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原因は自分にある。インタビュー
7人の絆と新曲の勢いを武器に没入させる“げんじぶ空間”へ

今注目の7人組ボーカルダンスユニット・“げんじぶ”こと、原因は自分にある。は、今年7月7日に結成3周年を迎え、さらに同日にデジタルシングル「原因は君にもある。」をリリース。この曲にはファンである観測者への思いが込められていると同時に、観測者を引きつける彼らの魅力や3年間の歩みを感じられるギミックが満載で、思わず何度も聴きたく&見たくなるスピード感たっぷりのナンバーに仕上がっている。そんな新曲のことや新たなツアーのこと、そして結成から今日までの3年間について、大倉空人と吉澤要人に話を聞いた。少しだが気になる「原因は君にもある。」の“タネ明かし”もあるのでお楽しみに。

――結成3周年おめでとうございます。今日までを振り返ってみていかがですか?
 
大倉「2019年に(ユニット名の)改名があって、リリースイベントから始まり、僕たちが所属するEBiDANが集結する一大イベント『エビライ(EBiDAN THE LIVE)』を経て、勢いづいてきたところでこういうコロナ禍になってしまって。その間で学びたかったことが学べない状況もあって、本当はもっともっと成長できたんじゃないかな?っていう部分もあるんですけど、今年の春ツアーで学ぶことができたので、それをいかして今度の秋ツアーで頑張りたいと思います」
 
――吉澤さんはどうですか?
 
吉澤「あっという間だなっていうのが一番なんですけど、7人で3周年を迎えられた安心感というか、よかったなっていうのがあります。デビュー当初は、グループだと意見の食い違いとか大変なこともあるんだろうなって思っていたけど、時間が経てば経つほど、僕らは仲よくなっていって、そのグループのメンバーとして3周年を迎えられたのがよかったなって」
 
――7人の絆が深まったきっかけには何がありますか?
 
大倉「話し合いとかですね。失敗した時とか、グループとしてどうなりたいかについてそれぞれの意思を共有する時とかに話し合いをして成長したというか。そして7人でライブをして、手を取り合って次々壁を乗り越えていったから仲がよくなったんじゃないかなって思います」

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――話し合いは定期的に?
 
吉澤「事務所でスタッフさん込みでする時もあれば、現場が終わった帰り道に広い公園で円になって座って話し合ったことも(笑)。僕的にはメンバーだけの話し合いの時は全員が本当にすべてを打ち明けるというか、嘘なく思っていることを言い合える時間なので、その時間はこの3年間で本当に貴重なものだったんじゃないかなって思いますね」
 
――まとめ役はいるんですか?
 
大倉「最近は一人ひとりが(意見を)話して、多数決じゃないけど自然とまとまります。最初の頃は俺とか(杢代)和人とかが、俺はこう思うって意見を言うタイプでした。」
 
吉澤「……(笑)」
 
大倉「なので1年目とかは、凌大はどう思ってるの?とか、要人はどうしたいの?って、俺や和人が聞くっていう感じでしたね」
 
――吉澤さんに変化があったんですね。
 
吉澤「いや、今もそこまで言うようなタイプではないんですけどね(笑)。決して人任せではないんですけど、凌大がいろいろとパフォーマンスのことを言ってくれるようになって、そういう場が増えたことでいい方向に話が進むので、僕はついて行く感じです(笑)」
 
――さて、3周年記念の日には新曲「原因は君にもある。」がリリースに。この曲は1stシングル「原因は自分にある。」のアンサーソングで、スピード感と畳みかける歌詞に圧倒されますが、曲を受け取った時はどう思いましたか?
 
吉澤「デビュー曲の『原因は自分にある。』を最初に聴いた時にも、この曲で踊るの?っていう衝撃があったんですけど、それがまるっとそのままで、『原因は君にもある。』を聴いて、マジか! これで踊るのか?って。ちょっと振り付けが怖くなって大変なことになるなって……実際、かなり詰め込みました(笑)」
 
――大倉さんはどうですか?
 
大倉「オムライスに対してのパスタとか、『原因は自分にある。』に関連する歌詞があって、その言葉遊びや哲学的な歌詞に僕たちの要素を感じますし、“好きピ”とか最近の言葉が入っているのも、げんじぶの要素を感じます。振りにも感謝を詰め込んでいて、そういうところで観測者の方に感謝を伝えたいなって」
 
――自分たちらしい世界観と見ごたえあるダンスが、“ありがとう”の代わり?
 
