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「こんな熱量、普段のワンマンライブじゃ出ないかも(笑)」
スガ シカオ、Saucy Dog、sumika、高橋優、
そして残すはフレデリック! 独立から開催中の対バンツアー
『Layered Music』を語るflumpoolインタビュー&動画コメント

 昨年7月、’08年のデビュー以来長年所属していた事務所から独立し、新たな道を歩み始めたflumpool。同年末には、ストリートライブから始まったバンドの原点回帰とも言える、東京・横浜・大阪のビルボードライブを巡るアコースティックツアーを開催し、今年3月には、その経験も踏まえ新旧の楽曲にアレンジが施されたコンセプトアルバム『A Spring Breath』をリリース。山村隆太(vo)が「自分たちが本当にやりたいことを着実に、丁寧に、ちゃんと熱を持って一つ一つやってる」と語るそれらのステップは、バンドに音楽を奏でる喜びと覚悟を何度でも呼び起こす。そんな彼らの想いが結実した次の“一つ”が、現在開催中の『flumpool Special 対バン Tour 2022「Layered Music」』だ。この刺激的な旅を共にしたのは、スガ シカオ、Saucy Dog、sumika、高橋優、そして残すは6月18日(土)・19日(日)、地元大阪・オリックス劇場にて行われるVSフレデリック! 運命のファイナル2DAYSを前にflumpoolの山村隆太と阪井一生(g)が、独立がもたらした変化と現状、バンドを続けるということ、対バンツアーのゲスト5組との関係性と感動の裏話までを語るインタビュー。関西出身らしいユーモアの絶えない会話に潜む挫折も後悔も、その全てを音楽に変える強さも、flumpoolの今だ。



真剣に、覚悟を持って4人で決めていけるのは、独立したからこそ
 
 
――長年所属した事務所から昨年独立して、YouTubeチャンネル『ふらよん!』も始まりましたけど…もう皆さん、めちゃめちゃ楽しそうですね(笑)。
 
山村(vo)「これまではラジオとかテレビとかこういった取材でパーソナルな部分を発信してきましたけど、今はそれぞれのバンドがメディアを持てる時代なんで、自分たちからもっと発信してもいいんじゃないかなと思って。あと、元々僕らは幼なじみで本当に仲が良いので、幼なじみで遊べる場ができたらいいなというところですね」
 


――その空気感がYouTubeにはちゃんと出てますね。ただ、(大阪府)松原市の観光親善大使なのに、“全然いいこと言わへんやん!”と思いましたけど(笑)。
 
阪井(g)「いや、ホンマはいいところがいっぱいあるよね? “くら”もできたやん」
 
――くら=酒蔵?
 
阪井「回転寿司=くら寿司です(笑)」
 
――めちゃくちゃ紛らわしい(笑)。
 
山村「また市長さんから、“もうちょっといいこと言ってくださいよ”ってガチで言われるから(笑)。僕はその『ふらよん!』の回で反省したから、さっきラジオに出たときも、松原のスケートパークでずっと練習してた西矢椛ちゃんが、(東京オリンピックで)金メダルを取ったことを言いましたから!」
 
――でも、市長さんとそういうやりとりができるぐらいなら、いい関係ですね。
 
山村「そうですね。やっぱり地元だし、すごくかわいがってくれてるので」
 
――メンバーにしたって、幼少期からここまで縁が続くのもなかなか珍しいですよね。
 
山村「もう30年以上ですから。今は独立して、何をするにしても楽しいよね。ただ、ある種の覚悟じゃないですけど、コロナ禍にツアーを開催すること、ライブに来てくれる人のリスクだったり、そもそもツアー自体が本当にちゃんとできるのかとか…音楽ができるのは当たり前じゃないなと思ったし、でも、そういう場をちゃんと作っていきたい。そういうことを真剣に、覚悟を持って4人で決めていけるのは、独立したからこそというのはありますね」
 
