インタビュー&レポート

ホーム > インタビュー&レポート > 今年元旦にメジャーデビュー決定 今春メジャーデビュー1stシングル『鯛獲る』をリリースした オメでたい頭でなによりインタビュー&動画コメント


今年元旦にメジャーデビュー決定
今春メジャーデビュー1stシングル『鯛獲る』をリリースした
オメでたい頭でなによりインタビュー&動画コメント

「オメでたい頭でなにより」というバンド名。で、前田慶次みたいな見た目。結成は一昨年の8月で、今年元旦にメジャーデビュー決定を発表して、ベストアルバムも出して、今春にメジャーデビュー。とんとん拍子すぎるし、名前と見た目からも明るいだけのバズらせ一発屋と勘違いする人もいるかも知れない。だとしたら、それは大きな間違いだ。実はキャリアが約10年で、メンバー全員セカンドキャリアだったりもする。酸いも甘いも知った上で背水の陣ラストチャンスの想いで、このバンドに賭けている。テクニックも凄く、明るいパフォーマンスにも長けているが、そこにはしっかりと悲しみや痛みや怒り、そして切なさがあるので信用できる。熱さは時にして敬遠されるが、彼らは軽やかに、その熱さを出せるし、何よりも巻き込む力を持っている。そして、真面目にふざける事が何よりも凄い事が伝わるはずだ。想像以上に熱くて、エモーショナルになったインタビューを是非とも読んで頂きたい。

 
――初めてお逢いするので、「オメでたい頭でなにより」というバンド名の由来からお聞きしたいです。
 
赤飯「赤飯という名前で10年ほどやっていて、それはしょうもない経緯からなんですが、でも名前コンプレックスがあってスタイリッシュな名前にしたら良かったと思っていたんですね。で、バンド名は自分の名前を逆手に取ろうと。赤飯=おめでたいなので、それは絶対に入れたかったですね。そうじゃないと、軸がぶれてるというか、地に足がついてないというか、フワフワしてるというか。まぁ、音楽を諦めきれない自分に皮肉と嘲笑を込めてます」
 
ぽにきんぐだむ(以下、ぽに)「元々、赤飯のサポートメンバーだったのですが、YouTubeでもアスレチックやったり、わんこそばを食べたり、色々やっていたんです。その時に『楽しそうで何よりです』というコメントがあって、それがどっか忘れられなくて。『オメでたい頭でなにより』というのは締まりが良かったし、特に揉まれる事なく、満場一致で決まりましたね」
 
――それこそ『オメでたい頭でなにより』という楽曲が好きなんですが、全然おめでたいだけじゃないんですよね。もちろんサウンドはおめでたい感じになっていますが、歌詞がちゃんと痛みや悲しみや怒りがわかっている人が書いたんだなって。
 

 
赤飯「今までは嫌な事やヘイトをそのまま吐き出していたし、ややこしい音楽をやっていたらかっこいいと思っていたんです。で、このバンドを始めるにあたって、どうしたら良いのかをずっと話し合っていて、どれだけ腹を曝け出すかとなったんですね。色々な音楽を聴いていく中で、何だかんだ明るい音楽が好きってなったし、ただ明るいだけやなく切なさや悲しみを背負ったものじゃないと嫌だし、自分で感動できるものじゃないと人にも感動してもらえないなって。明るさおめでたさをスタンスにしながらも、悲しい気持ちや悔しい気持ちが込められていると説得力が出てくるんです。このバンドを始めるにあたって、そこに気を付けて、今のスタイルが出来上がりましたね」
 
ぽに「おめでたいおめでたいと言ってるものの、押し売りはしたくなくて、ただ飛び込む勇気を持った人の受け皿になれたらなと。僕らはキャリアだけは長くて、色々な先輩たちも見てきたし、これが最後やと思ってやってますから」
 
