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「ライブで一緒に心の温度を上げていけたら、
また元の日常に戻ったときもきっと楽しく過ごしていける」
私立恵比寿中学 柏木ひなた、真山りかインタビュー

2019年の結成10周年を経て、コロナ禍で世界が一変した2020年も怯むことなく前進し続けてきた、“エビ中”こと私立恵比寿中学。昨年12月27日にリリースされた新曲『イエローライト』は、エビ中のメジャーデビュー当時より数々の代表曲を提供するたむらぱん(田村歩美)が、昨年12月に開催された私立恵比寿中学「バンドのみんなと大学芸会2020 エビ中とニューガムラッド」のために書き下ろした一曲。先の“大学芸会”の初演では総勢13名の女性バンドに加え、たむらぱんをボーカルゲストに迎えた、一夜限りのスペシャルパフォーマンスが披露され、それを音源化した感動的なナンバーだ。同曲のタイトル文字に加え、ミュージックビデオに映し出されている手書き文字の歌詞は長期休養中のメンバー安本彩花によるもの。パフォーマンスと併せて彼女たちの生身の想いが伝わってきて、胸の中から熱いものが込み上げてくる。そして、2021年も精力的に活動しているメンバーに今回は大阪からオンラインインタビューを敢行! 柏木ひなた、真山りかが間近に迫るライブ、私立恵比寿中学 Best at the moment series『6Voices』 と、柏木ひなた生誕ソロライブ『over the moon』に向けての想いを笑顔で誠実に語ってくれた。

自粛期間中はエビ中のライブDVDをすごく観ました
それは今までできなかった幸せな時間でした

 
――コロナ禍で今までとは違う日常を送るようになって一年となりますが、そんな中で見つけた小さな幸せがあれば教えてください。
 
真山「コロナ禍で外出を控えるようになってから部屋の中にお花を生けるようになりました。小さい頃におばあちゃんから、“女性はお部屋にお花を一輪生けるものよ”、と教わったことを思い出したんです。玄関にも飾っているので帰ってくると、改めてお花って綺麗だなぁって思って癒されてます! 今まで、お花は誰かに頂くことが多かったり、ライブの会場に飾られてたりするものという認識だったのですが、自分の生活の中に取り入れてみると、こんなにも気分が変わるものなんだなって思いました」
 
――ちなみに、真山さんがお気に入りのお花は?
 
真山「私は向日葵が一番好きです。明るい色のお花を飾ると一気に気持ちが明るくなります。特に向日葵はおひさまに向かって咲いてる花なので、部屋の中の蛍光灯もおひさまのように感じて心が晴れやかになります!」
 
――柏木さんが見つけた小さな幸せはなんですか?
 
柏木「私はお休みの時間が苦手で、ずっと動いていたいタイプなので(笑)。自粛期間にライブやレッスンとか、今まで当たり前にやっていたことが何にもできなくなってしまった時に何をすればいいのかわからなくなって…、自分達のライブDVD をすごく見ました。だんだん、お客さんとして客観的に観ているような気持ちになってきて、エビ中のライブって楽しいなって(笑)。このパートのこのメンバーの表情いいなぁ~って気がついたりして。普段ライブをやっている時は他のメンバーがどんな表情でやっているのか基本的には見れないですから。ライブの映像で知ったことがたくさんありました。本当に一ファンとしてライブを楽しめたので、それは今までできなかった幸せな時間でした」
 
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コロナ禍で感じたのは
空腹ってめちゃめちゃ大事だなっていうこと

 
――コロナ以前とライブに対する意識の変化は何かありましたか?
 
