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地元京都でのワンマンライブ第二弾!
『We Are O-VILS.Vol.2』が京都テルサホールで
3月19日(土)・20日(日)に開催!
O-VILS. インタビュー&コメント

30名を超える大人数で繰り出す、軽音楽・吹奏楽・ダンスが融合した華やかで迫力満点のパフォーマンスが注目を集めているO-VILS.。『Our name is…』と題された昨年4月3日のライブでチーム名が発表され、本格的に活動がスタート。その後、コロナ禍での二度の公演延期を乗り越え、12月4日、5日と二日間に渡って京都テルサホールで開催されたO-VILS.として初の有観客ライブ『We Are O-VILS.Vol.1』は大盛況に終えた。その最終日の興奮冷めやらぬ会場でメンバーをキャッチ! グループの総監督を務めるゆいな(三田結菜)にO-VILS.の活動と今後の展開について訊いた。

軽音楽と吹奏楽とダンスが融合した
新しいエンターテイメントにチャレンジしている

 
――ゆいなさんはO-VILS.の総監督として、具体的にどんなことをされているのですか?
 
「私は基本的に音楽面を担当していて、オリジナル曲を作ったり、楽器編成の偏るこのチームで音楽を成立させ、独自の魅力を引き出せるような楽曲のアレンジをしたりしています。『Isn't she lovely』のようにサックスのメンバー全員が吹いているソロを作ったりもしています」
 
――音楽活動においても制限されることが続いているコロナ禍の中で、新しいことを始めるのは本当に勇気がいることだと思います。ゆいなさんの原動力となっているのはなんですか?
 
「コロナ禍になって、私自身の音楽活動もこれからどうやっていこうかな…という気持ちになっていました。一方でO-VILS.は、高校を卒業してからずっとやりたかったことで、その一歩をどこで出そうかと考えている自分も常にいました。このまま自分一人で音楽を創り続けるか、自分にとって莫大な資金と時間をかけて何かに挑戦してみるかの二択で、選んだのが後者でした。音楽活動が自粛される中で、“音楽が無くなって心が潤わなくなった”、“ライブに行けなくなってつまらなくなった”という声を聞きました。やはり音楽は人にとって必要なものなんだなと思いました。O-VILS.の動画を初めて出した時に、“作ってくれてありがとう!”という言葉をいただいたり、“コロナ禍で外に行けないけど、動画を楽しめています”というファンメッセージを送っていただきました。なかなか外に出て行きづらい環境が続いているコロナ禍でも、私たちの音楽が届けられていて、それを原動力に頑張っている人がいることを実感したので、結果このコロナ禍でも走り出して良かったなって思っています。なので、聴いてくれている人の原動力になっていることが、自分にとっての原動力になっていると思います!」

yuina.jpgゆいな
 
――O-VILS.は楽器奏者やカラーガードなど、かなり大人数で活動されていますが、現在のメンバー数は?
 
「現在34名ですが、これからもっと増やしていきたいなと思っています。学生が多いので、まずは学業を優先してもらっています。吹奏楽の編成としてはもっと音圧があってもいいなと思っているので、トランペットやトロンボーンとかの金管楽器のメンバーを増やしていきたいですね」
 
――そんなO-VILS.の醍醐味とは?
 
「O-VILS.の醍醐味は、踊りは勿論そうですが、やっぱり音楽の新しさだと思います。吹奏楽でもなければ、ビックバンドでもないし、ダンスチームでもない。少子化が進み小編成の吹奏楽チームも増えてくる中で、吹奏楽と軽音楽を融合させた音楽を確立させたら新しい希望になるんじゃないかなと思っています」
 
――なるほど。異ジャンルを自然に融合させる柔軟性も備わっているように思います。この20年ぐらいで日本にもダンスカルチャーがしっかり根付いてきましたよね。そういう時代に生まれてきた最初の世代となるのがO-VILS.のメンバーなのでは?
 
