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注目の若手アーティストが集結する、グッドプライスな人気イベント
『GREENSPARK!!』2度目の野外開催も大盛り上がり!

爽やかな晴天に恵まれ、絶好の野外フェス日よりとなった6月3日(土)、早くも7回目となる『GREENSPARK!!』が服部緑地野外音楽堂にて行われた。長らくライブハウスで開催してきた同イベントだが、今年は、昨年に引き続き2回目となる野外開催。全8組が出演し、チケット代はこれまでと変わらず1000円とあって、若者を中心に多くの音楽ファンがひと足早い夏フェス気分を満喫しようと詰めかけた。

humbreaders1.jpghumbreaders2.jpgまず、オープニングアクトで登場したのは、一般公募で選出された関西出身の4人組ハンブレッダーズ。「20分間青春の歌を歌いにきました!」と勢い良くステージに飛び出すと、最新曲『スクールマジシャンガール』を披露。
バンド史上最強のラブソングとなりそうなこの曲。初々しい歌詞とキャッチーなメロディが爽やかな青空に最高に映える。「日本語は即席のものじゃないから。CDも聴いてみてください。気持ちをこめて歌詞を書いています」とムツムロ アキラ(vo&g)。青春の衝動をぶちまけるようなせつなく胸を締め付けるリリックもこのバンドの醍醐味。4曲を全力で駆け抜けた20分間はあっという間で、煌めく青春ロックン・ロールをオーディエンスに見せつけた。

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続いて本編トップバッターとして登場したのは、3ピースバンド、フィッシュライフ。 サウンドチェック後、SEなしで1曲目の『ヒーローが死んだ夜』がスタート。続いてアッパーなギターリフではじまる『フロムカウントナイン』など、ギター・ベース・ドラムが三位一体となりながら七変化するドラマチックな曲展開と存在感のあるパフォーマンスに目と耳を奪われる。「いつもライブハウスでやっているので野外は気持ちいい! 楽しいです!」とハヤシング(vo&g)。ハラハラさせる前半から勢いそのままに後半戦へなだれ込み、『サイレントオベーション』では熱いコール&レスポンスが。最後は「この歌をもっとデカいところでたくさんの人の前で歌うのが夢」と『ニュースキャスター』を。疾走感溢れるギターを鮮やかにかきならし、30分間のGIGを締めくくった。

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その音が鳴らされた瞬間、会場を一気にピースフルな空気で包み込んだのは、北海道出身の4人組The Floor。トロピカルなギターの音色がいきなりオーディエンスの心を鷲掴みに。誰もが口ずさみたくなるキャッチーでダンサブルなポップ・チューン『Cheers With You』では、序盤から手拍子が巻き起こり、音にまかせて踊りだす人も。中盤では、6月21日(水)に2ndミニアルバム『ウェザー』をリリースすることも告知され、それに伴う初めてのワンマンツアーでは、7月30日(日)に心斎橋 LIVE HOUSE Pangeaにてファイナルを開催することを発表。「大阪が大好きなんで大阪をファイナルにしちゃいました!」とササキハヤト(vo&g)のうれしい言葉も。最後は『リップサービス』でハンズアップ&クラップ。大いに盛り上げ、夏を感じさせる晴れ男感満載なライブは幕を閉じた。

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サウンドチェック中から、赤いフラッグを手にしたファンが前方に詰めかけたアーバンギャルド。一人ずつメンバーが登場し、最後に赤いドレスとロングヘアーが妖艶な浜崎容子(vo)が姿を見せると大歓声が。のっけから一度聴いたら耳から離れないその病的にポップなメロディ、振り付けも完璧な観客との一体感に圧倒される。反してセンチメンタルな歌声でメッセージ性ある歌詞をしっとりと聴かせる『平成死亡遊戯』などその振り幅がアーバンギャルドの真骨頂。「病気のみなさんこんばんは!アーバンギャルドです♥」と浜崎。「14000人のセレブのみなさんお元気ですか!!」シャウトし、「眩しすぎるよ」と野外の似合わなさを嘆く松永天馬(vo)。MCでひとしきり煽ったあとは、激しい電子音全開の後半戦へ。個性的すぎるバンドメンバーの化学反応とともに、80年代風テクノポップサウンドを炸裂させた。最後は、松永がステージ上から会場後方の物販へ直行。ファンをひきつれて大移動という光景が笑いを誘った。