――スケジューリングから何から、バンドにまつわる全てを仕切らないといけないですからね。
 
山村「あとはやっぱり、こうやって取材を受けさせてもらうありがたみというか…いい音楽を作るのは当たり前として、どうやって自分たちの音楽を届けていくのか。それはSNSなのか、YouTubeなのか…これまでは事務所に宣伝を頼りっぱなしだったから、これからは自分たちで“こういうことをやったら面白いんちゃう?”というアイデアを出して、フットワーク軽くやっていこうと」
 
阪井「まぁでも、大変なことも多いですね。とにかく打ち合わせだらけだし、それぞれに役割があって、僕は音楽を作る面でいろいろとやらせてもらったり」
 
――少数精鋭でやる以上、より役割分担が明確になってくる。
 
山村「そういう物事に対する熱量って、イヤイヤやってたらすぐにバレちゃうというか、何となくやってると伝わらない時代だと思ってて。だからこそ、自分たちが作りたい音楽に対して、(阪井)一生がしっかり熱量を注げる役割でいてくれることとか、自分が好きなことにちゃんと熱量を注げる体制作りを心掛けてます」
 
――事務所もバンドも同じ4人でやることですけど、取り組み方がまた違いますね。
 
山村「だから、独立してより不器用になったと思うところもあります。元々いたのが大きい事務所だったんでオールマイティにいろいろとできたし、人付き合いも含めて自分たちが器用にできない部分を埋めてくれてたんで。でも今も、ちょっとペースは落ちてるかもしれないけど、自分たちが本当にやりたいことを着実に、丁寧に、ちゃんと熱を持って一つ一つやってるつもりです。ただ、今は自分たちの思ったことがそのまま形になるんで、ある意味それは怖さでもあるというか、止めてくれる人もいないんで(笑)。失敗やったなと思うこととか、こっちじゃなかったなと思うこともあるんですけど、そういう寄り道とか遠回りも含めて、学んでいくってこういうことかなとは思いますね」
 
――独立以降の発言とか行動からは、“バンドとして次のステージに行くために”という意思を感じます。
 
山村「今の時代、メンバー同士が直接DMを送り合ってコラボしちゃうとか、そういうことが当たり前な世の中になってきた分、何か一枚壁があるとすごい不利だなと思って。そういう意味でも、自分たちの壁を壊して誰でも声を掛けられる状況にしなきゃいけないし、好きな人、気になる人がいたら、自分たちから声を掛けて音楽の枠を広げていくことは、この時代だからこそより必要なのかなと」
 
阪井「でも、自分にぶっとい壁があり過ぎて、誰にもDMとか送ったことがない。まず自分の壁を開けられへん(笑)」
 
山村「アハハ!(笑) まぁでも基本メンバーはみんなシャイやからね。人見知りというか」
 
――相手の壁の前にこっちの壁が(笑)。flumpoolのパブリックイメージ的にも阪井さんが一番社交的な印象なのに。
 
阪井「でも、基本的に僕は全然そういうことができないタイプで。なのに、めっちゃ積極的やと思われてる」
 
――flumpoolが独立して壁がなくなったと思って近づいて行ったら、“いやいや、めっちゃ壁ある”ってなる(笑)。しかも、一番壁がないと思ってた人に。
 
山村「ホンマにそうですよね。詐欺や詐欺!(笑)」
 
阪井「だから怖がられるんです。“怒ってました?”みたいに。全然そんなことないのに(笑)」
 
――でも、ライブとか、テレビやラジオに出るとやれちゃうからややこしいのか。元来そういう人じゃないのに。
 
阪井「マジでスイッチはあるなと思います。ライブとか、そういう表に出るときとか」
 
――でも、今はスタッフも少数精鋭でやってるわけですから、そういうところもいずれ見えてきちゃいますよ?
 
