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“君の好きな場所、どこへでも”
京都のインディーバンド・ベランダ、初の全国流通盤アルバム
『Anywhere You Like』をリリース&夏にはツアー敢行!
髙島颯心(vo&g)インタビュー&動画コメント

自由に音楽を楽しむ姿を“いいな”と思った。何にもとらわれず縛られず、ただ音楽が好きで良質な音楽を鳴らすバンドがいる。京都を拠点に活動するバンド・ベランダが、4月11日、初の全国流通盤『Anywhere You Like』をリリースした。ベランダの音楽はピュアだ。スッと体に入ってくるボーカル髙島颯心の曇りのない歌声、自由な構成の楽曲たち。日常生活の中で誰もが感じたことのある普遍的な感情や景色を、簡潔ながら情景がありありと浮かぶ言葉で、フォーキーにメロウに、時に熱っぽく、奏で、歌う。昨年1月に発売した1stミニアルバムは半年で約900枚を売り上げ、くるりの岸田繁やASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチらがラジオやSNSで賞賛、4月のタワレコメンにも選出されるなど注目を集めている。“元からやりたい音楽があったわけではない”“曲の構成にもジャンルにもこだわりはない”と髙島は語るが、そこにいい加減さはなく、あるのは音楽に対する愛情だった。ベランダはどんなバンドなのか、見つめる未来はいずこなのか。ぴあ初のインタビューとなった今回、髙島は今胸の中にある言葉をしっかりと伝えてくれた。まだまだバンドは成長段階。形にとらわれることなく音を生み出す、彼らの今後が楽しみだ。リリースツアーは6月3日(日)の京都二条・Live House nanoを皮切りに、東名阪で行われる。大阪は7月14日(土)、十三・Fandangoにて。

何でもやりたいと思っていたので、バンド名はフラットな言葉がよかった
 
 
――ベランダは京都を拠点に活動されていますが、髙島さんのご出身も京都ですか?
 
「僕の出身は滋賀県なんです。生まれは大阪なんですけど、7歳から滋賀にいたので、青春時代は滋賀で過ごした感じですね」
 
――大学で京都に?
 
「そうです。立命館大学に入って京都に出てきて、そこからずっと京都ですね。実はメンバー誰も京都出身がいないんですよ」
 
――そうなんですね。
 
「ドラムが奈良でベースが鳥取、サポートのギターが北海道ですね」
 
――ベランダを結成した経緯というのは?
 
「ドラムの金沢(健央)と僕が大学の同じ軽音サークルで、一緒に前身バンド“ほいほい”を組んだのがはじまりですね。メンバーが進路の問題で抜けざるを得なくなって、でも俺と金沢は変わらずやりたいなって話をしてて、とりあえず2人でやろうと、ほいほいが解散して3~4ヶ月後に、ベランダを結成しました」
 
――ベースの中野(鈴子)さんはどのように加入されたんですか?
 
「鈴子が入ったのはベランダ結成1年後くらいかな。初期の頃に対バンしたマイミーンズのメンバーで、仲良くなって入った感じです。しかも、マイミーンズでは鈴子はギターだったんですよね(笑)」
 
――ベランダに入ってから、ベースに転向されたんですか?
 
「そうです。“ベランダ入りたいからベースやるわ”って」
 
――すごいですね! 最初から女性メンバーを入れようと考えていたんですか?
 
「全然。性別はどちらでもよかったです。仲良くなって、音楽性も合いそうだなと思ったので」
 
――それで現体制になったんですね。ちなみに“ほいほい”はどんな音楽性のバンドだったんですか?
 
「今とそんなに変わってないですね。ほいほい時代に作った曲も、たまにやったりしてるし」
 
――なるほど。ベランダのバンド名の由来は何ですか?
 
「まず、バンド名自体に意味を持たせたくない、というのがありました。自分のやりたい音楽やジャンルがある程度わかるような名前をつけるバンドもいるけど、僕らは別にやりたい音楽が決まってたわけではないし、昔から何でもやりたいと思っていたので、バンド名自体はフラットな言葉がいいなと思って。かつ、日常的で語感が良い言葉を探してた時に、“ベランダ”って良いな、と思ってつけました」
 
――ベランダで曲作りをしてるというわけでもないんですよね?
 
