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親近感抜群!
進化した2人がクールな一面も見せる初ワンマンツアーへ
まるりとりゅうがインタビュー

SNS世代から圧倒的な支持を集めるユニット・まるりとりゅうがが、ぴあ関西版WEBに初登場! 9月に2ndミニアルバム『お見知りおきを』をリリースし、11月からは初めてのワンマンツアーへと乗り出すという今勢い十分の2人に、結成のこと、互いのこと、そして最新作のことを語ってもらった。MaRuRiの“今だから……”の話も飛び出すトークをお楽しみあれ。

――まずはユニット結成について教えてください。きっかけは何ですか?
 
MaRuRi「カラオケに行った時に一緒にハモったりしたんですけど、声の相性がいいなと思ったのがきっかけですね。高音を張るところの出し方とかも同じだったんです」
 
Ryuga「出会った当時、僕の周りにはほかにもシンガーさんがたくさんいたんですけど、その女性シンガーのなかでもMaRuRiはトップレベルにうまくて、周りの人にMaRuRiをおすすめしていたくらいだったんです。でも歌がうまい同士で一緒に歌ってそれがいいかというとまた変わってきて、ぶつかり合っちゃうこともあるんですよね。で、僕の声は比較的ガンッて主張しないんですけど、2人で合わせるといい具合になって、ぶつからないし邪魔しない。逆によりよくなってる気がしました」
 
――そして結成から約1年半。お互い新たな発見もあるのでは?
 
MaRuRi「それだらけ(笑)。Ryuga君の最初の印象は私が一つ年上なのもあって、かわいい系の子なのかなって思ってたんですけど、実はしっかりしてます。例えば、私はSNSもヘタな方だったので、それをRyuga君がこれはこうしたらいいんじゃない?とか、半分プロデュースをしてくれたり…。それにダンスもうまいし頭もいいし、フタを開けてみたらマルチな人でした」
 
――プロデュースというのは?
 
Ryuga「SNSを戦略的に…。例えば、これを投稿したらこの層の人たちが興味を持ってくれるんじゃないかとか、先を予想して投稿するみたいなことですね。投稿する時間帯とかも、みんなが家に帰って携帯を触る時間帯がいいんじゃないかなとか」
 
MaRuRi「あと“映え”とか」
 
Ryuga「写真を撮るのも好きなので……」
 
――ちゃんと作戦を立てて投稿していたんですね。
 
Ryuga「はい。僕、留学していてライブ活動ができなかったので、日本との時差を考えて何時だったら一番(SNSが)効率的だろう?とかずっと考えてたんですよ。普通に日本にいたらライブしよう!とかになると思うんですけど、活動がSNSしかなかったのでどうすればより広がるのかをずっと考えてました」
 
――頼もしいパートナー!
 
MaRuRi「はい。1人でやってたら、私は今何してるのか?くらいですね(笑)。本当に出会えてよかったと思います」
 
――逆にRyugaさんから見たMaRuRiさんは?
 
Ryuga「最初は女の子っぽい感じだったんです。初めて会ったライブの時は歌のうまいギャルだなって思ったんですよ(笑)。でも僕、ギャルはそんなに得意ではないので絡み方もわからなくて……」
 
MaRuRi「前は話しかけづらいオーラが出てたかもしれない(笑)」
 
Ryuga「メイクとかも全然今と違うしね。ただ、活動していく中ですごく変わったんです。びっくりしたのは、素がめちゃめちゃおもしろいんですよ。おもしろい部分を最初は隠してたんです」
 
MaRuRi「たぶんモテたいという感情の方が強かったんですね(笑)」
 
Ryuga「そうそう。肩を出したり男の子に向けたブランディングだったんですよ。だけど話してみると素はクセが強くておもしろい。笑い方も“ウヘウヘウヘウヘ”みたいな(笑)。なのにそれを全然出してなかったから、2人で活動していくうえでは素を絶対に出した方がいいって話し合いを重ねて…。でも私、女の子だから捨てられない!っていう時期もあったんですよ」
 
