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“絶対にこれまでにない新しい体験になる”
ロックバンド・SOPHIAとシンフォニックオーケストラが創り出す、未だ見ぬ景色

2022年10月、日本武道館のステージに5人が揃い、9年ぶりの復活を果たす。続く2023年1月、地元・大阪城ホールでの凱旋公演をもって完全復活を宣言したロックバンド・SOPHIA。同年10月にはバンド史上最大規模のライブ『獅子に翼Ⅴ』を完遂し、古巣のトイズファクトリーと再契約を電撃発表、デジタルシングル『あなたが毎日直面している 世界の憂鬱』を新たな旗に掲げて走り出した。そんな彼らが結成30周年の記念すべき第1弾の活動として、バンド初となるフルオーケストラとの本格的なライブを地元大阪で行う。果たしてどんな公演になるのか。ぴあ関西版WEBでは、松岡充(vo)に本公演への熱い想いとオーケストラアレンジについて、今後の制作についても話を聞いた。さらに松岡は、本公演がボーカリストとしても真価を発揮できる機会だと話してくれた。フルオーケストラとロックバンドという、対極にあるジャンルのクロスオーバー。キャリアを重ねるごとに新たな扉を開き、様々なトライをしてきたバンドの新たな活動は「絶対に見逃さないで」という松岡の言葉でさらなる重みを増す。“未だ見ぬ景色“を一緒に見届けよう。

このライブの最大のテーマは、"音楽を全身で浴びること"


――『SOPHIA Premium Symphonic Night in ⼤阪城ホール』は、昨年の『LIVE SDD 2023』をキッカケに実現したということですね。

「『LIVE SDD』が各年のバンドリーダーを決めるんですけど、そのアーティストはオーラスでシンフォニックオーケストラと1曲演奏するのが恒例になってたんですよね。それを昨年はSOPHIAが担当させて頂くことになって。まずコラボレーション楽曲を決めて、オーケストラが入った場合を想定して、"バンドサウンドを引くとか、バランスを考えなくてはいけないかな"というレベルでご一緒させて頂いたんですが、ライブ本番がとても素晴らしくて、ステージ上で感動しながら歌っていました。僕はミュージカルをやっているので、オーケストラの前で歌唱する経験はあったんですけど、ロックバンドでフルオーケストラはまずないんです。あっても、カルテットかホーンセクション。それでもSOPHIAはバンド以外のミュージシャンとのコラボは結構やってる方だと思うんですけど」

――『a piece of blue sky ~遥かなる宝島~』(2005年、2007年)や『ミサイルマン2000~return to OSAKA』(2000年)などですよね。

「やはりロックとクラシックは、同じ音楽というジャンルの中でも、本当に端と端だと思います。エレキギターをかき鳴らし、ドラムをバシバシ叩いている5ピースの奴らとは別物で。オーケストラはリズムセクションだけでも何種類のもの楽器と何人もの演奏者がいて、1人が何個の楽器も兼任する。そんな30人強のフルオーケストラは、ロックバンドとは方法論が全く違う。今回はもう全方位で交わってみようと。SOPHIAの楽曲をコード進行だけじゃなく、響きも、楽器構成も含めて1回分解して、マエストロが熟考しながらアレンジをしてくれてるんです。今はそれを聴きながら、一緒に方向性を探っている状況です。音楽という共通項だけで全身全霊でSOPHIAの1曲1曲に向き合って、もう一度再構築する。プロモーショントークじゃないですけど、"誰も見たことがない、誰も聴いたことがないSOPHIA"。まさしく、当日はそう仕上がっていると思います。今年で結成30周年なので、SOPHIAと共に人生を歩んでくれているファンの皆にも、"こんな聴こえ方をするのか!"と新鮮に思ってもらえるような仕上がりになっていると自信があります」

――長年のファンの方にとっても、初めてのもの。

「やっぱり好きになったアーティストの楽曲って、初めて聴いたオリジナルがナンバーワンだと思うんですね。アーティストとしては何周年、何十周年のタイミングで、良かれと思ってリアレンジしてリリースしたりすることもあると思うんですが、実は僕は反対派なんですね。なぜかというと、上手い下手、音が分厚い分厚くないとかアーティスト本位の考えはリスナーには関係なくて、その時に聴いたそのままの形が、その人の記憶に刻まれているから。もしかしたらミストーンがあったり不協和音かもしれないけど、その当時の空気感を含んだちょっとした音が大切だったりする。だから反対派というか、オリジナルからあまり変えたくないタイプなんです」