「全然違いますね(笑)。特にベランダが好きなわけでもなく。親しみやすい言葉なのが良かったんですよね」
 
 
 
くるりの存在は大きい
 
 
――髙島さんはこれまでどんな音楽を聴いてこられたんですか? 
 
「大学に入るまではJ-POPとJ-ROCKばかりで、洋楽は全然聴かなかったですね。アジカンとかELLEGARDENとか、めちゃくちゃ聴いてました」
 
――ドラムの金沢さんは?
 
「あいつも初期衝動が90年代のJ-ROCKだったんですよね。だから最初から意気投合して。あいつはもう少し激しめな音楽に寄ってはいますけど、根本の部分は同じやと思います。LOSTAGEが大好きだと言ってますね」
 
――岸田繁さんと同じ立命館大学出身ですが、くるりへの憧れはあったんですか?
 
「いや、大学は同じなんですけど、元から“くるりみたいになりたい!”という気持ちがあったわけではないんです。大学に入ってくるりを聴き始めて、そこから聴く音楽がめちゃくちゃ広がったので、くるりの存在はすごく大きいんですけどね」
 
――音楽をやる上で影響を受けた人はいますか?
 
「大学で初めて楽器触って、自分で音楽をやるようになってから意識しだしたのはハヌマーンですね。ハヌマーンでバンドにハマったというか、具体的にそれぞれの楽器の音を気にするようになったのかな、とは思います」
 
――なるほど、ハヌマーン。じゃあ、最初はコピーをされていたんですか? 
 
「いや、ギターを始めて1ヶ月くらいの頃から曲は作ってましたね。試行錯誤するのが好きで、自分でコード作ったりして。実はコピーはあんまりしたことないんですよね」
 
――そうなんですね。曲作りはどのようにされてるんですか?
 
「ギターを触っているときに出来ることが多いですかね。ギターを何となく触っているときに、メロディーと歌詞が同時に出てくるのが最近は一番多いですね」
 
――すごい。それはなかなかないですよね。
 
「どちらかと言ったら、出てくるまで待つ感じですかね。メロと歌詞のどっちかを先に作ると、無理のある曲が出来てしまうことが多かったんで。音楽を始める前から詩は書いたりしてたんですけど、それに後付けでメロを乗せてみたら、字足らずとか字余りとか、歌として無理のある感じになっちゃうのが嫌で。だから同時が1番いいのかなと思って、なるべくそういう感じで作ってます」
 
――やりたい音楽が特に決まっていたわけではなかったとおっしゃっていましたが、曲作りも“こういう曲にしよう”と着地点を決めていたわけではなかったんですか?
 
「音楽始めた頃は、自分が弾いてて“良い”と思うものを逐一、iPhoneのボイスメモで録音して、それを積み重ねて曲にするところから始めました。いまだに、最初に着地点を決めて曲を作ることは少ないです。だいたい見切り発車でスタートするから、落としどころが見つからずにいつも苦労してます(笑)」
 
 
 
暮らしの中で感じたことを、自然に書き出した全8曲
 
 
――今作『Anywhere You Like』は日常生活の中でうまれる出来事や感情が歌われています。収録曲は全て書き下ろしということですね。
 
「はい。2017年の1年間で8曲全部を完成させました。2017年の年末にレコーディングをしたんですけど、『2017』(M-1)、『その目で』(M-2)、『エニウェア』(M-3)は、その月にできた曲なんです。かなり急ピッチで作りましたね」
 
――すごいスピード感ですね。1曲作るのは早い方なんですか?
 
「曲によるんですけど、たとえば『2017』は、メロディーもアレンジも歌詞も全部、1時間で完成しました。逆に『しあわせバタ~』(M-5)は、メインとなるコードリフがあって、そのリフは大学1回生の時にできたので、7年前からあったものを去年やっと曲にした感じです」
 
――なるほど。
 
「1番最後にできたのが『エニウェア』というリードトラックなんですけど、それ以外の7曲があって、何かパンチ弱いなと思って、“リードトラック作るぞ”というテーマで作った曲なんですよね」
 

 
――『エニウェア』以外の7曲は、コンセプトやテーマを決めずに作っていかれたんですか?
 