山村「そうですよね。そこは頼むわ!」
 
阪井「いやもう無理って分かってるやん? もし今ここで一対一の取材になったら、僕はずっと下を向いてますよ。ずっと携帯を見て全然喋らへん(笑)」
 
――インタビューに来てそれはホンマやめて(笑)。
 
 
ここから一緒に15周年、20周年を目指してやっていくつもりなんで
 
 
――この春には独立後初のアルバム『A Spring Breath』がリリースされました。東京・横浜・大阪のビルボードライブで行われたアコースティックツアーの経験も踏まえたリアレンジ曲6曲+新曲5曲ですけど、改めてメロディの良さが際立つ作品です。今作は阪井さんのホームスタジオでレコーディングしたと。
 


阪井「今までは基本的にデモ作りがメインだったんで、すごい挑戦をしたなと思いました。それが独立してから一発目の作品というのも面白いなって。そこまで環境が整ってるわけでもないですけど、いろいろと実験しながらレコーディングできたから、次につながるなと思いました」
 
山村「すごくアットホームなスタジオなんで、そういうリラックスした気分もありましたね。今回のアルバムは春をテーマにしてるんですけど、世間はここ2年ぐらい長い冬の中にいるような感じじゃないですか。そこに対して変化=春を望んで期待してる自分もいるし、どこか諦めてしょうがないよなと悟ってる自分もいる。そういう寂しさも、でも前を向かなきゃなという気持ちも音楽に変えていけたらなと思いましたね」
 
――そう考えたら、大変な時期に独立したとも言えますね。
 
山村「特にライブは制限があって醍醐味を奪われてるというか、ぎゅうぎゅうのライブハウスで大声を出し合ったのが遠い昔のような…今は失われてしまった光景を経験してきたバンドとしては物足りなさもあるけど、“あの頃はよかったな”だけじゃなくて、今でも人の温もりを感じてるというか、“やっぱりライブって好きだな”と思える瞬間がある。いいファンを持ったなとすごく感じるし、コロナ禍だからって気持ちは腐ってない自分もいるんです。だからそういう気持ちもちゃんとくみ上げて、音楽にできたらなと思いました」
 
――今作にはWEAVERの杉本雄治(p&vo)さんがアレンジで参加してくれて。来年の2月に解散して、止まることを選んだWEAVERと、進むことを選んだflumpoolと…何とも感慨深いものがありますね。
 
山村「WEAVERは僕たちの最初の日本武道館公演に一緒に出てくれたり、この時代を一緒に生きてきた盟友みたいな存在なんで。彼らの選択に対して悔しい気持ちもありますけど、そうやって悩んで出した答えなら、どうしようもない想いもあったと思うんです。残り少ない時間かもしれないですけど、そこから生まれる彼らの音楽にすごく興味があるし、僕らもただ続けられればいいわけじゃなくて、時には諦めたり折り合いをつけたり、そうやって一つ一つちゃんと向き合っていかなきゃダメだなと。まぁ、僕らも一時期止まりかけたから。’17年に活動休止して(=山村の歌唱時機能性発声障害の療養のため’17年12月~’19年1月まで休止)」
 
阪井「あのときはもうね、次の職を探したんで(笑)」
 
山村「デビュー前にもそういうことがありましたからね」
 
阪井「進むという意味で言うと、独立はやっぱりデカいですよね。それは=全員が覚悟を決めたということなんで。ここから一緒に15周年、20周年を目指してやっていくつもりなんで、まぁ止まることはないですよね」
 
――flumpoolは過去に大きな危機を乗り越えられたからこそ、今でも続けられてるのかもしれないですね。
 
山村「でも、表向きには乗り越えられたことをこうやってよく話しますけど、実際には乗り越えられなかった失敗も、諦めた後悔もたくさんあるんです。自分たちがプライドを持って大事にしてたことすら手放した挫折も…。でも、それも含めて生きていくということだと思うし、それを僕らはちゃんと音楽に変えられる。そこだけはどんなことがあっても諦めちゃダメだなと思いますね」
 
