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挫折も葛藤も礎に、ボイエンがついにメジャーデビュー
渾身の『FOREVER YOUNG』携え東名阪リリースツアーが開幕へ!
BOYS END SWING GIRL全員インタビュー&動画コメント
「今、音楽やるのがすごく楽しい」 挫折も葛藤も礎に、ボイエンがついにメジャーデビュー 渾身の『FOREVER YOUNG』携え東名阪リリースツアーが開幕へ! BOYS END SWING GIRL全員インタビュー&動画コメント
’10年結成、’13年より現メンバーにて本格的に活動を開始した千葉県成田市発のロックバンド、BOYS END SWING GIRLが、1stフルアルバム『FOREVER YOUNG』でついにメジャーデビューを果たした。彼らの挫折や葛藤、紆余曲折の人生をギュッと凝縮した同作には、バンドの窮地を救った過去曲から新境地を拓いた楽曲まで、骨太のバンドサウンドを軸とした実に表情豊かな12篇の物語が収められている。そこで、ぴあ関西版WEB初登場となる彼らに、デビュー直後の心境をはじめ、バンド結成時の話や、“僕は天才じゃない”と言ってのけた冨塚(vo&g)による気付きの言葉のマジック=“暗黙知”もふんだんに散りばめられた1枚について、たっぷりと語ってもらった。
一歩でも足を踏み外したら崖から落ちてしまう
崖っぷちでずっと片足立ちしているような感覚でした
――まずは、バンド結成の流れを教えてください。
冨塚(vo&g)「高校のサッカー部内でバンドを結成したのが始まりで、まずそこに幼馴染の白澤(b)がいて、3年生のときに文化祭に出るために隼(=鍔本・g)を誘って、大学に入って白澤が昇平(=飯村・ds)を連れてきてくれたんですよ。僕はそもそも中学生の頃はプロサッカー選手になろうと思ってたんですけど、県大会で強豪チームに大敗して、他人の才能を目の当たりにしてめちゃくちゃ落ち込んで…。それからは、親には“学校に行ってくる”と言って、実際は公園に行く、みたいな日々で(笑)。そのときにBUMP OF CHICKENとかMr.Childrenを聴いてギターを弾き始めて、ちょこちょこ作曲もしたりして」
冨塚「言葉やフレーズもこの曲が一番影響を受けてますね。例えば、Aメロからちょっと異質な雰囲気を出したいけど言葉が見つからないっていうところも一緒に探してくれて、jamさんと共作した感覚が一番強い曲です。この曲の始まり方もアルバムの中で一番好きで、“観たことがあるような風景をどう伝えるか”っていうところにたどり着けたなって。逆に次の『Boo!! Let it go!!』(M-4)は、あまりにも“爽やかだ”と言われることが多過ぎてムカついて書いた曲なんです(笑)。今までもダークな面は出してきたつもりなのに、そこの印象は全然残ってないんだなと思って」
冨塚「曲順はずっと自分たちで決めてきたんですけど、バラードを連続で入れたり、『縋 -sugare-』と『Boo!! Let it go!!』を並べちゃうような発想は今まではなかったんで、そこは本当にスタッフさんと一緒に作れたからこそですね。あと、アルバムという形態で音楽を聴くのが僕はすごい好きで。今はストリーミング時代だけど、僕が憧れてきたミュージシャンは…それこそミスチルだってバンプだって、アルバムにすごいこだわってる。僕は“好きなアルバムは何?”っていう話から始めたいタイプなので、そういう面をちゃんと持てたんじゃないかな」
冨塚「正直、リリースするまでは不安だったんですけど、いざしてみたら…これは隼が言ってたんですけど、お客さんたちが聴いたときに“BOYS END SWING GIRLらしい曲だね”って言われたと。僕らとしては未知数な曲も、聴いてる人からしたらBOYS END SWING GIRLらしくなる。だったらもう何でもできるなと思ったんですよ。この曲があったから本当にいろんな曲が作れるようになったのはありますね」
冨塚「メンバーに途中経過を見せたくないんですよね。中途半端なものを聴かせて、“こいつ才能ないな”って思われるのがイヤなんで。迷惑なのは分かってるんですけど、自分が納得するまでは絶対に聴かせたくない。だからみんな、前日に聴かされることになるんですけど(笑)。あと、チームにすごく厳しいスタッフさんがいて、それこそ、制作中に“メロディが弱い!”って追い込まれて泣いちゃった最初に話した人のことなんですけど(笑)、それぐらい基本的に褒めることをしない人から、“『Goodbye My Love』を聴いて泣きそうになったよ”と言ってもらえたときは、“もう、このために頑張ってきた!”って思いましたね」
Album 『FOREVER YOUNG』 発売中 2539円(税別) Imperial Records TECI-1644
