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進化を続ける!ウソツキの歌の引力
4thミニアルバム『0時2分』リリース記念『timeless tour』へ
メンバー全員インタビュー

今年、デビュー5周年を迎えたウソツキ。'16年の3rdミニアルバム『一生分のラブレター』以降、至高のラブソング集となった昨年の3rdフルアルバム『Diamond』まで、独自の切り口で描かれる恋愛ソングが反響を呼んでいる。9月18日にリリースされた最新4thミニアルバム『0時2分』では“深夜「0時2分」に起きた出来事”をコンセプトにした5つの物語が展開。メインソングライターの竹田昌和による歌を中心に据え、洗練されたサウンドプロダクションも功を奏し、同時刻に起こる様々なドラマに引き込まれていく。本作にはスキマスイッチの常田真太郎との初のコラボ曲となる『大丈夫。』も収録。同曲は6月から開催された東京での3ヶ月連続ワンマンライブ『USOTSUKA NIGHT STORIES』の最終日に常田がゲスト参加し、その交流がきっかけとなって誕生したスペシャルナンバーだ。そんな注目の新作と12月に開催される『timeless tour』に向けて、メンバー全員にインタビュー!

“0時2分”の揺れ動く心境、いろんな狭間の出来事が展開している
 
 
――今年デビュー5周年を迎えて、ウソツキをとりまく環境はどのように感じていますか?
 
林山拓斗(ds)「ウソツキを知ってる人が増えたなぁというのはすごく感じてます。バンドのことは詳しく知らなかったとしても、ウソツキの曲を知ってる人は確実に増えてるんじゃないかな」
 
――これまでも、『一生分のラブレター』のMVが注目されたり、前作『Diamond』に収録された『名もなき感情』の“愛してるよって君に言ったら は? 意味わかんねえよって言うだろう”というフレーズが10代を中心にTikTokで反響を呼んでいて。
 


 

 
林山「そうですね、良い意味で曲が一人歩きしてて。“この歌を歌ってるのがウソツキなんだ”って思われてるようで。SNSとかですごく拡散されてる状況です」
 
――“ラブソング”のイメージが強いように思いますが、竹田さんが書く歌の切り口や世界観が独特で。その秘密を探りたくなったりもします。前作では『超ひも理論』という曲がありましたが、SF的な発想が歌作りのインスピレーション源になったりしますか?
 
竹田昌和(vo&g)「はい、自分がSF、サイエンスフィクションがすごい好きなんです。単純に好きなことを書いてることが多いですけど、なんかわくわくしますよね。もっと地に足つけて現実見ろよと、自分でも思うんですけど(笑)」
 

 
――今作のタイトル曲『0時2分』の歌詞がちょっと不思議だなと思って。主人公が時間を行き来しているように感じました。「こんなに泣かないですんだのかな」とか「もしも今ここで君を追いかけられたなら」とか。過去と現在を行き来しているようで…。
 
竹田「ああ、確かに。よく気づきましたね、そんなことに(笑)。これは時間が止まっているっていう架空の設定として書いていて。「もしも」って考えることって、時間が止まっているのと一緒だなっていうことで。今までの延長線上でもありつつ、自分の中では新たな一面かなと。聴いてくれた方がこの曲を聴いて何か引っかかったのなら良いですね」
 
――今回は、“深夜「0時2分」”に起きた出来事をコンセプトにした5つの物語として書かれているそうで。
 
藤井浩太(b)「前に出したミニアルバム『一生分のラブレター』はラブソングというコンセプトで作ったんですよね。それがすごい良かったので、今回もコンセプトアルバムにしようっていう話は一番最初にしました」
 
竹田「“0時2分”という時間は日付が変わったタイミングなんですけど、まだ今日な感じするじゃないですか。今日と明日の狭間の時間帯なんで。そういう揺れ動くどっちつかずの心境という感じで、いろんな狭間の出来事が展開している。“狭間”っていうのも隠れたコンセプトでもあるんですけどね」
 
林山「『0時2分』という曲が最初にデモで上がってきて、すごい感触が良かったんで。これをリード候補にしつつ、これを中心に時間をテーマにして作ってみようと。『パルプフィクション』とか、そういうオムニバス的な映画やSFがあるじゃないですか。そういうノリで。ミニアルバムの場合は曲数が少ないから、一枚にメッセージを込めた方がいいかなと。ウソツキというバンドはそういうことをするべきだと思うんです」
 