柏木「今までグループの活動は“ライブがあってこそ”というのがすごくあったので、これだけライブができなくなってしまうと、どうやって今の自分たちのことを発信していけばいいんだろうって…、すごく考えました。ライブが完全になくなるわけじゃなくて、配信ライブもしてたんですけど、生のライブの大事さに改めて気付かされました!ステージに出られることへの感謝とか、来てくださるお客さんがいるから成り立っているという、ライブに対する感謝の気持ちが今まで以上に強くなりました!」
 
――そうなんですね。そんなみなさんの気持ちが『イエローライト』(THE FIRST PERFORMANCE )のミュージックビデオとして公開されているライブ映像から伝わってきて、なんだかこちらも泣きそうなぐらい胸に迫ってくるものがありました。
 
柏木「あの大学芸会の時、10ヶ月ぶりぐらいにサイリウムの光景を生で目にしたんです。一年近く見れてなかったので、うわうわうわ…やばい…みたいな感じで(笑)。あのライブで私は最初に一人で出て行ってアカペラを歌ってから曲が始まるという重要な役割を担っていたので、ここで失敗したらイケナイ!と思って、すごく緊張感がありました。サイリウムを見すぎると泣いちゃうから、自分の歌に集中してアカペラを歌い終わってからこの光景を目一杯楽しんでやろう!という気持ちでやってたんです」
 
真山「私は泣きましたねー。もう圧巻の光景が広がっていたので。“おぉー”ってなって、これが見たかった!という気持ちが込み上げてきたんです。コロナ禍で感じたのは音楽に限らずなんですけど、空腹ってめちゃめちゃ大事だなっていうこと…」
 
――え、空腹?
 
真山「はい!お腹が空いていると貪欲に求めるじゃないですか。私にとってライブができないというのが空腹の状態だったので。ファンの人がいっぱいで、なおかつみんながサイリウムを持ってくれているという、アイドルライブらしい光景をずっと求めてたので。ようやく、大量のご馳走が目の前に現れた瞬間にもう…、泣く以外のことができなかったんです。頑張って歌ったんですけど、ちょっと声が震え過ぎちゃったんで、もういいかって…。本来はちゃんとパフォーマンスすることが大事だと思うんですけど、今はそれ以上に自分の気持ちを観ている人に伝えたいと思って。ありがとうの涙がバーッと出てきましたね。実際、今の世の中ではライブひとつ観に行くのもめちゃめちゃ勇気のいる行動だと思うんです。そういう中で“エビ中を観る!”という選択をしてくださったみなさんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そういう皆さんの声も聞こえてるからこそ、(ライブをする)ありがたみもめちゃめちゃ感じられたのかなとも思います」

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生誕祭史上初めてのバンド編成でライブを開催

 
――柏木さんの生誕ソロライブ『over the moon』が3月15日(月)からスタートして、3月16日(火)になんばHatchで開催されます。これはどんなライブにしたいですか?
 
柏木「今回は生誕祭史上初めてのバンド編成のライブで6公演もやれるのはすごくありがたいですし、こういう状況で東名阪ツアーとして開催できることも含めてすごく感謝しています! お誕生日のライブとしてこんなに豪華に自分がやりたいことを実現させてもらって、わがままもすごく多いんですけど、一緒にライブを作ってくださるバンドメンバーのみなさんと、そしてきてくださる方と一緒にとにかく楽しい時間を作っていけたらいいなと思っています!」
 
――ちなみに、その「わがまま」というのはどういうところに反映されていますか?
 
柏木「(笑)ああ、全公演ちょっとずつセットリストが違うので曲数が多いんです。エビ中の曲だけでなくて、ほかのアーティストさんの楽曲も歌わせていただきます。まだ具体的には言えないんですけど、私は今21なのですが、自分よりちょっと上の世代の楽曲が好きだったりするので、ライブに来ていただけるどんな年齢層の方でも、一曲は絶対にわかると思います。みんなが聞いたことがある曲はもちろん、ちょっと心に刺さるような楽曲もあると思うので、そういうのも楽しんでほしいなと思っています」
 
――20代になってちょっと大人っぽい曲にチャレンジしようっていうような想いもあったりしますか?
 
