ホーム > インタビュー&レポート > 『パリピ孔明』、 見どころとなるフェスシーンを大阪で撮影。 公開収録現場レポート
リアルなフェス会場を借りての公開収録
本作『パリピ孔明』は、中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井理)が、現代の渋谷に若き姿で転生し、歌手を目指す1人の少女・月見英子(上白石萌歌)のために魔法のような作戦を考えては、彼女の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩して成功に導いていく音楽青春コメディー。人気俳優はもちろん、普段アーティストとして活躍する個性豊かなキャストや、メイク、ダンス、衣装を担当するそれぞれのプロフェッショナルたちが集結。音楽業界も巻き込んだ、かつてないドラマとなっている。
今回撮影を行ったのは、本作では大きな見どころとなるフェスシーン。当日はこれでもかと言わんばかりの夏らしい晴天に恵まれた。実際のフェス中に、ステージを90分間借りての一発勝負。PAや撮影準備もその時間内で行う必要があり、事前のリハーサルや確認はできないために、全員で朝からホテルの駐車場でダンス練習やシュミレーションを念入りに行い、ぶっつけ本番でステージに挑んだ。
そもそもこのような公開収録自体がレアケース。監督やキャスト・スタッフを含め、リアルなフェスの来場者にも緊張が走る。まずは助監督がステージに出て、趣旨と注意事項を説明。ノリの良い大阪のオーディエンスはすぐに「フー!」と盛り上がる。
そしていよいよ収録スタート! 最初は関口メンディー。彼が演じるのは、作詞・作曲・振り付けを自らこなす、歌って踊れるスーパーアーティスト・前園ケイジだ。
誰が登場するのか知らされていなかったオーディエンスは、関口こと前園ケイジが現れると大歓喜! エキストラとともに「ケイジー!」と名前を呼んで盛り上がる。ゴージャスな毛皮に半パンというインパクト大の衣装をバッチリ着こなし、眩しい太陽の下でダンサー4人を引き連れて、本作書き下ろしの楽曲『SO SO』をダイナミックに披露した。
通常のステージとは異なり、かかる「カット!」の声も新鮮だ。助監督は「皆さんの盛り上がりバッチリだったんで、次もよろしくお願いします!」と述べてテイク2を撮影。
テイクが重なるごとに増す演技の迫力はさすがの一言。待ち時間に関口は「皆さん、ちゃんとお水飲んでください。ありがとうございます」と気遣いを見せたり、楽しメンディー!」と盛り上げて、良い雰囲気を作り出していた。
普段EXILE、GENERATIONSとしても活動する関口。撮影を終えて「いつものライブより遥かに緊張しました。不安な部分もたくさんありましたが、会場のお客さんが想像以上に盛り上がってくださり、それに応えるようにパフォーマンスも上がっていた印象です!」とコメント。
さらに前園ケイジとしてのパフォーマンスについて「前園ケイジとして立つステージは、いつものライブとは全く別物でした。普段であれば同じステージに他のメンバーがいますが、今回は一人。役とはいえ、ステージや間、全てを自分で埋めなければいけません。でもそのヒリヒリ具合がどこか心地良く、ソロアーティストとしてもステージに立ってみたいという新たな想いも生まれました」とコメントを寄せ、「改めて一人で全てをこなす大変さを身に染みて感じ、全ての歌って踊るアーティストの皆さんに尊敬の気持ちが湧きました」とリスペクトも口にしていた。
続いては、宮世琉弥演じるKABE太人。MCバトル選手権3連覇を達成、「無敵のフリースタイラー」と言う異名を持つ若き天才ラッパーという役どころ。宮世自身もアーティスト活動を行なっているが、ラッパー役は初めて。今回、演じるにあたりLITTLE(ex.KICK THE CAN CREW)にラップ指導を受けたそうで、爽やかかつ軽やかに放つフロウは見事。宮世もテイクを重ねるごとに演技がブラッシュアップされ、その迫力には息を飲んだ。またオーディエンスを気遣い、ポーズを取って楽しませるなど、スター性も発揮していた。