「そうですね。私たちの世代から、こういう軽音楽と吹奏楽とダンスの融合というものを流行らせたいですね。それこそ、“O-VILS.に入ればそれができるよ!”って、みんなに思ってもらえるように、新しい世代のチャレンジとしてやっていきたいですね」
 
――そんなO-VILS.の初の有観客ライブが、新型コロナの影響で二度の延期を経て、ようやく開催されました。
 
「前回の2021年4月3日の有観客ライブ『Our name is…』が開催されるまでO-VILS.という名前は公表してなくて、そのステージで初めてこのチームの名前を発表したんです。その時のメンバーは今の半分ぐらいで、ステージに出ている人数も今より少なかったんですよ。踊って演奏するというコンセプトを決めたのは2020年の8月ですが、メンバーと練習を始めたのはその年の12月からなので。4月3日の『Our name is…』の時はとにかくがむしゃらに臨みました。そこから8ヶ月たって今回の公演を迎えるまでの間に、メンバーとこれからやりたいことを話したり、目指してるものに近い映像を共有したり、お互いの意思疎通がよりできるようになって、こういうものが見たいんだ!というものが、やっとみんなで描けるようになってきたと感じました」
 


――有観客ライブで久々にお客さまの前でライブを行ってどんなことを感じましたか。
 
「客席から大きな拍手を送っていただいて、たくさんのファンの方に暖かい気持ちで観ていただけているんだなと実感しました。演奏しながら客席の方を見ていると、お客様がすごくキョロキョロしているんですよ(笑)。(O-VILS.のパフォーマンスの)あっちもこっちも観たい!という気持ちで観てくれているんだなと思って。本当に心から楽しんでくれているのを感じることができて、感慨深かったですね」
 
――特に手応えを感じている曲は?
 
「『Livin'la Vida Loca』は考えていた吹奏楽と軽音楽の融合というものが形になったような一曲になったなと思っています。この曲は、元々吹奏楽の譜面はあったのですが、軽音楽の3ピース、(ギター、ベース、ドラム)でリズムの種類を変えることによって、良い意味でより攻撃力が高くなって、聞かせどころが多いアレンジになりました」
 
――今回の公演は『ミッション・インポッシブル』のオープニングからとてもスリリングな展開で、O-VILS.が繰り出す迫力あるパフォーマンスにイッキに引き込まれました! こういったショーの構成などはどのように考えていますか。
 
「ショーの構成は主に横山先生が考えてくださっています。私は高校生の頃(京都橘高校吹奏楽部)から、横山先生のご指導の下で、エンターテインメントをやってきました。卒業後も自分で音楽をやっていましたが、横山先生が作ってこられたエンターテイメントというのがずっと心に残ってました。私が音楽をやる時の芯の部分だと思っています。だから、O-VILS.を作る時に絶対に横山先生の考えられた演出で作っていきたい!と思って、立ち上げる時にまず横山先生に相談したんです。今回のプログラムも曲順を見ただけで、ああ、やっぱり横山先生はすごいな!と思いましたし、実際パフォーマンスして改めてすごいなと実感しました」
 

 
O-VILS.の活動をもっと発信し続けて
京都から他の地域にも広げていきたい

 
――最後に2022年の抱負を聞かせてください。
 
「今は中身を固めることで精一杯で、Vol.1を終えてやっとスタートラインに立つことができたと思っています。これからもっと私たちの活動を発信し続けて、1年間、もっともっと私たちのことを知ってくれる人を増やしていきたいと思っています!」
 
――ライブの方はどのようなペースでやっていきたいと思っていますか。
 
「ライブはできる限りやっていきたいなと思っています。3~4ヶ月に一回定期公演ができればいいですね。1時間ちょっとの公演が定期的にできるようなチームとしての中身もしっかり作りたいし、動員数もさらに増やして、公演日数も長くなるようにしたいです。定期公演は京都でやる予定ですが、他の地域にも広げていけたらいいなと思っています。あと、地元関西のお祭りにも出たいなと。そういうものにも対応できるようなエンターテイメントを作って行けたらいいなと思っています」


*以下、12月5日(土)京都テルサホール公演直後のメンバーとスタッフのコメント!

furi-rino.jpg左から、ふうり、りの
 
りの(Alto Saxophone)「舞台に立った瞬間、目の前にお客さんがいっぱいいて、すごいエネルギーをもらいましたし、とにかく、“楽しい!”っていうことを一番に感じました。みんなマスクしていても目元で表情がわかるし、座っていても体でのってくれているので、楽しんでもらっているのだなというのが伝わってきます。公演を重ねるごとに成長できているのを私たち自身もすごく実感しているので、次もさらにレベルアップしたパフォーマンスをお届けできるように頑張っていきたいなと思います!」
 
