ニュー・エレクトロ・サウンドで世界を魅了し USJでのパフォーマンスも好評だった iamSHUMがぴあ関西版WEBに初登場!
EDMをベースにした世界水準のニュー・エレクトロ・サウンドを世界に発信している新世代EDMシンガーDJデュオ、FUTURE BOYZのボーカリストであり、サウンド、映像プロデューサーとしても活躍しているiamSHUM。今夏はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)で行われた『ハチャメチャ・サマーナイト・パーティ』に連日登場。7月には沖縄のヒットソングをトロピカルハウスというジャンルにアレンジしたアルバム『Okinawa Tropical House 2』をリリースするなど、精力的な活動を展開している。世界屈指の規模を誇るダンスミュージックのイベント『ULTRA JAPAN 2017』にも出演するなど、注目を集めている彼が、USJの思い出や11月にデジタル配信されるシングル『Sweet Dream』、大阪でのワンマンライブなどについて話してくれた。
得るものが多かったUSJでのイベント出演
――ぴあ関西版WEBに初登場になります。シュンさんはもともとユニットで活動されているんですよね?
「そうですね。FUTURE BOYZっていう2人組のユニットもやっていまして、それと両立して今はソロプロジェクトっていう形でやっています。ソロの時の名義は“iamSHUM(アイアムシュン)”で活動していまして、もともと1人でDJとかライブアクトとかもやったりしていたので、そのまま両立してやっています」
――FUTURE BOYZの時とソロの時では何か変えていますか?
「曲調をちょっと変えていて。FUTURE BOYZの時は歌詞が全部英語詞で、カッコいいゴリゴリのサウンドでやっているっていうのがコンセプトなんですけど、ソロの時は日本語も入ったり、ちょっとスローな曲もあったりっていう住み分けはしています」
――ずっとダンスミュージックを? バンドとかはされず?
「中学校の頃はずっとバンドをやっていたんですよ。そこでコードとか、曲を作るっていう過程を覚えて、高校生の時に打ち込みを覚えて。その時に憧れていたトラックメーカーがいたので、その人のように自分で曲を作って、トラックも作れたらいいなっていうのからスタートして、2004年から楽曲制作をやっています」
――憧れていたトラックメーカーは誰だったんですか?
「BLACK EYED PEASのwill.i.am(ウィル・アイ・アム)で、彼にちなんでiamSHUM(アイアムシュン)にしたんですよ。海外に行った時に『My name is iamSHUM』って言うんですけど、訳すと『私の名前は、私はシュンです』ってなるので1つのネタになっています(笑)。あと、“iamSHUM”って“イアン・シュン”とも読めるので、今年の夏に一緒に仕事をしたあるイベンターさんがずっと僕のことを“イアン・シュン”って勘違いしていて、2カ月間ずっと“イアン・シュン”で通しました(笑)」
――まさかそんなことが(笑)。夏といえば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のイベントに出ていたんですよね?
「はい。今年の夏は『ハチャメチャ・サマーナイト・パーティ』にずーっと出ていたので、家に帰ったのは8回くらいで、ほぼ大阪にいました。USJが終わったら夜は、例えば京都とか福岡とか東京でDJをして、夕方前にまた戻ってきてハチャメチャをやって――っていう繰り返しだったので、今年の夏はすごかったです。USJのイベントは毎日がフェスみたいでしたし、ずっとMCをして、盛り上げて、歌って踊って、っていうのを40何日間かずっとやっていたので、めちゃめちゃ喉も体力も鍛えられました。良い経験ができて自分のスキルがあがりましたし、USJで相当ファンができました」
――それはすごい!
