「将来、“お母さん、ひめキュンにいたんだよ！”って言いたい(笑)」ひめキュンフルーツ缶、全員卒業！現体制最後のツアー中の4人が語る思い出と覚悟と未来ベストアルバム『煌-BEST-』インタビュー＆動画コメント

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「将来、“お母さん、ひめキュンにいたんだよ！”って言いたい(笑)」
ひめキュンフルーツ缶、全員卒業！
現体制最後のツアー中の4人が語る思い出と覚悟と未来
ベストアルバム『煌-BEST-』インタビュー＆動画コメント

　ひめキュンフルーツ缶から6月に突然発表された内容に、驚いた人は多いだろう。今年4月より体調不良で休養していた河野穂乃花の卒業と、谷尾桜子、奥村真友里、岡本真依、菊原結里亜の10月末での卒業。つまりは全員がひめキュンフルーツ缶からいなくなり、今後はオーディションで選ばれた新しいメンバーで第二期の活動を行なうという。ベストアルバム『煌-BEST-』をリリースし、現在は現体制最後のツアー中の4人に、この急激な変革についてどう思っているのかをストレートに聞いてみた。明るくも赤裸々に語ってくれたインタビュー、ぜひ読んでいただきたい。

ひめキュンはみんながいてのものですから

――6月に全メンバーが卒業という衝撃的なアナウンスがありましたね。

谷尾「メンバーが1人休んでいたし、いろいろ考えて」

菊原「でも、結局前向きだし、逆に振り切ってるというか」

岡本「落ち込む暇もないしね」

谷尾「しんみり落ち込む気持ちは、ファンの人は秘めているのかな？　楽しく終わりたいんですけどね」

奥村「前向きな卒業だから、私たちは暗くないしね。ひめキュンも新しくなるし、新しい子たちに受け渡せたらと」

――いや、その発想がすごいですよね。バンドだと、そんな感覚ってないじゃないですか？

奥村「バンドは自分たちで結成するものだけど、私たちはスタッフもあってのものだから。成りたちが違いますし」

谷尾「作曲家の人もいるし、振り付けの人もいるし、ひめキュンはみんながいてのものですから。そういう周りのスタッフは変わらないから、引継ぎしやすいですよ」

本当に“ひめキュンになりたい”と思っている子たちに入ってもらいたい

――自分のグループに対して、その客観性はやっぱり面白いですね。

谷尾「将来、子供に“お母さん、ひめキュンにいたんだよ！”って言いたいんですよ(笑)」

奥村「いい曲を歌い続けてくれたら嬉しいですよね」

岡本「卒業してもCDは残りますし、だから引き継いでいけますよ」

谷尾「頑張ってほしいです。でも、なかなか初代は越えられないところも見せたいですね」

菊原「まいまい(＝岡本)は厳しい先輩っぽいよね!?」

岡本「(笑)。やっぱり、舐められちゃ困るから。それに本当に“ひめキュンになりたい”と思っている子たちに入ってもらいたい。ひめキュンへの愛情をちゃんと持っていてほしい」

奥村「私は顔がかわいい子がいいですね。歌とかダンスは磨けば何とかなるけど、ビジュアルはねぇ…」

谷尾「私は単純に腐らない子がいいかな。“私なんて、どうせ…”みたいにならない子がいい。若い女の子たちを預かるわけですから、こっちも精神的なところは気付いてあげたいですね。25歳になって、そういうところまで実感するようになりました。なので、入る側も人生を預ける覚悟でひめキュンに入ってほしい」