――竹田さんが今作について、「“0時2分”から先はあなたが想像してみてください」とコメントされています。聴き手が想像できる余白がある曲って良いですね。余韻が残ります」
 
竹田「僕もそうであってほしいなと思います」
 
――ジャケットは部屋の中にいるふたりを俯瞰してる感じですが。
 
竹田「実はこのふたりは時計の長針短針になっているんです」
 
――あ、なるほど!すごく細かいところまでこだわってますね。
 
竹田「このジャケットに、この5曲でパッケージにして、一個の作品にしたいという意気込みでいつも作っているんです。僕はアイコンが好きなんですよ。アルバムはジャケットがアイコンで、ジャケットと音と歌詞カードでひとつになるようにしたくて。今は曲単体で好きになる人が多いのかもしれないけど、やっぱ自分はアルバム単体で好きになることが多いので」
 
 
 
2時間のライブが、観てくれる人の永遠の時間になったらいいなって

 
――前作の時に藤井さんが、「各々の技術が向上して、シンプルに洗練されながら音圧はしっかり残っているものができた」とおっしゃってたのが印象的です。余計な音が鳴っていないというか、音数を絞っていて。特に『今だけは』(M-4)は竹田さんの歌声が心に響いてきます。
 
竹田「ありがとうございます!そうですね。歌っていうのが真ん中にあって。前作『Diamond』まではけっこう理屈っぽくいろんなことを考えてたんですけど。(メンバーに向けて)今回はけっこう感覚的にやれたよね。今まで洋楽に負けたくないとか、踊れて泣けるポップスを目指してずっとやってきたけど。より初期衝動に近くなっている。(林山)拓斗くんが叩きたいドラムを叩いて、ベースも弾きたいやつ弾いてって。もうなにも言わずともできるんだなって。次作では新しい挑戦を見つけていきたいなと思ってますけどね」
 
――キーボードの音色が印象的な『大丈夫。』(M-5)でスキマスイッチの常田真太郎さんとコラボすることになった経緯は?
 
竹田「デビュー5周年記念として3ヶ月連続で企画した東京でのマンスリーライブの最終日(8月21日)に常田さんをお呼びしたんです。その際、常田さんの方から“曲も一緒に作ろうぜ!っ”て言ってくださったので。僕らも“ぜひやらせてください!”っていう流れで」
 

 
――常田さんとのコラボがウソツキに与えた影響というのは?
 
竹田「今回初めて常田さんと一緒にやってみてわかったのは、スキマスイッチと僕らの曲は構造が違うんだなと。僕らは同じコードを繰り返してループで作るんです。そこにメロディーやリズム、ベースのラインをのせて展開していくという作り方をしているんですけど。常田さんはコード進行を変えてセクションを作っていくというやり方をしていて。今回僕らがそれをやらなかったのは、(今までやってきたウソツキの)ノリが変わっちゃうと思ったからなんですよ。でも、マイナーチェンジで徐々に変えてみても面白いかなと。コードを変えてループに感じさせるというのが次の挑戦かな」
 
――今作を携えて12月に開催される『timeless tour』はどんなツアーにしたいですか。
 
竹田「ライブも一個の作品じゃないですけど、“timeless tour”のライブが来てくれた人の特別な時間になってくれたらいいなと思います」
 
藤井「今年一年やってきて、バンドの体制は変わったけれども、ウソツキの変わらぬ魅力はちゃんと残っていると思うし、進化してる部分とか、サポートのギターが入って良い意味で変化している部分もあると思うので。その両方をしっかり表現できたらいいなと。今年一年の集大成じゃないですけど、そういうものを見せられたいいなと思ってます」
 
林山「“timeless tour”は“不朽”とか、終わることがないみたいなニュアンスなんですけど、2時間のライブが、観てくれる人の永遠の時間になったらいいなっていう思いを込めています。ライブを観た帰り道って楽しいけど、次の日はまた現実にもどって嫌だなって思うこともあるので。次の日また起きて、“一日がんばろう!”って思えるような音楽をやりたいなって。ライブが終わっても、その音楽がまだ(心の中で)続いてたら、僕にとってはすごく良い仕事をしたことになるんで。自分のやるべきこと、ウソツキとしてやらないといけないことってそういうことだから。来てくれたお客さんにそういう力を与えられるようなライブをします!」

text by エイミー野中



(2019年11月15日更新)