――デビュー曲『花になれ』('08)が提供曲だった葛藤も近年はメディアで発言してますけど、むしろそれを伝えてくれたことが信頼にもなるなと思いましたよ。
 
山村「常にカッコよくなくていいと思うし、あの頃の選択が正解なのか間違いなのか、“あのときああすればよかった”と思うことはもちろんありますけど、それも含めて“リアル”というか。続けてると、今は間違いに見えることでも、明日は正解だと思うことばかりなんで、その都度、感じたことをちゃんと伝えていけたらいいなと思ってます」
 
 
自分たちが今まで積み上げてきたものを信じてぶつかっていくしかない
 
 
――そうやってバンドとしてさまざまな経験をし、紆余曲折を経て独立して。15周年、20周年を見据えて今後もやっていこうとなったところで、今回の『flumpool Special 対バン Tour 2022「Layered Music」』のような刺激的な旅を組めたのは、素晴らしい挑戦ですね。
 
山村「印象的だったのが、これまで10年ぐらいライブのサポートをしてくれてるスタッフが、“こんなに熱くなってるflumpoolは見たことない!”とライブ終わりに言ってくれて…対バン相手がいることで、自分たちの殻を破れてるのかもしれないです。ワンマンでは持てない熱量を今のflumpoolは求めてるし、それを引き出してくれる熱いライバルたちなんで。毎回、すごい熱量のライブができてますね」
 
阪井「ゲストが先にライブをやるのを僕らはステージの袖から見てるんで、プレッシャーがハンパないんですよ。sumikaとかはもうタチが悪かったですよ!(笑) 一番近くて勢いもある存在だし、当日のセットリストには“新曲”って書いてたんです。そうしたらそこで僕らの曲=『星に願いを』(’09)をカバーして…“ガチやん!”と」
 
山村「そうやな、あれはもう“狩り”に来てた(笑)。演奏もうまかったしなぁ…」
 
阪井「でも、それがあったからこその熱量というか…やっぱりめっちゃ焦りましたから。4人で裏で集まって、“ヤバない!?”って話し合ったぐらい、危機を感じるいいライブをしてくれた。それに対して、こっちはどうするのか。自分でライブをしながら思いましたもん、“こんな熱量、普段のワンマンライブじゃ出ないかも(笑)”って。こんなに燃え上がったライブをしたの久しぶりやなと思いました」
 
――ワンマン=自分たちの味方しかいない環境ですけど、ツーマンはそれぞれのお客さんがいる上で、相手のライブがすごければ自分の味方まで魅了されて、何なら奪われてしまう。
 
山村「あと、対バン相手がいるからこそ、逆に自分たちを見つめ直せる場でもあるんですよね。例えば、個性的な音楽に対して個性で戦ってもしょうがないというか、塩味に塩味で勝負するよりも、塩味に甘い味=flumpoolにしか出せない味って何だろうって。そうなると、そこから新しいアイデアで勝負するというより、自分たちが今まで積み上げてきたものを信じてぶつかっていくしかないんで、より洗練されていくというか、自分たちの芯が引き出される感覚でした。自分たちが好きで突き詰めてきた音楽の方向性が明確になるというか」
 
――言うなれば、“自分たちの武器の中ででどれが一番勝算が高いか”という。他にも、スガ シカオさんやSaucy Dog、高橋優さんに関してはどうですか?
 
山村「大先輩、後輩、同期でどれも違うんですけど、Saucy Dogは後輩の中でも今一番勢いがあって、アリーナも埋められるビッグバンドになってるし、石原(慎也・vo&g)くんは本当に歌がうまいというか、音源以上のライブをするんで。先輩としては負けられないし、どっしりしないとあかんけど、揺さぶられてる自分たち(笑)。後輩は後輩で大変なライブでしょうけど、先輩は先輩で大変でしたよ」
 
阪井「あと、スガ シカオさんの『夜空ノムコウ』('98)はズルいですって!」
 
――『夜空ノムコウ』には誰も勝てないですからね。
 
阪井「“この曲、知らん人おらんやん!”みたいな。やっぱりすごかったですね。まさにヒットパレードというか」
 
山村「学生時代に聴いてたもんな。flumpoolのファンでも知ってるだろう曲をやってくれたんで、それだけスガさんの真剣さというか、馴れ合いじゃない感じが伝わってきて…ある意味、大人げなくてカッコよかったですね(笑)」
 
