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“大阪にアーティストが集まる中華街を作る”
株式会社ロブ社長・香山達也が語る
『UNITED』構想とアーティストへの想い

大阪・関西を拠点に、アーティストマネジメント、イベント企画、スクール運営、楽曲制作などのエンターテインメント事業を手がける株式会社ロブ。これまでに数多くの楽曲や作家をはじめ、大阪・関西万博ラッピング列車“EXPO TRAIN 2025大阪モノレール号”のイメージソング『We are』を全面プロデュースするなど、実績を重ねてきた。自社でもG.U.M(ガム)、WITHDOM(ウィズダム)、AGE(エイジ)の3組のボーイズグループと、女性シンガーのUfor(ユウホ)を抱え、特に大阪のボーイズグループ界隈において、シーンを牽引してきた。そんなロブが2月17日(土)、umeda TRADでライブイベント『UNITED』を開催する。出演者はAGE、G.U.M、WITHDOMのほか、CLOWN'S CROWN、森本爵、RAY、SWEELY、VELLE.J、DUAL MASK.の計9組。今回ぴあ関西版WEBでは、自身もアーティストとして活動していた経歴を持ち、株式会社ロブの代表取締役社長でありながら、プロデューサーTATSUYAとしても活躍する香山達也氏にインタビューを敢行。『UNITED』開催のキッカケをはじめ、アーティストや社会に対する想い、今後のビジョンについて話を聞いた。

"オールインワン エンターテインメント"を目指して


――2015年12月に設立し、今年で9期目を迎えるロブですが、現在プロダクション事業、イベント事業、スクール事業、楽曲制作をトータルで手掛ける、"オールインワン エンターテインメント"を謳っておられますね。

「過去に自分自身がアーティストをやっていたので、楽曲制作やアーティスト育成は自分の強みといいますか。アーティストの気持ちも少なからず理解できる部分もあるかなというので、トータルでプロデュースしています」

――最初からその形を考えておられていたんでしょうか。

「プロダクションは、イベント制作や楽曲制作、MV制作、PRなどを他社さんと連携してやることが結構多いんです。もちろん外部の方に振るのは大事なことですが、オールインワンで会社の中で全業務を進められれば、スピード感がとにかく早い。例えば3~4ヶ月掛かることが1ヶ月で済んでしまう。それを組織としてできればもっと強くなるなというのが、会社を発足した時に思っていたことでした。漠然とビジョンはありましたけど、自分1人だけでできることではなかったので、描きながら言葉にしながらやっていくうちに、仲間やスタッフがどんどん増えていきましたね」

――設立当初は別の事業をされていたとか。

「最初は仕事がなかったので、会社の創設メンバーで唯一今も1人いるスタッフが、内装工事や現場仕事を取ってきてくれて、それで事務所の家賃や彼の給料を賄っていました。当時の役員は1年間無給で、唯一あった音楽の仕事がフィットネスの楽曲制作のみ。2年目からは石川県でプロデュースして発足したG.U.Mが大阪に来るようになって、そこからアーティストが増えていった形ですね」

――音楽事業だけでやっていけるようになったのはいつ頃でしょうか?

「4年目ですかね」

――今は思い描いていた形になったと。

「そうですね。今は自分がアーティストプロデュースもやっているのですが、経営者とクリエイターでは使う脳が違うので、テクニカルな部分は社内スタッフに任せて、良い意味で自分が入らずとも、アーティストとやりとりできる環境は整ってきています」

――先日のWITHDOMさんの取材でも、ゼロイチから曲を作る時は社長が一緒にミーティングから入るとおっしゃっていました。

「今のところワンマンツアーは全部一緒に廻って、ファイナルや大きなワンマンの時もリハーサルから入って指示を出したりしています。ステージに立っているメンバーが俯瞰でライブを見ることは絶対にできないので、彼らの目と耳になってあげれたらいいなという感覚で。本番も含めて、"何がどうだったね"ということも伝えてあげれば、改善するキッカケにもなりますし」

――アーティストの近くにおられるんですね。社長は現場に行くよりも、遠くから指示を出すことの方が多いと思いますが。

「社長だけの立場だと多分そこまでやってないですけど、プロデューサーという立場でもあるので、クリエイティブな方面でアーティストと関わる時間も多いですね。例えば喉の調子を見て、"あそこはファルセットでいってもいいんじゃない?"、"今日は声張れるんじゃない?"といった歌唱の仕方も言います。アーティスト本人はどっちでいこうと迷う瞬間があったりするので。それは社長としてというよりは、プロデューサーとして言っているかもしれないですね」

――指導する時に心がけていることはありますか?