Check

Movie

Release

4th Mini Album『0時2分』
発売中 1500円(税抜)
UKDZ-0201
DAIZAWA RECORDS

《収録曲》
01. 0時2分
02. スープ
03. ネメシス
04. 今だけは
05. 大丈夫。

Profile

ウソツキ…竹田昌和(g&vo)、林山拓斗(ds)、藤井浩太(b)
決して嘘はつかないバンド、ウソツキ。 2013年結成、東京を中心に活動。翌年6月、ミニアルバム『金星人に恋をした。』でDAIZAWA RECORDS/UK.PROJECTからデビュー。 2015年1月、2ndミニアルバム『新木場発、銀河鉄道は行く。』、10月、1stフルアルバム『スーパーリアリズム』、 2016年7月、3rdミニアルバム『一生分のラブレター』リリース。表題曲「一生分のラブレター」のミュージックビデオが話題になる。 (再生回数約300万回 2019.7月現在) 2017年4月、2ndフルアルバム『惑星TOKYO』のリリース、初のワンマンツアー<「惑星X」星跨ぎツアー>を開催。 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」含む夏フェス/イベントへの出演など精力的なライブ活動を行う。 2018年3rdフルアルバム『Diamond』を9月にリリース。収録曲「名もなき感情」の、 ”愛してるよって君に言ったら は? 意味わかんねえよって言うだろう” と言う歌詞がTikTokでバズり、MV再生回数も現在200万回超えとなる。 2019年始めに現在の3人編成となり、9月、4枚目となるミニアルバム『0時2分』をリリース!12月には全国5箇所、ワンマンツアー開催決定!

ウソツキ オフィシャルサイト
http://usotsukida.com/


Live

「0時2分」リリース記念
“timeless tour”

【宮城公演】
▼12月3日(火) LIVE HOUSE enn 3rd
【愛知公演】
▼12月6日(金) ell.FITS ALL
【福岡公演】
▼12月11日(水) 福岡Queblick

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:160-420
▼12月13日(金) 19:00
Shangri-La
オールスタンディング-3500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※3歳以上は有料。
[問]清水音泉■06-6357-3666

【東京公演】
▼12月18日(水) 渋谷CLUB QUATTRO


「AliA」
チケット発売中 Pコード:156-592
▼11月22日(金) 18:00
TOONICE
スタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]Novelbright/ウソツキ
※未就学児童は入場不可。学生の方は当日学生証提示でドリンク代1杯無料。
※販売期間中は1人1公演につき4枚まで。
[問]デューク高松■087-822-2520


『BUTAFES 2019』
チケット発売中 Pコード:149-354
〈-NAMAKEBUTA METABOLIC ROCK FESTIVAL-〉
▼11月23日(土・祝) 13:00
神戸のライブハウス6会場
オールスタンディング-3500円(ドリンク代別途要)
[出演]alcott/ArtyPacker/ウソツキ/ofulover/ココロオークション/The Cheserasera/ザ・モアイズユー/ソウルフード/ニアフレンズ/vivid undress/リアクション ザ ブッタ/LOCAL CONNECT/ワタナベフラワー/ircle/アイビーカラー/OKOJO/カネヨリマサル/The 3 minutes/CIVILIAN/真空ホロウ/3markets[ ]/ライブキッズあるある中の人/突然少年/Half-Life/バンドごっこ/postman/Mr.ふぉるて/moon drop/アメノイロ。/ANTENA/UMEILO/CRAWLICK/Su凸ko D凹koi/Novelbright/nolala/Made in Raga-sa/7th Water Lily/パノラマパナマタウン/イロムク/WALTZMORE/The Songbards/the Howl/Slimcat/Maki/raciku/ラックライフ/MASH BROWN
※6会場を自由に行き来するライヴサーキット形式です。会場、出演時間の変更、また出演者の変更・キャンセルに伴う払戻しは行いません。詳しくはオフィシャルホームページ(http://butafes.net)をご確認下さい。
[問]GREENS■06-6882-1224

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