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「いろんな人に出会えて今に至ったことは僕たちの財産」
グラブルで話題の圧倒的アンセム『Stay With Me』でデビュー!
自主企画『Dots Fes Vol.2』、そしてツアーへと向かう新星に迫る
Seven Billion Dotsインタビュー&動画コメント

 昨年12月、TVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』のオープニングテーマに抜擢された、1st E.P.『Stay With Me』('19)でメジャーデビューを果たした3ピースロックバンド、Seven Billion Dots。'18年2月の結成からわずか2年の間に、『SUMMER SONIC 2018』『COUNTDOWN JAPAN 18/19』などの大型フェスへの出演、数々のタイアップを獲得と躍進劇を続けている。しかし、華々しい表舞台の裏側には誰にも見せることのない苦悩や葛藤、挫折が往々にしてあり、弱冠21歳のフロントマン・Masafumi(vo&g)もそんな過去と対峙しながら、音楽という無限大のツールを介して数々の出会いとバンドマンとしての喜びを手にしてきた。そんな彼らの新たな決意の1枚とも言える今作には、圧倒的な高揚感と力強さを宿した『Stay With Me』(M-1)、英詞に込められたユーモアセンスが光る『MELTING SALTY ICE CREAM』(M-2)、花言葉をモチーフに初恋を描いた『アゼリア』(M-3)、痛みを知った人間ゆえの優しさがあたたかく流れる『No looking back』の4曲をパッケージ。そして、2月には自主企画『Dots Fes Vol.2』を東阪で開催、3月には『Seven Billion Dots Major Debut TOUR「Stay With Me」』をついにスタートさせる。音楽人生のステップを駆け上がるのか、朽ち果てるのか。その真価が問われる日々の中、バンド名の由来ともなる世界総人口約70億人の心に照準を定め、彼らは音楽を鳴らし続けていく。

 
 
自分たちの想いを描くだけじゃなくて
ちゃんと伝えたい人たちを思い浮かべるように意識が変わった
 
 
――まずはバンドの結成のいきさつから聞かせてください。
 
「元々3人とも全然違う活動をしていて、僕はダンス界隈にいて、Lyo(ds)は今とは別のバンドにいて、Ken(g)はサポートとかをずっとやっていたんですけど、それぞれに新しいバンドをやりたい想いがあって。お互いに共通の知人に紹介してもらったんですけど、2人は双子なのでセットで(笑)。自分はもう慣れましたけど、彼らは生まれてからずっと一緒なので、他のバンドさんからは“何かあの2人、独特の空気を放ってるよね?”とか言われて(笑)」
 
――その辺は公式YouTubeを見ていても伝わってきます(笑)。結成から約半年で『SUMMER SONIC 2018』『COUNTDOWN JAPAN 18/19』に出演、数々のタイアップを獲得と、ここまでかなり盛りだくさんの2年ですが、振り返ってみていかがですか?
 
「自分にとっては初めてのバンドだったので、まずは挑戦していこうと。それこそ『出れんの!?サマソニ!? 2018』や『RO JACK』だったり、大きいステージに立たせてもらうきっかけになったオーディションに挑んで、いろんな人に出会えて今の状況に至ったことは僕たちの財産になったし、そこでバンドとしてグッと成長できたので。MBSテレビ『みんなの甲子園』のテーマソングになった『春風』('19)で、自分たちの想いを描くだけじゃなくて、ちゃんと伝えたい人たちを思い浮かべるように意識が変わったので。曲作りに関してもどんどん成長していった2年でしたね」
 
――曲作りはこのバンドを始める前からやっていたんですか?
 
「僕もメンバーもやっていました。僕は高校1年生の終わりぐらいから作り始めて、ロックバンドがやりたくてダンスから道を移ったというか。ダンスをやっていた経験は今の活動にも活きていて、音楽を作る上で身体に入ってくるリズムが、楽器隊のグルーヴ感とダンスをやっている人のグルーヴ感ってちょっと違うんです。その両方が何となく分かってきて、そこから曲作りにつなげていくと、バンドっぽいイメージの曲だけじゃなくて、いろんなテイストが入った曲が作れるので、そこは糧になっていますね」
 
――音楽自体に触れ始めたきっかけは、ご両親が音楽を好きだったり?
 
