インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 「バンドをやることが目的じゃない。このメンバーで 面白いと思ったこと、やりたいと思ったことを長く続けたい」 『ルミナスブルー ・バリアブル/箕面線』を全国リリース 高槻出身のガールズバンドFiSHBORNインタビュー&動画コメント


「バンドをやることが目的じゃない。このメンバーで
面白いと思ったこと、やりたいと思ったことを長く続けたい」
『ルミナスブルー ・バリアブル/箕面線』を全国リリース
高槻出身のガールズバンドFiSHBORNインタビュー&動画コメント

2013年に結成された、前田小春(vo&g)、川添沙月(b)、かほすけ(ds)からなる、大阪高槻出身のスリーピースガールズロックバンド・FiSHBORN。同じ中高で同級生の前田と川添を中心に、中学3年生の時から活動をはじめ、2019年にドラムのかほすけが正式加入し、現体制となる。ストレートでどこか懐かしさを感じさせる歌詞と、グッドメロディーが特徴の彼女たちの音楽は大阪を中心に支持を集め、『KANSAI LOVERS 2020』ではOAを務めるなど、活動の場を広げている。そして11月25日、大阪BIGCATや福島セカンドラインなど、関西のライブハウス経営やイベント制作、アーティストマネージメントなどを行う有限会社HEADLINEが立ち上げた新レーベル“Lukie Waves”より、4枚目のシングルとなる、両A面シングル『ルミナスブルー ・バリアブル/箕面線』をリリース。コロナ禍でライブができない中、自身を見つめ直してたどり着いた思いが込められたエモーショナルな『ルミナスブルー ・バリアブル』、かつて見慣れた景色が今は思い出になるという、誰しもに訪れる切ない情景を描いた『箕面線』には、彼女たちの“今”のサウンドが余すところなく詰め込まれている。彼女たちにとっては初の全国流通盤で、同じく大阪北摂出身のレーベルメイト、Re:nameの2nd Album『postmodern indie』と同時リリースとなる。今回はFiSHBORN全員に初インタビューを敢行。ぴあ関西版WEB初登場!


中学の部活からスタートして7年。憧れは銀杏BOYZ
 
 
――まず結成の経緯を教えてください。
 
前田「結成は中3の時なので、7年前ですね。私と沙月(川添)が同じ中高一貫の学校で、中1の時に軽音部に入ってから、ずっと一緒にバンドやってます。中3でFiSHBORNという名前になって、オリジナル曲を作るようになりました」
 
――2019年にかほすけさんが加入するまで、6年ですね。最初はサポートだったんですか?
 
前田「前のドラムが抜けてから正式加入するまで、1年ぐらいサポートとしてやってくれてました」
 
かほすけ「正規になってからはまだ1年ですね。短っ!(笑)」
 
――かほすけさんと出会ったのはどこで?
 
かほすけ「ライブハウスです。別のバンドのサポートをしてた時、対バン相手にFiSHBORNがいて。同世代やったんで、“いえい!”みたいな(笑)」
 
前田「かほすけが私たちのことをTwitterで知ってくれてたんです。私らは人見知りだったんで、“あ、どうもー”みたいな(笑)」
 
――かほすけさんは社交的なんですか?
 
かほすけ「1番社交的です。私は多分ハッピー野郎で、すぐ友達作ります。人見知りという概念はないですね」
 
前田「人見知ったことないよな」
 
かほすけ「でも2人とも最初に比べたら社交的になってきたよな」
 
前田「そう。かほすけに引っ張られて、いろんな人と話す機会も増えたので、もう心開かざるを得ないというか(笑)。良い影響は受けてますね」
 
――かほすけさんがサポートに入るキッカケは何だったんですか?
 
かほすけ「2人と出会ってからFiSHBORNと何回か一緒にやる機会があったんですけど、確か前のドラマーが抜けた日に“これからどうするん?”って聞いたら、2人とも泣きそうな顔で“どうしよう~”って。で、“サポートやったらやるで~”と言って、サポートが決まりました」
 
前田「そのあと、私たちがかほすけに正式にメンバーとしてやってほしいと思ったタイミングと、かほすけが正式にやりたいと思ったタイミングが一緒だったんです。運命的やった。ライブの帰りに泉の広場で意気投合しました」
 
――タイミングがバッチリ合ったんですね。かほすけさんは社交的ということですが、沙月さんはどんな性格ですか?
 
かほすけ「世話焼き」
 
前田「お母さん」
 
川添「世話焼きやな~(笑)」
 
かほすけ「今日もさっき、さっちゃんに前髪切ってもらいました」
 
前田「私も結構がさつで、髪型とか自分でうまくできないんで」
 
川添「全部やってるな」
 
かほすけ「FiSHBORNの美容師です(笑)。うちら子供みたいな感じやもんな。で、小春は1番末っ子って感じ。めんどくさがり!」
 
前田「自分ではそんなつもりないんですけど、ちょっと我が強いです」
 
かほすけ「ボーカルって感じの性格やな」
 
川添「のびのびしてる」
 
――良いバランスが取れてるんですね。ちなみにバンド名の由来は?
 
