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チケットは衝撃価格の802円!!!!!
『Czecho No Republic presents ドリームシャワー2017』が
7/2(日)大阪城音楽堂にて開催!
武井優心(vo&b)&山崎正太郎(ds)&タカハシマイ(cho&syn&per)
インタビュー&動画コメント

7月2日(日)、大阪城音楽堂で『ドリームシャワー2017 at 大阪城音楽堂 夏だ!野音だ!Czecho No Republicだ!~そうだ、みんなで大阪へ行こう。~』が開催される。このライブは、Czecho No RepublicがShibuya eggman、日比谷野音、新木場STUDIO COASTと回数を重ねてきた自身主催の企画で、今回初めて東京を飛び出す! しかもそのチケットは802円と言う驚きの価格。彼ら自身“史上最大の挑戦”だという今公演。その本番を約1か月後に控えた、武井優心(vo&b)と山崎正太郎(ds)とタカハシマイ(cho&syn&per)を、ぴあ関西支社でキャッチした!

―今日は、7月2日(日)に開催される自身主催の『ドリームシャワー2017』についての話を聞かせてください。まずはこのライブのきっかけは?
 
武井「『ドリームシャワー』は、結成当初の2010年にCzecho No Republic企画で初めて行ったイベントのタイトルで、その後2015年に日比谷野音でワンマンをやるってなった時に、自分たちの冠イベントのタイトルとして復活させて、それから2016年に新木場STUDIO COASTで仲のいいバンドを呼んでオムニバス形式でお祭りみたいにやったんです。いかんせん俺らが東京のバンドなんで、これまでは(会場が)東京ばかりになって、地方の方は見に来てくれるっていう形になってしまっていて……。“いつか自分の街でもやってください”って各地で言われていたんですよね。僕らもそうしたいし、できるものならそれでツアーができるようにもしたいんですけど、なかなかできなくて、それがすごく心苦しくかったんです。それで、今年思い切って次なる一歩としてまずは大阪でやってみよう!ってところから始まりました」
 
――会場は大阪城音楽堂ですね。
 
武井「バンドを組んだ時、“野外が似合う開放感のあるバンドにしたいね”って言っていたんです。だから楽曲も立ち振る舞いも、すべてそこに向かって構築された部分もあったし、常々野外でやりたいって思っていたし、それがテーマであり夢でもあって……。それで日比谷野音のワンマンで最高の景色を見られて、お客さんも楽しんでくれたので、次はやっぱり日比谷野音と対になる場所……大阪野音(大阪城音楽堂)って感じですね」
 
――では、これまでの『ドリームシャワー』を経験したうえで、“今度はこうしたい”と思うことはありますか?
 
武井「『ドリームシャワー』でのライブの組み立てみたいなものを考えた時、最初の頃は、ある種出たとこ勝負じゃないですけど、ノープランの美学みたいなのがあってやってたんです。作り込むのが好きじゃないというか、そっちの方がおもしろい……漫才よりもフリートーク!みたいな感じで。でも今は、ある程度の(狙った)エンタメ性があった方が俺らの曲にはマッチするんじゃないかって思っていて。別に振り付けがあるとかではないですけど、例えばここでは誰がもっと前に出るとより盛り上がるし楽しいっていう、狙いみたいのを定めてライブを組み立てるようになってきてますね。大阪野音は、そういう意図を持ってバンドが取り組み始めてから、一番大きいワンマンなんで、どれだけお客さんを惹きつけられるか! という(笑)」
 
――現在の時点で残すは約1か月。今の心境は?
 
武井「もう1か月! って感じ」
 
タカハシ「あっと言う間ですね。でもその日まで、とにかく頑張る! 自分たちの極限までいきたいです」
 
――当日に向けてメンバーそれぞれが頑張っていると思いますが、何か担当ってあるんですか? メディア対応担当とか、セットリスト担当とか……。
 
山崎「そういうのはあまり意識してないですね。昔はみんな他力本願だったんですけど、最近は自分のバンドなんだから、得意不得意はあるけどちゃんと全部やっていこう!ってなってます。今回の野音のことももちろん。例えば作って来てくれた曲に対しても、それをただやるんじゃなくて、もっとこうした方がいいとか前はあまり言わなかったことも今は言うようになったんで。バンドとして一つ上に行ったんじゃないかなって思ってます」
 
――ちなみに……得意不得意は?
 