「そうですね。アルバム通してのコンセプトがはじめからあったわけではないです。曲単体で作って、それを集めて一つにした後に、そこに一貫しているテーマを見出した感じですね。そもそも僕の曲は、暮らしの中で感じたことを自然と書き出したものなので、はじめからコンセプトがある曲は少ないですね。とはいえ、コンセプト・アルバムも僕は大好きなので、今後そういう作品をリリースできたらなという思いはあります」
 
――確かに『IZUMIYA』(M-4)なんかは顕著ですよね。普段の生活の中で、曲の題材を見つけて落とし込む感じですか?
 
「そうです。暮らしの中でハッとする場面に出くわした時、すぐメモに取るんです。それを書き溜めて、自分の中で深いところまで思考して得られた何かしらの悟り的な真理めいたものをすくい上げて曲と同化させる、みたいな感じですかね」
 
――熟考したものが自然に曲になるまで待つ、ということですね。では、曲自体に込める想いや、“こういうテーマで歌いたい”、というものはないんでしょうか?
 
「そういうものが生まれてくるのは、曲を作り始めた途中からですね。半分ぐらいできた時にやっと、“あ、これはこういう曲かもしれん”って思って、“じゃあこういう曲にしよう”という感じですね」
 
――おもしろい作り方ですね。
 
「自分でわけもわからんまま、歌詞全部書いてから、“あ、これこういう曲やな”って気付く時もあります」
 
――へ~! それはなかなか特殊だと思います。中野さんがボーカルをされている『(ever)lightgreen』(M-7)は、明確な1人の主人公がいるような、他の曲とは少し違うニュアンスを感じたんですが。
 
「この曲は、AメロBメロあたりが出来た時に、“あ、これ鈴子に歌ってもらおう”と思って、そこから鈴子というか、女の子を主人公として書きました」
 
――中野さんに歌ってもらおうと思ったのはなぜですか?
 
「うーん難しいな……僕が歌うとずる賢さが出てしまうというか、もっとあどけない感じを出したいなと思って。あどけなさというか純真さ。だから、そういう部分を持ってる人が歌う方がいいなと思ったんです」
 
――確かに女性の声の方が、しっくりくる気がします。“ever”がカッコで括られてるのに意味はあるんですか?
 
「これは春の曲なんですけど、僕の中で春のイメージが“淡い緑”だったので、“lightgreen”という言葉を使いたいなと。あと、曲のことをもう少しタイトルで言い表したくて。“lightgreen”ではちょっと質素すぎるかなと思ったので“evergreen”とかけて、“ever”をつけたんです」
 
――良いタイトルですね。キラキラした輝きを感じます。
 
「そう、キラキラ感。何かドラマチックにしたかったんですよね」
 
――ちなみに中野さんが加入された時、女性ボーカルの曲も作れるな、と考えたりはしましたか?
 
「うーん、特に考えてなかったですね」
 
――待ち望んだ答えが返ってきました(笑)。
 
「ははは(笑)。でも最近“武器やな”とは思い始めたので、うまいこと使っていきたいなと思ってます(笑)」
 
 
 
作り手のエゴが詰まった作品にこそ魅力を感じる
 
 
――今作を聴いていて思ったのですが、サビがない曲がありますよね。
 
「あるかもしれないです。自分の中では一応あるんですけど、“どれがサビかわからん”、みたいな曲は多いですね。Bメロがサビ、みたいな(笑)」
 
――何だか新鮮だったんです。個人的に『水辺』(M-6)がすごく好きなんですけど、この曲もよくよく聴いてみると、“サビがない…!?”と思って。
 
「(笑)」
 
――もちろんそれが悪いとかではなくて、そういうスタイルなんですよね?
 