「自分の感覚ではありますけど、繕うことなく、必ず答えを出して背中を押してあげることは心がけてますね」

――WITHDOMの皆さんは、チャレンジをさせてくれるとおっしゃっていました。

「もちろんです。"こういう理由で、こういうことをしてみたいんですけど"と言われた時に、"うーん、どうやろうな"で終わるのではなく、"こうできるならやってみたらいいんじゃない?"と言いますね。"どうやろうな、わからんな、できるんかな?"と言っちゃうと、本人は迷うじゃないですか。僕の中でビジョンが解像度100%じゃなかったとしても、そこに対する想いの強さや、本人たちがちゃんと方向性が合っていると感じ取れているならば、"やってみよう"と言いますね。極論、自分が責任だけ持てばいいので」

――アーティストさんと対峙しておられる中で、1番の喜びは何ですか?

「今はいろんなツールでコンテンツを発信できる時代。でも弊社のアーティストは、ステージでライブをして、アーティストという肩書きを持ってやってきたメンバーばかり。僕はアーティストが大勢の方の前で、ステージの板の上で、照明・音響が整った場所でライブをしてる姿を見るのが、本当に1番の喜びなんですよ。僕は今はワンマンの時はPAブースで自らキュー出しをしたり、サンプラーを叩いたり、舞台監督的な役割もやっているんですけど、いつかはもっともっと大きな会場の2階席の真ん中で、自分が手を出せるレベルじゃなくなったと思えた時に、ゆっくりライブを見ることがひとつの夢ですね」

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新たに新人グループをオーディション


――ちなみに、所属アーティストさんにはダンスボーカルグループとシンガーが多いですが、香山さんご自身がボーカルプロデュースをされていたからというのもあるんでしょうか?

「まず事務所を始めたキッカケが、ボーイズグループを作りたかったんです。当時から楽曲制作はしていたので、自分が表現者としてできないことをパフォーマンスできる子がいたらいいなと思って。歌もダンスもありながら、各グループそれぞれに見せ方を変えてやりたかったんです」

――バンドじゃなくてグループだったんですね。

「そうですね。言われてみればバンドアーティストをやる感覚がなかったですね。自分は昔ちょっとバンドをやっていて、ダンスをやってたわけじゃないんですけどね」

――現在、次世代新人オーディションのエントリー中ということで、また新たなグループが誕生するんですね。

「ボーイズグループとガールズグループをやろうかなと思っています。本当は女の子はもうやらないでおこうと決めてたんですけどね」

――それはなぜですか?

「過去に女の子のグループを見てたんですけど、女の子に怒れないんですよ」

――なるほど(笑)。

「うちのアーティストも20代後半~30代前半のメンバーが多くて、やんちゃな子らもいる中で10何人の統制を取るって、やっぱりきちんと叱りながらじゃないとできない。グループ組みたての頃とかは、ライブが終わったら会場の外で反省会。"何でここ、こうなった?"とかって叱れるんですけど、女の子にはそれが言えない」

――U.for(ユウホ)さんはソロシンガーなので、また違いますか?

「U.forはほんまに娘みたいな感覚です。ボーイズメンバーからしたら"甘やかされてるな"と思うかもしれないですけどね(笑)。以前、女の子のグループに何て伝えるのがベストだろうなと思った時に、それはそれでキツいと言われたんですけど、"見る価値なかったね"と言ってしまって」

――キツいですね......!