山崎「僕なら取材とか、人前でしゃべるのが苦手だったり……」
 
タカハシ「今言う(笑)?」
 
(一同笑)
 
山崎「ラジオとかでも、基本しゃべるのが苦手なんで“いや、僕無理です”って前は言ってたんですけど、そういうのはやめよう!と思って」
 
タカハシ「無理じゃないでしょ(笑)」
 
武井「無理じゃない(笑)!」
 
――今もちゃんと滑らかに話していただいています(笑)。
 
山崎「……」
 
(一同笑)
 
山崎「今、頑張ってます! すっごいひねり出しました(笑)」
 
タカハシ「でも、それに関して言えば私の方がしゃべるのは苦手(笑)。取材は大丈夫だけどMCとか……。そういうのは武井さんとか砂川さんが得意です」
 
武井「……」(じっと上を見る)
 
――ハハハ! みんなを鍛えるために武井さんがいっそ黙ってみるとか?
 
武井「黙れるんなら、黙りたいですよ(笑)!」
 
タカハシ「ハハハ」
 
山崎「黙ったら誰かしゃべるんじゃないですか(笑)?」
 
武井「いや、黙ったら誰もしゃべらなかった時あるよ」
 
山崎「え、砂川さんしゃべるでしょ?」
 
――確かに砂川さんが話しそう。愛すべきいじられキャラですよね。
 
武井「でも人にいじられて何ぼなんで、自分発信だと、ま~おもしろくない(笑)!」

(一同笑)
 
――砂川さん、いいキャラですが……(笑)。
 
タカハシ「そう、サービス精神がとにかく旺盛! すごくそこは見習おうって思ってます」
 
――さて話をライブに戻し……。先程、地方でももっとライブをやりたいという話が出ましたが、東京と地方のライブ、違いを感じる点はありますか?
 
山崎「それぞれの土地によって違う感じはしますね。もちろんその時によっても違うけど……。東京のバンドが東京でライブをやる時、地方の方は遠征して来てくれて見るじゃないですか。でも東京のバンドが大阪でイベントをやって、大阪のお客さんが大阪で見る時は“大阪に来てくれた。自分の地元で見られるぞ!”っていう熱量が……(ある)。遠征は旅行みたいな感じでそれはそれで楽しいと思うけど、でもやっぱり地元で見られるっていうテンションを感じますね。すごく楽しみにして来てくれた人の歓迎ムードを感じます」
 
――7月2日(日)は東京からのバスツアーもあるし、全国から人が集まるんでしょうか?
 
タカハシ「チケットも802円なんで、新たに来てくれる人も多いんじゃないかな。だから反応もまったく読めないというか……」
 
武井「いわゆるワンマンでもないし、初見の人も多いし……」
 
タカハシ「見届けたいからってずっと応援してくれている人も来てくれるだろうし……。セットリストとか難しいですね」
 
――それに対する作戦は?
 
武井「うーん。奇をてらわないことです。しっかりとしたハッピーエンド!」
 
――なるほど。ちなみにCzecho No Republicのファンの雰囲気ってどんな感じですか?
 
武井「うーん。ほんわかしてる(笑)」
 
タカハシ「最近特に……(手を組んでにっこり)」
 
――幸せそう(笑)。
 
タカハシ「そう。幸せそうな感じで見てくれてます(笑)」
 
武井「じゃ、今回はもっとアッパーにいきます!」
 
タカハシ「超盛り上げます!」
 
――そして、先ほど少し出ましたが、今回チケットが802円という驚愕の価格。これはFM802さんにかけて……ですよね?
 
武井「そうですね。ずっとお世話になってるし、このタイミングで何かできないかと思って……。完全に思い切りました(笑)」
 
――破格ですが、大丈夫ですか(笑)?
 