前田「めっちゃ聞かれるんですけど、ほんまに意味なくて。“なんかFiSHBORNって可愛くない?”みたいなノリだけでつけました。“ボーン”を骨じゃなくて“生まれる”のBORNにしたのも見た目が可愛いから。単純に部活でバンドやってて、ずっと続けたいとかそんなことも考えてなかった。理由を後付けしようと考えてはいたんですけど、見つからなくて(笑)。結局愛着湧いちゃってるので、このままいってます」
 
――リーダーはいますか?
 
前田「リーダーはいないですね。なんとなく役割分担が出来てるので、誰が権力あるとかもなくて。周りではボーカルの権限が強いバンドもいるみたいですけど、私は1人で勝手に決めたりせず、全部3人で決めます。曲に関してのこだわりを主張することはありますけど、それぐらいですね」
 
――音楽のルーツは?
 
前田「3人共通で好きなのは銀杏BOYZとゴイステ。私自身、楽曲の中に銀杏の曲のタイトルをオマージュしたりしてます」
 
かほすけ「あと曲作りしてる時によく出てくるのは、サンボマスター、andymoriが多いですね。最近はAGE FACTORYもよく聴いてます」
 
――曲作りに、リアルタイムで聴いている曲が反映されたりしますか?
 
前田「あまり引っ張られないように気をつけようと思うんですけど、曲のアイデアは結構今聴いてるものに影響を受けますね」
 
――本格的にオリジナル曲を作り始めたのは?
 
前田「中3から高1の時です。最初は前のドラムが歌詞書いてて、私は歌詞を書いてなかったんですよ。でも自分で歌うから自分の言葉で言いたい気持ちが出てきて。それが高校2年ぐらいからかな。『此処から』が初めて書いた曲です」
 
――なるほど、ルーツを聞くと納得ですね。憧れの存在は銀杏BOYZですか?
 
前田「そうですね。会いたいなー……(笑)」
 
かほすけ「銀杏BOYZとフェスのバックヤードで乾杯したい」
 
前田「想像したら手震えてまうわ(笑)」
 
 
 
新レーベルに大きな波を
 
 
――今回、初の全国流通&両A面シングルがLukie Wavesからリリースになります。“Lukie Waves”はレーベルメイトのRe:nameの高木さんがつけた名前だそうですね。彼らと一緒にレーベルを作っていく形になった経緯は?
 
前田「もともと高槻RASPBERRYというライブハウスが私たちのホームだったんですけど、閉店してしまったので、福島セカンドラインをホームにするようになったんです。で、かほすけが加入した頃から、セカンドラインの山室さんにずっとバンドのことを相談してたんですよ。で、ある日福島のタリーズで山室さんに呼び出されて、“ちょっと大事な話があるねん。新しくレーベルやろうと思うねんけど、第1弾アーティストとして一緒にやらへん?”と言われて」
 
かほすけ「プロポーズ!」
 
前田「色々なところから声を掛けてもらってた時期でもあったんですけど、やっぱり一緒に頑張る人は、私たちのことをよく知ってくれてる人が良かったんです。だから断る理由がなかった。ちょうど私たち、“山室さんレーベルとかやらんのかなー?”って話してたよな(笑)」
 
かほすけ「言ってた!(笑)。話を聞いて、ほぼ即決やったね」
 
――では山室さん、FiSHBORNとRe:nameに声をかけたのはなぜですか?
 
山室「FiSHBORNもRe:nameも同時進行でCD制作やツアーの世話をしていて、2バンドとも、もう今しかないんじゃないかなという時期だったのと、前からレーベルをやりたいと思っていたので声をかけました。名前もロゴも決めてなくて、発表が迫った時に、Re:nameのボーカルの一成がセンスあるので頼んで作ってもらいました」
 
前田「ちなみに私が考えた名前が、“ファイヤーパッション”(笑)。ダサすぎてダメでした(笑)」
 
――(笑)。どういうレーベルにしていきたいですか?
 
かほすけ「マジでビッグウェーブ狙ってます(笑)」
 
 
 
今まで当たり前だったことが、こんなに大事やったと気づけた
 
 
――『ルミナスブルー・バリアブル』(M-1)はコロナ禍で作ったそうですね。
 
前田「4月の緊急事態宣言の時に書きました」
 
――レーベル第1弾の作品を作ろうという思いがありましたか?
 