大倉「そうなんですよ。言葉だけを聞いたら責任転嫁というか、なすりつけるみたいな感じに捉えられるかもしれないんですけど、そこを感謝に変えるためにアップテンポなのかなって。げんじぶの曲ってキャッチーな振りがあってライブで一緒に盛り上がれることも多いんですけど、『原因は君にもある。』はスピードが速くてがっつり踊って、重くさせないであくまで肯定的に伝えるっていう。勢いでネガティブにとらえさせないで、僕たちの感謝と3年間の成長をアピールしてるんだなって感じました」

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――ハイスピードでアッパーな曲調とダンスが、言葉をポジティブに変換しているんですね。ただ実際のパフォーマンスは大変ですよね?
 
吉澤「今までも言葉が詰まった速い曲はあったんで、歌に関しては慣れてきてそこまで苦労したわけではないんですけど、やっぱり振りは……。ここ最近さわやかでどちらかというと落ち着いた曲が多かったので、この振りでいっきにきました(笑)。ライブで実際にやってみて特にサビはきつかったですね」
 
――ちなみに二人の個人的な「原因は君にもある。」のおすすめポイントは? 大倉さんは気の抜けた感じの“Tシャツ”コールですか(笑)?
 
大倉「あ~、“Tシャツ”は……」
 
吉澤「“Tシャツ”……一応、僕の歌割なので(笑)」
 
――そうでした(笑)。ではほかには?
 
大倉「僕は(桜木)雅哉の“君だ!君だ!絶対君だ‼”のところが結構好きですね」
 
吉澤「僕は‟君にもある。んですね“のところで、『原因は自分にある。』の振りが出てくるので踊っていたらグッとくるし、見ていても心が動いてくれるのかなって」
 
――たくさん聴いて、見て、そういう仕掛けを楽しみたいですね。
 
吉澤「知ってくれれば知ってくれるほどおもしろいんじゃないかなって思います」
 
――あ、曲にはモールス信号も入っているとか。
 
大倉「それはメンバーも気づいてないと思います(笑)」
 
吉澤「でも、薄く入ってるな~って。最後の‟ららら…“のあとに入ってると思います。ただ、モールス信号が示す意味は僕もわからないです(笑)」
 
大倉「僕はいっさい気づきませんでした!」
 
――大倉さん、潔い(笑)。
 
大倉「ほかは気づきましたよ。『原因は自分にある。』のメロディがあるなとか。でもモールス信号まではちょっとね~(笑)。もう、ここ(歌詞の最後)まできたら駆け抜けるだけなんで!」
 
――大倉さんのキャラが少しわかってきました(笑)。キャラといえば、MVの踊っていないシーンでは7人が違った表情ですね。
 
大倉「僕たちは(曲を)色やものに例えてパフォーマンスをすることが多いんです。『原因は君にもある。』ではファンの方がいるから僕らは夢を目指せるし、こうやって活動できるっていうところから、ファンの方と手をつないで光の方向に行こうっていうので、光をイメージしていて。この光っていうイメージは7人で決めたんですけど、そこに対してそれぞれの思いがあると思うんですよね。俺は絶対にここに行く!っていう思いだったり。それで真顔もあれば笑顔もあるのかなと思います。ただ、感謝を伝えるっていう気持ちはみんな変わらないですね」
 
――なるほど。さて次は9月にあるツアー「ワンマンライブ げんじぶ空間:case.4」の話も。
 
大倉「ツアーやライブによってコンセプトがあって、今年の春ツアーでは、さわやかさとか自分たちのちょっとしたリアルを見せるっていう点から二次元と三次元の世界線へ持っていくというもので、それまでの硬い世界観からナチュラルになっていって、みなさんとの距離を縮めるという見せ方の逆をやったんです。なので、今度はどういう方向になるのか楽しみです」
 
――個人としてツアーでやりたいことはありますか?
 