(一同爆笑)
 
――対等に見てくれてるからこそ、“お客さんを温めておいてあげたよ”じゃなくて、ちゃんと出にくくする。“これ以上のライブをしないとしょぼいと分かるよ”と。
 
山村「だから自分たちとしても誇れました。なめられてないんだなと思えて、すごくうれしかったです」
 
――自分たちがホストである以上、だいたい後から出るから、場を引っかき回してやり逃げはできないですからね。
 
山村「これまでは先攻というか、フェスでもトリを任されたことがなかったから」
 
阪井「やっぱり先輩たちと一緒にやることの方がまだ多いから、ライブも先にやることが多かったというか」
 
――そう考えたら、flumpoolも中堅世代になってきたということですね。そして、高橋優さんに関しては、元々事務所が一緒というのもありますけど。
 
阪井「もう一番長いんじゃない? デビュー前のプレゼンライブから一緒やから」
 
山村「ずっと戦友であり、ライバルであり、お互いの苦楽を知ってる存在ですね。僕の声が出ない時期も、月一ぐらいで優くんと会ってたんです。優くんは声が出ないことを結構センシティブに考えてくれてたのか、それについてはあんまり話さなかったんですけど、まだコロナ前にたまたまカラオケバーみたいなところに行ったことがあって。優くんが無茶ぶりで入れた『花になれ』を、僕も酔ってたし何気なく歌ってみたんですよ。まぁ当然ひどい歌でしたけど、それを聴いた優くんが急に泣き出して、“隆ちゃん、声出るやん!”って…。それまでは会話でも全然触れなかったのに、心配してくれてたんやなって。そういう人ですね」
 
――言葉より、行為で示してくれる人。独立したタイミングも近いし、そういう意味でも同期ですね。それにしてもよくこのメンツが決まりましたね。
 
山村「みんな快諾してくれて、すごくありがたかったですね」
 
阪井「基本的に知り合いとか好きなバンドばっかりやからね」
 
山村「ご飯に何度も行ったような人たちなんで、“一緒にライブしたいんやけどどう?”って。やっぱり直接言う方が成功率が高いんです。誘われた方も、“あ、いいよ”って言っちゃう。独立して、そういう悪知恵も覚えました(笑)」
 
 
どう戦おうか今、必死に考えてます。勝てるのはMCだけなんで(笑)
 
 
――そして、ツアーファイナルでありflumpoolの地元大阪での公演はフレデリックと対バンです。彼らはレーベルメイトであり、後輩にあたるバンドですね。
 
山村「(三原)健司(vo&g)くんとは何回も飲みに行ったりしてるんですけど、彼は酔っ払っても決して人をイヤな気持ちをさせない気遣いの人で。でも同時に、他人には見せられない、胸の奥にある野心であったりギラギラした想いを抱えてるタイプだと思うんですよね。だからこそ、それをライブで発散するというか、日頃抑えた感情があるからこそ、ライブが映える。そういう意味では、僕らflumpoolもそうなんです。どっちかと言うと、ライブでスイッチが入るタイプなんで、フレデリックは何だか似たような気持ちというか、共感するところが多いんですよね」
 
阪井「いや〜今からビビッてますけどね。フレデリックはやっぱりライブバンドですから、当日は間違いなく盛り上がると思いますし、みんな演奏もうまい。(高橋)武(ds)くんとセッションしたこともあるんですけど、テンポが2違うだけで謝ってくるぐらいストイックなんで。どう戦おうか今、必死に考えてます。勝てるのはMCだけなんで(笑)。まぁでも、sumikaとやったときじゃないですけど、ビビらせてくれた方がこっちもパワーが出ますから!」
 