前田「私、基本的に曲のストックがなくて、書いては出す、みたいな感じなんです。リリースは決まっていたので、レーベルから出す曲になるかなとは思っていました。だから自然にできた曲ですね」
 
――曲を作る時は身の周りの出来事や、過去の思い出から着想を得ることが多いですか?
 
前田「基本的には実体験です。コロナ禍で毎日無だったので、映画とか観て曲を書こうかなと思ったんですけど、そのやり方はハマらなくて。だから過去を思い出して書いたり、今の状況をどう思うか、自分の中で消化する形で書きました」
 
――冒頭アコギの弾き語りから一気にテンポアップする構成が印象的ですが、アイデアは小春さんが?
 
前田「1分半の弾き語りって正直長いなと思うし、私もどうかなと思ってメンバーに相談してたんですよ。もうちょっと短くしようかと言ってたんですけど、やっぱり歌詞を聴いてほしいから、最終的に弾き語りで、その後バンドインする構成に決まりました。他は誰も難しいことしてないですね」
 
かほすけ「元々はバラードの予定やったよな。でも1回テンポを早くしてやってみたら、それがもう最高で(笑)」
 
前田「私たちの曲、シンガロングがいっぱいあるから今回はやめて、ちょっとゆっくりめのカッコ良い感じでいこうと言ってたのに、こんなことになりました(笑)」
 
――緩急がしっかりついてて、盛り上がるタイミングがすごく良い。エモいですね。
 
かほすけ「最初は弾き語りのところにもドラムとベースを入れようかって話もあったんですけど、バンドインのところで衝撃受けてほしかったので、そこまで演奏は我慢しました(笑)」
 
――なるほど。あと歌詞に星や天体がよく出てきますが、小春さん好きなんですか?
 
前田「好きです。大学も理系に進んで星の勉強しようかなと思ったくらいなんですけど、数学が出来なさすぎて文系に行きました。実は“ルミナスブルー・バリアブル=高輝度青色変光星”という、星の名前なんですよ。太陽の何倍も光ってるのに、地球から距離がありすぎて見えない星。それをライブハウスや自分の大事な人に重ね合わせました。思い出も別に無くしたわけじゃなくてそこにあるよという気持ちを込めています」
 
かほすけ「コロナの前まではライブを月に10本やるのが当たり前だったので、ライブハウスに行けなくなって、ライブがほんまに生きがいやったなと実感しました。でも3人で電話でこれからの話とかはしてたんで、止まってる感じはなかったですね」
 
川添「明けたらこんなことしたい、っていう話をしていました」
 
前田「この時期を準備期間と捉えてました」
 
――改めてどんな曲になったと思いますか?
 
前田「コロナがあったからできた曲やなって。私はどちらかというと人生に刺激を求めるタイプで、平坦やとイライラして、“おもんな”と思っちゃうんですけど、そう思えてたのはすごくラッキーなことやったなって。バンドをやってること、ライブハウスに行くこと、友達がいること、今まで当たり前だったことがこんなに大事やったんやと気づけたのが良かったです」
 
――MVをセカンドラインで撮影していたのも素敵でしたね。
 
かほすけ「セカンドラインに今までのツアーとか大事な人の写真を300枚貼りまくって、それを見ながら演奏するというね」
 
前田「楽しかったなー。ライブハウスやそこで出会った友達、音楽のことを思って書いた曲やから、MV撮りながら“めっちゃええ曲!”ってなった(笑)。めちゃめちゃ気持ち入ってます」
 
――『箕面線』(M-2)の目的地じゃなくなった場所は、学校とかですか?
 
前田「これは単刀直入に言うと、振られた時に書いた曲です(笑)」
 
――なるほど!
 
前田「恋愛の曲はFiSHBORNにもいっぱいあるんですけど、恋愛とも恋愛以外とも取れるように書くことを心がけてて。ストレートな恋愛ソングが響く時もあるし、そういうのもいいと思うんですけど、曲を聴いていろいろ解釈して欲しいので。あと、恥ずかしいです。照れ屋さんなんで(笑)」
 
――メロディーがとても良いなと思ったのと、何だか間奏で思い出を振り返る時間をくれている感じがしました。
 
前田「この曲、結構大変やったやんな」
 
川添「聴いてほしいポイントは、ベースフレーズで阪急電車の駅メロをなぞってるところです」
 
かほすけ「あとラスサビの後半でドラムがカンカン言ってるんですけど、それは踏切のイメージです」
 
前田「良い曲にしたいという思いと、気づいてもらえるような面白いことを入れてみようとしたら、めっちゃ苦労しました(笑)」
 
かほすけ「夜中のスタジオでYouTubeで駅メロ調べて音録って。“電車の感じどう出す!?”みたいな(笑)」
 
――そういう試みはこれまでもやってきたんですか?
 
