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「伝説を作ります!」
初ベスト『道』を手に向かえ服部緑地野外音楽堂ワンマン!
MVの総再生数2000万超、大阪発のシンガー+MC+DJが語り尽くす
ROYALcomfortインタビュー&動画コメント

 MVの総再生数2000万超を誇る大阪在住の3人組、ROYALcomfort。980万再生を突破した10代女子を中心に人気の『君に好きと伝えよう』('13)、210万超えの『もう嫌って』('15)などの代表曲はもちろん、これまでのアルバム曲や配信限定曲から選び抜かれた10曲に、新曲2曲を加えた初のベストアルバム『道』を6月21日にリリース。’09年に結成され、前述の旬のモデルや芸人を起用した話題性あるMVに加え、全国各地での地道なライブ活動によって着実に人気を拡大させている彼らが、いかにして今に至ったのか? シンガーとMC、DJで構成されたグループの背景と野望を探るべく、7月29日(土)服部緑地野外音楽堂での初の野音ワンマンを前に、全員インタビューをお届け!



今度の野音が終わったら、3人で旅行に行こうって話してます(笑)
 
 
――今でも大阪在住で活動しているんですよね?
 
ROVER(DJ)「はい、出身は全員京都の宇治なんですけどね」
 
BGY(MC)「僕らが始めた頃は、ライブが行われているのはやっぱり大阪の方が多かったんで。とりあえず大阪に出て、そのまま住んでる感じで。元々は小学校ぐらいから地元で顔見知りやったんです。この2人(ROVERとKAY-I(vo))は大学が一緒で」
 
ROVER「社会人サッカーをしていたとき、共通の友人を通じて集まったんです。僕はずっとDJをしていて、トラックも1人で作ってて。KAY-Iは歌が上手いのを知ってるし、BGYもラップが好きなのを知ってたんで、何かやろうやって誘って’09年に結成して。僕が京都のライブハウスを勝手に予約したんです(笑)」
 
BGY「それが結成して1ヵ月後とかだったんですけど、いきなり1本目からワンマンライブで(笑)。でも、120人集まりました。結局、4曲ぐらいしかできなかったんで、1時間半中1時間ぐらい喋ってましたけど(笑)。ただ、あの日がなかったら今はないんで」
 
ROVER「その一発目のライブが結構反応がよかったんで真剣にやるようになって。当時は全員社会人やったし、夜しか時間がないと。それやったら3人で一緒に住もうやって(笑)。僕はいつも帰りが早かったんで、ごはんを作ってました。今は脱サラして音楽一本でやってます」
 
――何だか、すごく仲がよさそうですね。
 
ROVER「今度の野音が終わったら、3人で旅行に行こうって話してます(笑)。遠征とかに行っても、朝ごはんから全員一緒ですからね」
 
――そんな3人が、今の1シンガー、1MC、1DJの編成でやろうと思ったのは?
 
KAY-I「自然と今のスタイルになりましたね。バンドって楽器が必要じゃないですか? 結成当時、誰も楽器がまともに弾けなくて…」
 
ROVER「僕はバンドよりもDJスタイル+αみたいなことがやりたいと思ってましたね。青春時代に聴いていた音楽がケツメイシさんとか、HOME MADE家族さんだったんで」
 
KAY-I「僕は歌はずっと好きだったんですけど、R&Bとか、ボーイズⅡメンみたいなコーラスグループを家で1人で歌ってたタイプで…」
 
ROVER「むっちゃシャイでした。彼(BGY)もそう。だから、音楽をやってると昔の友達にビックリされますね」
 
BGY「外見はだいぶ変わりましたけど(笑)。僕もケツメイシさんが好きでライブも追っかけてて。いつか向こう側(=ステージ)に立ったら気持ちいいやろうなって思ってたんですけど、1人ではどうやっていいかも分からんかったんで。(ROVERに)いいチャンスを与えてもらいましたね」
 
KAY-I「僕も“このまま一生サラリーマンやるんかな”って思ってたときに誘われたんで。やってみよう!って」
 
――結成当初から、いずれは全国区で活躍したい気持ちはあったんですか?
 
