入「多!」

「もう、とんでもないものにしたいっていう気持ちの表れです」

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――最近、EPやミニアルバムを数枚分まるっと+新曲を収録しているのがフルアルバムですというアーティストもすごく多くて、フルアルバム=ベストアルバム的作品、EPやミニアルバム=コンセプチュアルな作品というリリースが、特にサブスクに慣れている世代のアーティストには多い気がしているんです。

雪村「僕ら、そこは逆にしていきたいんです。ミニアルバムはベストアルバム的にシングルで出した曲を詰め込んで、フルアルバムを作る時は自分たちのエゴも入れていち作品に仕上げたいなと思っています」

塩入「そういう考え方も珍しいですよね。でも今おっしゃったみたいに"フルアルバムにエゴを入れられる"というのは本当にそうで、フルアルバムはすごく遊べる感覚はあって、ひとつの作品として考えるからこそ普段なら拾われない曲もどれだけよくできるか、アルバムとして見た時にいいアクセントになるかで遊べるんですよ。出すならフルアルバムの方が出したいですよね」

――なるほど。そしてトンボコープは4月3日に2nd ミニアルバム『ファースト・クライ・ベイビー』をリリースすることがアナウンスされています。現状の進行具合を伺えますか?

でかそ「録りは終わって、あとはミックスやマスタリングの仕上げ作業ですね」

――今回はどんなミニアルバムになっているでしょうか。

雪村「本当に変身的な意味合いのあるミニアルバムで、もちろん今までやってきたような曲もあるし、でも新しいトンボコープという意味でかっこいい感じの曲だったりボカロチックな曲も入れているので、これを機に幅を広げたいという意志を持ったミニアルバムになりました」

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――先ほども新しい自分たちを見せたいというお話があったり、Xでも"フェーズ2の新生トンボコープ"という表現をされていましたけど、ご自身たち的にはもう次のフェーズには突入しているという感覚ですか?

「フェーズ2に入るためのツアーが今日を含めた今回のツアーですね。変わりつつ、4月に東京で初めてワンマンライブをやるんですけど、そこで変化した新しい自分たちを見せたいと思っています」

雪村「なので、今はフェーズ1.5ぐらいだと思います」

――そのフェーズ2に進みたい理由というのは...?

「いろんなことをやりたい気持ちはあったけど、シンプルに技術力が伴っていなかったりいろんな理由があって。あとトンボコープをみなさんに知っていただけた曲があるんですが、曲の印象もあって僕らのこともかわいいとか楽しいとかそういう印象が強いんじゃないかなと思うんです。でもトンボコープとしてはそれだけではなくて、もっと悲しいこと、考えなくちゃいけないことも伝えたいのに伝えきれないこともたくさんあるなともどかしい気持ちでいました。だからこそ、ミニアルバムであってもできるだけ曲をたくさん入れて、新しい一面を見せたいんです」

――そういう理由があったんですね。トンボコープの総意として、フェーズ2はこうありたいなど共有しているイメージはあるんでしょうか。

雪村「やっぱり男4人、同い年でバンドをやっているからにはかっこいいバンドになりたいですね。シンプルバカみたいな答えですけど」

でかそ「男にウケるバンドね」

「ミクスチャーとかも取り入れながら、ヤバい感じにしたくて」

――いい意味でヤバいということを、すでに体現しているのはFINLANDSですよね。

「本当にそう思いますね」

塩入男4人でかっこいい感じ...なれるよ! ヤバい感じになりたいっていうイメージがあるだけで、音楽をやることにワクワクできるからね。ぜひ健やかに音楽を続けていただけたら」

――コロナを経験した世の中にとっては"健やかに"というのは大事なことですよね。そうなるとフルアルバムも楽しみですよね。

雪村「まだ何も決まってませんけど(笑)」

――いつ頃出したいなぁとかありますか?

雪村「今年中」

「...いけるか...!?」

塩入「作る人がふたりいるし、いけるんじゃない?」

「でも僕ら以外とぶつかるんですよ。最終的には、採用された方のいいところを褒めるという形で収まるんですけど(笑)」

――ちなみにミニアルバム7曲の中で一番モメた曲、伺ってもいいですか?

全員「「風の噂」です」

――あははは!

「かなりモメました。代官山で叫び合うほど」

塩入「あんなおしゃれなところで!」

雪村「ピザ食いながらモメました。メロディーもコードも、全然違うものをふたりで持ち寄ってきたんです。お互い自分の曲の方がいいって言うし、ふたりに聞いてもどっちもいいって言うし」

でかそ「ふたりがモメている時はどっちの味方もしないと決めています」

そらサンダー「楽屋にいる時にそれぞれ曲を聞かせてくれたんですよ。本当にどっちもよすぎて決められなくて」

塩入「え、めっちゃいいやつじゃん」

でかそ「言い方悪いけど、マジでどっちもいいから本当にどっちでもよかったんです。だからふたりで決めてくれと」

「最終的にサビはボーカルに譲って、そこ以外はほぼ俺です」

――(笑)。それ、譲ったことで手元に残ったものを新しい曲に発展させられませんか?

「できなくはないけど、今のところそういうことはしていないですね」

――今後もしかしたら?

「あるかもしれないですね」

630写真-2024-02-15-13-16-48.jpg――先ほどもお話した通り、この取材時点ではミニアルバムの全容が見えていない状態なのですが、このインタビューを読まれる方に何か伝わればいいなと思っています。制作中にメンバーみんなでよく話していたこと、キーワードなど挙げることはできますか?