そして、上白石萌歌演じるヒロイン英子。ライブハウス「BBラウンジ」でバイトをしながら歌手を目指す、アマチュアシンガー。役作りのため、人生初のブリーチをしたという上白石。この日はピンクのメッシュを入れた、気合いのフェス仕様で登場。直射日光が突き刺す時間帯にも関わらず、終始笑顔で元気にステージを飛び跳ねる様子はまさに英子であり、プロのアーティストだった。
上白石も普段adieuとしてアーティスト活動を行うが、より幅広いジャンルの楽曲に対応するため、改めて歌やギターのトレーニングを積んで撮影に挑んだそう。軽快な音楽を歌いこなす上白石、本作でしか味わえない新たな魅力が詰まった英子の楽曲も必聴だ。
ラストの撮影は、世界的シンガーで英子の憧れの歌姫でもある、マリア・ディーゼル役のアヴちゃん。女王蜂のフロントマンとして、プロデューサーとして大活躍する彼女が抜擢された。シルバーのドレスを身に纏い、ステージに登場した瞬間、会場の空気が一変。佇まいの美しさと存在感はピカイチで、筆者も思わず「すごい」とつぶやいてしまった。これまでアヴちゃんが積み重ねてきた活動が如実に現れている。凄まじい気迫だ。収録したのはオリジナル楽曲『I'm still alive today』。1音目から圧倒する歌声で、オーディエンスを思い切り惹き込んでゆく。ステージングの上手さはまさに異次元。ぜひオンエアを楽しみにしていてほしい。
なお、アヴちゃんは『パリピ孔明』の原作を読んだ時、「マリア役は絶対自分だな」と思ったそう。完全にハマり役である。
キャストとスタッフの間に流れる良い空気感
ちなみにこの日、向井の撮影はなかったが、陣中見舞いで来阪。皆のステージを微笑みながら見守っていた。また、撮影のために訪れていた英子が働くライブハウス・BBラウンジのオーナー・小林役の森山未來も一緒にステージを覗いていた。
現場を見ていて感じたのは、キャスト同士、スタッフとキャストの仲の良さ。収録前に関口と宮世ががっちり握手とハグをしていたり、撮影の合間に宮世と上白石が海辺でほのぼのトークをしていたり、のんびりチェアに座って海を眺める関口をスタッフが優しく見守ったり。本番は緊張がありながらも、裏ではリラックスした空気が流れる。さらに上白石のステージを舞台袖からアヴちゃんが見守ったり、お互いへのリスペクトが溢れていることがひしひしと伝わる良い現場だった。
最後にはキャスト・スタッフ含めて記念撮影を行い、公開収録は終了。今回の撮影されたシーンのオンエアが楽しみでならない。
関口メンディーコメント全文
ーー大阪のリアルに開催されているフェスにお邪魔しての公開収録での撮影、いかがでしたか?
「演じているとはいえ、いつものライブより遥かに緊張しました。不安な部分もたくさんありましたが、会場のお客さんが想像以上に盛り上がってくださり、それに応えるようにパフォーマンスも上がっていた印象です!」
ーー前園ケイジとしてのステージ登壇、いかがでしたか?また普段のドラマ撮影やアーティストとしてのライブパフォーマンスとは一味違ったと思います。苦労した点や印象に残っていることを教えてください。
「前園ケイジとして立つステージは、いつものライブとは全く別物でした。普段であれば同じステージに他のメンバーがいますが、今回はひとり。役とはいえステージや間、その全てを自分で埋めなければいけません。でもそのヒリヒリ具合がどこか心地よく、ソロアーティストとしてもステージに立ってみたいという新たな想いも生まれました。そして改めて、ひとりで全てをこなす大変さを身に染みて感じ、全ての歌って踊るアーティストの皆さんに尊敬の気持ちが湧きました」
ーー番組を楽しみにしている視聴者に向けて、メッセージをお願いします。
「今作は様々な角度で日本の音楽業界を巻き込んだ今までにないドラマです。豪華俳優陣の皆さんはもちろん、超有名なアーティストの皆さんも参加されています。こんなドラマ今までになかったと思うので、ぜひともこの新たなエンタテインメントを目に焼き付けて欲しいです!」
テキスト=久保田 瑛理
(2023年9月 7日更新)
9月27日(水)スタート
毎週水曜日 22:00~(※初回15分拡大)
[出演]向井理/上白石萌歌/菅原小春/宮世琉弥/八木莉可子/森崎ウィン/関口メンディー/アヴちゃん/ELLY/ディーンフジオカ/森山未來
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