柏木「大人になったから大人っぽくしようというわけではないんですけど。いつも生誕祭で歌うカバー曲というのは、自分が元気や勇気をもらった曲が多いんです。その曲をカバーさせていただいて、私もみなさんに勇気や元気を届けたいと思っています!」
 
――そうなんですね。さらに今回のライブの大きな話題として、太陽とシスコムーンの小湊美和さんがコーラスで参加されるそうですね。
 
柏木「はい!そこが生誕祭の中の一番大きなニュースかなと。ただただ私がファンなだけではありますが、一緒に歌っていただいたり、コラボさせていただくのがとても楽しみです! 私の誕生日当日の29日が千秋楽で、そのライブの二部が配信されます。15、16と名古屋、大阪でやるんですけど、29日はセットリストがガラッと変わるので、会場に来れない方もぜひ配信で楽しんでいただけたらいいなと思っています!」

 
 
エビ中の現6人体制では最後のツアー『6Voices』
私たちもこのツアーで新たな発見がありそう
 
 
――3月からスタートした私立恵比寿中学 Best at the series 『6 Voices』はどんなライブになりますか? 大阪では3月26日(金)・27日(土)にグランキューブ大阪メインホールで開催されます。
 
真山「これはエビ中の現6人体制では最後のツアーとなります。『6Voices』というタイトルにあるとおり、メンバー6人の声を楽しめて、この6人のエビ中を好きになってくださったみなさんに本当に感謝を伝えられるようなライブにしたいと思っています。この『6Voices』というツアーをやることが決まった時に、私たちも一緒に打ち合わせに参加させていただいてどういうツアーにするのか、一から一緒に作りあげていきました。エビ中はセンターがいないグループというのが大きな特徴だと感じていて、センターがいないからこそ、全員が主人公になれるし、全員が主人公の周りにいるサブキャラたちにもなれるというグループの強みを最大限に生かしたライブになっていると思います!」
 
柏木「現体制最後ということもあって、私たちもやりたい曲がたくさんありすぎて(笑)、収まりきらないぐらいなんですけど。この6人で今までやってきたことが完全になくなっちゃうわけではなくて。これから新メンバーも入ってきて、どんどん新しいエビ中に生まれ変わるよっていうだけなので、寂しいなとか悲しいな…っていう気持ちで終わるんじゃなくて、エビ中のライブを観れて良かったなと感じられるライブになると思うので、ぜひ一緒に楽しい時間を作っていけたら嬉しいなと思います!」
 
――ライブの選曲もメンバー自ら考えて?
 
真山「はい!そうです。(私たちの)思い入れももちろんですが、あ、この曲ってメンバーはこういうふうに思ってたんだ…ていう受け取り方もできるんじゃないかな。私たちもこのツアーで新たな発見がありそうで、今後さらに新メンバーが加わった時にどういうふうに変化していくのか…、ある意味、楽曲を育てるライブになるのかな~と思っています」
 
――いろんな意味で見逃せないライブになりそうですね。
 
柏木「そうですー!」
 
真山「ぜひ、観に来ていただきたいです!」
 
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みんなから出てるハッピーオーラをすごく感じて
私たちも一緒に楽しめています!

 
――コロナ禍でのライブということで意識していることは何かありますか?
 
真山「“コロナ禍”というのは、意識してないかもしれないです。ある意味では通常運転のエビ中かな…。家に帰った時って安心するのと同じ感じで、“エビ中のライブってこういう感じだよね”って思ってもらえるように…。まだまだ(コロナ以前の)日常は感じられない世の中だとは思いますが、少しでも元の日常が感じられるようなライブになるんじゃないかなと思います」
 
――そういうメンバーの姿をライブで目の当たりにすると、自然と気持ちも上向きになりますね。
 
柏木「思わず声を出したくなっちゃうと思うんですけど、そこはどうか抑えていただいて、心の中で叫んで楽しんでいただきたいです!」
 
――最後に、今一度お客さまに向けてメッセージをお願いします。
 
真山「私たち私立恵比寿中学が大阪で公演をさせていただくのは1年半ぶりぐらいで、本当に久しぶりになります。ライブってこういう楽しさがあったんだということを、関西の皆さまに改めて思い出させてあげられるようなライブを作るために私たちも頑張っていますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。たとえ声を出せなくても、一緒に心の温度を上げて行けたら、また元の日常に戻ったときも楽しく過ごしていける気がしているので、皆さまを会場でお待ちしております!」
 
――“心の温度を上げる”っていい言葉ですね!
 