――はい。

「たとえば今回シンフォニックオーケストラがバンドと交わることによって、"綺麗に整ったゴージャスな感じになる?"とか捉えられがちですけど、想像を軽く超えていくと思います。さらに自分たちの思い出の曲が、その記憶と共にもう一度輝きを放って響いてくる感覚になってくれると思うんですよ。絶対に"何か思ってたのと違う..."という感じにはならない。それはもう保証します」

――オーケストラとなると、着席スタイルできちんと聴かないといけないのかな、と思われている方もいらっしゃると思います。

「全曲テンポが遅くなることはありますが、ただ単にバラード調になるとかではなくて。おそらく、楽曲に向き合いたくなって座って聴きたくなるんじゃないかと思います」

――じっくり聴くということでしょうか。

「はい、音に集中するというか。もちろんSOPHIAだけのいつものライブパートもあります」

――そうなんですね!

「"SOPHIAのライブに来たからには!"という衝動もわかるので、そのパートはあるんですけど、このシンフォニックオーケストラとのライブの最大のテーマは、"音楽を全身で浴びること"じゃないかなと。たとえば思い出の楽曲に繋がっている記憶や、今はもうこの世にいない誰かや、青春時代のあの辛かった日々を思い出したり......そういう付加価値がついて、音楽を聴いて感動して涙することがあるじゃないですか。僕は今回、それ以外に音楽で涙することがあるんやなと、オーケストラアレンジの段階で気付きました」

――マエストロから送られたデモを聴いて、泣いたとおっしゃっていましたね。

「わけもなく涙が流れてくるというか」

――琴線に触れるんでしょうか。

「なんでしょうね。そう考えていくと、クラシック音楽は直訳すると"古い音楽"で、17世紀から20世紀初頭ぐらいまでをクラシックと呼んでいるけれども、そこには時代が流れて文化があって、偉大なる作曲家や演奏家たちがいる。全然ジャンルの違うロックといえども、そういうニュアンスがあったからこそ、僕らもここまでやれてるわけで。それを音楽で思い出すというか、繋がっているというか。それをうんちくじゃなく音で感じることができるので、もらえるものが重厚というか......なかなか言葉で説明するのが難しいんですよね」

――感じるものですものね。つまりは"ライブに来て、自身の肌で感じてください"ということになりますね。

「はい、SOPHIAのファンの皆さんは間違いなく、そして初めてSOPHIA楽曲に触れる方にとっても絶対に新しい体験になると思います。マエストロとシンフォニックオーケストラの皆さんと、僕らSOPHIAがそうします」



マエストロの楽曲への向き合い方


――マエストロの西山さんは、『LIVE SDD』を立ち上げられた方なんですよね。マエストロも音楽にすごく可能性を感じている方なのかなと思いまして、そこはSOPHIAと繋がる部分もあるのかなと。マエストロとのクリエイティブワークは、どのように進められていますか?

「もう天才です、の一言に尽きます。アーティストですし、作曲家ですし、アレンジャーですし、プレイヤーでもあると思う。とにかくクリエイティブな方です。今やられていることも、これまでの実績も含めて、本当にすごいレベルなんですけど、いざ僕らとアレンジ作業を進めるところでは、いつも対等に話してくれます。上から目線は一切ないです。僕、マエストロに"松ちゃん"と呼ばれてるんですけど、"俺はこう思うけど、松ちゃんどう思う?" とか。アーティスト同士、対等なんだよという意識で向き合ってくださるし、とてもフレンドリーです。逆にそういう雰囲気を作ってくださってますね」

――想いの強さみたいなところで、シンパシーを感じたりはされますか?

「めちゃくちゃ強いです。楽曲に込められたバックボーンを理解した上じゃないとアレンジもできないとちゃんとわかってらっしゃる。"あ、はいはいこの曲ね。何となくわかった"じゃないんです。"これはどういう想いで創ったの?"とか、"当時はどういう気持ちだったの?、この楽曲は何を魅力として皆が好きになってくれたの?、ファンはどう思ってるの?、この曲を演奏するとライブ会場はどんな雰囲気なの?"とか、そこまで深堀りして、本当に知ろうとしてくださる。すごい熱量が必要な作業なので、よくそこまで向き合ってくださるなという感謝は、今の時点でもすごくありますね」



オーケストラもロックバンドも、生のパッションや融合を大事にしている


――今回のセットリストは、最初に松岡さんが決めて、マエストロに送って、そこから曲を精査していったというお話をラジオ(『SOPHIA 松岡充の return to OSAKA~本当に進化したのか?!~』FM大阪 毎週金曜 21:00~21:30)でもされていましたね。今のお話をふまえると、リスナーにベクトルが向いている状態でセットリストを考えて、曲を決めていったということですか?