「何が刺さるやろなと思って出た言葉がそれで(苦笑)。でもまたガールズグループをやろうと思えたのも、当時グループにいた女の子がスタッフで戻ってきたんです。アーティストの気持ちもわかるかなというので、新しくやるつもりです」



モットーは、"ハッピーを届けること"


――香山さんのインタビューを拝見すると、ここまでの道のりをライフプランを立てて着実に目標に向かってこられた印象です。

「僕の場合は10年スパンというか、20歳、30歳、40歳の節目の時に、自分の中で大きな人生の転機になることを考える瞬間がありまして。いつも前後2~3年構想を練る時期に入るんです。20歳の時は音楽業界で生きることを決めた年でしたし、30歳の時もアーティストをやっていた自分から、会社を興してエンターテイメントを届けるというふうに、マインドがガラッと変わったタイミング。それから2年後にロブを発足しました。今40歳になり、そこでもいろんな節目が自分の中にありまして。ライフプランと言うとおこがましいですけど、10年先を見て、そこからの逆算で何をやるかを結構クリアに考えます。ただその通りに自分が決めた物差しで測ることは、良くも悪くもだと思ってはいるので、決めた指標が低くても良くないわけで。必ず自分の決めた目標よりは上を行こうと心がけていますね」

――過去には挫折されたこともあったんですか?

「ありますね。昔LDHさんで作家をしていたんですけど、30歳までにEXILEさんに楽曲提供ができなかったことは、人生で初めての大きな挫折でした。途中でルートから外れたとはいえ、なぜ自分で決めたことができなかったのかと。そして40歳になってまた考え方が大きく変わりまして。振り返ってみれば30代は、自分の力でどこまでできるか試したかったのかなと。40歳の今、自分がこの業界で何をやりたいのかを改めて考えた時に、アーティストを売りたい、でした。その上で同業種の先輩方とのお付き合いは当然ありながら、他業種・異業種の方のお力添えもいただき、自社に興味を持っていただく機会が増えました。それも自分の考え方が変わったからだとは思うんですけど。むやみやたらに頭を下げて仲良くなるスタイルは僕は取れないので。ちゃんと自分が思ってることを伝えた上、人間性も知ってもらった上でお付き合いしていただける方々との輪が広がって、僕を通して弊社のアーティストを応援してくださる方々はすごく増えましたね」

――企業理念や経営理念に繋がると思いますが、軸として持っておられることは?

「よくアーティストにもファンの方々にも伝えているモットーは、"ハッピーを届けること"。エンターテインメントはやっぱり娯楽なので、必ずしも人生に必要ではない。こういう言い方をすると語弊があるかもしれないですけど、全然悪い意味じゃなく、人が生きていく上で必ず必要な衣食住の下に教育と福祉があり、その下に娯楽があると思っていて。僕は自分がこの仕事についてるからこそ、1番下にいるという考えではなく、全てに掛け算できる業種でジャンルだと思っています。何をやるにも、エンターテインメントを通して関わってくださる方、聴いてくださる方、見てくださる方の気持ちがハッピーになっていただかないと意味がないし、それを届けるためにやっているということは、自分のSNSを通して伝えることもありますし、そのイズムやマインドは弊社のアーティストにも伝わってるのかなと思いますね」



仲間や恩人が情熱に火をつけてくれた


――お話から感じる野心や情熱のようなものは、昔から持っていらっしゃったんですか?それとも誰かに影響を受けられたんですか?

「元々負けず嫌いな部分はあったと思います。小学校の同級生で現大阪府議会議員の由井せいたと、法律に詳しい部長と3人で、ラジオ(ラジオ関西『せいた・たつやの放課後倶楽部』)をやってるんです。2人はいわゆる東大・京大出身のキャリアハイで、そのまま官僚と弁護士になって。そういう同級生がいると、シンプルに刺激になるじゃないですか。彼らに勝とうというわけじゃないですけど。あとは20歳ぐらいで"僕は音楽だけは本気でちゃんと向き合えるな"と確信してから、信じた道で胸を張って走ってきた。その中で、すごくお世話になった社長がいたんですよ。今もすごくお世話になってる方で、自分が東京に出るキッカケを作ってくださり無償の愛をくれた方。当時実家の3軒隣に住んでらして、家族ぐるみで仲が良かったんですけど、自分が23~24歳で何ものでもない時期に、"この業界で石ころになるかダイヤになるかは、たっちゃん次第やけどな。その言葉一つだけ伝えられてそこから数年スポンサー契約していただきました。ロブを発足してから数年後その真意を聞いたんですが、"あの時のたっちゃんに足らんのはお金だけやってん、それは俺が補えることや"と言ってくださって、"カッケーな"と」