赤飯「背水の陣ですね」
 
ぽに「地に足はついてますから」
 
赤飯「これでアカンかったら、潔く辞めるくらいの気持ちでやってますから」
 
ぽに「売れんかったら解散くらいに思ってます。同期のバンドは片手くらいしか残ってないですし、僕自身も一度音楽を辞めてますから」
 
――やはり新しいバンドをやっていくって相当の覚悟がいると思うんです。
 
赤飯「実直に歌ってきただけですよ。何をやりたいかわからなかった時期もありますから。死ぬ気で走る覚悟が出来て、このバンドが出来て、全力で走れてますね」
 
ぽに「僕らは遅いスタートですから、ずっとやってる人と同じだけMVも作らないといけないと思ってますね。2年しかないけど、4年の大学分の勉強を詰め込む短大みたいな感じですね(笑)」
 
赤飯「(笑)。長いキャリアの人に追いつくためには、曲もMVもたくさん作らないといけないので」
 
――2年前の8月に結成して、今年元旦にメジャーデビューを発表し、4月4日にメジャーデビューって、本当にとんとん拍子ですよね。
 
赤飯「何でこんなに上手い事いってるんやろとは思っています。ラッキーで成り立ってますね。だから天狗になる要素はひとつも無いし、常に石橋を叩いて渡っています」
 
ぽに「結成1年半ばでベスト盤を出したバンドなんて知らんしね、他に(笑)」
 
赤飯「『何言うてんねん!』やから(笑)。でも、ライブのセットリストを意識して、ベスト盤は作りましたね。ライブバンドになりたいですから」
 
――少しベスト盤の話をするとラストナンバーで新曲の『笑うユメの生活』という曲が入ってますよね。最後を新曲で〆るのも次へ続く感じがあるし、これまた、おめでた路線とは違ってスローな曲調で、その上、誠にエモーショナルなんですよね。
 
赤飯「ボケないというボケです(笑)。敢えて普通の曲ですよね」
 
ぽに「この曲調を作りたいと言ったのは、僕ですね。いい曲を作るボケなんですが、東京という場所で音楽をやっても中々芽が出ない生きてく辛さをストレートな人生観を込めて歌いましたね」
 
――例えば、くるりもそうですが、地方出身者が歌う東京をテーマにした楽曲は特別なものがありますからね。
 
ぽに「くるりの『東京』大好きなんですよ…」
 
赤飯「ウチのあばあちゃん、この曲を聴いて号泣してましたからね」
 
――明るい曲にもちゃんと痛みや悲しみや怒り、そして切なさがあるとはいえ、ここまでストレートで歌われると、やっぱきますよね…。
 
赤飯「根っからの照れ隠しでどストレートが出来なくて、気付いたらチョケてるんですよね。まぁ、だから、そのまま作風に出してるだけなんですよ。なので、『笑うユメの生活』みたいな曲が、より感じてもらえるのかも知れないですね。でも、やりたい事をやってるだけですよ」
 
ぽに「スタイリッシュなラウドパンクをやりたかったですけど、結局人間性がこれなんで出来ないだけですよ(笑)。こういうのをやらされてるとかでもなくて、自らやってますから」
 
赤飯「これしか出来ないんです」
 
ぽに「ただ曲や技術が伴ってないと単なる馬鹿な奴で終わるので、音楽に、ラウドパンクに失礼のない様に礼儀を忘れず、その上で面白い事をしたいですね」
 
――真面目にふざけるのって、実は本当に難しい事ですからね。そして、改めてメジャーへ行く理由も聞きたいです。
 
ぽに「メジャーへ行くと決めたのは会社の大小ではなくて、信頼できる人情を持ってる人に逢えたからですね。正直、ウチらだけでやれますから」
 
赤飯「メジャーは避けてましたから。今まで嫌な思いもいっぱいしているので」
 
ぽに「でも、今回は全力で商品になってやろうと思えたので。話は去年の3月からあったんですけど、そのタイミングでデビューしたらゴリ押しの変なバンドになるので、『1年ライブでドサ回りさせて欲しい』とお願いしたら、OKが出たんです」
 