武井「大丈夫かどうか……(笑)。でもそこまでしてでも、打ち出したかったんです、802という数字を。たくさんの人……それこそ初見の人にもワンマンへの入口を作りたかったのもあるんですが、単純に俺らもラジオが大好きだし、FM802で音楽を知る人も多いしだろうし、FM802で俺らを知ってくれてライブに来てくれる人もたくさんいるんで」
 
――FM802への恩返しですね。
 
武井「802という数字を使うことで、俺らからFM802を広げることもできるかなと。例えば大阪(在住)じゃない人には802って数字はピンと来ないと思うけど、今はradikoで全国から(FM802を)聞ける時代だし……。大阪じゃない人がFM802を聴いてくれたら、結構うらやましいノリというか世界観じゃないかなって思うんですよね」
 
――良い話。太字で赤字にしておきます(笑)。……で、ちょうど今『MUSIC (チェコと12人の仲間たち) Ver』が、そのFM802で独占オンエア決定という情報が入りました。これは?
 
武井「FM802でヘビーローテーションになった『MUSIC』というが曲があって、それをいろんなボーカリストに歌ってもらうというのです。演奏は俺らです」
 
山崎「『We Are The World』みたいにね」
 
――収録はいかがでしたか?
 
武井「ひたすら最高でした!」
 
タカハシ「人が歌ってるところってなかなか見られないじゃないですか。本当に全員が全員、こだわりも歌の捉え方も違うし……。学ぶこともあったし、おもしろかったですね」
 
――個性が出るんですね。
 
タカハシ「例えば、バニラズ(go!go!vanillas)の牧君だったら“声がベタッてしてる気がするから、マイク離してもう1回やらせてください”とか。逆にあまりテイクを録らない人もいて……。平均は5テイクとかくらいかな。誰が一番多かったかな?」
 
武井「牧君じゃない? あと牧君、ラスト……」
 
タカハシ「あ、そう! ハモリを入れ始めたんだ」
 
山崎「自分で(考えた)オリジナルメロディを」
 
武井「瞬発力いいな~って。それがあるとないとでは全然違ってた」
 
タカハシ「和田さん(TRICERATOPS)もすごくこだわってくれて、納得のいくまで丁寧に録ってくれました」
 
――逆にすぐ終わったのは?
 
タカハシ「元生君(SAKANAMON)は、めちゃ早かったね」
 
武井「すごかったね。一声目から“できてないこれ?”って」
 
山崎「あまりに早すぎて、俺間に合わなかったもん(笑)」
 
タカハシ「20分ぐらいだったね。」
 
武井「一番歌って気持ちいい音程だったっぽくって」
 
――それは偶然?
 
武井「いや、完全にここだなって俺ら自身も思ってて。(このパートが)合いそうだなって思ってたら、本当に超合って、ここしかない!くらいのハマり具合でした」
 
スタッフ「今、視聴できますよ」
 
――ぜひ聴きたいです。
 
武井「俺、100回ぐらいは聴いてる(笑)」
 
(視聴)
 
タカハシ「ヤバいでしょ~!」
 
――はい。どこを誰が歌っているのか確かめながら、何回も聴きたくなりますね!
 
武井「相当おもしろいですよね」
 
――原曲がいいからっていうのもありますね。
 
武井「曲がみんなで歌うのに、持ってこいの作りになってたんで……って、自分で言うのもなんですけど(笑)。女の人の(ボーカルの)出どころとか完璧だし」
 
――音楽も消費の激しい今、過去の曲が見事によみがえりました。
 
武井「それ(消費)こそが敵だったんでね。ただ、今だからこそこうやって歌ってくれる仲間がいてできたっていうのがありますね。前だったらできない」
 
――それではそろそろ時間が……。最後に今後の展開&抱負をお願いします。
 
武井「今新曲を作っていて、どう出していこうか?っていうところですね。これまでやりたいことを何でも取り入れるスタンスで、サウンドの面でもアルバム一枚一枚、違うことをやってきて、俺らにしかない俺らの強いところ、絶対に捨ててはいけないところが見えてきた。で、4枚アルバムを出して、しかも消費の激しい時代っていうのもあるし、そのうえで自分たちだけの音楽的興味で突き進むというよりは、このバンドは人に何を求められているのか?っていうのを考えた曲作り…」
 
