自らの体を伸びやかに使って、あらゆる感情やアイデアをダンスで昇華するアーティスト・HICO。今年の7月7日に20歳のバースデーを迎えるその日、デビュー後初となるオンラインエンターテイメントLIVE SHOW『Puzzle Piece1 ~Piece of a Dream~』を開催する。その開催に先駆けて、オフィシャルYouTubeチャンネル『HICOLAND』ではライブにゲスト出演するグチェレスタケル(BXW)やSHUNYA(ORβIT)とのコラボ動画がアップされファンの間で話題となっている。今回は同じ事務所に所属し、デビュー前からの友人でもあるSHUNYA(ORβIT)との未公開トークを届け。ふたりの運命を動かした出会いについて、意外にも「一緒に作品を作り上げるのは初めて」というダンスのコラボレーションの話に至るまでいろいろな話を聞いた。
アイデアマンのSHUNYAくんとだからできるダンスがある」(HICO)
――そもそも今回のオンラインライブでコラボレーションをしようとHICOさんからSHUNYAさんにオファーしたきっかけというのは?
HICO(以下、H):HICOが20年間生きてきた中で出会った人で、刺激を与えてくれた人や仲がいい人と踊りたいっていうのは最初:HICOが20年間生きてきた中で出会った人で、刺激を与えてくれた人や仲がいい人と踊りたいっていうのは最初から思っていて…。それは誰だろうって考えた時に、そのふたつを満たしている人物がそばにいるなって。(笑)SHUNYAくんがいるじゃんっ!!!って(笑)。
――そんなオファーを聞いて、どうでしたか。
SHUNYA(以下、S):実はオファーを受ける前に、事務所のスタッフとHICOのことを話していたんですよ。HICOはインスタライブでいろんなアーティストとコラボするのもいいけど、何といっても彼にはパフォーマンス力がある。ダンスで表現できることがたくさんあるから、パフォーマンスとしてのコラボレーションはもっとやってもいいんじゃないですかって。単純に事務所で雑談をしていた感じだったんですけど、その直後にダンスでコラボレーションしたいっていうオファーを僕がもらって。僕らORβITは今メンバーが離れていて(メンバー4名は日本で、3名は韓国で活動中)自由な活動が難しい中で、新しい試みというか…ORβITのSHUNYAとしてはこれまで見せてこなかった部分や魅力をHICOとのコラボで見せられたらいいなと思ったので、オファーはすごく嬉しかったです。HICOの20歳の誕生日も祝えるし!
――同じ事務所に所属する以前から、いい友人関係をずっと築いてきてるんですよね。出会った頃のお互いの印象って覚えていますか?
S:ダンスの練習室がたまたま一緒だったんです。僕らはチームで踊っていて、後ろでポツンと座ってストレッチしてたのかな?
H:うん、ストレッチしてたね。
S:僕らはチームだったけど、ソロの子がいるとは知らなくて「ひとりでやるの?」って話しかけたら、「ひとりです」って。すごい素朴な感じの子だな〜って思ってしゃべりかけて、しゃべっていくうちに意気投合していった感じですね。最初はこんなにヤバい子だとは思ってなかったから(笑)。
H:全然ヤバくないよ〜(笑)!HICOは、この時できたほぼ最初の友達がSHUNYAくんだったのね。
S:え、そうなの? 初耳! めっちゃ初期じゃん。
H:SHUNYAくんはめちゃめちゃクールなイメージやったなぁ…。
S:ええっ!? クール!? うそだぁ!
H:もの静かでめっちゃかっこよくて、何かを持っている人なんだと思ってました。だけどパフォーマンスは見てないからわかんないな、早くパフォーマンス見たいなぁって。
――じゃあHICOさんは直観的にSHUNYAさんに対してスター性とかカリスマ性を見たって感じ?