――いいですね。後、個人的に、このバンドはフェスをかき回せるバンドだと思うんですよ。
 
赤飯「ライブハウスでキッズと騒ぐのが大好きで、そう出来る様に曲を作っているので、自分がやりたい事を形にしていたらフェスでも描いていた光景を作れるかなと思います。敢えて言うなら、時間を守る事が大切かなと(笑)」
 
ぽに「どんだけふざけても、時間を守っていたら面白いので(笑)」
 
――(笑)。たくさん、お話聞けました。ありがとうございました。

text by 鈴木淳史



(2018年5月16日更新)


Check

Movie Comment

Release

メジャーデビュー1st Single『鯛獲る』
発売中

【初回限定版(CD+DVD)】
2000円(税込)

【通常盤(CD)】
1200円(税込)

《CD収録曲》
01. 鯛獲る
02. 歌謡サスペンス劇場~わたしがやりました~
03. 推しごとメモリアル
04. ブチオメ♂トラック いいとこ獲り~kenken MIX~

《DVD収録曲》
「2017年11月5日川崎CLUB CITTA'
オメでたい頭でいっぱいです!~ザ・ベストライブ~」
01. えんがちょ!
02. 憂き浮きウォッチング
03. wosushi~ウォールオブ寿司~
04. 海老振り屋
05. ダルマさんは転ばないっ
06. スーパー銭湯~オメの湯~
07. WAになってともに
08. 生霊の盆踊り
09. オメでたい頭でなにより
10. 宴もたけなわプリンセス

まとめ盤『オメコレクション』
発売中 2500円(税込)

《収録曲》
01. スーパー銭湯~オメの湯~
02. えんがちょ!
03. 憂き浮きウォッチング
04. wosushi~ウォールオブ寿司~
05. 海老振り屋
06. 湯冷ます
07. ダルマさんは転ばないっ
08. VIVA!ハピバ
09. SHOW-GUTS
10. あられ雛DANCE!!
11. 湯沸く
12. C'mon!!こいこい猪子課長
13. ふわっふー
14. 生霊の盆踊り
15. オメでたい頭でなにより
16. 笑うユメの生活

Profile

2016年8月29日始動。赤飯(vo)、ぽにきんぐだむ(g&vo)、324(みつよ)(g)、mao(b)、ミト充(ds)の5人からなる“オメでたいコア”略して「オメコア」を武器に活動する、日本一オメでたくて汗だくで騒げるバンド「オメでたい頭でなにより」。ライブに足を運んでくれた人たちがひとりでも多く”楽しく、幸せに騒げる、底抜けに自由でオメでたいバンド”をコンセプトに活動中。バンドとお客んが共に生み出す“本気の熱量”を現場から発信し続けている。サウンドはエッジの効いたラウドロックを軸にしながら、音も歌唱法もやりたいことを躊躇なく詰め込み、歌詞には日常生活、国民的バラエティー番組、邦・洋楽、アニメ、ゲーム、童謡などありとあらゆるものをオマージュ・スパイスとして随所に散りばめ、「日本独自のオメでたい文化」をコミカルな世界観と共に発信している。また、自身の楽曲を投稿するだけに留まらず、メンバーたち自身が様々な楽しそうなことに全力でぶつかっていく動画も制作し、音楽以外の面でもとことんオメでたさを追求していくスタイルを貫いている。

オメでたい頭でなにより オフィシャルサイト
http://www.omedeta.band/


Live

【岡山公演】
▼5月18日(金)CRAZYMAMA 2nd Room
【福岡公演】
▼5月20日(日)福岡Queblick

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中 Pコード:108-101
▼5月25日(金) 19:00
umeda TRAD(前umeda AKASO)
オールスタンディング-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[共演]PassCode
※小学生以上は有料、未就学児童は保護者同伴に限り無料。
[問]清水音泉■06-6357-3666