「父は趣味でバンドをやっています。だけど、そこに影響を受けたかと言うと全然(笑)。元々はサッカーをやっていたんですけど、プレイ中に脳震盪を起こしてドクターストップがかかって。それが中学3年生ぐらいで、次に何をしようかなと思ったとき、歌が好きだったから音楽関係のオーディションを受けてみたのをきっかけに始めました。そこからロックが好きになって、お父さんと話が合うようになりました(笑)。今はすごく喜んでくれていますね」
 
 
アーティストとして、表に立つ人間として、自分たちの何が強みなのか
 
 
――タイトル曲の『Stay With Me』(M-1)はTVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』のオープニングテーマですが、みんなと同じ目線に立って一緒に歩んでいく、力強い決意と覚悟が感じられます。
 


「この曲は’18年の12月ぐらいには何となくできていて、その頃は特にタイアップみたいなことは考えず。僕たちはいつもライブを想定した曲作りをしていて、この曲はイントロでシンガロングする部分があるんですけど、そこをギターで引っ張っていきたいなと思って、全く同じメロディをリードギターが弾いているんです。そういう一体感を生むような、歌って胸熱になれるようなアレンジは意識しましたね」
 
――この曲のサウンドプロデュースを手掛けられた、シライシ紗トリさんとの制作はどうでした?
 
「前線で活躍されているプロの方の仕事を直に体験できるからこそ、例えばメロディや歌詞、アーティストとして、表に立つ人間として、自分たちの何が強みなのかを意識しなきゃいけないなと改めて感じて。いろんなアドバイスをもらいながら、自分たちでも気付いていなかった可能性を引き出してもらいましたね」
 
――『MELTING SALTY ICE CREAM』(M-2)はどこか懐かしい&かわいいサウンドですが、歌詞を読み進めていくとだんだん雲行きが怪しくなって…ただの変態やん! っていう(笑)。
 
「アハハ!(笑) サウンドはポップで英詞も多くて、一見かわいい曲なのかなと思いきや…歌詞とのギャップを楽しんでもらえたらなと。状況を説明したら大変なことになるので(笑)」
 
――こういうときは英詞って便利ですね(笑)。『アゼリア』(M-3)の花言葉は、“あなたに愛されて幸せ“、“恋の喜び”etc…ですが、元々それを知っていて書いたんですか?
 
「アゼリア=日本だとツツジで、中でも白いツツジの花言葉が“初恋”なんです。サビに“まっさらなキャンパスに初恋描いて”というフレーズがあるんですけど、白いキャンパスの上に同じ白のツツジがあるようなイメージで…その絵がすごくきれいだなと思って、初恋の歌詞にしました。内容はフィクションですけど自分の経験もかいつまみながら、そのときの心情だったり風景は反映されてるんじゃないかと思います」
 
――Masafumiさんは人を好きになったらどうなっちゃいます?
 
「どうだろうなぁ…基本的には、いろんなところに遊びに行きたいタイプですね。ただ、ちゃんと1人の時間も作りつつ、相手ともほどよく会いつつ…」
 
――ちゃんとしてる(笑)。
 
「そこは真面目に(笑)」
 
――あと、作詞・作曲のクレジットは全曲バンド名になっていますね。
 
「基本的にメンバーの誰かが中心になって書くんですけど、みんなでいろいろ意見を言ったりして結局はバンドとして作っているので。今回の4曲に関しては、『Stay With Me』、『MELTING SALTY ICE CREAM』、『アゼリア』は僕が全部書いていて、最後の『No looking back』(M-4)はLyoが作詞に初挑戦して」
 
――『Stay With Me』と共通して“前に進もう”という想いを感じますが、こちらは優しく語りかけるというか。
 
「昔の友達に、仲間に向けてという。このバンドで初めて他人が書いた曲を歌ったんですけど、書き手のLyoくんのエピソードをそのまま歌うのではなく、あえて自分のフィルターを通して歌いました。自分なりの解釈で歌うことで、よりバンドとしても濃いものを提示できるのかなって」
 
 
ライブはその空間、その日にしかない化学反応が毎回ある
 
 
――様々な挑戦が詰まった1枚ですが、改めてSeven Billion Dotsにとってどんな作品になったと思いますか?
 