ROVER「結成当時から“絶対に紅白に出よう!”って思ってました。僕はサッカーもプロを目指してたし、税理士の勉強もしてたけど、全部が中途半端なんで。最後に1つ、本当に成功したいなっていう気持ちが強かったんで」
 
BGY「いずれZeppツアーとかができるようになりたいって、常日頃思ってますね」
 
 
聴いてくれた人のこれからの道のりを照らせるようなアルバムに
 
 
――今年、初のベスト盤『道』をリリースしようと思ったのは?
 


BGY「今までに4枚アルバムを出してるんですけど、“この1枚でROYALcomfortの全てが分かる!”っていうものを出したかったのはありますね。僕らは聴いてくれた人を笑顔にしたり、勇気づけたいという想いで曲を作ってるんで。今までに作った50曲ぐらいの中から厳選した10曲+新曲2曲で構成しています。聴いてくれた人のこれからの道のりを照らせるようなアルバムにしました」
 
――それでタイトルもシンプルに『道』なんですね。これまでのアルバムにも“ROAD ”と付いてましたね。
 
BGY「そうなんです。道に迷ったときとかに聴いていただいて、勇気を与えられたらなと」
 
ROVER「聴いてくれた人の“道”でもあるし、自分たちの“道”でもあり、一緒に行こうっていう意味もあります」
 
――共感性の高いリリックで、聴き手に歌いかけてくれてるような距離の近さを感じます。
 
BGY「それが伝わってるのは嬉しいですね。基本、自分のパートは自分、サビはみんなでっていう感じで書いていて、それを合わせてブラッシュアップしていくんです。最初の頃は無茶苦茶な歌詞もありましたけど(笑)、これではあかんなと。いろいろとみんなで話し合いながら今のスタイルになってきました」
 
――1曲1曲、特定の相手に向けて歌っているような印象もあります。
 
BGY「その方がライブでも感情を込めやすいし、絶対に伝わると思うんで。始めた頃はありきたりなフレーズが多かったんですけどね」
 
ROVER「1人に響けば、同じように響く人が10万人ぐらいいると思うんで。そこに思いっきり響いてほしいなっていう想いで書いてます」
 
――『Reframing』(M-8)なんかはどんな流れで作っていったんですか?
 
ROVER「曲のコンセプトとアレンジは僕とKAY-Iが考えて。この曲は完成するまでに結構時間がかかりましたね。10回ぐらい変えたんじゃないかな? 最初はラブソングやったんですけどね」
 
KAY-I「先に完成していたトラックがと前向きであったかい感じがしたので、人の心に届くものにしたいなって話してて。自分自身のことって結構ネガティヴに考えてしまうところがあるんですけど、もっと前向きに捉えたら人生がハッピーになるんじゃないかなって。そういう曲になりましたね」
 
――歌詞は言葉数が多く自己啓発的な要素も感じますが、KAY-Iさんの優しい歌声とフォーキーであたたかみがある曲調によって、スッと心に入ってきます。すごいマジックですね。
 
ROVER「確かにこの曲を好きと言ってくれる人も多くて。僕らも大切にしてる曲ですね」
 
 
世代を問わず聴いてもらってるのを実感してます
 
 
――今回のベスト盤の中で、メンバーの皆さんにとって特に思い出深い曲は?
 
BGY「僕は『Your Way』(M-10)かな。僕らは路上ライブもむちゃくちゃやってきたんですけど、『Your Way』は歌ってると結構人が集まってくる曲なんですよね。そういうパワーがあって、人生へのメッセージが一番こもってる曲やと思うんで。歌ってて気持ちいいんです」
 
ROVER「僕は『夜風』(M-6)ですね。アコギがメインの切ないトラックとKAY-Iのメロディもいい感じでマッチしてて。この曲のトラックは、オリコン1位になってもいいんちゃうかなって思えるぐらい完成度が高いと思ってます。家でも一番聴くし、単純に自分が好きな曲ですね」
 
KAY-I「(しばし考えて)どれもすごく思い入れがあるんで、1曲選ぶのは難しいんですけど、『Power of smile』(M-9)ですね。さっきリーダー(=BGY)が言っていた、みんなを笑顔にしたいという想いが一番込められてるから。最初にリリースしたアルバムの1曲目に入ってるので、そこから始まったのもあるし」
 
――あと、今回の新曲2曲はどのように作られたんですか?
 