【新潟公演】
▼6月8日(金)新潟CLUB RIVERST
【宮城公演】
▼6月10日(日)LIVE HOUSE enn 2nd
【北海道公演】
▼6月30日(土)mole
【東京公演】
▼7月16日(月・祝)Zepp DiverCity(TOKYO)


『SAKAE SP-RING 2018』
チケット発売中 Pコード:112-161
▼6月2日(土) 12:00
1DAY PASS-3700円
2DAYS PASS-5800円
2DAYS PASS タオル付-6800円
▼6月3日(日) 12:00
1DAY PASS-3700円
ダイアモンドホール/名古屋クラブクアトロ/他
[出演]愛はズボーン/Ivy to Fraudulent Game/ircle/ADAM at/EARNIE FROGs/磯貝サイモン/おいしくるメロンパン/音の旅crew/オメでたい頭でなにより/彼女 IN THE DISPLAY/クアイフ/グッドモーニングアメリカ/Xmas Eileen/SUNNY CAR WASH/THE BOY MEETS GIRLS/cinema staff/CIVILIAN/Shiggy Jr./四星球/THREE LIGHTS DOWN KINGS/Czecho No Republic/鶴/D.W.ニコルズ/ねごと/バックドロップシンデレラ/パノラマパナマタウン/Halo at 四畳半/プププランド/ベッド・イン/ポタリ/ほのかりん/モーモールルギャバン/森良太/LUCKY TAPES/リアクション ザ ブッタ/緑黄色社会/LADYBABY/他
※出演者は、いずれか1日に出演。
※6/1(金)~6/2(土)11:00~21:00、6/3(日)11:00~20:00の期間にて、LACHIC1階特設会場にてネックパスと引換え。
[問]ZIP-FM■052-972-0778


『JUNE ROCK FESTIVAL 2018』
チケット発売中 Pコード:116-352
▼6月16日(土) 17:00
CLUB CITTA’
スタンディング-4500円(ドリンク代別途必要)
[出演]打首獄門同好会/四星球/大森靖子/SUNNY CAR WASH/ライブキッズあるある中の人/MOROHA/ReVision of Sence/ワンダフルボーイズ/キュウソネコカミ/SIX LOUNGE/Creepy Nuts/オメでたい頭でなにより/夜の本気ダンス/DJダイノジ/teto/忘れらんねえよ柴田
※18歳未満は入場不可。要身分証明書。
※チケットは1人4枚まで。
[問]クリエイティブマン プロダクション■03-3499-6669


『MONSTER baSH 2018』
6月9日(土)一般発売 Pコード:561-555
※発売初日は店頭での直接販売および特別電話■0570(02)9941(10:00~18:00)、通常電話■0570(02)9999にて予約受付。販売期間中は1人1公演4枚まで。
▼8月19日(日) 11:00
国営讃岐まんのう公園
1日券8/19-9720円
[出演]04 Limited Sazabys/あいみょん/バックドロップシンデレラ/Bentham/ベリーグッドマン/BiSH/クリープハイプ/DADARAY/エレファントカシマシ/ファンキー加藤/ゲスの極み乙女。/ゴスペラーズ/KEYTALK/くもゆき/きゃりーぱみゅぱみゅ/LONGMAN/魔法少女になり隊/mol-74/MONGOL800/MOROHA/オメでたい頭でなにより/ポルカドットスティングレイ/サンボマスター/菅原卓郎SESSION2018/sumika/四星球/高野寛×宮沢和史×おおはた雄一/teto/THE BACK HORN/the band apart(naked)/UNISON SQUARE GARDEN/UVERworld/yonige
※雨天決行・荒天中止。未就学児童は無料(保護者同伴条件)。小学生1日券は、当日会場販売のみ(保護者同伴・身分証明書持参が必須)。出演者の変更に伴う払い戻し不可。
[問]デューク高松■087-822-2520

チケット情報はこちら