「そうですね。曲の構成にこだわりがあるわけではないので、“絶対にAメロ・Bメロ・サビ・Cメロがなければいけない”とは思っていなくて。ほんとに水の流れるように、流れに身を任せて曲を作っているので、自分としてはサビと思える部分がなくても自然ですね」
 
――J-POPやJ-ROCKはAメロ・Bメロ・サビがはっきりしてるじゃないですか。そういう音楽をルーツとして聴いてこられた中で、自由な構成の曲ができあがるのが意外だなと。
 
「かなり特殊やと思います。もしかしたら、最初に楽器触った時、コピーせずに試行錯誤でコードを拾いながら曲を作っていたのが大きいのかもしれません」
 
――確かに。ギターを持った時、“このリフ弾いてみたかった!”というのもなかったんですか?
 
「バンドの曲をTAB譜(主旋律メインのギター用譜面)見てコピーすることはほとんどなかったんですけど、コード譜を見ての弾き語りは、めっちゃやりましたね。実は軽音サークルとは別にもう1つ、アコギサークルに入ってて、部長をやってたので、メインはそっちで活動してて。そのサークルはコピーはほとんどせず、ジャムセッションするのが普段の活動やったんです」
 
――ああ、そうだったんですね。
 
「アコギサークルの先輩から、アコギで弾いて楽しいフレーズを教えてもらったり、なんちゃってブルースとかジャズを弾いたりしてました。そこでコードを沢山知ったんですよね。その経験が今めっちゃ活かされてると思いますね」
 
――なるほど~おもしろいですね。これまでのお話から察するに、意識して書かれていないかもしれないですが……『水辺』の“来る日のために”や、『ハイウェイオアシス』(M-8)の“新しい町を探す”という歌詞から、初の全国流通盤ということで、これからのバンドの未来を歌に込めた、みたいなことはありますか?
 
「それは、ないです」
 
――ないですね(笑)。
 
「あるって言えばよかったんですけど(笑)」
 
――いやいや、すごくいいですよ(笑)。
 
「どの曲もめちゃくちゃパーソナルなことしか歌ってないので……そう、僕の曲なんですよね、完全に。エゴしか詰まってないというか」
 
――パーソナルな部分が作品に出るのは、抵抗はない?
 
「ないですね。むしろ100%自分のためだけにというか、形はどうあれ、エゴを出す作品じゃないとおもしろくないと思ってるので。音楽に限らず芸術作品に対してですが、僕自身、そういう作品じゃないと興味がわかないんですよね」
 
――うん、それはすごく、分かります。
 
 
 
曲や音楽に関しては、どこまでも素直でいたい
 
 
――髙島さんは京都のシーンで音楽活動をすることで、感じることはありますか?
 
「これはかなり個人的な、漠然とした感覚なので外に出すのは憚られるんですが………京都って、僕らみたいなバンドがあんまりいないと思うんですよね。シューゲイザーだったり、インディーポップだったり、あるいはJ-ROCK然としたバンドだったりいろいろあるけど、どれかに振り切れてるというか」
 
――分かります。
 
「京都のシーンは真ん中が空いてるんです。もちろん今挙げたような確固たる意志をもって振り切れてるバンドってのはめちゃくちゃカッコいいし、僕も大好きなんですけど、ある意味王道をいくバンドが少ないなと思っていて。それを目指してやってるというのはあります。僕はベランダの音楽が王道やと思ってるんです。“こういうの待ってたやろ?”っていう気持ちは持ってるので(笑)。実際活動していく中でも、そういった面で良いレスポンスをもらったりすることも多いので、京都でやってる意味はあるなという感じですね」
 
――これからも京都で活動を続けていこうと思ってらっしゃいますか?
 
「いや、思ってないです」
 
――あ、そうなんですね!
 
「そう。京都に落ち着きたくはないんですよね。京都でやる意味はもちろんあると思ってるんですけど、さっき言った真ん中のシーンの話で、去年1年間、地方や東京に行く機会がたくさんあって、実は京都以外でも同じなんじゃないかと思い始めて。もしかしたら東京の方が顕著かもしれない。だから今は東京に行ってみたいですね。フットワークは軽くありたいと思ってます」
 
――おお。もうその方向に向けて動き始めてるんですか?
 