ふうり(Soprano & Saxophone)「私はO-VILS.の4月の公演を配信で観た時に刺激を受けたことがきっかけでメンバーになりました。コロナ禍で久しぶりに純粋に感動することができたので、私もぜひこのチームでやりたいなと思ったのです。O-VILS.の活動は、選曲もパフォーマンスのスタイル含めてすごく自由で幅が広いですし、みんながやりたいと思う曲をやっているので、自分たちが楽しいと感じるものを届けることができます。毎回、本番でも新鮮な楽しさがあるので、次回も今回とはまた違った、さらに進化を遂げていく姿をお見せしたいですね!限界を感じさせないように、ダンスも演奏も毎回進化するポイントが変わっていくような面白いバンドにしていきたいと思います」

chippi.jpg
ちっぴ
 
ちっぴ(ショルダーキーボード)「今回、やっと有観客ライブを開催することができて、ファンの方々に対して、“応援ありがとうございます!”という感謝の気持ちでいっぱいです!私はO-VILS.に入ってからショルダーキーボードを持たせてもらって、有観客でやるのは初めてだったのですごく緊張しましたが、とにかく“楽しい!”の一言でした(笑)。ショルダーキーボードを持って踊るようなパフォーマンスは他にないと思うので、それは自慢できるところかなと思っています(笑)。ライブの中で特に印象に残っているのは、“O-VILS.ラジオ”ですね。メンバーが演奏している姿とのギャップを見てもらえるようにと思って新しく設けたコーナーです。皆さんが一息つけるような感じにできたらいいなと思って、今回は笑いをちょっと多めに入れてみました(笑)。これからもみんなで頑張って、世界に通じるエンターテイメントに進化させていきたいです!」

mitsuki.jpgみつき
 
みつき(Color Guard)「O-VILS.として初めての有観客ライブだったので本当に嬉しくて。『Fire Ball』で旗を振る時に台の上から客席の景色を見て泣きそうになりました!手拍子もいっぱいしてくれたし、お客さんが目の前にいてくれることが、私たちの力にすごくなるなと思いました。今回『ミッション・インポッシブル』で、(振り付け担当の)みほさんにとてもカッコいい旗の振り付けを考えていただきました。そういうのをもっといろんな曲でやっていきたいし、ただ旗を振るだけじゃなくて、ダンスを取り入れたスタイルでColor Gurdのメンバー全員の動きをしっかり揃えていきたいですね。次は今よりももっと完成度が高いものにしたいと思っています!」
 
Mie.jpgMie
 
Mie(Color Guard)「今日は本当にたくさんの方に集まっていただいて、お客さんと一体になって一緒に楽しむことが実感できました。オープニングの『ミッション・インポッシブル』から始まって、2曲目の『Fire Ball』で私たちColor Guardが台に上がった時に照明も明るくなって、お客さん一人一人の顔も見えました。その初っ端がすごく感動したシーンの一つですね。手拍子や拍手をしてくれている光景を見た瞬間に、本当に涙が出そうになりました。
ダンスに関しては私も含めてメンバーは初心者の段階からスタートしているので、みほ先生に教えてもらいつつ、メンバー同士で一緒に考えながら進化させていけるように心がけています。新メンバーもどんどん増えてきているし、これから与えられた期間の中で最大限の練習をして、さらにさらに上を目指していきたいです!」
 
miho.jpg美穂先生
 
美穂先生(振り付け担当)「ちょうど一年前から振り付けを担当していますが、今回のライブで確実に前進しているなというのを感じました。ダンスのポイントとしては、O-VILS.のメンバーは楽器や旗を持っていて手が使えないので、足下での表現が大事になってきます。細かい足の揚げ方や筋肉の使い方、足を出す時の角度も意識してシンクロするように。全体で醸し出す雰囲気とか、質感もみんなの中で一つのイメージを持ってやっていくように意識しています。女性らしさや可愛らしさの中に元気の良さや弾けているところを表現したいので、『Livin'la Vida Loca』のように元気よく力強さを出している曲もあります。曲によってフォーメーションが頻繁に変わるんですけど、観ていて綺麗だなと思うフォーメーションが取れるようにしっかり取り組みました。普段からメンバーともよく話しているので、これからもっと一人一人の魅力を引き出せるような作品、ダンス、パフォーマンスを目指していきたいですね」