MaRuRi「いつから(素を)出し始めたんだろう?」
 
Ryuga「僕の母親と3人でご飯を食べた時、素を出せってケンカしたじゃん」
 
MaRuRi「だから、そのあとRyuga君のお母さんから“ごめんね。あの子は本当に(MaRuRiことを)思っているから傷つかないで”って長文がきました(笑)」
 
――そう言えば『お見知りおきを』の曲『はじまりの唄』にも“言葉にして伝えるのが 苦手な僕”っていう詞がありますね(笑)。
 
Ryuga「そうなんです(笑)。でも、本当にそこ(MaRuRiが変わって)からは女性ファンが増えたんですよ」
 
MaRuRi「本当に今は女性ファンの方が多い。やっぱり素がこっちだったんですね」
 
Ryuga「楽なのがこっちだったんですよ」
 
MaRuRi「前は笑われたくないとか、なめられたくないとかがあって、それが邪魔してました」
 
Ryuga「考え方も変わったもんね」
 
MaRuRi「今はいじられればいじられるほど……」
 
Ryuga「……おいしいって(笑)。芸人脳になってきたんですよ」
 
MaRuRi「何をあんなにためらってたんだろう(笑)?」
 
Ryuga「応援してくださる方の見方も変わってきましたね。MaRuRiが女の子らしくして、僕もカッコつけていたら、また違う感じのアーティストになってたかも。今は友達のような親近感で何でも隠さず見せているからこそ、みんなも気軽に入ってこられると思います」
 
――では次に『お見知りおきを』の話を。今作はMaRuRiさんが1曲、Ryugaさんが5曲を手がけていますが、それぞれ曲を持ち寄って収録曲を決めるというスタイルですか?
 
MaRuRi「そうですね。一緒に作るというよりそれぞれ作ってきて、ここ歌ってみてっていう風に2人でハモリを決めていく感じです」
 
Ryuga「曲のテーマもそれぞれで、その時の自分の気持ちですね」
 
――だからなのか曲は描写がリアルですね。例えば1曲目の『わけじゃない』はスマホを手にしているシーンが生々しい。
 
Ryuga「実際にそういうシーンがありました。本当にその歌詞の情景だった時にメモに歌詞を書き落としたんです」
 

 
――失恋の悲しみのなかでメモ?
 
MaRuRi「すごいですよね(笑)」
 
Ryuga「誰もいないところを探して路地に座って携帯をいじってという、それをそのまま歌詞にしました」
 
――辛そう(笑)。
 
Ryuga「でもめちゃめちゃ辛いっていうより、何してんだろう俺?みたいな虚無感があったので、歌詞にしちゃえ!って。普通ならあまり歌詞に使わない言葉もあったので最初はためらいもあったんですよ。でも僕はちょっと違和感を大切にしてるんです。違和感=この言葉どうなん?っていうのなんですけど、それは使ってみたら当たり前になるのかなって思えて。例えば“更新されないSNSをずっと指でこすった”とかもあまり歌詞ではないじゃないですか。でも本当にやってることだから、みんな情景が浮かぶしそのまま出しちゃえ!ってなって、“光に群がる虫を払って無理矢理独りになった”もマジで虫が(スマホの)画面に寄ってくるからフイッ!ってやってる。でもそれは違う観点からしたら虫も払うくらい1人になりたいっていうことで……」
 
――冷静ですね。でも曲にすることで失恋から立ち直っているのかも?
 
Ryuga「それもあるかもしれないですね。曲にして乗り越えていく」
 
――ではRyugaさんには適度に失恋してほしいですね(笑)。
 
MaRuRi「本当に(笑)」
 
Ryuga「不幸だと周りが喜びますよね。よっしゃ曲になるって(笑)」
 
MaRuRi「不幸な時の方がいい曲が書ける(笑)」
 
Ryuga「やめなさい(笑)。不幸な曲は好きじゃないから」
 
――でも『わけじゃない』の男性像がリアルなRyugaさんだとしたら、4曲目の『曖情』は逆ですよね。これはいったい?
 
MaRuRi「強い男って感じじゃないですか? でも実はこれも女々しくて……(笑)。曲の(弱い)女の子が自分らしいです。結局うまくいかないみたいです(笑)」
 
Ryuga「はい。僕を表す詞は女性にした感じです。それを踏まえて聴いてみてください(笑)。全曲、いろんな意味が込められているんです」
 
――聴き直します(笑)。さらに『曖情』は2人の掛け合いのボーカルが痛快。特にMaRuRi さんの早口のAメロがいいですよね。
 
MaRuRi「ありがとうございます。でも実は超難しくて…」
 
Ryuga「最初はここで絶対に切らないでほしいってところで(ブレスを)スゥーッ!て(笑)」
 
MaRuRi「いまだに練習している最中です(笑)。このAメロは最初いつものようにかわいい女の子っていう感じで歌ってたんですけど、レコーディングしているうちに、ちょっと怒っている感じでひとり言みたいに歌ってみてって言われて、息が混ざったように歌ったらそっちの方が曲に合ってるってなったんですよね」
 
Ryuga「嘆きなので。本当に気持ちを出してって……」
 
MaRuRi「かわいく歌っている場合じゃないっていうね」
 
――この曲の時や今話しているMaRuRiさんはカラッとした感じですが、5曲目の『リピート』の詞は尽くす女性っぽいですよね。自身が手がけた詞も“あなたの好きな甘めの味付け 気付いたらまた甘くしちゃってる”という……。
 
MaRuRi「あ、玉子焼きのところですね。それは想像ですね(笑)。だから尽くしたことはあまりないです」
 
――では『曖情』の詞にある“追われるよりも追いたいタイプ”の方ですね(笑)。
 
MaRuRi「追いたいです(笑)! 付き合う前は追ってたい。付き合ってからは追ってたいし追われたいです。自分から好きにならないとなんかダメなんですよね」
 
――こういう恋愛トークを普段からして詞の参考にするんですか(笑)?
 