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続いては、本イベントへの出演が関西でのラストライブとなる最終少女ひかさ。野外ライブもラストとなる貴重なライブを見届けようとファンが見守る中、関ゆみこの『ゆめいっぱい』のSEと共にメンバーが登場。但野正和(vo&g)のヒリヒリとしたヴォーカルが突き刺さる『人生』から始まり、ギターリフから鍵盤に切り込むイントロが激シブな『媚を売れ』では、山田駿旗(g)が観客の中に飛び込みプレイ! そして、アゲアゲなラモネス(key)のキラーフレーズがフロアを激しく揺さぶる。後半は、「解散決まってるのに呼んでくれてありがとう! 伝えたいことは…ありがとう以外の言葉を知らない!」と魂を切り売りするような歌声で、曲中にラストステージへの想いをぶつける但野。ラストソングとなった『ハローアゲイン』では、マイクなしで集まったファンに歌声を届けた。怒涛のごとく全力で駆け抜けた30分のライブは、この日のハイライト的な盛り上がりを見せた。
 
pianozombie1.jpgpianozombie2.jpgいよいよ次は、ピアノが弾けない大王ホネヌキマン率いるピアノゾンビの登場! リーゼント風ヘルメット(!?)を装着したホネヌキマンが観客とハイタッチをしながら自転車で登場すると、テーマパークのようなピアノゾンビワールドの開幕だ。いきなり下僕の謎の手品、ホネヌキマンのフラフープ&ピアノなど息もつかせぬネタの連続についていくのに必死!『ゾンビのダンス』ではホネヌキマンが踊りまくる観客の中に降り立ち、会場後方の芝生でバク転!『ゾンビの祭り』では、お楽しみのお祭り騒ぎがスタート!観客が担ぐ神輿に乗ったホネヌキマンは、音楽堂の端から端まで余すことろなく練り歩き、『ゾンビの歌』では激しいヘッドバンギングが巻き起こった。ポップでロックなサウンドと一瞬たりとも見逃せないカオスなパフォーマンスは、初見の人も関係なく巻き込み、新たなファンを獲得していった。

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ピアノゾンビという嵐が去り、落ち着きを取り戻した会場。夕刻の涼しい風が頬をなでる最高の時間帯に登場したのはドラマチックアラスカだ。冒頭の『無理無理無理』『チャイニーズパッション』からタイトで攻撃的なビートと鋭いツインギターが脳天を直撃!王道ギターロックサウンドを響かせる。「地元が関西なのでうれしい。座りながらでも踊りながらもいいので、自由に楽しんでください」とヒジカタナオト(vo&g)。気持ちの良いシチュエーションに合わせ、直前でセットリストを変えたという『河原町駅』では、ヒジカタのハイトーンヴォイスがマジックアワーの清々しい空気を揺らす。「かっこいいものはそれだけで認められる時代を作っていきたい」と『東京ワンダー』では、心掴むメロディと歌唱で彼らが真摯に向き合う音楽を真っ直ぐに届けてくれた。

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そして、トリをつとめるのは、ライブ中どんなに暑くても決して脱がないモッズコートが話題の女性2人組バンド FINLANDS。昼間の暑さはどこへやら、すっかり涼しくなり半袖だと少し肌寒いほど。今日はその装いがうらやましく思える。冬を愛する彼女達だが、その音楽性は熱く、『ゴードン』『ウィークエンド』『フライデー』と、塩入冬湖(vo&g)のハスキー&アンニュイなヴォーカルの圧倒的な魅力が会場を支配。歌うようなベースラインを聴かせるコシミズカヨ(b&Cho)とのハモりもキュートだ。MCでは7月5日(水)にアルバム『LOVE』を発売することも告知。バンドへの愛“LOVE”を語ってくれた。後半は、美しいギターの音色とともにせつなくしっとりと聴かせた『ベイビーシュガー』、ステージを縦横無尽に動き、エモーショナルなパフォマンスで沸かせた『クレーター』で独自の世界観を余すところなく披露。クールな中にも情熱を秘めた彼女たちのロックに今後も目が離せない。
 