山村「そういういいライブをしてくれたときって、恐怖とか焦燥感と共に喜びもありますよね。“これに勝てるライブってどんな感じやろ?”って、自分たちにも見えてない自分たちを想像できるというか」
 
――フレデリックのライブ次第で、flumpoolのライブの最高得点が上がる可能性もありますもんね。
 
山村「本当にそうですね。あと、フレデリックはYouTubeでも海外からのコメントが多かったり、世界からも注目されてるんで、そういう音楽を作ってるバンドが関西から出てるのがすごくうれしい。フレデリックの音楽にはどこか懐かしいメロディ感というか、童謡とか民謡みたいな日本古来の和の部分をすごく感じるし、新しいダンスミュージックとそういう懐かしさのいい違和感が、化学反応を起こして世に出ていってると思う。今の音楽シーンを牽引してるバンドと同じ故郷・関西でぶつかれるんで、僕らとしても迎え撃つ甲斐があります。フレデリックにどれだけ食らいついていけるかなって、僕ら自身も期待してますね」
 
――自分たちで対バンツアーを組んでおきながら、これはもはや修行でもありますね。
 
山村「去年の東京オリンピックとかもそうでしたけど、コロナ禍で中止になるかも分からない中でなぜ選手が努力を続けられたのか。それはライバルという存在がいたからこそ努力を怠らなかったとか、もう一歩踏ん張れたとか、成長できることがあると思ってて。音楽でもThe BeatlesとThe Beach Boysじゃないですけど、同じ時代にお互いの音楽を聴きながら負けてられへんなと思って、よりモチベーションを上げていくみたいなことが実際にあるんで。僕らもフレデリックとの相乗効果じゃないですけど、そういう刺激を受けていいライブができたらなと」
 
――しかもライブは2DAYSなので、初日の出来によって2日目はまた変わってきますね。
 
山村「しかもフレデリックとはファイナルでもあるんでなおさら。千秋楽に負けて終わると後味が悪いんで(笑)」
 
阪井「ヤバいなぁ〜その足で当日そのまま東京に帰るとか」
 
――最後にフレデリックとの大阪2DAYSに向けて何かあれば!
 
阪井「お互いに地元が関西なんでいつも以上にバチバチになるかなと思いつつ、音楽的には交わりそうで交わらない感じだからこその化学反応が見られそうなんで、ぜひ遊びに来てほしいなと思ってます!」
 
山村「周りの目も忘れて何か熱中する瞬間って、ここ2年ぐらいはコロナ禍もあってあんまりなかったんですよ。でも、今回の対バンツアーを何本か終えてみて、ある意味、お客さんの存在を忘れるぐらい、“いい音楽を、いいグルーヴを生もう”と集中してる自分たちがいるんです。そういう空間を毎回ちゃんと生み出せてるんで、新しい自分を求めてる方はぜひこのライブに来て、一緒に殻を破れたらいいなと思いますね!」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2022年6月16日更新)


Check

Movie

フレデリックへの宣戦布告!?(笑)
山村(vo)×阪井(g)の動画コメント!

Release

名曲のリアレンジ6曲+新曲5曲で構成
さすがのメロディの独立後初アルバム

 
Album
『A Spring Breath』
発売中 5500円
A-Sketch
AZZS-125

<収録曲>
01. 君に届け
02. サヨナラの瞬間
03. two of us
04. 明日への帰り道
05. 証
06. 夢から覚めないで
07. Hydrangea
08. 誰かの春の風になって
09. どんな未来にも愛はある
10. 花になれ
11. A Spring Breath

<DVD収録内容>
『ROOF PLAN
~Acoustic in Billboard Live~』
2021.12.31 Billboard Live TOKYO
01. two of us
02. Hydrangea
03. 証
04. 夜は眠れるかい?
05. どんな未来にも愛はある
06. HELP
07. Snowy Nights Serenade
 ~心までも繋ぎたい~
08. 花になれ
09. labo
10. 星に願いを
ENCORE
11. A Spring Breath