――難しくなってきました(笑)。
 
武井「ま、俺たちにはシビアな緊張感とかよりもやっぱり楽しいものが似合うし、みんなそれを見に来てるんで、楽しいことをやりたいですね。もちろん楽しいことを追求するというのは、それだけでは100点が取れない難しいことだから、きっとそこからにじみ出る狂気もあるとは思います。アニメの映画だってサイケデリックな部分があるように……。でもまずは、聴いた人をハッピーにできるようなバンドになりたいなと思います!」

Czecho4.jpg

text by 服田昌子



(2017年6月13日更新)


Check

Movie Comment

Live

『Czecho No Republic presents
ドリームシャワー2017』

Thank you, Sold Out!!
▼7月2日(日) 17:30
大阪城音楽堂
前方自由席-802円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
後方フリーエリア-802円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
※雨天決行、荒天中止。小学生以下は保護者同伴に限り無料。
[問]GREENS■06-6882-1224


Radio

『MUSIC
(チェコと12人の仲間たち)』

Czecho No Republicの2013年の楽曲『MUSIC』が、総勢10名のアーティストとFM802のDJ2名の声により新しく『MUSIC (チェコと12人の仲間たち)』として生まれ変わり、期間限定でFM802にて独占オンエアされる。
これは7月2日(日)に初の大阪城音楽堂ワンマンを控える彼らが、ライブにむけて番組や公開収録に出演していくうちに「“音楽”とは切っても切れないラジオを通して《たくさんのアーティストが1曲に参加する、夢のような曲をラジオから届けたい》」と考え企画したもの。この思いに賛同した総勢10名のアーティストとDJ2名、FM802がタッグを組み実現した。
楽曲は、7月2日(日)までの期間限定でFM802にて独占OAされるので是非チェックを!

【参加アーティスト&DJ】
井上苑子/井上竜馬(SHE'S)/おかもとえみ(フレンズ)/片岡健太(sumika)/GEN(04 Limited Sazabys)/柴田隆浩(忘れらんねえよ)/せんせい(東京カランコロン)/藤森元生(SAKANAMON)/牧達弥(go!go!vanillas)/和田唱(TRICERATOPS)/飯室大吾(FM802 DJ)/板東さえか(FM802 DJ) ※50音順

FM802公式サイト
https://funky802.com/

FM802「RADIO∞INFINITY」番組サイト
https://funky802.com/infinity/

武井優心コメント

この曲を作った時のテーマは純粋に音楽を聴いて高揚したいという、どこまでもシンプルでストレートなものでした。今年のチェコは挑戦の年です! デビューしてから4年。めまぐるしい速さで制作、リリースを続けてきました。そんな中、Czecho No Republicの楽曲たちがただ消費される音ではなくて本当に音楽を愛する方に届けるにはどうしたら良いか、メンバースタッフ一同考えました。それでこんな企画面白いんじゃないかなぁと思い今回、超豪華すぎる大好きなボーカリスト10名と、愛すべきラジオDJお2人の力を借り、新たに録音された『MUSIC』を作り上げました。素敵な歌、心意気のおかげで完成したものを聴いて心の底からテンションが上がっている自分がいました。
『そうそう!これ!この感じ!』
的な、まさしく僕が音楽の虜になった無条件でワクワクしてしまう重要な要素がこの曲には詰まっています。今ある音楽も大事に! 消費されるだけではなく一歩止まって楽しんでみるのも価値があるんじゃないかという大きな気持ちもこめたプロジェクト! リレーのように各ボーカリストが繋いでいく約4分間。みんなが音楽の魔法にかかってくれたら嬉しいです。改めて、この企画に協力してくれた超多忙な各アーティスト様、事務所、レーベル関係者各位に心から感謝致します!! これを大好きなラジオ媒体で一番に発表できることが幸せです!

Czecho No Republic 公式サイト