最高の天気に恵まれたこの日、関西のライブシーンを担うバラエティ豊かな8組のバンドが多いに盛り上げてくれた『GREENSPARK!!』。これまでいくつもの音楽との出会いの “キッカケ”を作ってきたこのイベント、次回はどんなニューカマーが音楽ファンを楽しませてくれるのか!? 次回の開催も楽しみだ。

Text by 岡田あさみ
photo by 日吉"JP"純平



(2017年6月21日更新)


Check

Setlist

ハンブレッダーズ
M1 スクールマジシャンガール
M2 フェイクファー
M3 ミッドナイトフリクションベイビー
M4 逃飛行

フィッシュライフ
M1 ヒーローが死んだ夜
M2 フロムカウントナイン
M3 blue blue blue
M4 平成
M5 サイレントオベーション
M6 ニュースキャスター

The FLoor
M1 Wannabe
M2 Cheers With You
M3 ノンフィクション
M4 内緒話
M5 パノラマ
M6 リップサービス

アーバンギャルド
M1 ワンピース心中
M2 水玉病
M3 平成死亡遊戯
M4 都会のアリス
M5 大破壊交響楽

最終少女ひかさ
M1 人生
M2 媚を売れ
M3 あーりんわっしょい
M4 さよならDNA
M5 ピカピカ
M6 ハローアゲイン

ピアノゾンビ
M1 止まない雨とエクソシスト
M2 ゾンビのダンス
M3 ベイビーベイビー
M4 ゾンビの祭り
M5 ゾンビの歌
M6 人間の歌

ドラマチックアラスカ
M1 無理無理無理
M2 チャイニーズパッション
M3 人間ロック
M4 河原町駅
M5 東京ワンダー

FINLANDS
M1 ゴードン
M2 ウィークエンド
M3 フライデー
M4 ベイビーシュガー
M5 バラード
M6 クレーター
ENC

Live

ハンブレッダーズ、フィッシュライフ、The Floor、FINLANDSが出演!

『見放題2017』
チケット発売中 Pコード:335-061
▼7月1日(土) 13:00
心斎橋アメリカ村周辺のライブスペース19会場
自由-3800円(ドリンク代別途要)
[出演]ココロオークション/First impression/THE BOSSS/午前四時、朝焼けにツキ/ハンブレッダーズ/グッバイフジヤマ/シンガロンパレード/リアクション ザ ブッタ/FINLANDS/河内REDS/ギャーギャーズ/ポタリ/アイビーカラー/密会と耳鳴り/さしすせそズ/ドラマストア/Re view/Slimcat/Split end/LINE wanna be Anchors/ユビキタス/the irony/CRAZY VODKA TONIC/バンドごっこ/みるきーうぇい/SHIMMER/フィッシュライフ/パノラマパナマタウン/QOOLAND/セプテンバーミー/polly/BALLOND’OR/Bentham/ReVision of Sence/リバーシブル吉岡/クリトリック・リス/0.8秒と衝撃。/the twenties/deronderonderon/yEAN/Age Factory/オメでたい頭でなにより/EVERLONG/LUCCI/SAME/All Found Bright Lights/WOMCADOLE/MARQUEE BEACH CLUB/Shout it Out/アンテナ/あいみょん/GOODWARP/uchuu,/プププランド/バックドロップシンデレラ/バズマザーズ/ニアフレンズ/Crispy Camera Club/愛はズボーン/超能力戦士ドリアン/とけた電球/印象派/ケトル/さよならミオちゃん/ビレッジマンズストア/ベランパレード/花柄ランタン/カノエラナ/Unblock/ザ・チャレンジ/め組/YAJICO GIRL/DENIMS/ジラフポット/クアイフ/おいしくるメロンパン/the unknown forecast/ircle/Kidori Kidori/スノーマン/MOSHIMO/赤色のグリッター/アシュラシンドローム/沢田バンド/ORANGE POST REASON/日食なつこ/Shiggy Jr./Saucy Dog/POT/とみぃはなこ/Halo at 四畳半/ライブキッズあるある中の人/THEラブ人間/モノブライト/BAN’S ENCOUNTER/TENDOUJI/Utopia League/南風とクジラ/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ/TRiFOLiUM/青はるまき/ハンサムガール/カフカ/それでも尚、未来に媚びる/メランコリック写楽/alcott/airlie/BURNOUT SYNDROMES/神はサイコロを振らない/ジョゼ/Cloque./climbgrow/Hump Back/さよならポエジー/nicoten/KOTORI/テスラは泣かない。/ハルカミライ/SIX LOUNGE/The Floor/LILI LIMIT/台風クラブ/ガガガSP/STANCE PUNKS/メガマサヒデ/ユタ州/LONGMAN/Ivy to Fraudulent Game/The Songbards/the quiet room/OVER THE DOGS/ONIGAWARA/FABLED NUMBER/Su凸ko D凹koi/他
※小学生以上は有料、未就学児童は保護者同伴に限り無料。前売り特典付き(ストリーミング配信型「ここにある音楽10」ダウンロードコード)。会場、出演時間の変更、また出演者の変更・キャンセルに伴う払戻しは行いません。詳しくは見放題オフィシャルホームページhttp://www.mihoudai.jpをご確認下さい。
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]americamura FANJ twice■06-6484-3880