yokoyama.jpg横山先生
 
横山先生(演出担当)「観てくれたお客さんが“明日も頑張ろう!”“自分もあんな頃があったなあ”と思ってくれるショーになったらいいなと思って構成を考えています。ギター、エレキベース、ドラムセットとブラスバンドが融合した音は今までどこにも存在しないので、それが上手くバランスよく聞こえるようにすることを目標にしてやっています。O-VILS.で今やっているのは、クラシック、ジャズ、映画音楽、ポップス、ヘヴィメタル、ロックと全てのジャンル。これからさらに新しいジャンルもやってみたいし、もう少し激しい動きがついたものにもチャレンジしてみたいとも思っています。『Sing Sing Sing』はすごくスピード感があるんですが、あれ以上にスピード感があるものをやってみたいと思っています。O-VILS.は、今までなかったものを一緒に苦労して作りたい、未知のものを作りたいという思いで始めました。お客さんの前で演奏することでお客さんが育ててくれているんです。だからまだまだポテンシャルはあると思います。マニアの世界で終わらないショー作りにチャレンジしていきたいので、マーチングの関係者や経験者だけじゃない人たちが喜んで見てもらえるようになればいいなと思っています。敷居の高い音楽会ではないし、アイドルのコンサートでもない。お客さんが身近に感じられて、気軽に見に来れるショーができればいいなと。誰にでもわかりやすいというのが一番いいですね」

Text by エイミー野中



(2022年1月28日更新)


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Profile

オービルズ…軽音楽・吹奏楽・ダンス が融合する良さを追求し音楽界に新しいエンターテイメントを確立させるために生まれたチーム。アメリカのローズパレードを経験した総監督三田結菜により当時のメンバーを中心に2021年4月3日に発足。同年、10月16日に『We Are O-VILS.Vol.0』を無観客で生配信する。11月5日に初の配信リリース曲『Trigger』を配信。12月4日・5日に京都テルサホールで開催された初の有観客ワンマンライブを大成功させた。

O-VILS. オフィシャルサイト
https://www.o-vils.jp/


Live

We Are O-VILS. Vol.2

1月29日(土)一般発売 Pコード:208-147
▼3月19日(土) 18:30
▼3月20日(日) 13:00/17:30
京都テルサ テルサホール
全席指定-5000円
[出演]O-VILS.
※3歳未満は入場不可。6歳以上は有料。
[問]KIOK JAPAN■03-6434-0755

チケット情報はこちら


【動画配信】We Are O-VILS. Vol.2

1月29日(土)一般発売 Pコード:208-148

▼3月19日(土) 18:30
PIA LIVE STREAM
視聴券-3000円
[出演]O-VILS.
※【ライブ配信】3月19日(土)18:00開場 18:30開演

▼3月20日(日) 13:00
PIA LIVE STREAM
視聴券-3000円
[出演]O-VILS.
※【ライブ配信】3月20日(日)12:30開場 13:00開演

▼3月20日(日) 17:30
PIA LIVE STREAM
視聴券-3000円
[出演]O-VILS.
※【ライブ配信】3月20日(日)17:00開場 17:30開演

※この公演はオンライン動画配信でのみご覧いただけます。配信時間は予定のため変更の可能性あり。【PIA LIVE STREAM視聴についての問合せ】電話:017-718-3572/メール:event@linkst.jp(平日10:00-18:00)
※問合せ対応は該当公演(土日祝含む)の終演後1時間程度で終了とさせていただきます。
※チケットは、インターネット(PC・スマートフォン)のみで販売。販売期間中はお1人様1申し込みにつき1公演1枚まで。

[問]KIOK JAPAN■03-6434-0755

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Column

初の有観客ライブとなる
『We Are O-VILS. Vol.1』
ライブレポート

2021.12.5 Sun at 京都テルサホール