「もちろんそれも考えてますし、そこからマエストロと話をして、"オーケストラアレンジに適してるのはこの曲じゃないか"という音楽的な観点からもセレクトしてます」

――やはりアレンジによって引き立つ曲があるんですね。

「わかりやすく言うと、ロックバンドのサウンドは"アタック"なんですよね。ロックバンドでの僕の歌い方もアタックなんですけど、ミュージカルやオーケストレーションとやる時は、どちらかというと"響き"になるんですよ。アタックと響きを同居させられる曲と、アタックだけで押し切る曲、たとえばパンク的なツービートでうわーっと叫んでいたり、皆でダッダッダッとキメを合わす、インパクトだけで持っていく曲がSOPHIAの中にもあるので、そういうものはやっぱりオーケストラには向かないです。そういう曲に弦楽器やホーンセクションが入ると、響きが全部消えてしまうんですよ。なので、アタックと響きがちゃんと重なって、相乗効果で素晴らしい広がりを見せる選曲をやってます」

――なるほど! そのお話を聞くと、ますます期待感が増しますね。これから音を細かく擦り合わせて、リハーサルで調整していかれるんですよね。

「フルオーケストラとのリハーサルはできて1回じゃないかなと。僕らロックバンドも、生のパッションや瞬間の融合を大事にするので、実はリハーサルは何度も何度もやらないです。比べるなら、舞台は1ヶ月間ぐらいずっと稽古をやるわけですよ。僕はそっちも経験していますが、どっちが良い悪いじゃなくて、その違いはすごくわかるんです。オーケストラの皆さんも、きっとパッションをすごく大事にされていると思いますので、本番はさらにさらに上がる感じだと思います」



松岡充が思う、ステージが持つ価値


――去年の『LIVE SDD 2023』でオーケストラをバックに歌われた時は、どうでしたか?

「もう音圧がすごかったです。最初はロックバンドの爆音で、オーケストラの良さが半減してしまうんじゃないかと懸念があったんですけど、全然いらぬ心配でした」

――松岡さんはやはり舞台などで慣れていらっしゃいますか?

「僕は逆に言うと心地良いです。そんなに簡単な話じゃないと言われるかもしれないけど、わかりやすく例えると、バンドが作ってるものはカレーやカツ丼、スパゲッティのようなワンディッシュの料理なんですよ。フルオーケストラはそれを小分けにして、"これをお好みで使ってください"、"これを一部食べてください"という、より繊細な感じなんです。ロックバンドはもうカレーをバーン! とかけてグワーッと食べる感覚というか。この美味しさもわかりますよね。だけどそのカレーにも、実は香辛料が色々あって。香辛料がちょっと多めだと、また違う風味になるとか。オーケストラはより繊細な演奏を感じながら歌えるし、詩をかき消されることがないので僕は好きですね」

――なるほど。

「逆にロックバンドはかき消されることがあるんです。だから歌い方が違ってくる。音をグラフィック化した時に、楽器の周波数以外のところにいかないと、肉声はいくらマイクを使っても勝てないんですよ。楽器はポンと弾くだけでフェーダーを上げたら"ボーン!"と鳴るけど、ボーカリストは生身なので。人は倍音(音響学の用語。音を構成する周波数成分で最も低い音を基音、それ以外を上音と言い、倍音は整数倍の周波数を持つ上音のこと)で安心するんですね。その倍音が出せる人と出せない人がいて、出せる人はフェーダーを上げないんですよ。ボリュームを上げなくても声が聴こえてくる。だけど楽器はそれ以上にボリュームが上がってくるので、消されてしまうんです。そうすると喉がやられて声が出なくなるので、その周波数の空いてるところを歌いに行くんです。詩を表現するために繊細に周りを彩ってくれる。クラシックやオーケストラの編成とロックバンドでは、そこが大きく違います」

――松岡さんはどちらも経験されているからできるんですね。

「はい。でも、オーケストラがバックのミュージカルに初挑戦した時は頭打ちしましたよ。それまでの歌唱法では通用しなかったんですよ。なので一から勉強しました。歌唱するためのボイストレーニングも取り入れて、全部使えるようになることで、ロックバンドに戻った時に歌える領域がすごく広がるのがわかるんですよ。そのためにはやっぱりフィジカルが強くないとダメ。もう何十年と独自のボイストレーニングをやり続けています」

――すごいお話です。ではトレーニングもされつつ、3月10日に臨まれるんですね。

「僕からすると、願ったり叶ったりというか。今までのキャリアの中で培ったものを全部発揮できるぞという(笑)」

――とても楽しみです! いつものSOPHIAのライブとは違うかもしれないと、行くのを迷ってる方がいたら、何と言われますか?