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フィッシュライフ

『失われない音楽祭-激闘編-』
~梅田Shangri-La 12周年企画~

7月1日(土)一般発売 Pコード:336-125
▼8月12日(土) 17:30
Shangri-La
自由席-2800円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]バズマザーズ/フィッシュライフ/密会と耳鳴り
[問]Shangri-La■06-6343-8601

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The Floor

チケット発売中 Pコード:331-337
▼7月30日(日) 19:00
LIVE HOUSE Pangea
全自由-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[問]GREENS■06-6882-1224

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アーバンギャルド

9月23日(土・祝)一般発売
Pコード:331-490
▼11月3日(金・祝) 18:00
梅田クラブクアトロ
オールスタンディング-4500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
※3歳以上は有料。
[問]GREENS■06-6882-1224

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ピアノゾンビ

10th Anniversary!!
『Mujack Dream Land 2017』

チケット発売中 Pコード:329-437
▼6月24日(土) 17:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]アカシック/ピアノゾンビ/Brian the Sun/yonige/Rhythmic Toy World
[司会]中島ヒロト/大西ライオン
※小学生以上は有料。
※販売期間中は1人1公演につき4枚まで。
[問]JANUS■06-6214-7255

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ドラマチックアラスカ

10th Anniversary!!
『Mujack Dream Land 2017』

チケット発売中 Pコード:329-437
▼6月23日(金) 18:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]I Don’t Like Mondays./Official髭男dism/THURSDAY’S YOUTH/CIVILIAN/ドラマチックアラスカ
[司会]中島ヒロト/大西ライオン
※小学生以上は有料。
※販売期間中は1人1公演につき4枚まで。
[問]JANUS■06-6214-7255

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『TOKYO CALLING CARAVAN 2017』
チケット発売中 Pコード:326-290
▼7月18日(火) 19:00
梅田クラブクアトロ
オールスタンディング-3000円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[出演]ドラマチックアラスカ/POT/ReVision of Sence/SIX LOUNGE
※小学生以上は有料。未就学児童は保護者同伴に限り無料。
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]GREENS■06-6882-1224

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『長田大行進曲2017』
7月22日(土)一般発売 Pコード:318-471
▼10月1日(日) 11:00
神戸空港島内 多目的広場 野外特設ステージ
1日券-6480円
[出演]eastern youth/THEイナズマ戦隊/ガガガSP/銀杏BOYZ/ジャパハリネット/ドラマチックアラスカ/My Hair is Bad/他
※雨天決行・荒天中止。小学生以上は有料、未就学児童は無料(大人1名につき子供1名まで同時入場可)。出演者は都合により変更・キャンセルになる場合がございます。それに伴うチケット料金の払い戻しは対応出来ませんので予めご了承下さい。
[問]サウンドクリエーター■06-6357-4400

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FINLANDS

7月8日(土)一般発売 Pコード:332-090
▼10月22日(日) 18:00
アメリカ村 CLAPPER
オールスタンディング-2500円(整理番号付、ドリンク代別途要)
[問]GREENS■06-6882-1224

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