でかそ「..."もったいねぇ"かな」

――もったいねぇ!?

塩入「なんのこと(笑)?」

「そうですね、"もったいない"は言ってました。何がかというと、全てシングルで出せるぐらいの戦える曲だと。全部リード曲級ですね。あとは...」

雪村「"殺す"」

でかそ「俺も思った」

――物騒ですねぇ。それはどういう意味合いで?

雪村「音楽で圧倒して殺す、という」

「あとは歌詞の感じも、これまでは恋愛ものが多かったんです。今回の作品タイトルが『ファースト・クライ・ベイビー』なんですけど、これは産声という意味で。この世に生まれて最初に意見するのが産声の役割だと思っているんです。違うものは違う、いいものはいいともっときちんと言うべきだと思っているので、社会批判的な要素も入れたくて。色で言うと今までは暖色だったけど、今回はもっとダークな感じ...紫や赤をイメージしています」

――新しい一面を発見できる新譜が、今から楽しみです。そしてトンボコープもFINLANDSも、この作品を携えてライブが控えているしその後も活動が続いていくわけですが、みなさん今年はどんなことをやっていきたいですか?

塩入「去年コロナがあけて、個人的には産休もあけて、やっとライブができるようになったこともあってとにかくライブをやれるだけやるという年でした。なので今年は、ライブもやりつつ、ゆっくりと曲を作りたいなと思っています。今のFINLANDSがやってみたいこと、新しくやりたいなと思えることをゆっくりと作品にできる時間を作っていきたいですね」

「僕らはめちゃくちゃ駆け抜けつつ、同世代を倒す! と。僕らの先を走っているバンドがたくさんいるんで」

――ちなみにそれ、どうしたら倒せたカウントになりますか?

雪村「自分たちが倒せたと思ったら?」

塩入「そこ自己判定なんだ(笑)」

雪村「会場の大きさとか動員とか?」

「あとは、世間に認めてもらうとかですかね。がんばって同世代、倒していきたいです」

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Text by 桃井麻依子




(2024年3月29日更新)


Check

Movie

Release

●トンボコープ

2nd mini Album『ファースト・クライ・ベイビー』
4月3日(水)発売
2500円(税込)
RZC1-77972
SKID ZERO

《収録曲》
01. 風の噂
02. PARADIGM
03. 明日の一面
04. くだらないこと
05. 独裁者
06. サンポリズム
07. 喜怒哀楽

●FINLANDS

Digital EP『新迷宮ep』
配信中

《収録曲》
01. スーパーサイキック
02. 新迷宮
03. HACK
04. ひみつのみらい

Profile

●トンボコープ=雪村りん(Gt&Vo)、そらサンダー(Gt)、林龍之介(Dr)、でかそ(Ba)の4人からなる、平均22歳の東京発のロックバンド。2022年4月の本格始動直後にリリースした初めての配信シングル「信号花火」は、1作目にしてタイアップソングに大抜擢されるなどデビューから高い注目度を誇り、2023年4月にリリースした「Now is the best!!!」が、Spotify「バイラルトップ50 – 日本」週間1位を2週連続獲得、Apple MusicやLINE MUSICなどでも上位ランクインしたほか、『SUMMER SONIC2023』『COUNTDOWN JAPAN 23/24』などの大型フェスへの出演を果たす結成1年でブレイクを果たした。4月3日には2nd mini album「ファースト・クライ・ベイビー」を発売し、それを引っ提げ4月13日には結成2周年を記念して初のワンマンライブが恵比寿リキッドルームにて開催される。

オフィシャルX
https://twitter.com/tombo_coop_band
オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/tombo_coop_band/

●FINLANDS(フィンランズ)=塩入冬湖 (Vo&Gt) を中心に、2012 年結成。『RO69JACK 13/14』での入賞経験を持ち、 精力的なライブ活動に加えこれまで様々なイベントや大型フェス、 全国大型サーキットライブへも多数出演。2019年4月渋谷クラブクアトロのステージを最後に、メンバーのコシミズカヨ(Ba&Cho)が脱退。以降は塩入がサポートメンバーを迎える形で活動を続けている。2022年妊娠・出産のため半年間のライブ活動休止を経て、『like like』と『キスより遠く』の2カ月連続シングルリリースにて復帰を果たし、同年11月に結成10周年を迎え、全国6都市を巡る10周年記念ツアー『FINLANDS TENTH ANNIV. ~記念博 TOUR~”』を開催し、KT Zepp Yokohama で開催されたツアーファイナルも盛況で終了した。また、塩入はadieu(上白石萌歌)、Salyuらに楽曲を提供するなど、作家としても精力的な活動を続けている。

FINLANDSオフィシャルサイト
https://finlands.pepper.jp/


Live

●トンボコープ

トンボコープ 1st ONEMAN LIVE「BUTTERFLY EFFECT」
【東京公演】
▼4月13日(土) LIQUIDROOM


●FINLANDS

FINLANDS『100 世紀TOUR』
【北海道公演】
▼4月14日(日) 札幌 Sound lab mole
【大阪公演】
▼4月24日(水) Live House Pangea
【愛知公演】
▼4月25日(木) HUCK FINN
【宮城公演】
▼5月11日(土) 仙台 ROCKATERIA
【広島公演】
▼5月25日(土) ALMIGHTY
【福岡公演】
▼5月26日(日) LIVE HOUSE OP’s
【東京公演】
▼5月30日(木) Shibuya WWW

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