「その気持ちはすごくわかるけど、もうそこは信じてくれと言うしかないですね。その当日、バンドとオーケストラとのコラボレーションを直に体験した人しかわからないことだと思うんですよ。たとえばめっちゃ観たいミュージカルがあって、好きなアーティストが引退する。それがイギリスでしかやってないとなったら、めっちゃ行きたいじゃないですか。2度と観れないと思うと、必死になって行こうとするじゃないですか。僕はステージって本来、1本1本それぐらいの価値があるものだと思うんですよね。僕らからすると、"もしかしたらステージに立つのが最後かもしれない"ぐらいの精神でやっているので。その先を考えてないということではなく、1本のライブを大切にしたいし、それほど価値のあるものだと思ってるので、本当に見逃さないでほしいですね」



未来に向かうための区切りと、新しい一歩


――SOPHIAとしては、2022年10月に日本武道館で復活して、大阪城ホールでの地元凱旋ライブと伝説のライブシリーズ『獅子に翼Ⅴ』を終えて、次のフェーズに進んだ感じでしょうか。

「復活して1年半ほど経ったんですけど、活動休止前にやろうとしてたことを全部この1年半の間に詰め込んだんですよね。過去にもこの短期間でここまでタイトルの大きいライブを連続したことはないぐらい、やりきったんですよ。そして『獅子に翼』という、SOPHIAにとってはターニングポイントとなる最大規模のライブを、もう今回で終わらせようと。その意図としては、SOPHIAを終わらせるということじゃなくて、ここでケリをつけてから未来に行くんだという意志表示です。元旦に能登半島で地震が起きて、まだ大変な状況が続いていますけど、やがてまたあの時の神戸のように、復興して歩き出し始めるのがこれからの1年だと思うんですよね。世界では戦争も起きているけど、平和を願う人たちの力は、戦争を起こしている人たちよりも強くなって、未来に向かってどんどん前向きになる。そんな時に、東洋の日本という小さい島国の小さいバンドですけど、SOPHIAも未来に向かっていくためには、1回ここでケリをつけて新しい1歩を踏み出そうと。その第1弾の活動がこのシンフォニックライブなので」

――そうですね。

「だけどこのライブが決まった時は、そこまで考えきれてなかったです。バンドとして復活できたとはいえ、とにかく"やりきれてなかったことができる"という想いで必死でした。今、ようやく向き合うことができているんですが、新しい一歩としてふさわしいライブになります。チャレンジというレベルじゃないですね、このライブは。何が大切なんだとか、何を思って僕らは音楽を続けていくんだということが、もうわかってもいい年齢だし、キャリアだと思ってるので、僕はそれが全て客席に向くべきだと今は思っていて。自分たちのやりたいことをしたり、自分たちの跳躍力がどこまであるのかを知るための活動ではなく、今まさにSOPHIAの音楽に何かを求めてチケットを買って来た、目の前にいる人たちに、自分たちが持っているもので何を手渡せるのか。それを持ち寄った時、さらに素晴らしいものになったら、もっと喜んでもらえると思うし、もっと笑顔が生まれるんじゃないかなって。そういうベクトルが強くなったのは確かなので、それを今回のシンフォニックライブからスタートできるのは、本当にありがたいことですし、とにかくワクワクしています



『あなたが毎日直面している 世界の憂鬱』が、次なる創作の象徴になっている


――最後に今後の作品創りについても聞かせてください。トイズファクトリーと20年ぶりに再契約して、『あなたが毎日直面している 世界の憂鬱』をデジタルリリースされ、2024年にはアルバムとツアーがあるかもしれないと宣言されていたということで、ファンの方の期待も高まっていると思います。先ほどお話頂いた、ベクトルがリスナーに向いた状態で曲創りもされるのでしょうか?