「イベントが終わるとステージから楽屋に歩いて戻るんですけど出待ちがすごくて。フィナーレの日は警備の人だけじゃ無理だから柵が設置されていて、レッドカーペットかなって勘違いするくらいたくさんの人がお見送りしてくれて、めちゃくちゃ感動しました。年間パスを持っている子がファンになってくれて、毎日来てくれるんですよ。最初は仕事の1つとしてやっていたんですけど、やることによって来てくれるファンもどんどん増えたし、ダンサーさん、一緒に出ているDJさんを含め、ユニバ(USJ)のためにみんなで頑張ろう、みんなで最高のショーを届けようっていうっていう一致団結感が半端なくて、フィナーレは感動がすごかったですね。本当に人生でいちばんの夏でした、っていうくらい、本当に良い夏でした。これをきっかけにいろんな仕事が入ってきて、『ULTRA JAPAN』っていうフェスにも出られたので」
目指すは新しいジャンルのパイオニア!
――USJきっかけで新たな仕事も増えているとは! そんな充実した夏にニューアルバム『Okinawa Tropical House 2』を出しています。
「去年の『Okinawa Tropical House』に引き続き、リリースしました。これは地元・沖縄の名曲をトロピカルハウスっていうジャンルでアレンジしたアルバムなんですけど、めちゃめちゃ周りの反応が良かったです。最近ドライブに行ったんですけど、自分の曲をかけてこんなにも合うんだって感動しました。自画自賛です(笑)。通勤とか、移動中のBGMのお供にもなると思うのでぜひ」
――良い曲ばかりですし、ダンスミュージックに馴染みのない人でもとても聞きやすいアルバムになっています。
「そうですね。ダンスミュージックを聴いたことがない人でも聴きやすいのかなと思います。みんなが知っている曲なので入りやすいっていうもありますし、iamSHUMっていう名前を浸透させるアルバムとしてはいいかなと思って。そもそもトロピカルハウスバージョンを作ったのは前回のリード曲、CMで話題になった『海の声』をクラブでかけたかったんですね。だからダンスミュージックに落とし込んだものを作って、それをプレイしたらめちゃくちゃ盛り上がったんです。(作曲者の)BEGINの島袋さんとは仲がいいので、『海の声』のEDMバージョンを作った時に、EDMバージョンを作りましたってメールで送ったら『すごいじゃん。ほかにも作ったら教えて』みたいな感じでやりとりをする中で、リリースしたいんですけどって言ったら、『事務所に連絡しといて』って。それで連絡をしたらけっこうすんなり通ったので、ほかにも曲を作って、『Okinawa Tropical House』としてiTunesで配信しました。そしたらけっこう反響がよくて、ほかにもこの曲をアレンジし直してください、トロピカルハウスにしてくださいっていうのが多かったので、今回新たに『Okinawa Tropical House 2』と前回のCD版を作って、2枚同時リリースしました。このアルバムで僕を知ってくれた人も多かったので、いろいろやってよかったと思います」
――デビューして今が一番充実している感じですか?
「デビューしてというか、今までで一番充実していますね。でもこれが終わりじゃなくて、ここから良いスタートが切れたらなっていうことで出すのが、この『Sweet Dream』だったんですよね。ユニバのイベントに一緒に出ていたクラブ業界のアイドル、CYBERJAPAN DANCERSの大人気メンバー2人に今回ミュージックビデオに出てもらっています」
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――これまでとは楽曲の雰囲気が少し違うように感じますが、USJでの経験が反映されていますか?