ROVER「『Easy come,easy go.』(M-1)は、僕とKAY-Iが勉強のために今年の2月末から3週間ぐらいLAにいたときに感じたものを持って帰ってきて作った曲ですね。ちょっと向こうのクラブ要素もありつつカッコよさを追求しました。『Glorious Days』も当時流行ってたクラブの要素が入ってたんですけど、それともまた違う、今の僕らがやりたいサウンドっていう感じですね」
 
――もう1曲の『花束を君だけに~Brightness standard~』はアコースティック感があってキュンとなる曲で。
 


ROVER「これはメロディ先行でできました。コードだけ打ち込んだトラックをKAY-Iに送ったら、返ってきたメロディがめっちゃよかったんで、それを元にトラックを仕上げていったんです」
 
――自分の好きな人に花束を届けるために、花の種をまいてっていう…この歌詞のアイデアはどんなところから?
 
KAY-I「実際にあったことじゃないですけど、好きな人がいたらそうしたいかなっていう感じですかね…(照笑)」
 
ROVER「KAY-Iらしさが出てますね」
 
BGY「優しさが伝わるし、ストーリーもある曲なんで」
 
――MVはまるで少女漫画ですね(笑)。出演しているゆりあんレトリィバァさんもめっちゃかわいくて。これからさらに再生回数を伸ばしていきそうです。
 
BGY「反響はかなりありますね。LINEのトップニュースにも出ましたし、若い子から年齢層が上の方まで、世代を問わず聴いてもらってるのを実感してます」
 
 
僕らは“初めて来た人も楽しめるライブ”をテーマにしていて
初めて来た人が楽しめれば全員が楽しめる
 
 
――このベスト盤を引っ提げた、初の野音ワンマンも迫ってますね。
 
BGY「僕らは“初めて来た人も楽しめるライブ”をテーマにしていて。もちろん前から来てくれてる人も大切にするんですけど、初めて来た人が楽しめれば全員が楽しめるんで。今回、『子供からお年寄りまでびしゃびしゃになってもらってよろしいでしょうか?!』っていうタイトルにしたのは、体を動かして汗びしゃびしゃになるのはもちろん、水を使った仕掛けも考えてるので。野外は僕らも初めてなんで、ワクワクしながら構成を練っている最中です」
 
ROVER「全国ツアーを一旦休んで、“今年は大阪を盛り上げる”という目標で動いてたんで。年末に向けてまた次のステップに行けるような勢いをつけるために、大成功させたいですね」
 
KAY-I「音楽ももちろんなんですけど、この2人はトークもすごい面白いんで。爆笑できる部分もあると思います」
 
ROVER「普通に喋ってるだけなんですけどね。本編は演出を重視したいんであんまり喋らないんですよ。そのストレスをアンコールで爆発させます(笑)」
 
KAY-I「僕はちょっとお客さん目線でこの2人を見てるところもあって。そこの面白さに関しては、日本でも1~2を争えるんじゃないかなぁと(笑)」
 
ROVER「仙台のイベンターの方に、“お前らMCのDVD出したらええやん”って言われたぐらい自信はあります(笑)。でも、完全にアドリブなんで、スベるときはホンマスベります(笑)」
 
BGY「僕はツッコミなんで、彼のボケにかかってるんですよ」
 
――では最後に、ROYALcomfortのライブに来られる方に、メッセージをお願いします!
 
