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初のベスト盤リリース&全国ツアーで話題の
「小曽根真 featuring No Name Horses」

2月10日(金)にフェニーチェ堺で公演を行う、ジャズピアニスト小曽根真率いるビッグ・バンド「No Name Horses」。フェニーチェ堺季刊誌用に行った取材の中から一部を抜粋してお届けします。

――全員がそれぞれの楽器で日本トップクラスの奏者、というメンバーを率いていくのは大変では?

よくリーダーをやっていられるね、と心配してくれる方もいます(笑)。でもみんな一流だから、僕がアレンジ(した曲)を持っていってもリハーサルでほとんど指示をしたことがない。吹いたら、わかり合えるんですよ。「これやろ?」って。1回譜面を通して吹いてみて、2回目、3回目になったらどんどん曲がシェープアップして行く。どうしてもみんなが迷っているときは「ここはこんな気持ちやで」ということはたまにあるけど、それはおそらく彼らがやったことのない音楽を僕が書いているから。

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――小曽根さんが持っている場というか、雰囲気の力があればこそできる部分もあるんじゃないですか?

作曲中は自分のなかに色んな音が鳴っています。それに対して、メンバーからは違うものが返ってくることがある。それを喜びとするか、「いや、そうではない」と、あくまで自分に聴こえている音だけに固執するのか。たとえばデューク・エリントン楽団は、当時のアメリカの第一線のミュージシャンばかりが集まっていました。必ずしもみんなが譜面に強いわけではないので、間違えて吹くこともある。それをリーダーのエリントンが聴いて、「その音。そっちでいこう」となることがよくあった。それくらい、音楽というのは"出た音"が真実なんです。それしかない。その音から次の音につないでいくのも、僕のやり方。アメリカでやっているときに教わりました。人の力を借りることの大きさというか、色んな人のアイデアやクリエイティビティを選べる幸せが、リーダーにはある。自分ひとりでやっても、たかだかしれているんです。

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――小曽根さんくらいの人がそんなことをおっしゃるなんて、なんだか感動します。

いや、本当ですよ。マニュアルがあって「このとおりやれ」といったらできるのは当たり前だけど、そうではなくて。どう工夫したらもっと面白くなるのか、こうしてみたらやりやすくなるんじゃないか。そういうクリエイティビティというのは、やるなかでおそらく失敗もあるでしょうが、それにもまた価値があります。

聞き手:スタンダードブックストア中川和彦




◎取材の全編はこちら
https://www.fenice-sacay.jp/magazine/

(2023年2月 3日更新)


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Live

「小曽根真 featuring No Name Horses」

【埼玉公演】
▼2月4日(土) ウェスタ川越 大ホール
【東京公演】
▼2月5日(日)
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

Pick Up!!

【大阪公演】

〈~THE BEST~〉
チケット発売中 Pコード:223-230
▼2月10日(金) 19:00
堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺) 大ホール
S席-6000円 A席-5000円
B席-3500円 C席-2000円
※未就学児童は入場不可。やむを得ない事情により出演者・演目が変更となる場合があります。今後の感染状況や政府諸機関の方針によって、ご案内いたしました内容を変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。車いす席をお求めの方は、堺市文化振興財団チケットセンター0570-08-0089にお電話ください。
[問]フェニーチェ堺■072-223-1000

【兵庫公演】
▼2月11日(土) アクリエひめじ
【奈良公演】
▼2月12日(日) 大和高田さざんかホール

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