H:そうそう、めっちゃ見えた! って感じ。それはすごく印象に残ってる。
S:嬉しいわぁ。それはめちゃくちゃ嬉しい!HICOは練習室にひとりでポツンといて、僕も参加者の中に知り合いもいなかったし心細かったから、ホントに何気なく「ひとりでパフォーマンスするんですか?」って話しかけてそこから始まっていったよね。
H:なんかSHUNYAくんは神の存在だったっていうかね。
S:神とかやめてよ〜(笑)!
――でもそれだけアーティストとしてのHICOさんの初期のお友達だったんですね。だとすると、今回のコラボも必然というか。
S:うん、そうですよね。
――パフォーマンス当日に向けての練習は今どんな感じですか。オフィシャルYouTubeで公開されたおふたりの動画では、「ORβITとは違うものを見せたい」とか、HICOさんは「バーンって感じにしたい」とか「ふたりにしか見せられない世界を見せたい」とおっしゃっていましたがその言葉通りのステージになりそうですか?
S:なるよね? 今バイブス高めだから。
H:なるなる。絶対なる。
――初めて一緒に踊ってみてどんな感覚でしたか?
H:SHUNYAくんとパフォーマンスするにあたって大枠でやりたいことは決めてはいました。例えばこういうふうに見せたいとか、SHUNYAくんとこんな掛け合いがしたいとか、そういう感じ…。でも実は細かい振り付けは決めてなかったんです。その場でSHUNYAくんと意見を出し合って決めたいなと思って。だから「こういうのどう?」とかSHUNYAくんのアイデア…ひらめきがすごい時があるから、それを待っていたっていうか。アイデアを固めずに行ったら、案の定SHUNYAくんからいろんなアイデアが出てきて面白かったですね。
S:イエーー! このHICOの言葉しっかり書いておいてください!(笑)
H:SHUNYAくんが提案してくれたアイデアを、HICOはきちんと振りに落とし込めたかなって思っています。
S:練習に行く時に、HICOのことだから当たり前に振りはできてると思ってたんだけど、行ったら全然できていなくて「えー!」ってなりました(笑)。でもふたりでセッションするみたいな感じで僕が意見を言うと、そのそばから「こうしよう」「こんな感じどう?」って瞬時に次のアイデアになっていくというか。さすがHICOだなって感じました。
――SHUNYAさんがイメージを提案したら、HICOさんが振り付けにして形にしてくれるという感じ?
S:そうですね。本当にテンポよくというか、いい感じにキャッチボールができて。完成まですぐだったよね?
H:本格的に練習を始めるまではイントロクイズして遊んでましたけど。
S:僕の好きなアイドルのイントロクイズとかしてて、でも全然答えられなくて。や、答えられたけど、めっちゃコアな曲ばっかりHICOが流してくるから!
――ダンス練習のウォーミングアップがイントロクイズ(笑)。
S:メロディはわかるけど、タイトルはわからないとかあるじゃないですか。そういう曲ばっかりピンポイントで流してくるんですよ。
H:ファンちゃうやん、全然にわかやん!って。ダンスを始める前にひとしきり遊びましたね。
「出会った頃は子どもだな〜と思っていたけど
いつの間にかHICOもすごく大人になっていました」(SHUNYA)
――コラボに向けた練習を通して、お互いに意外な一面を見た!とかはありました?
S:HICOは想像以上に大人でした。出会った当初はどっちかというと子どものイメージだったんですよね。17歳だったし。右も左もわかんない子なのかなとずっと思ってたけど、今回のダンス練習って、今の僕らにとってはきちんとした仕事じゃないですか。東京と大阪で練習できない間もすごくマメに連絡をくれたりして。友達であるけども、しっかり仕事として捉えていて、知らない間にHICOも成長してるんだなって。
――すごく頼れる存在ですね。
S:うん、そうですね。HICOはソロアーティストだから、僕らグループのアーティストよりも自分自身で考える部分が多いと思うし、それがHICOを成長させたんだろうなって思ったかな。当たり前なんだけど業務連絡がちゃんとできるっていうか、ヨチヨチじゃないんだな〜ってすごく感心しました。
――HICOさんはどうですか?