KAY-I「“1人で大丈夫かな?”って思ってる人も、ホンマ気軽に来てほしいですね」
 
BGY「皆さんの心に伝わる歌ばかりだと思うので、来ていただいたら感動してもらえるライブを必ずやります!」
 
ROVER「伝説を作ります!」
 
 
Text by エイミー野中
 




(2017年7月25日更新)


Check

Movie Comment

ベストと野音とカレーを語る(笑)
ROYALcomfortからの動画コメント!

Release

代表曲を網羅した決定盤の初ベスト!
野音に向けた関西限定盤ジャケットも

Best Album
『道』
発売中 2000円
フェリエスト
FRCDR-0001

<収録曲>
01. Easy come, easy go ※新曲
02. Glorious days
03. たまにはいいだろう
04. 花束を君だけに~Brightness standard~ ※新曲
05. 君に好きと伝えよう
06. 夜風
07. もう嫌って
08. Reframing
09. Power of smile
10. Your way
11. 1%でも僕は挑むよ
12. 僕の生きる道

【関西限定盤ジャケット】

Live

ロイヤルコンフォート…写真左より、ROVER(DJ)、KAY-I(vo)、BGY(MC)。大阪を中心に活動する、トラック制作から作詞、作曲まで全てをこなす3人組。’13年8月に初の流通盤フルアルバム『ROYAL ROAD 02』を発売。同年9月には梅田クラブクアトロにてワンマンライブを開催し、チケットはソールドアウト! ‘13年の1年間で大阪で行われたお客様投票型ショーレース(コヤブソニック、OSAKA STATION CITY×FM OSAKA 「MUSICLAPPER」、YOSHIMOTO 5up countdown 2013-2014)の全てで優勝、出演を果たす。’15年3月発売のアルバム『ROYAL ROAD 03』はオリコンインディーズ週間ランキング8位を獲得。‘17年6月21日には、初のベストアルバム『道』をリリース。7月29日(土)には服部緑地野外音楽堂にて、『ROYALcomfort初野外ワンマン2017 ~子供からお年寄りまでびしゃびしゃになってもらってよろしいでしょうか?!~』を開催。『君に好きと伝えよう』のMVは980万回、『もう嫌って』は210万回再生を突破(‘17年7月時点)。現在の大阪のシーンにおいて、大きな影響力、集客力を誇るアーティストの1組。

ROYALcomfort オフィシャルサイト
http://royal-comfort.net/


Live

伝説の1日となるか!?
キャリア初の野音ワンマンが間もなく

 
『ROYALcomfort初野外ワンマン2017
~子供からお年寄りまでびしゃびしゃになってもらってよろしいでしょうか?!~』
チケット発売中 Pコード318-704
▼7月29日(土)16:00
服部緑地野外音楽堂
全自由3500円
全自由(18歳以下)1500円(要身分証明書)
全自由(60歳以上)1500円(要身分証明書)
全自由(グループ5)3200円(1名分)
全自由(グループ10)3000円(1名分)
[ゲスト]JamFlavor(友情出演)
[オープニングアクト]LCA!!!
夢番地■06(6341)3525
※雨天決行、荒天中止。6歳以下は保護者同伴に限り無料(要身分証明書)。グループ5は5枚単位(合計16000円)、グループ10は10枚単位(合計30000円)での販売。注意事項・詳細等はオフィシャルHPをご確認ください。

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ライター・エイミー野中さんからの
オススメコメントはこちら!

「アー写やジャケ写のイメージから“クールでちょっとコワモテ?”と思いきや、インタビューでは(笑)と(爆笑)の連続。“写真とギャップあり過ぎ!”と指摘すると、 “即変えます!”と断言してましたが、さてどうなるのかな(笑)。メンバー全員京都出身でサッカー仲間、脱サラして音楽に専念するようになったそう。お互いにツッコミを入れながら、時に脱線しつつ話が弾み、3人の気心の知れた仲のよさも伝わってきました。多彩なトラックに心地のいいボーカルとラップが重なる親和性の高い楽曲。ライブでは関西人ならではの爆笑トークも武器に、幅広い層から支持を得ています。心に響くナンバーとともに、初の野外ワンマンも目一杯楽しませてくれそうです!」