「そうですね。メンバー全員、東京に行くことに何の抵抗もないです」
 
――ベランダは生活にひもづいた楽曲を作るだけに、住む場所が変わるだけでどんどん変化していきそうですね。
 
「たぶんそれは大きいですね。これまでは鴨川に思いを馳せてたけど、神田川とか荒川とかになるかもしれない(笑)。ほんとに自分でもどうなるか分かんないですね」
 
――これから、東京に行くというのがひとまずの目標になるんですか?
 
「そんなこともないですね。もう既に東京のライブの方が多いし、東京に行ったところで別にバンドの状況が変わるわけではない。身構えることが何もないんです」
 
――良いタイミングなんですね。
 
「その辺の気持ちも、無意識にアルバム名に込もってるのかもしれないですね。“俺も好きな場所に行くから、お前も好きなようにしなよ”みたいな感じですかね」
 
――リリースツアーが6月から7月かけて行われますね。どんなツアーになりそうですか?
 
「アルバム出して、一体どんなものなのかというのがまだ自分たちでも想像できなくて。ただ、前作『Any Luck To You』を出した時、想像の5倍くらい反響があったんです。今度は露出も増えるし、タワレコメンにもなったし、もっとフィードバックがあるんやろうなとは思ってます」
 
――前作では具体的にどんな反響がありましたか?
 
「リリース直後の東京のライブで、めちゃくちゃお客さんが増えたんです。やっぱり京都以外の場所の方がレスポンスは大きいというか、余所者やから目立つというか。ベランダが東京のバンドだったら、そんなにお客さんは入ってなかったと思うんです。京都ブランドとかの話ではないですけど、“東京の外のバンド”っていうレッテルはあるので、それも大きかったのかなとは思いますね」
 
――これからどんなふうに活動していきたいですか?
 
「自分の音楽には素直でいたいと思って、そこは気をつけていますね。自分が素直な人間やとは思ってないんですけど(笑)」
 
――そうなんですか(笑)。
 
「人との付き合い方より、音楽との付き合い方の方が上手だと思ってて。曲や音楽に関しては、どこまでも素直でいたい。今作だけでも、オルタナ、フォーク、プログレっぽかったり、いろんな曲があると思うんですけど。“自分”というちっぽけな視点で曲の枠組みを狭めるんじゃなくて、曲のいきたい方向に身を委ねるというか。うまく言えないんですけど……たとえば曲によって歌詞の一人称が違ったりするけど、それもつまり、音楽に殉ずる気持ちでやってるからなんですよね。“自分がこういう性格やからこういう曲は作らない”とか“こういう言い回しはしない”ということもできるんですけど、それはなるべくしたくない。音楽の可能性を自分で狭めたくない。だからベランダっていろんな曲があるんですよね。そういう意味で、音楽には素直でいたいと思ってます」
 
――その結果、幅広く表現豊かな曲がうまれると。
 
「そう。だから自分自身、ジャンルにもこだわりがないんですよね。聴く人が“これはオルタナだ、ポップだ”って言ってくれるのは全然良いんですけど、自分で“オルタナティブポップバンドだ”っていうと、そこで枠が出来てしまうじゃないですか。それは嫌なので。ただ、これからも良い音楽を作るだけやなと思ってます」

text by ERI KUBOTA



(2018年4月23日更新)


Check

Movie Comment

Release

初の全国流通盤となる2ndアルバム!

Album
『Anywhere You Like』
発売中 2000円(税別)
YMBR-1001

<収録曲>
01. 2017
02. その目で
03. エニウェア
04. IZUMIYA
05. しあわせバタ~
06. 水辺
07. (ever)lightgreen
08. ハイウェイオアシス

Profile

大学の軽音サークルで出会った髙島颯心(vo&g)と金沢健央(ds&cho)が前身バンド「ほいほい」を解散後、2014年4月に「ベランダ」を結成。1年間、ギターやベースにサポートメンバーを迎えて活動し、2015年7月、中野鈴子(b&cho)の加入により現在の体制に。サポートメンバーに田澤守(g)を迎え、活動中。2016年7月、RO69JACK 2016 for ROCK IN JAPAN FESTIVALにて入賞。2017年1月、1stミニアルバム『Any Luck to You』を自主制作でリリース。1stプレス500枚は2ヶ月で完売した。2018年4月、初の全国流通盤となる2ndアルバム『Anywhere You Like』をリリース。6月からリリースツアー『Anywhere You Like』Release Tour“Anywhere We Like”がスタート。