前田「私がオマージュが好きで、前作の1st mini album『瞬き』に入っている『月の光を見てる』でも、BUMP OF CHICKENのフレーズをちょっとなぞってみたりしてます。あと昔から曲を聴いてて、“このバンドの人、もしかしてこのバンド好きなんちゃうん?”と、ふと気付いた時にめっちゃテンションあがるし、自分でもやってみたくて。駅メロは分かりそうで分からない人の方が多いやろうから、誰か気づいてくれたら嬉しいです」
 
――今作は全国流通盤ですが、今どんなお気持ちですか?
 
前田「正直まだあんまり実感ないんですよね」
 
かほすけ「こないだタワレコのコメントカードを全店舗分書いたんですけど、めちゃくちゃ多くて、その時に実感しました」
 
――ではこれからどういうふうに活動していきたいですか?
 
前田「私はこのメンバーで面白いと思ったこと、やりたいと思ったことを長く続けたいです。活動のスタンスには正直あまりこだわっていなくて、たとえば突然シティポップやりたくなったらやったらいいし、もし3人とも“音楽もやりきった!”ってなったら辞めても全然いいと思うんですよ。バンドをやることが目的じゃない。今はバンドが自分らにとって必要で大事だからやってる。もちろん音楽で食べていきたいし、それに伴う義務は絶対出てくると思うんですけど、それだけじゃないというか。今の“面白いからやってみよう”というテンションを忘れたらあかんなと。それでお婆ちゃんになるまで続けられたら最高ですね」
 
――自分が思った気持ちに正直に進んでいきたいと。
 
前田「そう! 正直にやりたい! ライブ前もそんな話はよくします」
 
――正直にライブをするから、お客さんに伝わるものがあると思いますか?
 
前田「自分たちの嘘のない気持ちを出せたらいいなと思ってるし、恥ずかしくない心持ちでいたい。そんな意識は最近出てきましたね」
 
川添「その言葉に付け加えて、今まで育ってきた場所への感謝や、音楽始めたての時の気持ちも忘れずにずっと持っていきたいなと思います」
 
前田「もしどんな大きいフェスでも出れるくらいに売れたとしたら、今お世話になってるライブハウスでワンマンしたり、イベント組んで恩返ししたいです。返せるバンドになろう」
 
川添「それそれ!」
 
かほすけ「今まではサポート含めてどんな形でも音楽を続けたいと思ってたんですけど、今は“3人で”続けたい。FiSHBORNが自分の最後のバンドやなと思ってます。2人はメンバーでもあり、1番信用してる友達なんですよ。ずっと友達と楽しく音楽やってるテンションで、やるべきことはしっかりやっていきたいです」
 
――12月14日にセカンドラインでレコ発『きらめきをなぞるツアー』の初日があります。対バン相手はアルコサイトとBray meですね。
 
前田「アルコサイトはずっと高槻RASPBERRYで見て憧れてた先輩で、Bray meも昔からよくしてくれてるカッコ良いお姉さん達。自分がほんまにしんどい時に聴きたいなと思う音楽をやってる人たちなんですよ。おかげで自分たちも音楽続けてられてるんで、そんな先輩たちに初日のライブを一緒にやって、背中押してほしいし、しっかりシバいてほしい。自粛明け一発目、その日からまた新しく始まればいいなと思います。めっちゃ特別な日になりそうな気がします」

Text by ERI KUBOTA 



(2020年11月25日更新)


Check

Movie

Release

初の全国流通盤・両A面シングル

『ルミナスブルー ・バリアブル/箕面線』
11月25日(水)発売 500円(税別)
LKWV-0001

《収録曲》
01. ルミナスブルー ・バリアブル
02. 箕面線

Profile

フィッシュボーン…大阪高槻出身、前田小春(g&vo)、川添沙月(b&cho)によって結成された3ピースロックバンド。2019年9月にかほすけ(ds&cho)が正式加入し、現体制となる。前田小春から放たれるどこか懐かしさを感じる歌詞・観る人を元気にさせるライブが魅力。これまでにシングル3枚、ミニアルバムを1枚リリース。2019年11月リリースされた前作のミニアルバム「瞬き」はタワーレコード12店舗で展開され、ロングセールスを記録している。また2019年は初となるMVを公開し、「此処から」は約6万回再生、「夜を抜けて」は約25万回再生されている。MINAMI WHEELやMIKROCK、見放題、そして今年はKANSAI LOVERS 2020にも出演し、活動の幅を広げている。2020年11月25日、Lukie Wavesより、初の両A面シングル『ルミナスブルー ・バリアブル/箕面線』を全国リリース。

FiSHBORN オフィシャルサイト
https://9353743197.amebaownd.com/


Live

チケット発売中 Pコード:190-069
▼12月14日(月) 19:00
前売-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]アルコサイト/Bray me
[問]LIVE SQUARE 2nd LINE
■06-6453-1985

チケット情報はこちら