――なるほど。

「ずっとその方の背中を見させてもらっているからこそ、ブレずにやれているのもあると思います。ただビジネスなので、もちろんコンテンツホルダーとしての感覚は必要で。マネジメントする脳とファミリー的な脳、両方を掛け算しながらやって、自分の中でどんどん持ってるものが膨らんでアウトプットされた時に、もしかしたら世間の皆様よりも少し先の未来が見えたり、熱く見えるのかもしれないですね。SNSでの発信や、こうやって吐き出す言葉は全部嘘じゃないし、取り繕ろうつもりもないですし」

――会社としては大阪・関西万博関連のお仕事もされていますが、社会貢献の観点で考えておられることはありますか?

「社会情勢や政治的なこと、難しい話をしだしたらきりがなくて。ラジオでは、自分の立場上どこまで言えるかなと思いながら社会問題の話をしてますけど、思うところは正直たくさんあります。ただある程度自分なりに理解を持った上で、社会に対して貢献するという意味では、先ほども言ったように"ハッピーを届けること"をモットーに考えています。皆さん日々を生きている中で、辛い時や苦しい時があるじゃないですか。そんな時に、弊社のアーティストの楽曲を聴いてくださったり、ライブやSNSの発信を見てくださることで、何か救われたら。気持ちに何かしら変化をつけていただきたいというか。大きな変化じゃなくていいんですよね。少しでいいんです。大きな目で見て、ほんの少し感情を変えることができたらそれがある種の貢献なのかなと。社会にお金を寄付してどうこうというだけではなく、僕らができるエンターテインメントで魅せる最大の貢献は、人の心を揺さぶることだと思っているので、それはずっとやっていきたいなと思いますね」

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生でライブを見せること、ステージを作り続けることがロブの使命


――では、2月17日(土)に行われるイベント『UNITED』のお話を聞かせてください。今回で何度目の開催ですか?

「初めてです」

――なぜこのイベントをやろうと?

「今考えたら、コロナの時は本当に必死だったんですよね。ふと見渡せば解散していくグループがたくさんいて、潰れていく事務所がたくさんあって。ある時、緊急事態宣言が発令される1週間前にアーティストを集めて話をしました。"このままもし国が緊急事態宣言を発令したら、最低1ヶ月は何もできへんくなる"と。ちょうどその時期に、ボーイズグループ3アーティストのリリースが重なっていたんですけど、実は向こう3ヶ月予定していたフリーライブが50本ぐらい飛んだんですよ。それで現状と今後の状況を説明して、"アーティストは常に今が旬、その上で俺は走ろうと思う,ただどうなるかわからないし、強制するつもりはないから、多数決でなく、この後個人で俺にLINEを送って。怖いなら怖い、動きたくないなら動きたくないでいいから"と伝えました。そしたら解散後、全員が"動きたい"とLINEをくれたんです。やっぱり現在進行形で今が常に大事。もし1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、半年止まって我慢してから"もう1回やろうぜ"とはならなかったと思うし、多分確実にマインドが持たなかったと思います。」

――そうですね、確かに。

「そこから走り続けていくうちに、濃厚接触やソーシャルディスタンス、いろんなルールがどんどん増えていって。そこらへんからいろいろと自分なりに見解を持ち、未来が見え始めたくらいだったので、イベントを自社だけのクローズにしたんですよ。弊社オリジナルのビジネスモデルも作りながら、他社さんとの関わり合いをほぼほぼ断ち切ったコロナ禍。そしてコロナが明けた時、自分が40歳になったタイミングもあって、"自分がどうなりたいのか、アーティストをどうしたいのか"を俯瞰で見れるようになったのかもしれないですけど、クローズするよりも逆にオープンにして自分たちがやってきたことを周りに見せることが、音楽業界やエンタメにおいても良いんじゃないかと」