Ryuga「そうですね。ほかの友達との恋バナとか相談とかの時も曲にしようっていうのはあります。ただ、まるりとりゅうがとして主はMaRuRiが歌うことにあるから、MaRuRiっぽいところも入れたいというのがあるのでそれを含めながらです。これMaRuRiじゃないじゃん!っていうより、MaRuRi が歌うからなおグッとくるみたいな表現にしようと心がけてますね」
 
――そうするとお互いの恋愛感や人生観も見えてきているんですね。
 
Ryuga「僕はもう11曲出しているので全部さらけ出している感はありますね」
 
MaRuRi「私は付き合ったりしたら人に言いたいんですよ。みんなと恋バナしたいタイプ。でもたぶんRyuga君はそういうのを好まないタイプだと思います。シェアする意味あんの?っていう感じ。何でもそうですね。友達はいっぱいいるけど結局は一人で解決する」
 
Ryuga「そうですね。病んで一人で暗闇のなかで文字に起こしてっていう(笑)」
 
――逆にMaRuRiさんは?
 
Ryuga「MaRuRiはわかりやすいんで(笑)」
 
MaRuRi「そんなことないよ(笑)」
 
Ryuga「いや、ウソつけない。ウソがすぐバレるんです。昔は特にウソつくことが多かったんですよ。あ、小さなウソですよ。自分を守ろうとしてあからさまなウソをつく(笑)」
 
MaRuRi「あ、今だから言うんですけどヤバいのが、前にダイエットしたくてランニングするってSNSに書いたんですけど……」
 
Ryuga「あれはヤバい(笑)! 毎日走るって公言したから今日も走ったっていう証拠をSNSで投稿してたんです」
 
MaRuRi「それで1回、ランニングシューズを履いて玄関でBoomerangという機能で足を走ってる風にして撮って部屋に戻りました(笑)」
 
Ryuga「それとか、ジムでそんなに走ってないのに……」
 
MaRuRi「引かれるけん、やめて(笑)!」
 
Ryuga「ね、おもしろいじゃないですか? ウソがすごくわかりやすい。そういうエピソード、いっぱいありますからね(笑)」
 
MaRuRi「だから悪いことはしないってか、できない(笑)」
 
――そんなおもしろいのに『リピート』というバラードをせつなく歌えるのはさすがです(笑)。
 
Ryuga「ギャップですね(笑)」
 
――そう言えば『リピート』はMaRuRiさんが作詞・作曲を初めて手がけた曲ですね。
 
MaRuRi「一応前からずっと作ってはいたんですよ。ただ私の場合、ちょっと強気な女の子過ぎるというか、歌詞がちょっと出せないようなのしか書けなかったんです」
 
Ryuga「ちょっとメンヘラチックな……(笑)」
 
MaRuRi「歌詞になると、普通じゃないことを書こう書こうと思って変な方向にいっちゃって、それでずっと採用されなかったんです。でも『リピート』は最初の“たった1つくらいの恋が終わったくらいで”ってところができて、それをいいじゃんって言ってもらえて、そこからRyuga君にアドバイスをもらいつつ続きを作った感じです」
 
――どんなアドバイスを?
 
Ryuga「僕もそんなに多く曲を作ってきたわけではないので、自分の感覚でしかないんですけどね。あまり僕がいろいろ言うと結局僕の曲になっちゃうからそうならないように、MaRuRiのカラーを大切にして、僕なりの意見を言って、MaRuRiがそれを持ち帰って作り変えるみたいな風でした。MaRuRiの感覚は僕からしたら違和感かもしれないけど、それはそれで一つの感性だしっていう」
 
――2人が尊重し合ういい関係性ですね。では最後に11月10日(日)から始まる初のワンマンツアーの話も。
 
Ryuga「今までファンミーティングとライブのミックスというか、ちょっとイベントのような形で全国を回ったんですけど、その時はアットホームな空間を作ろうっていうのをテーマに着席制で、僕らも即興で歌ったりとかもして…。でも今回は初ワンマンライブってことで、スタンディングでバンドも入れようと思っています。生の楽器隊で演奏して生の歌とハーモニーを届けようというテーマですね。来てくださる方たちが、音楽に触れてる!っていうのを全身で感じられるライブになるんじゃないかと思います。僕たち自身もワクワクしながら、ファンの人たちがマジでよかった!って帰り道に余韻に浸れるくらいのパフォーマンスをしたいですね」
 
――今日のような楽しいトークも聞けそうですか?
 