真山「私たちはコロナ禍でもライブを多くさせていただいてる方だと思うんですけど、たとえみんなが声を出せなくても、会場の温度って上がるんだなって感じたんです。やっぱ熱いんですよ、会場内では。それはみんなのハートの部分なんだろうなって。人間ってすごいなって(笑)。やっぱマスク越しでも表情はわかるんですよね。今、笑ってるよね?とか(笑)。手拍子や簡単な振り付けを一緒にやってくれるので。会場のみんなから出てるハッピーオーラをすごく感じて、私たちも一緒に楽しめています!それをまた大阪で感じられるのがすごく楽しみです!」
 
柏木「こういう状況になってからライブに行けていないという方もたくさんいらっしゃると思いますが、エビ中のライブを観に来てもらって、一緒に楽しんでハッピーな気持ちでライブを観て帰っていただけるライブ作りができるように私たちも頑張りますので、ぜひ遊びにきていただきたいなと思います!そして、“生誕祭”の方は、初めてのバンド編成でやりますし、憧れの太陽とシスコムーンの小湊美和さんと一緒にステージに立たせていただけます。ぜひみなさんの目で、この夢が叶う瞬間を観ていただきたいなと思います!」
 
――楽しみですね、ありがとうございました!

Text by エイミー野中



(2021年3月11日更新)


Check

Profile

しりつえびすちゅうがく…現役中学生が1人もいない「永遠に中学生」6人組グループ。 通称「エビ中」。 アリーナコンサート、主催フェス、ドラマ、舞台など縦横無尽に活躍。 結成10周年イヤーとなる2019年には2枚のオリジナルアルバムを発売。 6th full Album『playlist』はビルボード週アルバムチャートで1位を獲得 。2021年3月6日から私立恵比寿中学 Best at the moment series「6Voices」 開催。

私立恵比寿中学 オフィシャルサイト
https://www.shiritsuebichu.jp/official/pc/


Live

柏木ひなた生誕ソロライブ
「over the moon」

【愛知公演】
▼3月15日(月)ダイアモンドホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:193-128
▼3月16日(火) 15:00/19:00
なんばHatch
指定席-6500円(ドリンク代別途必要)
※3歳未満は保護者1名につき1名まで無料。
※感染拡大防止のため、オフィシャルサイトの最新情報をご確認の上ご来場下さい。新型コロナウイルス感染防止対策として、厚生労働省のガイドライン及び会場の定める座席配置となります。2枚購入の場合でも、必ずしも近いお席をご用意できるとは限りません。予めご了承ください。
※販売期間中はインターネット(PC・スマートフォン)販売のみ。通常電話での予約受付、店頭での直接販売はなし。1人1公演2枚まで。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

【東京公演】
▼3月29日(月)Zepp DiverCity(TOKYO)

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私立恵比寿中学 Best at the moment series「6Voices」

【宮城公演】
▼3月6日(土)仙台サンプラザホール

【愛知公演】
▼3月14日(日)
日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:192-016
▼3月26日(金) 18:30/27日(土) 16:00
大阪国際会議場 メインホール
指定席-7800円
着席観覧席-7800円(立見不可)
※3歳未満は保護者1名につき1名まで無料。【着席観覧席】は、着席でゆっくりご覧になりたい方のエリアとなります。ライブ中は立ってのご観覧は禁止です。
※新型コロナウイルス感染防止対策として、厚生労働省のガイドライン及び会場の定める座席配置となります。2枚購入の場合でも、必ずしも近いお席をご用意できるとは限りません。予めご了承ください。
※販売期間中はインターネット(PC・スマートフォン)販売のみ。通常電話での予約受付、店頭での直接販売はなし。1人1公演2枚まで。
[問]キョードーインフォメーション■0570-200-888

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