<収録曲> 01. フォーエバーヤング 02. Goodbye My Love 03. 縋 -sugare- 04. Boo!! Let it go!! 05. 毛布の中で抱き合って 06. Wonder Light 07. クライベイビー 08. ストライド 09. MORNING SUN 10. リベラル・セブンティーン 11. ナニモノ 12. Alright!! ~令和若者讃歌~
Profile
ボーイズ・エンド・スウィング・ガール…写真左より、飯村昇平(ds)、鍔本隼(g)、冨塚大地(vo&g)、白澤直人(b)。千葉県成田市出身の4ピースロックバンド。小学校からの幼馴染である冨塚と白澤を中心に’10年結成。’12年に鍔本、翌’13年に飯村が加入し、本格的に活動を開始。10代の頃から『RO69JACK』や『HOTLINE』『HARENOVA』など数々のコンテストで入賞し注目を集め、’16年9月に自主レーベルNazcaRecordsより1stミニアルバム『KEEP ON ROLLING』をリリース。’17 年より88Music・Village Again associationと契約し、2ndミニアルバム『TRANCE』、3rdミニアルバム『CLOCK』とリリースを重ねる。同年、テレビ朝日『EX シアターTV』主催『ROAD TO EX 2017』にて見事優勝し、年末に憧れのEX THEATER ROPPONGIのステージを踏む。“ROAD TO EX 初代優勝バンド”という肩書きを引っ提げ’18年は『METROCK 2018』などの大型フェスにも出演し、4thミニアルバム『NEW AGE』をリリース。ツアーファイナル公演の代官山UNITでのワンマンライブを成功させる。そして’19年6月5日、1stフルアルバム『FOREVER YOUNG』にて、ついにメジャーデビュー。冨塚の透き通りながらも力強い声、メロディアスな楽曲、そして4人から発せられるグルーヴやアンサンブルを武器に、地元・千葉県成田市から果ては世界を目指して活動中。
チケット発売中 Pコード154-420 ▼7月12日(金)18:30 LIVE SQUARE 2nd LINE 前売2500円 [ゲスト]リアクション ザ ブッタ/tonetone/Outside dandy LIVE SQUARE 2nd LINE◼️06(6453)1985
【東京公演】 チケット発売中 Pコード154-760 ▼7月21日(日)18:00 WWW X スタンディング2500円 ハンズオン・エンタテインメント■03(6812)9539 ※未就学児童は入場不可。
【東京公演】 『PIA MUSIC COMPLEX 2019』 一般発売6月26日(水) Pコード未定 ▼9月29日(日)11:30 新木場・若洲公園 1日券9500円 [出演]打首獄門同好会/UVERworld/キュウソネコカミ/10-FEET/ネクライトーキー/NOISEMAKER/Hump Back/フラワーカンパニーズ/BLUE ENCOUNT/HEY-SMITH/BOYS END SWING GIRL/マキシマム ザ ホルモン/ミオヤマザキ/美波/ヤバイTシャツ屋さん/ROTTENGRAFFITY ディスクガレージ◼️050(5533)0888 ※小学生以上はチケット必要。未就学児童は保護者1名につき1名まで入場可。エリア制限あり。雨天決行、荒天中止。詳細は問合せ先まで。出演者はいずれかの公演に出演。出演者変更に伴う払戻し不可。
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ライター松川沙織さんからの オススメコメントはコチラ!
「取材前日、ちょうどBOYS END SWING GIRLのインストアライブに出向いたのですが、まさかの迷子になりラスト1曲の『Goodbye My Love』しか聴けず(笑)。でも、(鍔本)隼(g)さんが鳴らすめちゃめちゃ綺麗なギターの音をはじめ、バンドの音を、歌を生で聴いて、“これは間違いなくボイエンを好きになるな”と。実際にお会いしてみると“ホンマに25歳!?”と疑いたくなるぐらいしっかりしていて、でもどこかスポーツ少年特有の屈託のなさも共存している、魅力的な4人でした。冨塚(vo&g)さんは“自分が書いた曲と同じ人生を歩むことがある”そうなので、めちゃくちゃ成功する曲を書いたら実現するかも(笑)。あと『ストライド』の“あの日の歓声が あの日の太陽が 僕の背中を押すよ”というフレーズはお母様案件らしく、本当に作詞のクレジットにお名前があってもおかしくないぐらい(!?)、素敵な親子関係ですよね。そしてそんなフロントマンに振り回されるメンバーも個性豊かで(笑)、ご意見番の隼さん、ドラム&音楽大好き過ぎる飯村(ds)さん、ゆっくりお話しされるけどライブではっちゃけちゃう白澤先生(b)(蒙古タンメン、私も大好きです!)。彼らがバンド人生を諦めなかったから、私も音楽を好きでい続けたから、こうしてBOYS END SWING GIRLとその音楽に出会えたことを、本当に嬉しく思います。『FOREVER YOUNG』にはまさに彼らの人生が詰まっているので、このアルバムを聴いて、ぜひライブ会場に足を運んでみてください!」