「『Stay With Me』も他の3曲に関しても、自分たちが思っていること、表現したい部分というバンドの核はちゃんと固まっていて。その上で、今作でメジャーデビューというところで、自分たちの幅を広げたいのはあって。歌詞や音作りに関しても、“こんなこともできるんだよ”っていう自分たちの可能性を見せられた1枚になったと思います」
 
――Seven Billion Dotsの核を具体的に言葉にすると?
 
「自分たちはまだ20代で、そんなに長く生きてきたわけじゃないですけど、やっぱりいろんなものに押し潰されそうになったことがあって…それこそダンスをしていたとき、実力的にもなかなか伸びなくて…心の蓋を閉じるような時期があったんです。でも、ロックを聴いて、いろんな人と出会って話すことで、すごく救われた。ある意味、今はそういう昔の自分にも歌いながら語りかけていて。同じような状況にいる人たちに手を差し伸べられたら…それがバンドをやりたいと思った原動力でもあるんです」
 
――なるほど、そんなことがあったんですね。
 
「押し潰されそうな想いをしている人たちって、状況は違えどたくさんいると思っていて。僕は辛い時期の中でも周りに救われて、“こういうやり方もあるんだな”と知れたので、どっちかと言うと音楽家としてより人として、聴いてくれた人の心を後押ししたり、乗り越えるための考え方とか想いをどんどん伝えていきたい。その表現のツールが音楽だったというところはありますね」
 
――Seven Billion Dotsは順風満帆なキャリアに見えますけど、ここに至るまでにちゃんと挑戦と挫折の経験があって…積み重ねてきた努力の結果が今まさに爆発してると思うので、堂々と掲げている世界進出も近い気がしますね。
 
「ありがとうございます! 夢は大きく!!(笑)」
 
――そして、ライブに関しては、まずは2月に自主企画『Seven Billion Dots Presents「Dots Fes Vol.2」』が東阪で、3月にはリリースツアー『Seven Billion Dots Major Debut TOUR「Stay With Me」』が控えています。
 
「後々バンドとしてフェスをやれたらいいなと思っていて、『Dots Fes』はその先駆けとしてもう今の段階からやっていこうと。いつの日かデッカい会場でやるときに呼びたくなるような方たちと、これからも出会っていきたいですね。ライブはパフォーマーとして出すエネルギーと、お客さんからもらうエネルギーが合わさることで、その空間、その日にしかない化学反応が毎回あるのですごく大切にしていますし、それを感じてもらえたら嬉しいですね。メジャーデビューということで、いろんな人に知ってもらわなきゃいけないし、自分たちの音楽で提示していることを少しでも心に届けなきゃいけない。日本でちゃんと基盤を築きながら新しい道を開拓して、バンドとして、チームとして、段階を踏んで大きくなっていきたいなと思っています」
 
 
Text by 松川沙織



ライター松川沙織さんからのオススメ!
 
「Seven Billion Dotsの音源を初めて聴いて、1曲目の『Stay With Me』からもうすでに仕上がっているな、と。こんな完成度の高い音楽をいったいどんな人が鳴らしているんだろう? と調べていったら、まぁ〜真面目でクリエイティブなのに、どこか抜けている(!?)3人のバンド少年のようで(笑)。今回はMasafumi(vo)さんの単独インタビューとなりましたが、本当に21歳とは思えない! 彼の持ち味とも言える頭の回転の速さもよく分かりました。人は人生の岐路に立つたびに、迷ったり悩んだり、挙げ句の果てには遠回りなんかしちゃったりして、考え過ぎてなかなか行動が伴わなかったりするもの。それが悪いとは一概には言えませんが、彼はそこを何なく飛び越えあっけらかんと選択→即実行へと移してしまう。それは若さゆえかもしれませんが、その判断力と行動力には脱帽です。今後はもっともっと様々な出来事が待ち受けていると思いますが、きっとSeven Billion Dotsの音楽でその答えを導き出し、聴く人の手を取り、心を汲んで一緒に歩んでくれるはず。そんな彼らのこれからが楽しみです。ちなみに、公式YouTubeチャンネルでは過去の楽曲解説もメンバー全員で丁寧に語られているので、そちらもぜひ!」

(2020年1月31日更新)


Check

Movie

関西のライブの印象もバッチリ語る
Masafumi(vo)からの動画コメント!

Release

グラブルのアニメ主題歌に大抜擢
堂々のメジャーデビュー作!