ベランダ オフィシャルサイト
https://verandah-band.jp/


Live

『Anywhere You Like』
Release Tour“Anywhere We Like”

【京都公演】
▼6月3日(日)Live House nano
【東京公演】
▼7月1日(日)BASEMENT BAR
【愛知公演】
▼7月7日(土)CLUB ROCK’N’ROLL

Pick Up!!

【大阪公演】

5月12日(土)一般発売
Pコード:112-564
▼7月14日(土) 18:30
Fandango
オールスタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[ゲスト]有
[問]清水音泉■06-6357-3666

『Shimokitazawa SOUND CRUISING 2018』
チケット発売中 Pコード:780-025
▼5月26日(土) 13:00
東京・下北沢のライヴハウス
DAY TIME-4800円(ドリンク代別途必要)
[出演]BAND PASSPO☆/GANG PARADE/Lucie,Too/mudy on the 昨晩/Saucy Dog/クリトリック・リス/平賀さち枝とホームカミングス/戸川純 with Vampillia/CY8ER/FERN PLANET/INNOSENT in FORMAL/Licaxxx/LOOP H☆R/MINT mate box/MONO NO AWARE/Newspeak/Parasol/PLASTICZOOMS/predia/RAMMELLS/SUNNY CAR WASH/There There Theres/uijin/清水煩悩/神宿/高木里代子/ナードマグネット/バレーボウイズ/むぎ(猫)/リツキ/26時のマスカレイド/Alegre crew/BabySitter/BILLIE IDLE/BRATS/BYE CHOOSE/cinema staff/デニムズ/EVERLONG/FOMARE/GIRLFRIEND/Helsinki Lambda Club/Koochewsen/KOTORI/LUCCI/MADE IN HEPBURN/Predawn/SMOOTHIES/sooogood!/SPARK!!SOUND!!SHOW!!/Tempalay/The Whoops/TRY TRY NIICHE/Yap!!!/Zanto/カネコアヤノ/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ/ズーカラデル/Se So Neon/そこに鳴る/なみだ藍/にゃんぞぬデシ/ハンブレッダーズ/ピストル・ディスコ/フィロソフィーのダンス/プププランド/ペドラザ/ベランダ/ましのみ/やついいちろう/ユアネス/ゆるふわリムーブ/リーガルリリー/稲田麗奈/音の旅crew/奇妙礼太郎/戸渡陽太/室井雅也/密会と耳鳴り/他
※中学生以上は入場可。小学生以下は保護者同伴に限り入場可。出演者はいずれかの公演に出演。
※対象会場=GARDEN/SHELTER/WAVER/LIVEHOLIC/Music Bar ROCKAHOLIC/Daisy Bar/Laguna/ReG/art ReG cafe/風知空知/MOSAiC/近松/mona records/BASEMENT BAR/THREE/ERA/FEVER(DAY TIME開催のみの会場もあり)。開場・開演時間は予定のため変更の可能性あり。出演者変更に伴う払戻し不可。他にDAY & NIGHT 通し券あり、Pコード:782-974参照。公演内容に関する詳細はhttp://soundcruising.jpまで。
[問]ディスクガレージ■050-5533-0888

『ONE MUSIC CAMP 2018』
チケット発売中 Pコード:104-344
▼8月25日(土)・26日(日) 10:00開場/11:30開演(予定)
三田市三田アスレチック
入場券-6500円 入場券+駐車場券-9500円
[出演]Polaris/シャムキャッツ/Dachambo/MASS OF THE FERMENTING DREGS/金佑龍(BAND SET)/YeYe(BAND SET)/MONO NO AWARE/大平伸正(ghostnote)/ベランダ/他
[問]ONE MUSIC CAMP 運営事務局(info@onemusiccamp.com)
■070-6928-1812

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