小さい頃からの夢をいまだに持ててるのは嬉しい

――振り返って、皆さんがひめキュンに入ったときはどうでした？

谷尾「私は18歳で入ったけど、フワッとしてたかな」

菊原「うんうん、私もフワッとしてた」

奥村「私は1年くらいで辞めるつもりだったしね(笑)」

谷尾「ちなみに私はオーディションのとき、“覚悟がウザい”という理由で減点されたけど！」

菊原「(笑)。まぁ、気軽に受けてください！」

奥村「(谷尾は)オーディションのとき、服装も気合い入ってたよね！」

菊原「花柄のワンピース(笑)」

谷尾「恥ずかしい…」

――(笑)。本当に皆さん卒業に後悔や葛藤はないんですよね？

岡本「発表するまでは、ちょっと考えましたよ」

奥村「そういう時期は終わったもんね。1年後、何しているのか分からないのが楽しみなくらいだし」

岡本「そりゃ、みんな最初は辞めたくなかったけどね」

菊原「うん、終わりたくはなかった」

岡本「いろいろ考えた上だよね」

谷尾「本当にひめキュンに人生を賭けてやってきたし、だからこそ、これから何でもできるのはいいなって」

奥村「芸能界にはい続けたいし、夢は持ってたいから」

菊原「そうだよね。同い年の大学生とかで、やりたいことがない子も多いしね」

谷尾「仕事をしている同い年の子でも、そういう子は多いよ」

菊原「小さい頃からの夢をいまだに持ててるのは嬉しいよね」

谷尾「同い年の子で、仕事を辞めたいっていう子もいるしね」

菊原「自分たちは幸せなんだなって思う」

みんなで熱量を持って、“私たちは一番だ”と思ってやってほしい

――ちなみにひめキュンをプロデュースをしてみたい欲とかはありますか？

谷尾「楽しそう！　ダンス揃えるのを観るの好きだし！」

岡本「あ～考えたことないなぁ～。でも、できる限りのアドバイスはしたいですね」

谷尾「(岡本は)礼儀作法を教えてそう(笑)」

岡本「気持ちの大事さをね！」

菊原「7年活動して思うのは、同じ志を持ってたくさん話してほしいなって。蹴落とすのではなくて、みんなで熱量を持って、“私たちは一番だ”と思ってやってほしい。グループ内でのバチバチは必要だけど、“あの子は嫌い”とか“目立ちたい”とかではなくて、いいバチバチを持っていてほしい」

岡本「役割分担も大切だしね」

――みんなで話し合うことは多かったですか？

菊原「メジャーデビューくらいからは多かったですね」

――ツアーの移動中とかも話し合う感じですか？

谷尾「1回のツアーで20ヵ所とか移動したけど、移動中は寝てました(笑)」

岡本「私は一応、映像を見直してたかな」

菊原「私も寝てたかな」

奥村「寝そうでも誠意は見せてた(笑)。そうそう、メジャーデビューのとき、リーダーの機嫌が悪かったよね！」

谷尾「(メンバーが)デビュー日に全員の衣装用の靴が入った袋を忘れてきたんです。もう話にならなくて！」

菊原「まぁ、みんな子供だったから」

奥村「殺すような目をしてたよね(笑)」

谷尾「めちゃくちゃ厄介者だと思われてたよね(笑)」

今だから笑って言えるけど失踪したもんね(笑)

――他に思い出深いエピソードはありますか？

菊原「リーダーが行方不明になったこともあったよね！」

谷尾「それは私が悪いです…。すごく練習してきたのに、新曲の歌詞で自分の歌うパートがなくて…」

菊原「今だから笑って言えるけど失踪したもんね(笑)」

谷尾「ホントごめん…。友達のところにいたんだけど、事務所の社長も“何で男のところにいなかったんだ！　つまんねー!!”ってあたたかく笑い飛ばしてくれて」

菊原「その後、無事に歌のパートももらえたしね(笑)」

谷尾「結果、その歌をファンの人にも褒めてもらえたしね(笑)。あと、何か1人でプリプリ怒ってるときに、車で寝かけてたらメンバーが私について話してて(笑)」

岡本「したかも！」

谷尾「“気まず！”ってなって寝たフリしたから！　懐かしいな…まいまいもよく泣いていたよね、衣裳部屋とかで」

奥村「レコーディングでも泣いていたよ。ストイック過ぎる！」

菊原「真面目よね」

谷尾「でも、まいまいは強くなったよ。そう考えると、成長させてもらえた場所だよね」

菊原「青春を全て捧げたし、感情の全てのピークをひめキュンで味わった感じかな」

岡本「元々夢中になったら楽しく突っ走るタイプではありますが、いろいろ味わいながら飽きずに大好きと思い続けられたのは、すごいことだなって」

奥村「7年も続くと思ってなかったから。踏み台にしてやろうと思っていたのが(笑)、楽しくて続けちゃいましたね」

――しめっぽいインタビューじゃなく、明るく楽しく開けた話が聞けてよかったです！　ありがとうございました!!

Text by 鈴木淳史

Photo by 森好弘

（2017年9月 1日更新）

Check

Movie Comment

大阪での思い出もいっぱい！
ひめキュンからの動画コメント

Release

インディーズ時代含む全シングル収録
7年の歴史を詰め込んだ濃縮還元ベスト

Best Album
『煌-BEST-』
【初回限定盤DVD付】
発売中　3500円
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-74538

＜収録曲＞
01. 恋愛エネルギー保存の法則
02. 恋のプリズン
03. 8分の1のブレス
04. 恋が止まらない
05. 恋の微熱
06. 例えばのモンスター
07. キラーチューン
08. バズワード
09. アンダンテ
10. モラトリアム
11. ハルカナタ
12. パラダイム
13. TEAR DROPS
14. 覚醒ミライ
15. 伊予魂乙女節
16. ココロツナガル

＜DVD収録内容＞
16曲全シングルMV

【通常盤】
発売中　2900円
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-74539

＜収録曲＞
同上

Profile

ひめキュンフルーツかん…写真左より、奥村真友里、岡本真依、谷尾桜子、菊原結里亜。 ’10年に結成された、愛媛のローカルアイドルグループ。’11年にシングル『恋愛エネルギー保存の法則』でデビュー。'13年には、シングル『アンダンデ』でメジャーレーベルへ移籍。今年の6月には、4月より体調不良で休養していた河野穂乃花の卒業と、他の4名も10月末をもって卒業することが発表。8月2日にはベストアルバム『煌-BEST-』をリリース。