――オープンマインドになったんですね。

「今回僕が『UNITED』をやろうと思ったのもそうで、中華街理論じゃないですけど、うちのアーティストを1つの中華店と例えると、G.U.M、WITHDOM、AGE、3つのお店があるとして、自分たちのロブという街にお店を3軒並べて、"来てください"という方法はそれはそれでありながらも、横浜や神戸に中華街があるのと同様に、東京以外にも大阪という街にシーンを作ろうと。東京は東京のシーンがありますけど、大阪はシーンがなくなったなと思って」

――コロナでですか?

「コロナ前はボーイズグループもたくさんいたんですけど、本当に少なくなってしまった。これはおこがましいんですけど、一端は自分の責任もあるのかなと思ったんです。いわゆる大阪というエリアを地場にしてプロダクションで頭張ってる人間たちの責任。このシーンを活性してもっと魅力を持たせるべきやったんじゃないかなと。大阪でボーイズグループを抱えたプロダクションの方はほぼ全員知り合いやったりして、個人的には仲良いんです。でも組合みたいにしてまとめていくよりは、中華街理論でいう中華街を作ってそこにお店を増やしていく方が人流が作れるなと思って。逆に言えばお店が増えれば人が集まる。うちのお店を知らない人たちもたくさん来てくれる所を作るから先ずはやろうと。それが弊社アーティストにも繋がる事だと思ってます。『UNITED』はそのキッカケです」

――"UNITED=結集"という意味ですね。出演者は4年ぶりぐらいに集結するとSNSで呟かれていましたよね。

「コロナ前に『BUZZ BOYZ』というボーイズイベントをやっていて、東京からアーティストを呼んだりして、毎回400~500人ぐらい集客していたんですよ。だけど先ほど言ったように、コロナになって僕は完全にクローズのマインドになっちゃったので。他のグループさんとは絡まないし、お誘いを受けても断っていたので、自然と疎遠になっていって。でもコロナも明けて考え方も変えて、自分の立場ならこうあるべきかなと思った時に、まずは土台、一から基礎を作ろうと。それで1発目は、コロナ前から活動している敢えて関西出身のアーティストに限定してやろうと思いました」

――コロナを乗り切ってきたアーティストさん限定で。

「そうです。やっぱりそういうアーティストって、どこまでいっても強いと思うんですよね。よほどの精神を持ってないと続けられないから。あと今回出演してくれるのは、うちのアーティスト以外全員フリーなんですよ。フリーで音楽活動を続けてきてる子たちは、そういった意味ではマインドも強い。あと今回は、出演者全員に自分が連絡を入れました」

――皆さん快諾でしたか?

「ありがたいことに2つ返事で。細かいことも特に何も聞かれず、"是非受けます"って。1回目ですしこのイベントへの気持ちとか自分が直接電話入れる方が想いが伝わるなと思ったので」

――このイベントを大きくして、中華街を作っていくと。

「逆に2月17日は、出店初日じゃないですか。初日に食べて美味しくないなと思われないものをそれぞれ出してくれるかなと思ってます。ただ僕は出演者を仲良しこよしで集めたわけじゃないので、各々自分が1番だと思って、バチバチにLIVEしてもらいたいです。ヒリヒリした空気感が出ればそれもお客さんに楽しんでもらいたいですね。もちろん皆仲は良いので、それを踏まえた上で勝負してほしい。そういった場所を作るのが、自分の仕事かなと思っています。なので2回目以降どうなっていくかは考えてはいるんですけど、2月17日次第かなと」

――香山さん自身、生のライブに賭ける想いは強いものになっていますか?