「今は『Premium Symphonic Night』に集中しているので、公演が終わった後に楽曲制作に入っていけたらと。そのベクトルというところは、客席にいるオーディエンスに向いているというか。この1本のライブで"何を手渡せるんだろう"とこれまで以上に模索はすると思います。ただ、『あなたが毎日直面している 世界の憂鬱』という曲が、既にその象徴になっていると思うので、そこから広がっていく世界観を、2024年の結成30周年と2025年のデビュー30周年、2年間のアニバーサリーの中で確立していきたいと思います。2024年2025年は、引き続きSOPHIAにご期待ください」

Text by ERI KUBOTA




(2024年3月 5日更新)


Check

Movie

Release

SOPHIAの新たな軸を示す渾身の楽曲

『あなたが毎日直面している 世界の憂鬱』
配信リリース中

《収録曲》
1. あなたが毎日直面している 世界の憂鬱

https://tf.lnk.to/sekayuu

Profile

1994年、Vo.松岡充を中心に結成。1995年、結成翌年に早くもメジャーデビューを果たし、瞬く間にメジャーシーンを駆け上がり、他のバンドとは一線を画す独自のスタイルで活動し続けたロックバンド。2014年までに、シングル40作品アルバム24作品をリリース。ミュージックビデオ集・ライブビデオ・映画など多岐に渡る映像作品も多数リリースし、著しいセールスを残す。活動期間中、一年も欠かす事なくライブ活動を続け、通算500本以上に及ぶライブを行って来た。デビュー2年目にして初の日本武道館公演を行い、“獅子に翼”と題して行われる大規模屋外ライブは過去に東京・昭和記念公園(1999年)、大阪・万博記念公園(2001年)、埼玉・西武ドーム(2004年、2005年 2年連続)で開催。2004年西武ドーム公演は、<CD購入者特典>として敢行し、当時異例の大規模無料招待ライブとなった。東京厚生年金会館での1週間ロングラン公演(2005年初演、2007年再演 2回開催)や全都道府県をめぐるツアーを通算3回(’99年58公演、'00年66公演、'02年71公演)行うなど、ロックバンドとしては異例の会場かつスタイルで行われ、記憶に残る数多くの公演を成功させてきた。まさに、自他共に認めるライブバンドである。2007年、縁あって【夏目雅子ひまわり基金】と繋がり、チャリティCD「青空の破片」をリリース。以来、CD・ライブグッズ収益を基金に寄附するという、音楽を通しての社会貢献活動を続けて来た。2010年、デビュー15周年という節目の年を迎えた。5人がそれぞれのスタンスを築き理解し合いながら活動を続けてきた矢先、キーボード都啓一がろ胞性リンパ腫(血液のがん)と診断され、治療に専念するべく、同年4月10日中野サンプラザホールでの公演をもって、活動休止とした。約半年間におよぶ抗がん剤治療による闘病生活を経て、同年10月に奇跡的な寛解をむかえた。2011年8月13日、日本武道館公演にて復活公演を開催し、約1年4ヶ月ぶりに5人でステージに上がった彼らは、エイベックスへの移籍を発表。復活第1弾シングルでは、松岡充が自ら劇中で演じる仮面ライダーの主題歌に起用される。結成20周年を目前にした 2013年8月12日、全国ツアーファイナルの日本武道館公演をもってバンド活動を休止。「SOPHIAの未来のため、僕たちの音楽をまた新たな気持ちで届けるため」メンバー一人一人がSOPHIAとして表現すべき音楽を見つめ直す時間を持ちたいとの共通の想いから活動休止に至った。2022年、9年の時を経て、再会を約束した場所【日本武道館】にて再始動。2023年1月8日、地元大阪でワンマンライブ「SOPHIA LIVE 2023 “return to OSAKA”」を行い、完全復活を果たす。2023年10月10日には、10年ぶりのシングル「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」を配信リリース。翌11日には神奈川・Kアリーナ横浜でバンド史上最大規模のイベント「獅子に翼Ⅴ」を完遂。同ライブ来場者には「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」のCDを無料配布した。結成30周年を迎え、新たなフェーズへ進んだSOPHIAは、2024年3月10日、初のシンフォニック・オーケストラとの一夜限りのスペシャルコンサート「SOPHIA Premium Symphonic Night in ⼤阪城ホール」を開催する。

SOPHIA オフィシャルサイト
https://sophia-eternal.jp/


Live

「SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール」

チケット発売中 Pコード:259-029
▼3月10日(日) 17:00
大阪城ホール
指定席-9900円
[出演]SOPHIA/The Symphonic Orchestra
※未就学児のお子様は膝上観覧無料、お席が必要な場合は有料。再入場不可。
※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は3/2(土)10:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション
■0570-200-888

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