Profile

フランプール…写真左より、尼川元気(b)、山村隆太(vo)、小倉誠司(ds)、阪井一生(g)。’07年1⽉、⼤阪にて結成。’08年10月、配信シングル『花になれ』でメジャーデビュー。10⽇間で100万ダウンロードを突破するなど⼤きな話題となり、1stミニアルバム『Unreal』はオリコン週間チャート初登場2位を記録。’09年10⽉にはデビューからわずか1年で⽇本武道館2DAYS公演を開催、即⽇ソールドアウトを果たした。『NHK紅⽩歌合戦』にはこれまでに3回出場。’16年には台湾とシンガポールでの公演も⾏い、年末には故郷⼤阪では初となる単独カウントダウンライブを大阪城ホールで開催。’17年12⽉より、⼭村が歌唱時機能性発声障害の治療に専念するため活動休⽌。’19年1⽉に再始動を発表、完全復活を遂げた。’20年5⽉には、5thアルバム『Real』をリリース、デビュー以来10度⽬となる全国ツアーを開催。’21年7⽉より⾃らの新会社を設⽴。’22年3⽉にはコンセプトアルバム『A Spring Breath』をリリース。現在は、『flumpool Special 対バン Tour 2022「Layered Music」』を開催中。

Live

対バンツアーもいよいよファイナル
地元大阪2DAYSはフレデリックと!

 
『flumpool Special 対バン Tour 2022
「Layered Music」』

【愛知公演】
▼5月5日(木・祝)
名古屋国際会議場 センチュリーホール
[ゲスト]スガシカオ

【神奈川公演】
▼5月6日(金)神奈川県民ホール 大ホール
[ゲスト]Saucy Dog
▼5月7日(土)神奈川県民ホール 大ホール
[ゲスト]sumika

【東京公演】
▼6月11日(土)・12日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
[ゲスト]高橋優

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中
※販売期間中はインターネット販売のみ。
▼6月18日(土)18:00
オリックス劇場
全席指定(当日引換券)8800円
[ゲスト]フレデリック
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※4歳以上は有料、3歳以下は入場不可。開演時刻は変更させていただく場合がございます。公演が延期・中止にならない限りチケットの払い戻しはできかねますのでご了承ください。
※公演当日、開場時間より当日券窓口にて座席指定券と引換えいたします。お渡しするチケットは先着順ではございません。お席が離れる場合がございます。予めご了承ください。

チケット情報はこちら

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード213-625
※販売期間中はインターネット販売のみ。
▼6月19日(日)16:00
オリックス劇場
全席指定8800円
[ゲスト]フレデリック
キョードーインフォメーション■0570(200)888
※4歳以上は有料、3歳以下は入場不可。開演時刻は変更させていただく場合がございます。公演が延期・中止にならない限りチケットの払い戻しはできかねますのでご了承ください。

チケット情報はこちら


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ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「そこそこキャリアがあっても、案外接点がないアーティストってやっぱりいるんです。僕にとってflumpoolもその1組で、個人的には今回が初インタビュー。独立後のタイミングってある意味、2度目のデビューみたいなものですが、話していて、音源を聴いて、やっぱり続いていくバンドにはそれだけの理由が絶対にあるんだなと納得するんです。flumpoolもまさにそれ。デビュー15周年を迎えようとするバンドのこれからが楽しみになるって最高じゃないですか? 取材で会った2人も、それに立ち会っていたスタッフからも、そんな空気を感じられるようないいムードで、縁あって彼らの歴史に合流できて光栄だなとしみじみ感じました。ジャニーズへの楽曲提供とかもどんどんやってほしいし聴いてみたいなぁ…。対バンツアーのゲストはもちろん、アルバムに参加したWEAVERについても語ってくれましたが、さすが関西出身のトークスキルで(ちなみに僕は彼らの地元である松原市にある高校に通っていたのでその辺も親近感)。今の彼らをこのテキストで知ったなら、ぜひ今のライブを味わいにオリックス劇場へ!」