「自分は曲を作ったりプロデュースをして、アーティストは歌やパフォーマンスの技術を上げてライブをやりますけど、そもそも見てもらえなかったら意味がないわけで。その上で、ライブハウスやコンサートに行く方々は皆さん感じてらっしゃると思うんですけど、生の歌は画面を通して見るものとやっぱり違う。生でしか感じれないものがある。この感覚はどこまでいっても絶対になくならない。コロナがあっても結局なくならなかったし、むしろもっと欲が出てきた人もたくさんおられる。だから僕らは今後もステージを作り続けるべきだと感じています。熱量を肌で感じてもらわないと、わからないこともたくさんありますし。そこだけは絶対に続けていきたいなと思ってます」

――今後は、アジアや海外への進出も考えておられるんですよね。

「去年AGEが韓国でファンミーティングをしたんですよ。ファンミーティングなので日本からのファンの方々なんですけど、現地の韓国のイベント制作のスタッフさんにもご協力いただいて。今もその韓国のイベント会社の社長とは連絡をとっていたりします。あとは僕、昨日上海から帰ってきたんですけど、仕事の内容は別件だったりもしたんですが、アーティストを進出させる事も視野に入れながらマーケットを見ておかないとと思い行ってきました」

――視察されていたんですね。

「アジア圏で大きく見たら、ジャパニーズカルチャーがしっかり評価されてる部分も沢山あるんですよね。マーケットとしては視野に入れていかないといけない時代かなと思っていて。その前にまずは自分が旗を持って、大阪で基礎を作ろうと思います」

Text by ERI KUBOTA




(2024年2月14日更新)


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Profile

株式会社ロブ代表取締役社長兼RoB Musicプロデューサーの香山達也(TATSUYA)。大阪を拠点とし関西、全国、世界へと旋風を巻き起こしている業界注目の新進気鋭の音楽プロダクション株式会社ロブ。CODE-V「Winter Love」作詞作曲編曲、JAMOSA「いつまでも」 、ソ・イングク「Fly Away」作編曲や、リュ・シウォン「君想い」、RADIO FISH「WONDERLAND」作曲など、数多くの作家としての実績も持つ、株式会社ロブ代表取締役兼RoB Musicプロデューサーの香山達也(TATSUYA)。幼馴染で同級生の大阪府議会議員由井聖太氏と共に世間の様々な問題や音楽業界などに鋭くメスを入れるラジオPodcast番組「せいた・たつやの放課後倶楽部」(ラジオ関西毎週木曜20:30~21:00 、Apple Music, Spotify , Amazon Music 各Podcast)を発信し、話題となっている。また、Yahoo!ニュース、エンタメ専門媒体Real Soundでインタビュー記事が掲載されるなど注目を浴びている関西を代表する音楽プロダクション社長兼プロデューサー。コロナ禍では大阪の音楽業界の先陣を切ってガイドラインに沿って行政と協力し自社主催フェスR-FESをZepp Nambaなどで開催。また、大阪モノレール株式会社との共同事業で大阪モノレール株式会社共催イベント「大阪モノレール×aer-U FES ~Road to EXPO 2025~」を毎月開催し、大阪・関西万博万博公式デザインラッピング車両「EXPO TRAIN 2025 大阪モノレール号」のイメージソングプロデュースをするなどエンタメ分野での大阪関西万博の機運醸成にも力を入れている。他にも、音楽カルチャー中心地アメ村三角公園エリアに自社の街頭ビジョンを設置、運営し、在阪メディアレギュラー番組など数多くの実績を持つ。

公式サイト
https://rob.boo.jp/


Live

『UNITED』

▼2月17日(土) 14:00
umeda TRAD
[出演]AGE/CLOWN’S CROWN/DUAL MASK/G.U.M/森本爵/RAY/SWEELY/VELLE.J/WITHDOM
※Sチケットはぴあでの取り扱いなし。未就学児童は入場不可。小学生から中学生以下は保護者様同伴の上、ご入場可能です。ただし、保護者様もチケットは必要です。AチケットはSチケットエリアより後方のエリアです。整理番号順入場(ただし、13:25~13:30までにご集合いただく必要がございます)。集合・開場・開演時間は変更となる場合がございます。アーティストまたはアーティストグループの一部が出演不可になった場合でもチケットの返金はございません。再入場不可。
[問]株式会社ロブ■06-6212-9030

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