ひめキュンフルーツ缶　オフィシャルサイト
http://himekyun.jp/pc/

Live

現体制最後のツアーが開催中！
怒髪天とのバンドでも並行して全国へ

　
『ひめキュンフルーツ缶ツアー
　HimeKyun “Fruits Of The Earth” TOUR2017 “GT”』

【沖縄公演】
▼7月22日(土)桜坂セントラル
【埼玉公演】
▼7月25日(火)HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
【岡山公演】
▼7月27日(木)CRAZYMAMA KINGDOM
【兵庫公演】
▼7月29日(土)神戸太陽と虎
【神奈川公演】
▼8月11日(金･祝)BAYSIS
【岩手公演】
▼8月13日(日)the five morioka
【新潟公演】
▼8月24日(木)新潟CLUB RIVERST
【熊本公演】
▼8月29日(火)熊本B.9 V2
【福岡公演】
▼8月30日(水)DRUM SON

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中　Pコード336-904
▼9月4日(月)19:30
心斎橋JANUS
スタンディング-3500円
サウンドクリエーター■06(6357)4400
※小学生以上は有料､未就学児童は無料(大人1名につき､子供1名まで同時入場可)｡

チケットの購入はコチラ！

【愛知公演】
チケット発売中　Pコード337-583
▼9月6日(水)19:30
ell.FITS ALL
スタンディング3500円
サンデーフォークプロモーション■052(320)9100
※小学生以上有料｡未就学児童入場可｡

チケットの購入はコチラ！

【茨城公演】
チケット発売中　Pコード337-499
▼9月13日(水)19:30
水戸ライトハウス
スタンディング3500円
ホットスタッフ･プロモーション■03(5720)9999
※小学生以上はチケット必要｡

チケットの購入はコチラ！

【宮城公演】
チケット発売中　Pコード336-978
▼9月14日(木)19:30
LIVE HOUSE enn 2nd
オールスタンディング3500円
G･I･P■022(222)9999
※未就学児童は入場可｡
小学生以上はチケット必要｡

チケットの購入はコチラ！

【北海道公演】
チケット発売中　Pコード336-590
▼9月18日(月･祝)15:00
DUCE
スタンディング3500円
WESS■011(614)9999
※小学生以上はチケット必要｡
未就学児童は入場可｡

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【愛媛公演】
チケット発売中　Pコード336-806
▼9月24日(日)15:00
松山サロンキティ
オールスタンディング3500円
デューク松山■089(947)3535
※小学生以上は有料､未就学児童は入場可｡

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【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼9月27日(水)19:30
TSUTAYA O-nest
スタンディング3500円
ホットスタッフ･プロモーション■03(5720)9999
※小学生以上はチケット必要｡

　
『ひめキュン蝦夷乃無頼缶サマーツアー
　伊予の国から'17再見』

【福岡公演】
▼8月2日(水)DRUM SON
【広島公演】
▼8月3日(木)セカンド･クラッチ
【大阪公演】
▼8月7日(月)心斎橋JANUS
【宮城公演】
▼8月9日(水)LIVE HOUSE enn 2nd
【愛知公演】
▼8月22日(火)ell.FITS ALL
【石川公演】
▼8月23日(水)金沢vanvanV4

【愛媛公演】
チケット発売中
▼9月1日(金)19:30
松山サロンキティ
オールスタンディング4000円
デューク松山■089(947)3535
※小学生以上は有料､未就学児童は入場可｡

【東京公演】
チケット発売中　Pコード337-496
▼9月7日(木) 19:30
SHELTER
スタンディング4000円
ホットスタッフ･プロモーション■03(5720)9999
※小学生以上はチケット必要｡

チケットの購入はコチラ！

【北海道公演】
チケット発売中　Pコード336-591
▼9月19日(火)19:30
DUCE
スタンディング4000円
WESS■011(614)9999
※小学生以上はチケット必要｡
未就学児童は入場可｡

チケットの購入はコチラ！

Comment!!

ライター鈴木淳史さんからの
オススメコメントはこちら！

「イベントでのライブは観ていたりしたが、ゆっくりインタビューで話すのは3年ぶり。それも卒業インタビューということで、依頼をもらったときに面を喰らった。辞めていく人たちに何を聞いたらいいのだろうかとも悩んだ。ただ本当に明るかったし、ウエットさはゼロだった。グループとしても続くし、今回卒業するメンバーも、今後何かいろいろと考えているのだろう。そう考えると誠に前向きな出来事である。同じようなケースはバンドでは絶対にあり得ないため、そういう構造について改めて考えることができた貴重な機会であった」