MaRuRi「そうですね(笑)」
 
Ryuga「でもやり過ぎると止める人がいないので……(笑)。そうなるといつもの雰囲気になっちゃうからね。今回はカッコよくいこう!っていうのもテーマになっているんです」
 
MaRuRi「キメてこう!ってね」
 
Ryuga「でも話し始めたら出てきちゃいそうだな(笑)。ま、素を出せるコーナーも作ったりしてやろうかなと……」
 
――ではクールな面も素も楽しめますね。
 
MaRuRi「はい。アメとムチで!」
 
Ryuga「ん?」
 
MaRuRi「すみません。今ちょっと違ったね。カットしてください(笑)」
 
全員「(笑)」

text by 服田昌子



(2019年11月 8日更新)


Check

Release

2nd mini Album『お見知りおきを』
発売中

【初回限定版】(CD+DVD)
2400円(税込)
UPCH-29342

【通常版】(CD)
1900円(税込)
UPCH-20530

《CD収録曲》
01. わけじゃない
02. 君と見たい景色
03. はじまりの唄
04. 曖情
05. リピート
06. らいぶの曲

《DVD収録内容》
・「わけじゃない」Music Video
・「わけじゃない」Music Video メイキング映像
・企画映像「まるりとりゅうがのお料理対決!!」

Profile

2018年4月結成。カヴァー動画が爆発的な話題となり同世代の男女から絶大な人気を誇るMaRuRiと、音楽番組での歌唱がSNSで注目を集める現役慶應大学生シンガーソングライターRyugaからなるユニット「まるりとりゅうが」。メジャーデビュー前にして2人のSNSフォロワー合計数が25万人を超え、SNS上にあげてきた歌唱動画の総再生回数は1,500万回以上を記録、驚異的な数字を叩き出す。2018年11月に配信した初のオリジナル音源『気まぐれな時雨』(作詞・作曲:Ryuga)がLINE MUSICデイリーランキングで2日連続1位、iTunesのリアルタイムランキングも最高位7位を獲得、さらにLINE MUSICウィークリーチャートで2位を獲得。デビューしたばかりの新人にもかかわらず大反響を呼んだ。2019年2月20日にはファーストフルアルバム「はじめまして。」をリリース。リードトラックとして先行配信した『幸せになって』が前作に引き続きLINE MUSICデイリーランキング2日連続1位を獲得。さらにLINE MUSIC BGM&着うた1位、AWA新着ランキング1位、先行して公開した歌詞サイトUta-Netのリアルタイムランキングも1位を獲得し5冠を達成。リリース前から各サイトで話題沸騰となった。毎週定期的に行なっているインスタライブの同時視聴者数は3000人を超え、これまでに類をみない「インスタライブ発」の本格派アーティストである。

まるりとりゅうが オフィシャルサイト
https://maruritoryuga.amebaownd.com/


Live

まるりとりゅうが Zepp Tour 2019 ~はじめまして。お見知りおきを~

【福岡公演】
チケット発売中 Pコード:166-892
▼11月10日(日) 17:30
Zepp Fukuoka
スタンディング-5500円(要1ドリンクオーダー/整理番号付)
※4歳未満入場不可。4歳以上有料。
※販売期間中、1人4枚まで。
[問]キョードー西日本■0570-09-2424

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:161-880
▼11月12日(火) 19:00
Zepp Osaka Bayside
スタンディング-5500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※4歳未満は入場不可。4歳以上は有料。
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]サウンドクリエーター
■06-6357-4400

【東京公演】
チケット発売中 Pコード:166-687
▼12月8日(日) 17:30
Zepp DiverCity(TOKYO)
スタンディング-5500円(ドリンク代別途必要)
※4歳未満は入場不可。4歳以上はチケット必要。公演内容に関する詳細はmaruritoryuga@tvamstage.netまで。
※チケットは1人4枚まで。


『abn SUPER LIVE 2019』
11月9日(土)一般発売 Pコード:169-204
※発売初日の電話予約は、特別電話■0570(02)9923にて受付。
▼11月30日(土) 17:30
ホクト文化ホール 大ホール
全席指定-6000円
[出演]伊藤千晃/Da-iCE/荒井麻珠/まるりとりゅうが
※3歳以上はチケット必要。3歳未満は入場不可。出演者は都合により変更の可能性あり。
[問]スーパーキャスト■026-263-1000

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