吉澤「『げんじぶ空間』は今度で4回目になるんですけど、『げんじぶ空間』っていうそのものにハマってほしいというか。お客さんがいて、僕らのパフォーマンスがあってというその空間自体を楽しんでほしいなって思ってます。その空間にいる時はモヤモヤしてることも全部忘れられて、自分や好きな人のことを考えられるっていう、そういう空間を作り上げられたらいいなと思っております」
 
――ツアーでは大阪公演がファイナル。
 
大倉「どこのライブでも僕たちのことを思って見てくれているみなさんは本当に温かいし、どの地域のどんな空気感でも僕たちの空間を届けたいですね」

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――では最後に今後の目標や抱負を。
 
大倉「今年の夏は『サマステ(テレビ朝日・六本木ヒルズSUMMER STATION)』や『フェイクモーション(FAKE MOTION 2022 SMR LIVE SHOW)』『エビライ(EBiDAN THE LIVE)』があって、秋ツアーもあるなかで、来年1月のパシフィコ横浜でのワンマンに向け、げんじぶの世界観をもう一回確立したいなって思います。『青、その他』、『結末は次のトラフィックライト』、『545』の三部作やファンクラブイベントとかで、リアルな方、ナチュラルな方を見せてきて、最初のげんじぶの世界観から広がった部分もあると思うんですけど、もともとの二次元と三次元のはざまっていう世界観をもう一度見せたいなって。まずはメンバーで話し合って、ちゃんと秋の『げんじぶ空間』を全うできればなと思います」
 
――そして吉澤さんは7月12日が19歳の誕生日。19歳の抱負をお願いします。ちなみに公式ブログで武藤さんが、“要人君は今ちょうど新しい挑戦をしていたり、やりたいことがたくさんあるらしいです”と書いていました。
 
吉澤「潤君にバレてましたけど(笑)、やりたいこと、挑戦したいことがたくさんありますね」
 
――詳細は秘密(笑)?
 
吉澤「はい……挑戦したらまた言います(笑)。でもそれはきっと今後の活動にプラスになる。どういう形になるかはわからないけど、きっとどこかでつながるものがあるんじゃないかなと思っているので、とにかく何でも自分にプラスになるようなことをして、自分磨きをする貴重な1年間にしたいと思っております。あと、やっぱり10代最後なので最高に楽しみます!」

Text by 服田昌子



(2022年7月20日更新)


Check

Release

デジタルシングル『原因は君にもある。』
配信中

Profile

大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人から成るボーカルダンスユニット。通称はげんじぶ、ファンは観測者と呼ばれる。2018年8月、スターダストプロモーション若手俳優集団・EBiDAN内の研究⽣プロジェクト・BATTLE BOYSから現メンバーの7人が選出され、BATTLE STREETとして活動をスタートさせると、同年12月19日に1stシングル「ebidence」を、翌2019年6月19日に2ndシングル「Show Time!!」をリリース。ここまではBATTLE BOYS内ユニットとしての活動であったが、2019年7月7日に独立ユニットとして活動することを発表し、この日を正式な結成日として再スタートを切る。ユニット名は、本来ネガティブな意味で使われることの多い原因という言葉を肯定的にとらえ、グループが引き起こすこと、作り出すものが原因となり、音楽シーンや世界に新たなものが生まれるきっかけになりたいというテーマを表している。言葉遊びを交えた哲学的な歌詞や細やかなフォーメーションダンス、端正なビジュアルや二次元と三次元を行き来するアンバランスな存在感をはじめとする多面的な魅力をいかし、現在さまざまなジャンルで精力的に活動中。

原因は自分にある。 オフィシャルサイト
https://genjibu.jp/


Live

【福岡公演】
▼9月4日(日) Zepp Fukuoka
【北海道公演】
▼9月19日(月・祝) Zepp Sapporo
【愛知公演】
▼9月23日(金・祝) Zepp Nagoya

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:218-558
▼9月24日(土) 14:30/18:30
Zepp Namba(OSAKA)
1F全自由-6900円(ドリンク代別途要)
2F指定-6900円(ドリンク代別途要)
※3歳以上は有料(3歳未満のお子様は大人1名につき1名まで膝上に限り無料。但し、お席が必要な場合は有料)。注意事項・最新の情報は、オフィシャルサイトをご確認の上、ご来場頂きますようお願い致します。出演メンバーは都合により変更・キャンセルとなる場合がございます。変更に伴う払い戻し受付はございませんので、予めご了承ください。
※【7/11(月)19:00より機材席開放販売】 ※販売期間中はインターネット販売のみ。1人4枚まで。チケットの発券は8/28(日)昼12:00以降となります。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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