「そうですね。ユニバでファンができてから、ゴリゴリのダンスミュージックだけじゃなくて、もっと聴かせるような楽曲もリリースしていったほうがいいなっていう感じにはなりましたね。だから、ダンスミュージックにしてはけっこうバラードだと思います。これまでリリースしてきた楽曲とは雰囲気が変わるので挑戦ではあったんですけど、結果やって良かったなと。聴きやすいっていうのがいちばんのコンセプトだったので、サビが分かりやすく一緒に歌えるのがいいかなって。もともとこういう曲を作りたいなっていうのはあって、夏でどんどん思考が変わってやりたいことの形が決まってきてくれたので、考える良い時間だったなって思います。そう! ユニバですごいファンが増えてくれて、大阪でライブをやってくださいっていう声がいっぱいあったので、1月20日(土)に大阪でワンマンライブをやることになりました」
――1月の大阪ワンマンまで! 本当にUSJのイベントはいいきっかけになったんですね。
「そうなんですよ。あれをきっかけにユニバの人たちともすごい仲良くなって、ハロウィンの曲も作ることになって、その期間ずっと曲が流れていたりしたんですよ。今年は本当にユニバ尽くしで本当にありがたく思いました。今回、先輩DJのDAISHI DANCEさんが全部バックアップしてくれてユニバの話を頂けたし、いろんな先輩に支えられてここまでできたので、感謝の気持ちでいっぱいですね」
――シーンに還元したい気持ちは強いですか?
「そうですね。日本のシーンには海外みたいなDJスターっていうのがなかなかいないので、もっと盛り上げていきたいなっていうのがあって。僕はDJだけじゃなくて、前で歌ったりパフォーマンスもしたりするので、新しいジャンルのスターというか、パイオニアになれたらいいなっていうのは目標にしていますね」
――クラブは行き慣れない人からするとハードルが高いかもしれません。
「そうなんですよ。ユニバからのファンの人ってクラブとか行かないと思うので、だからその分、お昼とか夕方のイベントに精力的に出て、ユニバからのファンの皆さんにも貢献できたらなって思っています。クラブはクラブ、デイ・イベントはデイ・イベントでうまく両立できたらなと。12月に出す『クリスマス・イブ~EDM~』は山下達郎さんの曲のEDMバージョンでどちらかといえばクラブ寄りの層で、『Sweet Dream』はユニバ系の層、といい意味で住み分けをしている感じです」
――住み分けといっても、大きくかけ離れたものではないですよね。
「そうですね。ちょうどいいところを狙っていきたいです」
――これらの曲が聴けそうな大阪ワンマンはどういうライブになりそうですか?
「DJとバンドスタイルでやろうかなと思っています。海外ではDJを置いて、ドラムとギターのバンドスタイルのライブがけっこうあるんですけど、もともとバンドをやっていたから生の演奏が好きな部分もあるので、せっかくのワンマンだから、用意してできたらなと。ギターを弾きながら歌おうとも思っているので、普段耳で聴いている音源とはまた違う感じになって、ライブ感が出ていいのかなと思っています。あと新曲がものすごくあるのでいっぱい披露したいなって」
――曲を作りに作っている感じですか?
「作りまくっていますね。また来年の夏くらいにアルバムをリリースしたいなって」
――それは楽しみですね。『Okinawa Tropical House』シリーズを聴いて思ったのですが、シュンさんは声も良くて歌ものもあう印象がありますし、作られる曲も幅広いので。
「本当ですか? そう言って頂けてありがたいです(笑)。もともとアーティストさんにも楽曲を作っていたりして、EDMだけじゃなくてポップな曲も作っていたので、歌ものにすんなり入れました」
――Kis-My-Ft2に提供した『Smile』はまったくテイストが違いますよね?
「全然違うんですよ。ダンスミュージックでもなんでもなくて、めっちゃバラードなんですよ(笑)。ダンスミュージックだったらRADIO FISHさんに提供した曲とかですね。そういう楽曲提供もやりつつ、自分の曲もリリースできたらなと思っています。まだ出していない曲もいっぱいあるので、そこを詰めていけたらなと思っていますし、ダンスミュージックを軸に、その中でどんなものができるのか楽しみにしていて欲しいなと思います」
――分かりました。では最後にメッセージを頂けますか?
「とにかく大阪が好きになったので。めちゃめちゃ、めちゃめちゃ大好きなので、とにかく来年は大阪にいっぱい来られるようにしたいです。その最初、大阪ワンマンライブをきっかけにどんどん来られるように頑張るので、ぜひライブに来て欲しいです」
text by 金子裕希
(2017年11月30日更新)
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