H:元々SHUNYAくんがアイデアマンなのは知ってました。HICOが最後まで振りを作らなかった理由もそこにあって、作り込んでしまった状態の振りを渡してしまったらSHUNYAくんが思いついたことを言いにくいかなと思って…。だからわざと完成させずに持っていったら、やっぱりアイデアがあふれてきて「予想通り!」って思いましたね。あと変わってないなぁと思ったのは、超努力家なところ。
S:え、そう?
H:なんかHICO的には完成してる…踊れてるよって思うのに、まだそこ極める? そこの角度まで意識しちゃう?っていう、すごい性格が出てるっていうか。
S:でもそういうことを意識するのはグループに所属してるからこそかもしれないよね。
H:確かに!今回はHICOの作品なんだけど、SHUNYAくん自身の作品にもしてほしいから、基本的なこと以外は自由にアレンジしてくれてもいいのにと思うんですけど、いろいろと聞いてくれるんですよ。「ここの首の角度はこれぐらい?」とか細かいところを聞いてくれるから、「あぁ変わってないな」って。
S:あはははは!
H:そんな印象でした!
――HICOさん的には個人として楽しんでほしいっていう気持ちがありつつ、SHUNYAさんにはふたりで決めたことをしっかりやりたいっていう気持ちもあるっていう。
S:個性を出すのも大事だけど、グループになると角度が揃ったダンスが求められるから窮屈な感じはするっていう話もHICOとはしていて。でもそれが色だよねって。グループとしてダンスを揃える美学も、個性を出す美学もあるから、そこがすごくギャップを感じるところではありますね。僕が学生の頃に踊っていたダンスは個性を出すダンスだったのに、今のグループとして揃えるダンスが当たり前ってなっちゃってることがあるので「あ、こういうのもダンスだな」って思ったり、ギャップを感じることもありました。
――忘れていたことを思い出した感覚ですよね。
S:そうですね。練習の帰り道にこの話したよね。
H:話した話した。歩きながらね。
――今回のコラボをきっかけに、おふたりともすごく成長できている実感を得られているんじゃないですか?
S:うん、本当にそうですね。
H:そうそう、歌詞にも注目してほしいですよね、SHUNYAくん。
S:そうだね、歌詞ね! 実は歌詞もふたりで話し合いながら考えたんです。
――へぇ! ちなみに曲のテーマは?
S:ふたりの出会いやお互いの印象だったり、すごく短い中にぎゅっと詰まっている感じの曲になっています。日常の風景というか、ふたりのちょっとした日常を切り取りつつ、歌詞に込めたので注目してもらえたら。
――それでは最後に7月7日に向けて、意気込みをお願いします!
S:7月7日はHICOの誕生日でもあり初めてのライブになるので、立派な20歳の誕生日を祝えるよう、最高のパフォーマンスができるように頑張ります! コンセプトしかり内容しかりすごくいい作品になると思うので、期待していただければと思います。
H:SHUNYAくんが言ってくれた通り、20歳の誕生日のSHUNYAくんとのパフォーマンスは一生に残る思い出になると思うんです。そのメモリアルなステージは見てもらえたら何年後かにも思い出してエモい感じになると思います!とにかく誰もできないようなことをふたりで成し遂げるので、絶対当日に生配信で見てもらえたら嬉しいです!
だって、すっごく残念なんですけどSHUNYAくんとのステージはアーカイブには残せないんですよ!!だから生配信じゃなきゃ見れないステージなんで、絶対見逃して欲しくなくて!!
S:アーカイブに残せない選曲しちゃったからね。そこはもうごめんなさい!
ただただ僕はHICOのピースの一部になれればいいなと思ってます!
H:いや、もうすっかりピースの一部になってるけどね(笑)。