Single
『Stay With Me』
【初回生産限定盤】
発売中 1636円(税別)
エピックレコード・ジャパン
ESCL-5300~1

<収録曲>
01. Stay With Me
02. MELTING SALTY ICE CREAM
03. アゼリア
04. No looking back

<DVD収録内容>
『Stay With Me』Music Video

【通常盤】
1364円(税別)
エピックレコード・ジャパン
ESCL-5302

<収録曲>
同上

©GRANBLUE FANTASY The Animation Project.

【期間生産限定盤】
発売中 1818円(税別)
エピックレコード・ジャパン
ESCL-5303~4

<収録曲>
01. Stay With Me
02. MELTING SALTY ICE CREAM
03. アゼリア
04. No looking back
05. Stay With Me -TV size-

<DVD収録内容>
『Stay With Me』Music Video
『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』Non Credit Opening Movie

Profile

セブン・ビリオン・ドッツ…写真左より、Ken(g)、Masafumi(vo&g)、Lyo(ds)。アメリカ・NY帰りのMasafumi、実の双子のKenとLyoからなる3ピースロックバンド。’18年2月の結成から半年足らずで『SUMMER SONIC 2018』や『COUNTDOWN JAPAN 18/19』などの大型フェスへの出演を果たす。’19年春、MBS『みんなの甲子園』&MBS・GAORA『第91回センバツ高校野球中継』テーマソングに『春風』('19)、夏には『A Piece of The World』('19)が北海道科学大学高等学校CMソングにも抜擢。同年7月には初の全国流通盤1stミニアルバム『pieces』、12月11日にメジャーデビューE.P.『Stay With Me』('19)(TVアニメ『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』オープニングテーマ)をリリース。バンド名であるSeven Billion Dots=“70億の点”は世界の総人口を表しており、自分たちの音楽を通して世界中の人々とつながっていきたいという意味が込められている。

Seven Billion Dots オフィシャルサイト
https://www.sevenbilliondots.com/

Live

2月には自主企画を東阪で開催
3月にはリリースツアーをスタート

Pick Up!!

【大阪公演】

『Dots Fes Vol.2 in Osaka』
チケット発売中 Pコード169-986
▼2月16日(日)17:30
americamura FANJ twice
オールスタンディング2500円
[出演]Seven Billion Dots/
Brian the Sun/WHITE LIE/
Cellchrome/カムラミカウ
夢番地■06(6341)3525
※6歳以上は有料。

チケット情報はこちら


【東京公演】
『Seven Billion Dots presents
 Dots Fes Vol.2』
チケット発売中 Pコード171-537
▼2月23日(日・祝)17:30
Shibuya WWW
オールスタンディング3500円
[出演]Seven Billion Dots
[ゲスト]ミオヤマザキ/MYTH&ROID
ソーゴー東京■03(3405)9999

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『Seven Billion Dots Major Debut TOUR
「Stay With Me」』

【愛知公演】
▼3月9日(月)ell.SIZE

Pick Up!!

【大阪公演】

一般発売2月1日(土)
Pコード177-959
▼3月10日(火)18:30
ESAKA MUSE
オールスタンディング(一般)2500円
オールスタンディング(学生)2000円
[共演]Pale to Alicia/marvel in vain/
POOL ICE MOON/ERUVOMA/
Noah on Deck
ESAKA MUSE■06(6387)0203
※当日要学生証。

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Pick Up!!

【京都公演】

一般発売2月5日(水)
Pコード178-615
▼3月11日(水)19:00
KYOTO MUSE
前売2500円
[共演]あり
KYOTO MUSE■075(223)0389
※出演者の変更及びキャンセルに伴うチケットの払い戻しは一切いたしません。

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【福岡公演】
『FM FUKUOKA パワープレイ
 SPECIAL TAG LIVE!!』
▼3月13日(金)FSM イベントホール
※入場無料(要招待状)
【熊本公演】
『HAPPY JACK 2020』
▼3月14日(土)
【福岡公演】
『TENJIN ONTAQ 2020』
▼3月15日(日)
【広島公演】
▼3月17日(火)セカンド・クラッチ

Pick Up!!

【兵庫公演】

一般発売2月1日(土)
Pコード177-722
▼3月18日(水)19:00
神戸VARIT.
前売2500円
[共演]Dict./WORLD WAND WOOD/他
神戸VARIT.■078(392)6655

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【静岡公演】
▼3月19日(木)静岡Sunash